※ サラミニカ(사람이니까)・・・人間だから

 
これは、2/4で~す 。
未読の方は、こちらからどうぞ。 


 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

ハピネス  해피니스

【Episode 6】2/4

 

~601号室 ジュヒョン宅 洗面所~

上半身裸になり、必死になって、顔を洗いまくっているジュヒョン。

半狂乱になって、ゴシゴシとこすってます。

イヒョンに、エプロンの血を塗りたくられた後ですね。

 

「くっそ、あいつら、殺してやる。今に見てろよ」

鏡に映った自分の顔を凝視するジュヒョン。

眼球まで確認する念の入れようです。

 

リビングに戻ると、ソファの隅っこに座り、酒を飲んでいるサンヒ。

恐怖心に耐えきれない感じです。

 

ジュヒョン「おい、なんでそんな風に俺をみるんだ? 俺は大丈夫だってば。ほら、ほら、見てみろよ。綺麗なもんだろ?」 

サンヒ「オッパは、ホントに怖がってないの? 自分の顔をそんなふうに洗うなんて、皮膚をそぎ落としてるみたいなものよ」

さすが、皮膚科の支配人。。。(苦笑)

 

薬を飲むサンヒを見て、

慌てて、近寄るジュヒョン。

さっと、ゴルフクラブを手に取り、身構えるサンヒ。

この、小悪党2人組の関係性も、面白いです。

う~ん、でも、ジュヒョンを小悪党と呼ぶのは、なんか納得いかないなぁ(苦笑)

 

 

ジュヒョン「おい、何を口に入れた?」

テーブルの上にある薬のパッケージを手に取ると・・・「二日酔い用」との文字が・・。

ジュヒョン「なにか体に悪いものでも口にいれたのかと思ったんだよ。俺にも酒をついでくれ」

 

サンヒが警戒しながら、酒を注ぐと、グーっと飲み干すジュヒョン。

ジュヒョン「なあ、お前、病院でミンジがクスリを飲んでるの、見たことあるか?なにか、ビタミン剤かサプリメントみたいなやつ・・・」

サンヒ「疲れてるときとかは、よく飲んでたみたいよ」

ジュヒョン「どんな薬だ?」

サンヒ「知らないわよ。錠剤みたいだったけど・・・。たしか、ジムで手に入れたサプリだとか言ってたけど・・・」

ジュヒョン「ジム?」

 

~回想  (4話後半)

イヒョン「あなたの名前はジムのメンバーのリストにありませんでしたね。」(中略)

ジュヒョン「家内は時々、ジムに入っていたようだが・・・なぜですか?(なぜ、そんなことを聞くんですか?) 狂人病は、ジムで始まったと?」

 

繋がりが見え、ニヤリと、笑うジュヒョン。

 

サンヒ「どうしたの? それって、重要なの?」

はっと、気づき、「飲みすぎるなよ、病気になりたくなければな・・・」と言い置き、玄関に向かうジュヒョン。

サンヒ「どこに行くの?」

ジュヒョン「ああ、ちょっとな。心配しなくてもいい」

サンヒは、あなたの心配なんかしてませんけどね。。。

 

ジュヒョンが出ていくなり、冷蔵庫を開けるサンヒ。

隠してある大金を確認すると、他にも、金が隠していないのか、キッチンのキャビネを開けまくる。

 

~ジム → 5階~

ジムから出て来たイヒョンとジョングクが、5階に戻る。

ここで、すぐに、501号室に戻ろうとするジョングクと、一応、エレベーターホールを警戒し、様子を見るイヒョンとの違いよな。(苦笑)

エレベータが地階に向かって、降りていっているのに気づくイヒョン。

イヒョン「ヒョン、先に部屋に戻っててよ」

ジョングク「なんで?」

イヒョン「財布を置いてきたみたいだ」

ジョングク「なんで、財布なんか持ち歩くんだ?」

イヒョン「すぐ戻るよ。家に入ってて・・」

 

~地階~

マットに横になって、携帯を見ているスンボム。

電話もネットも繋がってないはずだけどね。。。

写真でも見てたのかな?

