中秋の名月 完全体 | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

さっきTwitterで見かけた「20時13分に完全に満月になる」という文字。

思わずカーテンを開けて空を見上げた。

雲ひとつない夜空に、燦然と輝く丸い月、
四方八方に光の帯が伸びて、完全に満ちる瞬間を待っている。


とか言ってる間に時は過ぎて、満月の瞬間は終わる。
一瞬の完全体。

誰だったかな、「女は満月を見ちゃいけない」とかいう世迷い言を吐いていたのは。
生物の基本形はfemaleなのに、世界のあちこちで女は見下され、侮辱され、差別されている。
それをするのが、mail、男だけっていうならまだわかるんだけど、女の中にも、男のようにふるまって自分だけいい目をみようとする人がいるからややこしい。
「男の世界は厳しい」といって、自分も男のように働いて、それができない女を「だから女はダメなのだ」と見下す。
ミソジニーは女の中にもあるからややこしいんだろうな。

私は自分が女であることが受け入れがたいし、許せない。



台風が行ってから、一気に秋めいてきた。
もう、お店の冷房がつらいレベル。
いまだに、夏モードで冷房を効かせてる店はほんと、行きたくないね。

いろいろつらいことが多くて、できるならばかぐや姫みたいに月へ帰りたいと思ってしまう今日このごろ。
満月が、まるで心にぽっかり空いた大きな穴のように見える。


                  満月