今日は久しぶりに東京へ来ています。寒くて雨が降る最悪のコンディションですが、ちょっと気合を入れて訪問先に向かいます。
もう一度おさらいしてみましょう。基本的に日本の社会はコメ作りの文化の上に成り立っているというのがキットPMの持論です。コメ作り最大の繁忙期である田植えと稲刈りは、一家総出でも間に合わず村人が協力して作業する必要があります。つまり村は収穫を得るために組織的に働くことが必要で、そのため村では効率的な仕組みが構築されてきました。
仕組みのルールの第一は、決まったタイミングで、決まった要領で、決まった作業を行うことを毎年繰り返すということです。そのため第二のルールとして、予定した労働力を保証する必要があります。基本的に毎年同じことをするわけですから、新しい何かを工夫する必要はありません。むしろ前例にない変わった行為を行うことはタブーとなります。災害等の予定外の出来事が発生した場合も、前例にしたがって行動を決めるので特別に何かの判断をする必要はありません。
問題はこれまでに経験をしたことがない出来事に遭遇した時です。この時は、村のみんなと話し合いをして対応方針を決めるか、武家の管理者やお寺の住職などリーダーシップを発揮できる人を探すことになります。
そして現在の私たちが抱える問題も、基本的にはこのような文化にいまだに多くを支配されてるからだと、キットPMは考えています。
ところが、昔と違って現代のビジネス環境は(最近の異常気象で農業も同様ですが)大きく変化を続けています。少なくとも20年ほど前までは、中間管理職は問題が起きたときにどのように解決できるかを問われる「問題解決型」の能力を要求される役割でした。いつも何をしているかわからないような課長が、一旦事が起きるとテキパキと指示を出し、行動して問題を解決するという姿を理想としていました。テキパキと言っても、基本的に前例を参考にしているわけですから、本当の意味での決断をしているわけでは、必ずしもないことになります。
さらに、「事が起きたとき」に誰かが解決のために引っ張ってくれることを期待するだけでは、今や世間の動きについていくことはできません。また誰か一人のリーダーが判断を下すことが出来るほど、ビジネス環境はシンプルではありません。
そのため、事前に組織のルールとして解決方法、この場合だと素早く会議を開催して、効率的な意思決定を図るということを提起したわけです。
いかがでしたでしょうか。遅すぎる判断や決断を組織として解決するために「合議制」により結論を出す必要があるのであれば、それを如何に効率よく行うのかを考えることは、プロジェクトマネジメント的な業務改革へのアプローチではないでしょうか。
「プロジェクトマネジメントで考える働き方改革」を3部構成でお送りしてきました。最初に「非効率な会議」次に「無意味な残業」そして「なかなかできない決断」をホワイトカラーの業務効率を阻害している典型的な現象としてとらえ、その解消策について考えてきましたがいかがだったでしょうか。
次回は新テーマでお送りしようと思っていましたが、前回予告した「判断と決断」の違いについて少しだけ考えることにします。
