2月雑感 | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

二・二六事件が起きたのは、昭和11年、今から85年前のことなんですね。

 

とはいえ、私はこの事件についてはほとんど知識がなくて、最初に思いだすのは宮部みゆきさんの「蒲生邸事件」なんですけどね。この小説の主人公と同じくらい、何も知りません。

何か事件が起きた日のことをこういうふうに言うということが面白いなと思ったのは中学のころ。

自分にとって重大な出来事があった日のことを、「○・○事件」なんて日記に書いて喜んでいました。

重大といっても、中学生のことですからほんとにささいなことばかり。

好きな先輩と話をした、とか、そんなことですよ。無邪気だったなあ。

 

ずっと読んでいた『大奥』が19巻で完結しました。

実に壮大な物語で、ラストは大型の切なさ台風が吹き荒れたような感じがしました。

江戸時代の終焉から、エピローグは明治4年ごろのエピソード。

でもそこに描かれていたのは、今とたいしてかわらない女性差別の様子でした。

そのころより少しは進歩してるのかなあ。人の意識ってなかなか変わらないし、ほんの数十年のことでも「昔からそうだった」って思ってしまうものなのかもしれません。

変わる時はざあっと大きく変わったりもするんでしょうけどねえ。でも根っこは変わらないのかもしれない。

そんなことを思いました。

 

2月が過ぎるのは本当に早いですね。あと2日で3月が始まってしまうのです。

3月が始まったらすぐにイベントです。

『タイムスリップ1964』というイベントでお芝居をします。久しぶりのお芝居です。

お天気が心配なんですよねえ。

ちょっと前までは冬のカラカラ天気でしたが、やっぱり春が近づいてきてるんですね、かなり不安定になってきました。そうやって季節は進んでいくのですが、毎年この時期の晴れたり降ったりはうんざりします。

花粉も飛んでるしなあ。春っていいようなよくないような、不安定な季節ですね。私も不安定になります。