リスクに対する備えとリスク対応-1- | キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

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PMの世界からビジネスアナリストへ、キットPM2.0を目指して奮闘中です。BAを超上流とか言いますが、当たり前のようで難しいビジネス要件をどうやればちゃんとまとめられるのか、皆さんとご一緒に考えていきます。

私、キットPMはこの度の地震と津波に被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。また、亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りいたします。

 少しでも被災された皆様のお役に立ちたい、それにはどうしたらよいかキットPMなりに考えましたが、やはり本職のノウハウのご提供が一番だと思い立ちました。被災された中小企業の皆様のために、緊急のプロジェクトの立上げやプロジェクトのリカバリを行う場合の計画立案のために、キットPMの方ハウを無償でご提供いたします。

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▼昨日は素晴らしいお洗濯日和でしたが、本日はまた下り坂のようです。ゴーヤへの水やりの手間が省けていいのですが、やはり気圧が低いのはなぜか体にもこたえます。もう梅雨が来るのでしょうか

▼さてさて、前回まで6回に渡り「プロジェクトマネジメントと組織」をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたでしょうか。

 マネジメントとして対応しないといけない関係を論理的にまとめ直すと色々な気づきがあって考えさせられることも多いですね。

 今回から新テーマですが、リスクに取り組みます。前半はリスクが具現化するまでに考えること実行すること、後半はリスクが発現したときにどう行動するかについて考えていきます。

▼実はリスクマネジメントについては沢山の本が出ていますので、キットPMが敢えて取り上げる必要はないかなと思っていました。でも、今回の福島1のことでいろいろと考えさせられることがあり、やっぱり取り上げざるを得ないかと思ってあらためて取り組むことにしました。

▼プロジェクトマネジメントにおけるリスク管理は、プロジェクト計画段階でリスクの予測を立てその対策を予め用意することから始まります。

 さらっと”リスクを予測する”と言いましたが実はリスク管理ではこれが一番難しいことです。特に日本人には。
 
 普通、リスクの予測は過去の経験から似たようなシチュエーションに陥る可能性を検討します。例えば以前トラブったキーマンが参加しているとか、調整の難しい部門が参加しているとか、どうしても評価の低かった協力会社を使わなければならないとか、プロジェクトの構造やステークホルダーの状況と過去の経験値から類推します。これは、プロジェクト独自のリスクです。

 他に、普遍的にあり得るリスクというのもあります。作業期間中プロジェクトメンバーの◯%は風邪で休む可能性があり、そのうち◯%はインフルエンザに罹る可能性がある。といったような感じですね。事故にあうとか親族に不幸がおきるとかもそうです。キットPMはこれらのリスクをベースリスクと呼んでいます。

 ベースリスクに関しては、メンバの仕事内容の軽重(ここでの意味は代替が可能かどうかです)によって対策が異なります。

▼まぁ、言いたいのは予め論理的、統計的に考えられるリスクというものがあってそれはテンプレートとして用意すればいいだけです。対策立案には知恵が必要ですが。

 それとは別に、ある経験からしか予測できないリスクがあります。その経験はPMだけではなくできるだけ多くの人の経験であることが望ましいわけですが、これが難しい。

 ちょっと想像してみてください。PMがプロジェクトメンバ(候補)の身上調査をしている”絵”なんか想像したくもないですし、その結果何が起きるかなんとなく解りますね。

 本来、そのためにPMOが過去のプロジェクト結果やメンバー評価をまとめて新しいプロジェクトのインプットとするわけですが、ここまでシステムが整っている企業というのは不幸にしてキットPMは見たことがありません。

▼いずれにしても、可能性のあるリスクの全ては経験から導きだされるということになります。

 では、経験したことのないリスクにはどう対応したらよいのでしょうか。えっ!そのようなリスクは考慮しなくても良い? えっと、それだと東電や保安院とかわりないということになります。

▼経験したことのないリスクについて考える前に、まず経験から導き出したリスク予測にどう対応するかについて検討してみましょう。

 予め準備するリスク対策の手順は次のようになります。

   ① リスクが発現しないように予防する方法を考え実施する 
   ② リスク毎にリスクの発生を何で判断するかの基準を儲ける
   ③ リスクが発生したときの対策会議体を設定する
   ④ 対策会議の召集権限とタイミングを設定する


 例えば、リーダーのAさんが事故で怪我をしたとします。怪我をしたという連絡はどういうルートでPMにくるのか。連絡が来たとき、誰がどのような権限で緊急会議を召集するのか。ということです。
 次に会議の場でAさんの仕事の内容や現状の進捗状況確認を行ない、対策を立案することになります。

 リスク対策の一つの考え方として、会議の場で検討するのではなく取るべき対策を予め決めておくというのがあります。リスク発生と同時に自動的に対策が取れるのでスピーディに対応できるメリットがありますが、そこまで細かく対策を想定するのが難しいのと、その対策が有効かどうかの保証がないので、非常に特殊な場合の考え方だと思います。通常は、会議での立案と合意という手順となります。

▼今回はここまでにします。次回はリスク発現を予防するためには何を考えるべきかについて検討します。