急に灯りが付き、驚き、声をかける。

スンボム「誰ですか?」

 

近寄ってくるジュヒョン。

ジュヒョン「ホントに、ここにいたんだ・・・。なぁ、あんた、ここに繋がれてるのか?」

スンボムの手錠を指さすジュヒョン。

スンボム「ああ、ええ、そうなんですよ。5階の警察の人が、ここに監禁してるんですよ。すみませんが、助けてくれませんか? 僕は、本当になにも問題ないんですよ。完全に潔白なのに、上の部屋の刑事さんが・・・あの刑事さんが・・・」

一生懸命訴えるスンボムを遮り、

ジュヒョン「うちの妻に、薬を売ったのか? 6階に住んでる医者で、狂人病で死んだ・・・」

スンボム「・・・・・・・・・」

息を呑むスンボム。

この人、この角度で見ると、若いころのスンギに、ちょっとだけ似てる気がするんだけど(笑)

 

やっぱり思ったとおりだ、と確信し、笑みを浮かべるジュヒョン。

ジュヒョン「私は、君を脅そうとして、ここに来たわけじゃない。復讐をしにきたわけでもないんだ。」

しゃがみ込んだジュヒョンに身構えるスンボム。

ジュヒョン「君に感謝してるのさ。私はね、その薬をいくつか買いたいんだ」

スンボム「・・・・なんのことか、ホントにわかりません」

ジュヒョン「わからない?」

スンボム「ホントです」

ムキになるスンボム。

ジュヒョン「ホントに知らないだって?」

スンボム「知りませんよ」

そんな会話を繰り返す二人。

 

ジュヒョン「マジで、こいつはイライラさせやがる・・・。お前が感染者だと言って、ここから叩き出しやろうか? この〇〇野郎が!」

急に罵倒され、ポカンとなるスンボム。

 

ジュヒョン「ちょっと待ってろ。」

なんか、ボールみたいなのを持ってきて、投げようとするジュヒョン。

スンボム「ちょっと・・・!」

ジュヒョン「お前、何も知らないだって?」

思い切り、至近距離からボールを投げつけるジュヒョン。

スンボム「どうして、こんなことするんですか?」

ジュヒョン「知らないのか? ホントにか?」

スンボム「知りませんよ」

執拗に、スンボムを追い詰めようとするジュヒョン。

 

そんな二人の様子を廊下から、じっと見ているイヒョン。

呆れたように、溜息をつく。。。

 

スンボム「やめてくださいよ」

ジュヒョン「ここから出ていけ!」

 

~602号棟 弁護士ヘソンの家~

インターフォンで応対するヘソン。

男性「弁護士の、クク・ヘソンさんですよね?」

ヘソン「はい、そうですが・・・」

男性「私は、102号棟の者なんですが・・・エレベーターの広告を見て、伺ったんです」

モニターに映ってるのは、例の感染した人じゃん。 ← 遭遇したヨンオクがなんとか、退けた人。。。

 

ヘソン「外には、たくさんの感染者がいる・・・と伺いましたけど」

不審に思うヘソン。

男性「そんなことありません。少しですよ。その人たちも、(我々の手で)子供図書館に監禁してます。101号棟だけが神経質になって、エントランスを締め切ってるんです」

この間の警備会社の人も、封鎖バリケードの前で同じようなことを言ってたけど、症状が落ち着いてるときは、感染者同士、ちゃんと連携取れたりしてるのかな。

 

ヘソン「つまり、もうそんなに深刻ではないとおっしゃってるんですよね?」

男性「ええ。ちょっとだけ、お会いしてお話できませんか?祖父の墓地についてなんです」

ヘソン「今、どちらにいらっしゃるんですか?」

男性「地下ですよ。ここで、お話できますか?」

少し、ためらうヘソン。

 

男性「ここ、インターネットがつながらないじゃないですか。そのほうが、場所を確認していただくのも簡単だと思うんですよ」

ヘソン「ちょっと、そこでお待ちください。すぐに降りますから・・・」

 

