昨日の休日久しぶりに外出したキットPMですが、相変わらずの暑い日で用心したにもかかわらず、結構日焼けしてしまいました。ただ、暑い中にも空気には秋を感じさせる なにか があり、気持ちも安らぎました。
大型の台風15号が近づいています。すでに沖縄地方では暴風雨となり、被害もでているようです。これから九州にも接近しさらに被害が拡大する可能性もあるようです。皆さんもくれぐれもご用心ください。
前回ご紹介した、「妨害者」であるステークホルダーの存在ですが、そこでも述べたように部門長などある程度の地位と権力を持った人が「妨害者」になると、プロジェクトにとってはかなり厄介な存在となってしまいます。
そのため本来は、プロジェクトをスタートする前の段階で、プロジェクトの実施によって大きく利益が毀損される、ステークホルダーホルダーの存在が予想される場合、本来トップレベルでの調整が行われることが必須となります。
しかしながら(繰り返しになりますが)、残念ながらそのような調整がされることなく、プロジェクトがスタートしその調整をプロジェクトに丸投げされることはよくあります。
このような状況をなくすために、プロジェクトを実施する前に必要となる工程があることを理解することが必要になります。それがBA(ビジネスアナリシス)活動です。
BAの定義はガイドブックであるBABOK(R)にこうあります。
ビジネスアナリシスは、タスクとテクニックの集まりである。組織の構造とポリシーおよび業務運用についての理解を深め、組織の目的の達成に役立つソリューションを推奨するために、ステークホルダー間の橋渡しとなるタスクとテクニックをまとめて、ビジネスアナリシスと呼ぶ。
ちょっと分かりにくいですね。キットPMなりに言い換えると、
組織が果たすべき目的と組織の現状を理解し、その目的を達成するために”今”何をすべきかを示し、それをどのように実行するかを考える手法である。
ということになるでしょうか。
そのためにBAでは「要求開発」という行動を行います。ここでいう要求とは、組織の様々なレベルで出てくる要望で、以下の4つのカテゴリーで定義されています。
「ビジネス要求」「ステークホルダー要求」「ソリューション要求」「移行要求」です。
「ビジネス要求」は、組織の目的を達成するための戦略や方針などのことです。「ステークホルダー要求」は、ビジネス要求を実現するため必要となる業務的な要求です。「ソリューション要求」は、必要な業務を実施するためのシステムやツールやプロセスなどをまとめたものとなります。最後の「移行要求」はソリューションを導入するために必要な条件や作業となるので、他の3つとは少し毛色が異なります。
要求の一つに「ステークホルダー要求」が含まれているのにお気づきになったかも知れません。ステークホルダーの要求をまとめるときに、当然矛盾したステークホルダーの要求が存在することがあります。BAではこの矛盾を解決するために「要求の妥当性確認」を行います。
つまりこのプロセスでステークホルダー間の利害対決を解消するように、組織に働きかけるわけです。
ここで言いたかったのは、プロジェクトをスタートする前にその実施環境を整理すすることが重要だということです。この作業自体は面倒くさく、時間も必要で、高度な知識と智慧が必要となる行為ですので、その取組の重要さは理解できても、実施が難しいものとなります。
でもこれに取り組まないと、いつまでたってもプロジェクトが非公式に、様々な利害関係の調整役としての機能を果たさざるを得ないことになり、厄介な問題を組織に引き起こすことになり兼ねません。
これまである程度上位の権限と責任を持つステークホルダーが「妨害者」となる場合とその対策について考えてきました。
もう一つ厄介なのが、プロジェクトの実施メンバー(これも重要なステークホルダーですね)に「反対者」が存在する場合です。
次回は、このケースについて考えて行くことにします。
