路傍の朝顔
またまた私事で恐縮ですが、先週行った白内障の右目術後の経過は順調で、感染症予防に気を付けながら何とか乗り切っているところです。今週は左目の手術の予定で、これが終われば不便だった生活も随分改善されそうです。
余談ですが、白内障の手術は目中のレンズ部分である水晶体を取り除き、人工レンズに置き換えるものです。本来人間の水晶体はピントを調節するため、厚くしたり薄くしたり自動調整するのですが(素晴らしい!)、当然ながら人工レンズにはそのような機能はありません。ということは、ある位置にピントを合わせると、それ以外は見にくくなるわけです。普通は遠方に合わせてレンズの度数を調整しますが、精度が低いためか結構広い範囲が見えるようです。パソコン仕事の距離なら大丈夫、でも流石に手元の細かな字は見え辛いので、老眼鏡を別に誂える必要があります。
ところが白内障の手術を受けた100人に一人が遠くも、近くも見えることがあるらしいです。しかもなぜそうなるかメカニズムが良くわかっていないらしく、密かにその効果が自分にも現れるようにと祈っていたのですが、どうもそうは問屋が卸さないようです。残念!(笑
プロジェクトで発生する問題にどう立ち向かうかを考えています。
プロジェクトの実施フェーズで、PMやプロジェクトメンバーがプロジェクト遂行に深刻な障害が発生したことを認識し、その対策を検討する時、まず必要なのは問題の原因を明らかにすることです。
問題の原因追求の手法として最も知られているのは「なぜなぜ問答」ですね。ある「良くない現象」について、なぜそうなのかという質問を繰り返すことで問題の本質に迫ろうという、とてもシンプルで効果的な手法です。
例えば、PMであるあなたが、プロジェクトの進捗報告と実態にギャップがありそうだという感覚を持ったとします。
なぜそんな感覚を覚えたかというと、
ある特定のメンバーに残業時間が多くなっているけど進捗報告は予定通り。
なぜ?>PM承認の上手伝っている、別プロジェクトの作業で苦戦しているという説明。
なぜ?>そちらのPMから予定外の作業を追加で頼まれてたから。
なぜ?>少し残業すれば何とかなると考えたし、強く要請されたから。
なぜ?>口頭で言われた作業内容がとても簡単だったから。でもそうじゃないよね
なぜ?>他の作業との想定外の調整が必要になったから。
ある特定のメンバーに残業時間が多くなっているけど進捗報告は予定通り。
なぜ?>PM承認の上手伝っている、別プロジェクトの作業で苦戦しているという説明。
なぜ?>そちらのPMから予定外の作業を追加で頼まれてたから。
なぜ?>少し残業すれば何とかなると考えたし、強く要請されたから。
なぜ?>口頭で言われた作業内容がとても簡単だったから。でもそうじゃないよね
なぜ?>他の作業との想定外の調整が必要になったから。
一般的には、だいたい5回程度のなぜなぜで問題の本質にたどり着くと言われています。上の例だと、予定外の作業をリスクを考慮せず、安易にPMに相談することなく、受けてしまったことに原因があることになります。
であれば、予定外の作業を効率よく済ませる方法を考えるか、別プロジェクトの中でやり遂げる方法を考えるかをまず考え、その後に本来のプロジェクトの遅れを取り戻す方法を考えるというのが、問題解決の方向性となります。
ちょっと待ってください。この解決策は本当に正しいのでしょうか。なんか釈然としないものを感じませんか?
そうです。皆さんも問題の根本原因はもっと深いところにあるのを、感じることができると思います。いかがでしょうか。
このような時、なぜなぜ問答の一つの要素を取り出して、更になぜなぜを繰り返すことになります。ちょっと長くなりますが、お付き合いください。
なぜ、予定外の作業を頼まれてしまったのか? をピックアップし別プロジェクトのPMにヒアリングします。
なぜ?>頼んだ別プロジェクトの進捗が思わしくないから、少しでも助けが欲しかった。
なぜ?>進捗遅れのため予算がひっ迫しており、費用をかけずに作業したかった。
なぜ?>PMは自己の評価を気にしていた。
なぜ?>同様の失敗を繰り返していて、上司から強く注意されていた。
であれば、予定外の作業を効率よく済ませる方法を考えるか、別プロジェクトの中でやり遂げる方法を考えるかをまず考え、その後に本来のプロジェクトの遅れを取り戻す方法を考えるというのが、問題解決の方向性となります。
ちょっと待ってください。この解決策は本当に正しいのでしょうか。なんか釈然としないものを感じませんか?
