10年ひとむかし | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

先日ちょっと時間があったので、なんか録画したやつを見ようかなとDVDを見ていて。

ふと2014年の青春舞台の録画があったのでそれを見たわけです。

2014年って最優秀校はどこだったかしら、なんて思いながら。

見始めたら全然見覚えがなくて、どうやら録画だけしておいて見なかったらしいことに気づきました。

前半は出場校のうちの何校かを紹介するパートなんですが、最初が滝川第二高校でした。

作品は「志望理由書」。

これ、実は先日息子氏が出演した作品だったのです。大学の高校演劇を扱っているサークルに客演したそうなんですが、それがこの「志望理由書」だったんですね。

全然知らなかったのでこの偶然にとても驚きました。

結果的に最優秀賞には選ばれなかったので(優秀賞でした)、全編の放送はありませんでした。むむむ、すごく残念。でも、一部場面は放送されていたし、主演の子の紹介とかもあったので、それなりに見応えはあったのですがね。

 

こんなこともあるんだなあと不思議な気持ちになりました。

2014年の青春舞台でどこが出場しているのかは全く知らず、ほんとにたまたま手に取ったDVDだったのです。こういう偶然ってなんかニヤニヤしてしまいますね。

 

2014年に高校生だった人たちは今はもう30ちょっと前くらいになってるんですね。

あの全国大会に出場していた演劇部員たちは、今はどうしているんだろうなあ。

「青春舞台」を見るようになってから、そう思うことが増えました。

十代半ばであんなきらめくようなお芝居をしている人たちが、その後演劇とどう関わっていったんだろうと思うと、なんとも切ない気持ちになります。

高校卒業とともに演劇とは縁が切れてしまった人もいるんだろうなあ。あるいは、演劇の道に進もうとしたけどやめてしまったっていう人もいるんじゃなかろうか。社会人劇団でもいいから、今でも演劇に関わってくれてたらいいのにな、なんてことも思ったりします。ほんと、どうしてるんだろうなあ。

 

私自身は2014年に何してたんだろうと思って、過去記事を読んでみました。

2014年は本格的に演劇活動を開始した年だったんですね。

SPACのワークショップに参加し、そこで出会った人たちとユニットを組んで「春なのに」に出演してました。おおお。

脚本を書いたり、演出の真似事をしたり、その後劇団に入ったり。なんだか忙しい年だったようです。始めたばっかりだったからうまくいかないことばっかりで、けっこうへこんでました。

今だって別にうまくいってるわけじゃないんだけど、10年続けてたらそれなりに蓄積されたこともあるみたいで、そう、また私は自作の脚本で、演出で出演で「春なのに」に参加するのです。なんか感慨深いなあ。

演劇工房メビウスの本番は明日。4団体あるうちの2番目です。

昨日は会場設営をしてきました。

ステージのあるホールなんですが、今回はステージを使わず、ステージ下にアクティングエリアを設置します。

こんな感じ。

以前「春なのに」に参加していたときは喫茶店の中で上演していました。

そんなに大きくないお店で、みんなギチギチに詰めて座ってたなあ。

それが今回はこんなに広い空間になったわけで、アクティングエリアそのものはそんなに大きくないけど周囲の空間が広いために、なんかやたら開放的な雰囲気になっております。

最前列に座ったお客さんは、ほんとに目の前で役者を観るわけでねえ。

どんな感じになるんだろうか。

今日は観客として見に行くのでとても楽しみです。

 

それにしても10年かあ。

長いのか短いのかよくわかりませんな。