さて、プロジェクトの現状を把握し、そこから何を読み取るのかについて考えています。プロジェクトのメンバーが同じ状況を目の当たりにしながらも、そこから何をくみ取るのかそれは人によって違ってくることはよくあることです。
前回その原因は2つあると考えました。それは、その人の経験してきたことの差とその経験から何を理解したかの差です。この2つのどちらが欠けても正しい判断は難しくなります。
観察した事実を経験に照らし合わせてその意味を理解し、さらにその理解を論理的に再構成し一般化することでモデル化する。そのモデルを再び現実に起きている現象にフィードバックするという行動を繰り返すことで、現状把握と未来予測の精度を上げて行くことが可能となります。
プロジェクトに関わる者としては、この作業を不断に繰り返し、不確定なプロジェクトの未来を見極める努力をすることが重要な役割となります。
しかし、残念ながら皆がこのような考えを持って、プロジェクトに望んでいるわけではありません。というより、このような考えをする人はむしろ少数派ではないでしょうか。
そのため、両者の間にはしばしばプロジェクトの状況認識についてギャップが発生することになります。このギャップこそがタイトルにある「もっとも困難なシチュエーション」と言えるのではないかというのが、キットPMの考えです。
プロジェクトに長く関わっているとしばしば経験することですが、プロジェクトを脅かす可能性のある大きな問題が存在するのに、その存在に気づかないメンバーいる場合があります。
なぜこのような状況が発生するのか、次回はさらに掘り下げて行きたいと思います。
