早いもので今日から10月に突入で、台風一過のここ北摂地方は空気感は秋まっただ中となっています。今回24号台風は大きな被害をもたらした21号に比べるとややおとなしい感じで、幸いなことに自宅界隈では目立った被害もなかったようです。ただほっとしたのも束の間、今週末にはまた同じようなコースで台風25号が襲来するかもしれません。この季節なかなか気が抜けないものです。
秋ですね
■ビジネスアーキテクチャ -9-
●ケイパビリティ・マップ 6 -ケイパビリティのヒート・マップ-
ビジネスアーキテクチャが設定する4個のビジネス・コア・ドメインの内、「ケイパビリティ」のマッピングについて考えています。これまで一通りマッピングの考え方と方法についてご紹介してきましたが、今回は作成したマップからどのように”チェンジ”のためのヒントを得るのかについて考えて行くことにします。
ではまずケイパビリティ・マップの例を見てください。
この例はある架空のメーカーの「調達」という部署のケイパビリティを表したものです。以前ご説明したように、レベル1のケイパビリティを3つの「基本」「コア」「サポート」レイヤ(層別化)に分けています。その上でレベル2のケイパビリティまで階層化しています。実際には必要に応じて、レベル3以降のケイパビリティを表現する必要があります。
さてこのケイパビリティ・マップからどのように情報を引出すのでしょうか。繰り返しになりますが、ケイパビリティ・マップには2つの側面があります。一つはビジネスの現状を表現するもので、もう一つは”チェンジ”後のビジネスの形を表現するものです。通常は現状の把握から課題点を見つけ出し、課題解消のアイデアを考え、そのアイデアを実現するために必要なケイパビリティ構成を考え、実現に向けての行動に繋げていくことになります。これが”カイゼン”による”チェンジ・アプローチ”です。「持続的イノベーション」とも言います。
また全く新規にビジネスを立ち上げる「破壊的イノベーション」を目論む場合は、検討したビジネスモデルから必要なケイパビリティを考え、マッピングしていくことになります。新規のビジネスをデザインするとき、無作為にケイパビリティを上げていくには限界があります。このときケイパビリティ・マップは構造化された構成から、ある程度論理的に導くことを可能としますのでより現実的な(実行可能な)ケイパビリティ構成を作成することができます。
どちらのアプローチでも良いのですが、ケイパビリティ・マップから情報を引き出すために最もわかり易いのは「ヒート・マップ」という手法です。先ほどの例でヒート・マップを描いてみました。
先ほどのマップに色を付けたものです。赤色は課題があるもしくは予想されると認識したもので、オレンジ色は課題はあるが重大ではないもの、黄色は概ね適合している、緑色は問題なく機能している、白は未評価という色分けになっています。もう一つ、新規に必要と考えるものを紫色で表します。
いかがでしょうか、こうして色分けすると展開中もしくは企画しているビジネスのどこに課題があり、どこに強みがあるのか一目で把握することができ、どう課題を解消するのかもししくはどう強みを強化するのかなど、”チェンジ”のための具体的な取り組みを可能にすることができます。次回は更にその先について考えることにします。