部屋から出て来たソユン。

「誰と話してたの?」

「さあな・・・。 誰か外にいるような音がしたんだ・・・。ちょっと、外に出てくるよ」

「どこにいくの?」

「ここは息が詰まる。。ちょっと散歩して、頭を冷やしてくるよ・・」

さっさと出て行ってしまう。

 

インターフォンのモニターを振り返るソユン。

さすが、秘書。。。

こういうところは、呑気な奥様とは違うよね。

すぐさま、履歴を調べると・・・・

さきほどの、別棟の男性が映っているのを確認するソユン。

 

~501号室 警警ハウス~

思い切って、セボムたちの部屋を訪れたソユン。

セボム「どうされました?」

ソユン「うちの人が、他の棟の人と会うために、出て行ったんですけど、 外には、たくさんの狂人病の患者がいるって、聞いたことを思い出して・・・」

そこまで聞くと、急に、ガチャンと、ドアを閉めるセボム。

ソユン「・・・・?」

訳がわからず、軽くノックしてみると、ほどなくして、金属バットを肩に担いだセボムが出てくる。

セボム「(ご主人は)どこですか?」

目を見張るソユン。

はっと、我に返り、慌てて、追いかけていく。

 

~地下 ジム~

ジュヒョン「誰か、助けてくれ~~~」

なぜか、ジュヒョンが助けを求めてる。。。?

 

じっと、その様子を、黙って廊下から見ているイヒョン。

この冷めきった目がいいよね。

イヒョンも、ただただ、まっすぐな熱血刑事じゃないからね。

刑事は、人間を見る仕事なんだなって、つくづく思います。

 

さきほどとは打って変わったように、形勢逆転したかのように、スンボムに足を掴まれ、悲鳴を上げるジェヒョン。

発病したスンボムが、ジュヒョンを手繰り寄せようとしている。

でも、手錠のせいで、その場から動くことはできないため、かなりの暴れっぷり。

 

ようやく、ジムの中に入っていくイヒョン。

 

イヒョン「あ~、感染していなければいいと思ってのに・・・・」

 さっきから、廊下で見てたってことは、スンボムの普通の状態から発症する様子までをも見てたってことよね。

 

ゆっくりと、ジュヒョンに近寄り、しゃがみ込む。

 

ジュヒョン「おい、助けてくれ。早く、この狂った奴を何とかしろ!」

イヒョン「なぜ、俺が? あんたがいなければ、この世は、もうちょっとマシになるだろうに・・・。」

スンボムに足を掴まれ、恐怖で、必死に、わめきたてながら、イヒョンに手を伸ばすジュヒョン。

 

ジュヒョンに掴まれた手を無情に引き剥がすイヒョン。

これ、だいぶ、(怒り心頭)来てるわ。。。

イヒョンに、ここまで、邪険に扱われる市民は、ある意味、貴重だよ。(苦笑)

 

時計を確認するイヒョン。

現在、10:25

その間、ひっきりなしに、助けを乞いつづけるジュヒョン。

 

 

~地下 駐車場~

出口ブースを覗き込むヘソン。

カーテンを剥がし、後ろ向きになっている男性にむけて、ガラスをトントンと叩く。

振り返る男性。

男性「こんばんは。 皆、中に閉じ込められていたので、相談に伺うことができなかったんです」

ヘソン「わかりました。ちょっとお待ちください」

 

電子錠を解除しようとスマホを見ると、「ネットがつながっていません」と表示されている。

そりゃ、そうでしょ。

 

男性「では、あなたに、そこから出てきてもらわなければ・・・。こっちに・・・」

ドアの上部を見回し、「どこで、鍵をあけるんだ?」と呟くヘソン。

今にも、ヘソンの血を飲みたくてたまらないように見つめている男性。

 

~地下 ジム~

時刻は10:32

ジュヒョンにしたら、何時間にも感じた8分間だったでしょうね。

しかたなく、ジュヒョンの手を掴み、思いっきり、床を滑らせ、命だけは助けるイヒョン。

 

イヒョン「あんた、ついてたな。セボムがいなかったら、あんた、死んでたぞ。」

これは、今日の午前中、あの、血を塗りたくった時のことを言ってるのかな?