そうです。皆さんも問題の根本原因はもっと深いところにあるのを、感じることができると思います。いかがでしょうか。
このような時、なぜなぜ問答の一つの要素を取り出して、更になぜなぜを繰り返すことになります。ちょっと長くなりますが、お付き合いください。
なぜ、予定外の作業を頼まれてしまったのか? をピックアップし別プロジェクトのPMにヒアリングします。
なぜ?>頼んだ別プロジェクトの進捗が思わしくないから、少しでも助けが欲しかった。
なぜ?>進捗遅れのため予算がひっ迫しており、費用をかけずに作業したかった。
なぜ?>PMは自己の評価を気にしていた。
なぜ?>同様の失敗を繰り返していて、上司から強く注意されていた。
なぜ?>そのため、上司もしくは同僚のサポートを望める環境になかった。
という分析ができたとすると、本当の原因はどこにあるのか判断が変わってきます。つまり真の原因は、PMの資質の問題なのか、会社のマネジメントシステムの問題なのか、上司の判断の問題なのか、PM同士のコミュニケーションの問題なのかに絞られて来るように思います。
また、なぜ、追加作業が簡単だと考えたのか? に視点を絞るとまた別の問題が出てきます。口頭で言われた作業内容がとても簡単だったから も同様ですね。
このように、なぜなぜ問答を繰り返すことで問題の本質に迫ることができますが、ひとつ大きな課題が見えてきます。
冒頭で述べた「なぜか残業が増えている」という問題は、実は様々な要因からなる複合的な問題でもあるわけです。というか発生する問題のほとんど全てがそうなのです。
であれば、一つのなぜなぜ問答で出てくる「原因」と、拡張した視点で行うなぜなぜ問答の「原因」が、相互作用を起こしていることを認識する必要があります。その上で、相互作用の触媒となる事象そのことが「真の原因」となるわけです。ちょと抽象的で分かりにくいかもしれませんが、後で詳しく見ていくことにします。
でも通常すべての問題の要素を追及し、その関連性を明らかにし、真の原因にたどり着くところまでの作業を行うことは、あまりありません。
それは、時間がかかり結構面倒くさいことと、目前の好ましくない状況さえ解消できれば、短期的にはプロジェクトには有益なためです。
さて、ここで質問です。プロジェクトにとって好ましくない問題を、対処療法的に解決してプロジェクトを進めることと、真の原因を探ってそれを解決した上でプロジェクトを進めること、あなたはどちらを選ぶことが正しいと思いますか?
もうひとつ、真の原因を理解した上で、対処療法的な解決手段を取ることをどのように評価しますか?
次回この質問の回答を考えて行くことにします。
という分析ができたとすると、本当の原因はどこにあるのか判断が変わってきます。つまり真の原因は、PMの資質の問題なのか、会社のマネジメントシステムの問題なのか、上司の判断の問題なのか、PM同士のコミュニケーションの問題なのかに絞られて来るように思います。
また、なぜ、追加作業が簡単だと考えたのか? に視点を絞るとまた別の問題が出てきます。口頭で言われた作業内容がとても簡単だったから も同様ですね。
このように、なぜなぜ問答を繰り返すことで問題の本質に迫ることができますが、ひとつ大きな課題が見えてきます。
冒頭で述べた「なぜか残業が増えている」という問題は、実は様々な要因からなる複合的な問題でもあるわけです。というか発生する問題のほとんど全てがそうなのです。
であれば、一つのなぜなぜ問答で出てくる「原因」と、拡張した視点で行うなぜなぜ問答の「原因」が、相互作用を起こしていることを認識する必要があります。その上で、相互作用の触媒となる事象そのことが「真の原因」となるわけです。ちょと抽象的で分かりにくいかもしれませんが、後で詳しく見ていくことにします。
でも通常すべての問題の要素を追及し、その関連性を明らかにし、真の原因にたどり着くところまでの作業を行うことは、あまりありません。
それは、時間がかかり結構面倒くさいことと、目前の好ましくない状況さえ解消できれば、短期的にはプロジェクトには有益なためです。
さて、ここで質問です。プロジェクトにとって好ましくない問題を、対処療法的に解決してプロジェクトを進めることと、真の原因を探ってそれを解決した上でプロジェクトを進めること、あなたはどちらを選ぶことが正しいと思いますか?
もうひとつ、真の原因を理解した上で、対処療法的な解決手段を取ることをどのように評価しますか?
次回この質問の回答を考えて行くことにします。
