先週木曜日の更新は手違いで更新できませんでいた。どうも携帯からの更新がうまくいかなかったようです。
と言うことで、今年の本ブログも今日で終わりです。今年一年支えていただいた読者の方に感謝、感謝です。来年も続けて行きますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
プロジェクトの火消しについて考えています。これまでの考えをちょっと振り返ってみましょう。
まず、火消しでもっと重要なポイントはプロジェクトの目的を果たすための活動であるということです。決して、問題を解決することが火消し作業の本質ではありません。
そのため、その目的が何であるかを明確にすることから作業が始まります。
通常プロジェクトの目的は一つだけではなく幾つか存在し、その目的ごとに成果物が規定されています。またその目的は、ターゲットととなるプロジェクトを含む、上位の概念であるプログラムや経営戦略に従って設定されるものです。
このようなプロジェクトのプロファイルを明確にすることで、プロジェクトに求められている期待や、それが経営に与える影響を理解することが可能となります。
この理解があって、初めて火消しの優先順位を付けることができるのでした。つまり、最悪の場合の火消しの方針を立てるようになるということです。
プロジェクトで起きている問題は、幾つかのレイヤーに分解できることについて指摘しました。
進捗の遅れや予期しない作業の発生など、日々のプロジェクト活動の表層に現れる現象としての問題があります。そしてその下にその現象を発生させている直接の原因があり、さらにその原因を発生させている根本原因があります。
これらの好ましくない問題の構造を把握することが第二のポイントになります。この作業にはTOC(制約条件の理論)の重要な考えの一つである「思考プロセス」のご紹介をしました。
問題の構造が明らかになると、個々の問題に対してどのように対応するかを考えていきます。
この時、どのレイヤーの問題を解決するかを戦略的に考えることが、第三のポイントとなります。
これは、第一のポイントであるプロジェクトの目的を達成するために、もっとも効率の良い問題解決方法は何かを考えるということです。
根本問題を解決することを理想とするだけではなく、コスト(時間、人材、お金)と対処療法で問題をごまかして乗り切るデメリットを天秤にかけて判断していきます。
また、プロジェクトの目的に付けた優先を考慮しながら、プロジェクトへの期待をどこまで果たすべきかも判断する必要があります。幾つかの目的をあきらめる(スコープをシュリンクする)ことや、最悪の場合はプロジェクトの中止も検討します。勇気がいることですが、これに立ち向かうことも火消しには求められるのです。
このようにしてプロジェクトの火消しの方針が明らかになると、次に対策を取った場合の影響について検討します。
これは、対策自体が本当にプロジェクトの目的達成に寄与できるのかや、対策を取ることでプロジェクトやプログラムに悪い影響を与えることがないかを、確認する必要があるからです。
この作業を行った後、火消しプロジェクトとしてのプロジェクト計画をまとめ、実施していくことになります。これはいつものプロジェクトマネジメントと同じですね。
プロジェクトの火消しは今回でいったん終了とします。来年は1月5日に新テーマでお会いしましょう。では、よいお年を!