セボムが止めに来なかったら・・・、自分(イヒョン)は何をしたかわからないぞって意味?

 

でも「セボムだったら」シリーズ・・・第二弾としても、通用するよね(笑)

セボムだったら、あんた、死んでたぞ。。

奥さん、ちょうど、金属バットを担いで、地下に向かってますよ。(笑)

 

でも、さすがに、イヒョンももう、ジュヒョンに対しては、「俺で良かったな・・・」とは言えないでしょう。。


イヒョン「あそこのカメラ、見えるか? もし、この男について、誰かに喋ったら、彼があんたを掴んでるビデオをみんなに送ってやる。きっと、みんな、あんたが感染したって思うだろうな・・。俺が言った事、理解できたか?だから・・・家に帰って、息だけしてろ

 

かろうじて助けられたものの、足も痛み、腰がぬけたように立ち上がれないジュヒョン。

座ったまま、感謝するどころか、必死に、叫ぶジュヒョン。

ジュヒョン「なぜ・・・・なぜ、あんたはこの事実を隠してる?あいつ、感染してるだろ?」

 

物静かに、ひとことで答えるイヒョン。

イヒョン「彼は人間だからだ・・・」

 

その時、ちらっと、ジュヒョンが、手元の鉄アレイを見たよ。

ほら、ここには武器があるって言ったじゃん。

 

背中を向けて、スンボムに近づいていくイヒョン。

イヒョン「キム・スンボクさん、落ち着いてください。また普通の状態に戻れますよ」

 

毛布を手に取るイヒョン。

 

発症状態のスンボムは、その声が届いていないように、襲い掛からんばかりに、あばれまくっている。

 

床のおもりに、手をかけたジュヒョン。

 

~地下 駐車場~

セボムが金属バット片手に、下に降りたその時、まさに、ヘソンが扉を開けようとしていたところで、

後ろから、むんずとヘソンを掴み、そのまま、後ろに下がらせると、男性を中に入れまいと、扉を必死におさえ、なんとか、鍵をロックする。

 

セボムには、類いまれなる戦闘能力や大食いだけでなく、怪力設定も必要でした。

 

ガラス戸越しに、男性に向かって、静かに、「マンションは閉鎖下にあります。どうか、家に帰って、おとなしく寝てください」と、目をみたまま、語り掛ける。

 

尻餅をついたまま、文句を言うヘソン。

ヘソン「おい、あんた、一体、何してるんだ? 驚いたじゃないか・・・」

セボム「じっとしててください。 この人に(扉を)やぶられたくないんです」

 

猛獣をにらみつけて、おとなしくさせる飼育員みたいだ。。。

一瞬の隙もあたえず、睨み続けていると、あきらめた感染者が去っていく。。

これは、セボムだからできることなの?

 

一息つき、カーテンを基に戻すセボム。

 

ようやく、ヘソンに声をかける。

セボム「私は、外にでるべきじゃないと、前から言ってますよね」

危機感の全くないヘソンに、怒りをたたえているセボム。

 

ヘソン「あの人はクライアントだぞ。祖父の墓について相談したいと言ってきたんだ。彼が普通だったのをみなかったのか?」

セボム「あなたが、墓に入るのを助けてやったんですよ!」

ヘソン「あんたのせいで、クライアントを失ったんだぞ。どうしてくれるんだ? 疫病神なのか?」

腹がたって、言葉も出ないセボム。

 

かけつけてきたソユン。

ソユン「あなた・・・大丈夫? ケガしたの?」

 

その時、異様な物音が聞こえたセボム。

金属バットを拾い上げると、そのまま、音のするほうに向かう。

 

ヘソン「お前が話したのか?」

ソユン「え?」

ヘソン「なんで、そんなことをしたんだ?」

夫から怒られ、訳がわからないソユン。

 

~地下 ジム~

スンボムは、毛布を掛けられてる。。。 

こっちでも、、興奮した猛獣を鎮めるような扱い。

 

ジュヒョンの鉄アレイ攻撃は、失敗したのね。

イヒョンから、突き飛ばされるジュヒョン。

 

