荷が重い | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

明日は今年度の総会の日。

読み聞かせグループの連合会みたいな団体があって、私が所属しているグループもそこに入ってる。

ここ数年、役員をやってきたのだが、今年度からついに会長の仕事をすることになってしまった。

前会長がもう6年もやってるので、そろそろ交代しなくては、ということになったのだ。

 

うちのグループもそうだし、この連合会もそうなんだけど、高齢化が著しい。

若い人は全然入ってこないから、昔からやってる人たちが粛々と年を重ねているわけだ。

私なんてその中では若手なんだよね。大変違和感があります(笑)

 

役員の仕事自体はずっと副会長という立場でやってきたからわかっているのだけれど、会長となるとちょっと違ってくる。早い話、挨拶の場が増えるのだ。

いろんな集まりや研修会などは、形式上会長の名前で実施することになる。

だから、とりあえずまずは挨拶、となるわけだ。

こんなこと、改めて言うようなことでもないんだけど。

でも、ほかの人がやっているのを見てるのと、自分が実際にその立場になるのでは雲泥の差がある。

 

私は常々自分は「ナンバー2体質」だと思ってきた。

先頭に立つより、上に立つより、その下にいてあれこれサポートしたり、入れ知恵(笑)したりするほうがずっと頭が回る。

たぶん、無責任体質なんだろうな。

長女なんだけど、先頭に立つのは苦手。(関係ないかw)

 

別にこの団体の会長になったからといって、ものすごい権力を手にするわけでもないし、権威があるわけでもない。ただ、いろんなことの最終責任が回ってくるということなのだ。

 

今世間を騒がせている某大学のごたごたを見ていても、「人の上に立つ」立場の難しさにため息が出る思いだ。

ちゃんと腹をくくって、自分の責任で判断を下すこと。間違えたら早急に認めて訂正に動くこと。

ずるいことをしない。ごまかさない。逃げない。

なんだか大仰なことを言ってるようだが、ちゃんと自分に言い聞かせておかないと、あとで大変なことになったりするものなのだ。

あー、そういう責任の重さがしんどいから、お気楽なナンバー2でいたい、と思ってしまうのだろうなあ。

その地位にいた方が却って全体が見通せるような気がしてしまう。

 

泣き言を言っててもしかたないのだが、なんだかこの先しばらくは、いろいろご批判を浴びそうな嫌な予感がひしひしとしている。がんばるしかないかなあ。早くもっと適任の人が現れてほしいものだ。

とりあえず明日の総会では、新会長としての挨拶が待ってる。

一つここは、真の意味で「短くてあっさりした挨拶」というやつをやってやろうじゃないかと思う。

意気込みとか、展望とか、抱負とか、そういうかっこいいものは私の中には何にもないんだからさ。