怒濤の二日間が終わりました。
全12回の上演を駆け抜けた感じ。今は虚無でございます。
私が担当したのは、ACT2の「青に待つ」というお芝居。
営業中の帽子屋さんの店内をお借りしての上演でした。
最初にご挨拶に行ったのは確か去年の11月ごろじゃなかったかな。
「藤枝ノ演劇祭というのをやるんです。ついては、このお店の店内でお芝居をやらせてください」とお願いに行ったんですね。
一応「いいよ」というお返事はいただいていたんですが、たぶん実際に何をやるのかはなかなかわかってもらえなかったと思います。まあ、わかりませんよね、いきなり「店内でお芝居やらせてください。1時間ごとに10分程度のお芝居をやるんです」って言ったって。
その後も何度かおうかがいして、ガイドブックとかお見せして説明しましたが、本当にわかっていただけたのは演劇祭が始まった昨日のことだったと思います。
「まちあるき」という1時間程度のぶらぶら散歩。その途中で演劇を目撃するというのがコンセプトだったわけですが、その「まちあるき」は1時間ごとに違うガイドが付き添って出発するのです。全行程1時間の中で、私たちがいるお店に到着するのは出発してから30分後。
「おや、こんなところで演劇やってるみたいですよ」てな感じで店内に入ってくるわけです。
店内に入るとこんなものが。
ここに役者が出てきて芝居をするわけです。(ここは芝居の中での店のレジという設定)
なんかお店に入ったら奥の方で「日常生活のワンシーン」を演じている役者がいるんですね。
そして、いわゆる「舞台上の役者」とはちょっと違って、なんだか「普通の人」みたいな感じ。(普通とは何かとか突っ込まないように)
とある家族の、10分程度のやりとりを目撃するわけです。
ちなみに、このレジスター。こんな感じの手作りでございます。
別角度から。
本当のお店の方は、入り口近くにある本物のレジスターのところで観てくれていました。(たまに本当に買い物に来る方がいるので)
昨日一日で6回やってみて、ようやく、なるほどこういうことをするのかとわかっていただけたようで、今日はとても関心を持って観てくださいました。楽しんでいただけたようで一安心です。
まあ、苦労話は言い出せばきりがないので、ここに書くことはやめておきますが、一難去ってまた一難という感じの道のりでした。
乗り越えてきたことが何かの糧になるといいんだけどなあ。なるんでしょうかね。
心配されていたお天気も上々で、ただ風が冷たかったのは大変でした。私たちは店内での上演でしたが、野外での演目もありましたからね。
しかし、いろんな方の感想をお見かけするに、みなさん楽しんでくれたみたいで、本当に本当によかったと思います。
さて。明日からは気持ちを切り替えて、また別のお芝居に向き合っていこうと思います。
座組のみんなに感謝して、協力してくれたお店の方にも感謝して。すべてに感謝するほかない日々でございました。ありがとうございました。お疲れさま、わたし。