イヒョン「あんたには、ただ、おとなしく、引き下がってようって気はないのか?彼の前にあんたを叩きつけて、感染させたほうがいいようだな」

ジュヒョン「なぁ、聞いてくれよ」

イヒョン「何を?」

ジュヒョン「俺は、幸運なようだ・・・」

 

柱を背にして、なんとか立ち上がるジュヒョン。

 

口元の血をぬぐうと、イヒョンの手になすりつける。

イヒョン「気持ち悪いことすんな!」

 

ジュヒョン「誰か外に来たようだぞ・・・この野郎!」

イヒョンの肩にわざとぶつけ、ジムを飛び出すジュヒョン。

 本当、やることが姑息すぎる!

 

ジムの入り口から廊下に飛び出すと、物音の主が、セボムだと確認したジュヒョン。

 

ジュヒョン「ああ、あんただったのか・・・。あんたの夫は気が違ったぞ」

 

そのまま、ジュヒョンの腹部目掛けて、蹴りを入れるセボム。

決まった!

ふっとぶジュヒョン。

 

セボム「うちの人に何したの?(怒)」ムキー

 

声も出せないジュヒョン。

 

ジュヒョン「あんたら、一体なんなんだよ。私が眼鏡をかけてる間に、あんたの旦那が、私の顔を殴ったんだ。殺人未遂だ。いや、私を殺す気だったんだ。そうじゃない。 あの怪物に、俺を殺させようとしたんだ」

後ろから、近づいてきた弁護士夫婦が、ギャーギャー騒いでるジュヒョンを横目に、ジムの中を覗き込む。

その隙に、逃げだそうとするジュヒョン。

 

ジムの中では、毛布をかけられたなにかが動いている。

ヘソン「あれはなんだ?」

 

廊下では、近づいてきたイヒョンに、「大丈夫?」と声をかけるセボム。

頷くイヒョン。

イヒョン「キム・スンボムが感染した」

残念だけど、淡々と事実を報告するイヒョン。

 

弁護士夫婦が、ジムの中に入ったのに気づき、急いで、中に入るイヒョンとセボム。

 

ほくそ笑みながら、引き揚げていくジュヒョン。

 

恐る恐る、ゆっくりと近寄っていくヘソンとソユン。

その前に立ちふさがるイヒョン。

イヒョン「危険です。下がってください」

 

すると、自力でその場に立ち上がり、毛布をはねのけるスンボム。

 

初めて見る発症者の様子に、固まるヘソンとソユン。

 

スンボム「殺してやる。お前ら、みんな殺してやる」

発症したばかりで、全ての意識が乗っ取られていないのか・・かろうじて言葉を発することができるスンボム。

 

★『ハピネス』6話2/4 雑感★

本文中には、猛獣を扱うように・・・と書きましたが、実際のところは、セボムもイヒョンも 「彼ら(感染者)は人である」というポリシーで動いています。
 
感染者の中の、人としての意識に語りかけ、落ち着かせようとしているんですね。
2人が相談し合って、そうしたようには思えないので、基本的に、「人間の尊厳」とはどういうことなのか、わかっている二人とも言えます。
 
前記事の テソクが、冷凍トラックの移動にゴーサインを出したのは、すでに、「人間の尊厳」をだいぶ後退させた扱いをしていたとは言え、なんとか、重症者を生かしていたのに、それを放棄する選択をした、という意味でした。
 
「時間稼ぎ」 という言葉に込められた、その先にある「尊厳の完全放棄」を想像し、ジスは涙したんです。
 
封鎖されたマンションの外では、すでに、その方向で動き始めていますが、通信が遮断されている警察・警特夫婦は、まだ、そのことを知りません。
でも、容易に想像はつく二人です。
 
その想像力を、私利私欲のためだけに発揮して、やたらと動き回るジュヒョン。
小心者のくせに、自己防衛のための「建設的な想像力」を働かせる才のかけらもないヘソン。
 
「カマイッソ(가만히 있어)!!(何もせず、じっとしてろ!) と、猛獣扱いされ、ムチで脅されても文句が言えないのは、この人たちのほうだと思います。