▼めっきり
秋も深まって、ようやく朝夕冷え込むようになりました。これでお鍋も美味しくなるというものです。でも、紅葉はまだまだのようですね。
キットPMの家の近所には紅葉の名所箕面という所があります。もみじの天ぷらというお菓子が名物なのですが今年の賑わいはどうでしょうか。この週末あたりは周辺はきっと渋滞になることでしょう。
※本日は出張中ということもあり、更新が遅くなりました。このブログは移動のバスの中で作成しました。
▼さて今回から新テーマです。
ところで、皆さんはプロジェクトの進捗をどうやって確認していますか?と正面切って尋ねてみます。
いくつかのPMガイドラインを調べてみると、進捗を監視することは重要なマネジメント行為と位置付けられていますが、じゃ具体的にはどうすればよいかというと基本的にEVM(Earned Value Management)以外の手法は紹介されていません。
そうです。あくまでガイドラインですから具体的運用方法は、個々のPMもしくは適用企業にまかされているわけです。
ただし、手法の一つとして紹介されているわけですから、現時点で進捗管理の標準的な方法であることは間違いありません。
▼ここでEVMの概要について
少し説明しておきます。簡単に言うと「計画で予定した資源の投入量と実際に投入した資源の量を比べてその差で進捗を測る」ということになります。えっと、この説明では不親切ですか?
では、ここで言う”資源”というのはプロジェクトメンバや予算や機械など、プロジェクト遂行に必要なモノとなります。でっ、この資源に対して計画値と現時点での差をみるということです。これでどうでしょう。
もう少し具体的に言うと、今週120時間の作業をする計画だったが実際の作業時間は60時間だった場合、進捗率は50%ということになるわけです。またこの労働時間を費用に換算することで、予算面からも状況を把握することができます。
おっ、合理的で解りやすい.........ですか?
▼EVMにも問題点
があります。一つはEVM自体の運用コストが高いということです。特に精度の高い運用を行おうとすると、どんどんコストがアップします。ABC原価管理に似た所があります。
例えば”資源”の単位時間あたりのパフォーマンスを平均化するか、個別に生産性を明確にしないと計画の信ぴょう性を担保できなくなります。
また、新規要素が沢山入っているプロジェクト(最近はこんなのばっかりですが)、ではトライアンドエラーによる作業が多発して、投入時間と進捗率の関係が必ずしも釣り合うとは言えません。
そのような要素を計画に盛り込むということも、かなり大変なこととなります。不確定の積み上げとなってしまうからです。
その上、仕事をしているように見えて実は進んでいないという事例は、ITプロジェクトの現場ではよくあることです。技術的な問題なのか、スキルの問題なのか、外的要因なのかはたまた精神的な問題なのか、原因は様々です。
このような場合、当然本当の進捗は目に見えて来ないことになります。ですから、資源投入量(時間)だけでなく、資源の状況(人の場合は労働の品質)もちゃんと管理しないといけないわけです。当たり前と言ったら当たり前です。
でもそのことを考慮せずに機械的に(ITツールを使って)EVM管理をすると順調に見えたプロジェクトが、突然危機に直面するということになったりするわけです。
▼しかし、問題はあるものの
今のところ有効な進捗管理の手法として認知されているのも間違いありません。日本の省庁が行うプロジェクトではEVMによる管理が条件となっているようです。
手間を掛ける価値のあるプロジェクト、つまり相当大規模なプロジェクトで綿密に計画可能なプロジェクトでは有効な手法だと思います。でも、そんなプロジェクトばかりではありませんね。
ある程度プロジェクトが進捗した上でその中間成果物を見て、次にやることを決めるやり方(アジャイル)や初めての技術や初めてのベンダ、初めてのアプリケーションなど過去の経験値が存在せず、不確定要素が多いプロジェクトでは、EVMは手間が掛かるばかりであまり良い進捗管理の手法とは言えそうもありません。
ではどうすれば良いのか。次回はそこに斬り込んで行きます。