そこはかとなく秋の気配を感じるようになった今日この頃ですが、まだ日中の日差しは夏の残りのパワーでガンガン照り付けてきています。このタイミングで体力的にガクッとくることが多いようです。気を緩めずに厳しい晩夏を乗り切りたいものですね。そういえば台風の当たり年だった今年ですが、台風21号が接近してきているようです。進路予想図を見るとまた四国から関西に抜けるようで、20号と似たコースをたどり、来週の半ばに最接近する可能性があります。いささかうんざりですが、大きな被害が出ないのを祈るばかりです。危険を感じる前に可能性を予測して、早めの避難を心掛けるしか身を守ることはできません。
早朝ウォーキングでの朝焼け 。日本の夜明けぜよ。
■ビジネスアーキテクチャ -4-
ビジネスアーキテクチャについて考えています。前回はBAが言うところのコア・ドメインと拡張ドメインという、ビジネスを取り巻く要素について考えました。
もう一度おさらいしておくと、コア・ドメインには、「能力(Capability)」「組織(Organization)」「価値(Value)」「情報(Infomation)」の4つがあり、拡ドメインには「利害関係者(Stakeholders)」「理念、戦略と戦術(Vision,Strategies&Tactics)」「構想計画とプロジェクト(Initiatives&Projects)」「方針、ルール、規則(Policies,Rules,Regulations)」「製品とサービス(Product&Services)」「指標と対策(Metrics&Measures)」の6つがあります。
これら10個のドメインについてそれぞれの構成要素をモデル化して表したものが青写真(Blueprints)となります。BAではAs-IsとTo-Beのブループリントを分析することで、必要な”組織のチェンジ”と”ビジネスのチェンジ”を企画し実施することをサポートします。
”チェンジ(変革)”は新たな価値創造を行う必要性から発起されるので、BAのドメインの「Value」ドメインからモデル化または、現状の課題を分析するために「Capability」ドメインのモデル化からスタートします。ここではまずケイパビリティ(能力)のモデル化(マッピング)についてその具体的な方法をご紹介します。
BAではケイパビリティのマッピングを最も重要なプロセスとして位置付けています。ケイパビリティのマッピングとは、組織が持つ機能、能力を構造化して示すことです。以下に具体的な例で示してみましょう。
例えば、ある製造業の企業を想定してそのケイパビリティをマッピングしてみましょう。企業の持つ能力と言っても一般的にはいくつかのカテゴリーに分けることができます。基本的な能力として、財務会計や総務、人事などどの企業でも必要となる機能があります。また業種で特徴的な機能もあるでしょうし、場合によってはとても特殊な能力が必要な企業もあるかと思います。ケイパビリティはこれらの能力全てについてマッピングすることが必要ですが、それには膨大な時間と手間を要することになるので、経営者が直感的に持っている今最も関心のある範囲に限定して実施する方法もあります。
この場合、範囲外のケイパビリティとの関連の情報が薄くなるというデメリットがありますが、ケイパビリティマッピングにはレベルという概念があるので、レベル1(もっとも大きな括り)だけでも企業全体を網羅した上で、関心の強い分野を詳細化するという方法が現実的なアプローチになると考えます。
ここでは製造業における部品や材料などの「調達」の機能の一部についてマッピングをしてみます。
ケイパビリティマッピングで使用する基本のフォームは次のようなものとなります。
このフォームにしたがってケイパビリティをブレイクダウンしてみます。端折っていますがイメージはお分かりいただけるかと思います。
このように、企業の能力、機能を構造化していきますが、上の例でもお分かりのようにケイパビリティは別の部署のそれと密接な繋がりがあることがお分かりいただけると思います。例えば「買掛支払管理」機能は「財務会計」の機能と結びつきますし、「納期管理」は「生産計画」と強い関係があります。
次回は、この繋がりをどのように表すのかをご紹介することにします。

