顕在意識は、
主に理性を司る、約10%の表層意識。
潜在意識は、
感性や感覚、感情を司る、約90%の深層意識です。
潜在意識は大切なものだから、
上手に使っていこう!
と思われると思いますが、
実は、両者の間には、
「クリティカルファクター」という膜があり、
その膜がフィルターのような役目をし、
普段は、潜在意識と顕在意識の領域には隔たりがあるのです。
その膜ができるのは、大体8~9歳の頃。
それ以前は、
両者は明確に分かれていません。
例えば、子供に、
「走ってはいけません」と言ったら余計走ってしまう
ということがありますが、
それは「潜在意識の仕組み」とよく似ています。
潜在意識は、“否定を受けすに全て肯定で受けてしまう”
のです。
よく言われる例では、
「赤い像を考えないようにしてください」と言われると、
頭から消えない、ということがあります。
頭(理性)では考えないようにしても
潜在意識が「赤い像」をイメージしてしまうのです。
(ですので、潜在意識に何かをインプットする際は、
否定文ではなく肯定文にしてください)
子供は、ダイレクトに潜在意識で受けてしまう。
そして、もっと小さい頃は、
まだ理性である「顕在意識」は発達しておらず、
理性でなく感性で生きています。
つまり、
顕在意識がほとんどなく、
潜在意識で生きているということ。
それは、
理性という「ブロック」がない
無防備な状態です。
幼い頃は、
否定も肯定もなく、
「それは違う」という理性の判断もなく、
ただただ、言われたこと、されたこと、感じたことを
そのまま受け入れてしまうのです。
その時の記憶は、
全て潜在意識に、
その時のままで残されています。
その潜在意識の記憶が
今の自分に様々な影響を与えているのです。
幼い頃の記憶ですので、
両親や家族など身近な存在の影響が多いもの。
幼い頃の家族の存在や関係からの影響は、
表面に見えているよりも、
意識しているよりも、
大きなものであるのです。
例えば、
恋愛やパートナーとの関係でいつも上手くいかない、などという時、
女性ですと、父親との関係が影響している
ということが多々あります。
でも、それだけではなく、
父親と母親の関係がどうであったか
ということも重要であり、
例えば、母親から父親の悪口を聞かされていた
などという場合、
大人になった今は理性で考えられることも、
幼い頃はダイレクトに、その言葉を受けてしまって、
その言葉は、現在の異性との関係に
影響を与えます。
今子育て中の方、これからの方は、
子供の「潜在意識」に何を植え込むか
を考えてみてください。
そして今、
解決や答えが分からない悩みのある方は
自分の「潜在意識」について、
考えてみてください
love,peace&hope