昨日の敬老の日はすっかり休日モードで過ごしてしまい、ブログの更新を忘れてしまいました。先週末の土日はBA関西研究会の合宿があり、楽しくもハードな議論を2日に渡り繰り広げ、充実した日を過ごしました。初日は夜の食事の後恒例の宴会を行いましたが、お酒を呑みながらホワイドボードの前で熱い議論を午前1時過ぎまで繰り広げたので、その疲れも残っていたのかもしれません。議論の中にはビジネスアナリシスに関するものもあり、このブログでご紹介できたらと考えています。
夙川の風景
■ビジネスアーキテクチャ -7-
●ケイパビリティ 2
前回はビジネスアーキテクチャの抽象化手法のうち「ケイパビリティ・マッピング」をご紹介しました。今回も続きます。
ケイパビリティ・マップを作るためのアプローチは2つあるのではとキットPMは考えています。一つは、今現在持っているケイパビリティを可視化することであり、もう一つはやりたいと考えていることを実現するために必要なケイパビリティを可視化することになります。
上記2つは言い換えると、As-Is(現状)とTo-Be(将来)のケイパビリティとなります。何らかの”チェンジ”を実行しようというとき、現状の問題を見つけ、それを改善することで理想のビジネス環境を得ようとすると、この2つのケイパビリティを対比させることで改善が必要なものや、不測しているケイパビリティをみつけることができます。実はこの「見つける」ということがとても重要なことなのです。適切なレベルでモデル化つまり抽象化することで、本当に必要な”能力”を直感的に理解することができるようになります。変化が激しい最近のビジネスでは、この直感的に解るということと、それが論理的に説明できるということは、マーケットに対して大きな競争力を持つことにつながります。
このようにビジネスアーキテクチャが描くブループリントの中でもビジネスケイパビリティが重用されるのは、ビジネスに直結しているためだと推察ししています。もちろん他の”ビジネス・ドメイン(情報/価値提供/組織/戦略/ステークホルダー/ポリシー/イニシアチブ/製品)”のマッピングも重要ではありますが、全てのドメインのマッピングは最終的にケイパビリティ・マップと繋がりを持つことになり、そのような意味でも中核のマップと言えると考えます。
では実際のマッピングはどのように行うのでしょうか。その作業自体はそれほど複雑ではありません。必要なのは現実を正しく把握する力と、それを再構成する能力です。その方法をご紹介しましょう。
わかり易いように、あなたが所属する会社の仕事を思い浮かべてください。もしあなたが情報システム部に所属しているのであれば、その能力や機能を考えます。すぐに思い浮かぶのは、システムを構築する能力、システムを保守する能力でしょうか。コストを管理する能力も必要ですね。当然、人事、総務系の能力もあるはずです。もしかしたら、ユーザー部門との様々な調整を行う能力も必要かもしれません。
このようにまずは、大きな括りでその能力を上げていきます。これがレベル1のケイパビリティとなります。ここから、レベル2以降に落とし込んでいくわけですが、それは次回ご紹介することにしましょう。
