なんとなくずれてる | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう


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ブログを開設したのが2007年の10月でした。

10月っていうのは微妙な時期で、年によってはまだ暑さが残ってることがあります。
秋なんだけど、「秋」から受けるイメージとはちょっとずれてる。(当社比)

もうひとつの蝉ですが、蝉もまた、年によってはいつまでも鳴いてることがありますな。
盛夏に蝉しぐれはつきものですが、9月になっても残暑が厳しいとシャンシャン鳴き続けてる。
どうかすると、夜でも鳴いてますな。あれは、夜になっても気温が下がらないからだそうですが。

そうそう、「夜の蝉」っていうのもちらっと考えたんですよ。
でも、ちょっと限定的すぎるかなとも思いました。それと、やや艶かしいイメージもなくはなかったんです。妖しいというか、訳ありな感じ。
私にそういうところは全然ありませんので、これだと名前負けしそうな気がしました。

9月の蝉しぐれは、気だるくてもの悲しくて、ユーミンの歌のタイトルにもなってるくらい、メジャーな感じ。まだまだ王道なところがあるように思いました。
でも、10月は。
「なんでまだ鳴いてるの」という圧倒的な時期はずれ感が、私にぴったりだと思ったのです。

もう仲間もいなくなってしまったかもしれない、もう繁殖に適した時期が過ぎてしまったかもしれない、という、「取り残された感じ」「世間一般とはずれてしまった感じ」は、いつも私が持っている感覚ととても近い気がしました。

私にも私なりの考えや意見や感情がありますが、いつもそれが的外れなのではないかという恐れを持っています。
ここでは偉そうにつらつらと書き連ねておりますが、内心はヒヤヒヤ。
だから、10月にもなって、もうほかの蝉の声は聞こえなくなっているにも関わらず、たった一人(一匹)で鳴き続けている蝉に限りない親近感を抱いてしまうのです。


そりゃあ、誰かの心に届いたり、共感してもらえたら、これほどの喜びはありません。
でも、最初からそれを望んではいけないな、という戒めの気持ちも、タイトルには含めているのです。


しかし、10月になっても鳴く蝉はけっこういるようで、10月になると「10月、蝉 鳴く」という検索ワードが増えます(笑)
実際に鳴いているのを耳にして、「なんだこれ」と思う人がたくさんいるんでしょうね。
ちなみに、「10月の蝉」で検索すると、角田光代さんの「八日目の蝉」が上位にあがってきますよ(笑)

実物の蝉は、あの形状が苦手なのであまりお近づきになりたくないんですが、彼らの鳴き声は大好きです。シャワシャワ、ジージー、ジャージャー、ニーニー、ミンミン、ツクツクボーシ、カナカナカナ。心のなかに、「静寂の音」が降ってくるようで、いつまでも浴びていたくなります。

今年の初鳴きは、いつごろでしょうねえ。ツクツクボウシ
























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