ドラマ「与鳳飛」 第14集 | 江湖笑 II

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※初月の姓は雷でした!す、すみません汗

ドラマ「与鳳飛」

 

第14集

 

 

 

 

 

 

 

<14>

 

 

「メシを食ってみせます!

 場違いな特技を蒼寒聿は披露すると言う。三人の西陵皇子たちは聞こえるように陰口をたたいた。

「道理で父皇が七皇子にお会いにならないはずだ」

 現西陵国国王は女好きで有名だ。もうけた息子も多い。

 その中で七皇子だけが屋敷に引きこもり、来客にも応じないという。だから兄弟ですら彼の顔を見たことが無かった。

 南娰の父后はこれを利用したのである。

「ええと、母皇、七皇子の食事方法は独特なんですよ」

「娰児が言うのだから、一度見てみようじゃないか」

 娘に甘い父后が女皇を促す。仕方なく女皇は蒼寒聿に披露の許可を与えた。

 蒼寒聿は運ばれてきた食事を口の中にかき込んだ。ただそれだけだったが、南娰は彼を駙馬に指名する。無論、女皇は反対した。南娰は父后に甘えた声を出して助けを求めた。

 わざわざ西陵国から足を運んだ三人の皇子は、出来レースだったことに憤った。彼らは西陵に戻っても大した地位には就けない。王座は大皇子の蒼雲澤が継ぐと決まっているのだから。

 

 

 隙をついて逃げ出そうとした蒼寒聿は、南娰から点穴されて身動き出来なくなった。

 指一本動かせない蒼寒聿を寝台に放置し、南娰は女皇が政務を行う御書房へ行く。そして機嫌を損ねている女皇にある提案をした。

 駙馬には皇族としての教養が必要である。楽器や囲碁、書画、弓術、馬術だけでなく、料理や裁縫の技術までそこに含まれるのだ。

 南娰はそれらすべてを蒼寒聿に学ばせると言う。

 女皇は一か月の猶予を与えた。一か月で特訓の成果が出なければ、西陵国の二皇子を駙馬に迎えることを南娰に約束させた。

 

 

 微動だに出来ない蒼寒聿は、病気を疑うほどの大量の汗をかいた。

 もしかして、私が”天煞孤星”だから、蒼寒聿にも影響があるのかもしれない。

 駙馬候補の皇子三人が相次いで亡くなってしまい、陰で疫病神と噂が流れているのだ。さすがの南娰も不安に駆られた。

 

 

 南娰と入れ替わるようにして国師の墨華が御書房にやってきた。

 蒼寒聿について尋ねられた墨華は、南娰の気持ちが大事だと答える。

「それはそうと、京城禁衛軍の統領を替えたそうね」

「ちょうどそれを報告に参りました」

 前統領の劉将軍は法を無視して贈賄を繰り返し、大牢に収監されたという。代わって任に就いた李将軍は墨華と旧知の仲であり、信用に値する人物だと太鼓判を押す。

 

 

 

 

 

 

<15集に続く>