PMガイドラインと現実との融合 -6- | キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

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PMの世界からビジネスアナリストへ、キットPM2.0を目指して奮闘中です。BAを超上流とか言いますが、当たり前のようで難しいビジネス要件をどうやればちゃんとまとめられるのか、皆さんとご一緒に考えていきます。

私、キットPMはプロジェクトマネジメントに関する
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■今、東北出張からの帰りです。羽田空港での待ち時間を利用してブログの下書きをしています。夕べ予想通り美味しい物とお酒を沢山頂きました。御陰で朝は少々二日酔い気味でしたが、今はもうバッチリです。(笑)

■さて、出張先ではここには書けないようなお話を沢山伺いました。モダンPM普及に人生を賭けている(キッパリ)キットPMとしては、少々脱力感に捕らわれる感じもありましたが、ここで更に気を引き締めてますます挑戦を続けようと、思いを新たにしたのでした

 ということで、前回はPMOという機能(つまり組織)があって始めてモダンPMを社内に根付かせることができるというお話をしました。PMとPMOが推進役の両輪となるということです。今回は(キットPMが考える)PMOの役割と具体的な活動について考えてみます。

■まず、箇条書きに役割を書きだしてみます。

  1) 社内で実施するあらゆるプロジェクトの成功をサポートする
  2) サポートするとは、プロジェクトの外からPMを補佐すること

  3) 常に新しいプロジェクトマネジメント手法の検討、評価を行う
  4) 自社のプロジェクトマネジメント手法をルール化する
  5) PMおよびPM候補に対する定常的な教育活動を実施する

  6) プロジェクト終結時にプロジェクトとPMの評価を行う
  7) プロジェクトの効果判定のタイミングを管理し判定活動を促す
  8) プロジェクト終結後、プロセスの情報を管理し保管する
  9) プロジェクト結果からマネジメントに有意義な情報を抽出する
10) 抽出した情報を分析し、社内にナレッジとして提供する


 いかがでしょうか? こうやって並べてみると結構大変ですね。1)から5)までについてはそんなに説明することもないと思います。プロジェクトを成功させることが企業にとって最優先ですから、その成功のために必要な活動を行うということです。違和感はないですよね。
 ただ、プロジェクト結果に対する責任を負っているのは、プロジェクトオーナーとPMですから、サポート活動の結果をどう利用するかは、オーナーとPMの判断によります。PMOがプロジェクトの運営について強権的な指示をすることはしません。すなわちPMO、プロジェクトの当事者ではないということです。

 これには幾つかの意味があります。プロジェクト内に入ってしまって、プロジェクトの現実というか事情に埋もれてしまうと、客観的なアドバイスができなくなります。それら現実との折り合いは、PMやオーナーが行うものです。
 また、PMOは複数のプロジェクトを同時にサポートすることになります。どこかで責任の線引きをしないと、PMOそのものが破綻することが考えられます。

 自社で行っているプロジェクトマネジメント手法の改良、新しい考え方の導入、会社のその他ルールとの調整など、自らのプロジェクトマネジメントレベルを高め、それを社内に啓蒙する努力も重要な役割です。で、そのためにも、定常的な教育活動を行う体制が必要となります。あっ、教育という意味ではもうひとつ大事なのは、オーナー(候補)向けの教育です。エグゼクティブ教育ですね。残念ですが、プロジェクトのオーナー(資金の権限を持っている)がモダンPMを正しく理解していない場合は沢山あります。プロジェクト内でオーナーと直接の関係を持つPMが、オーナーに教育をするというのはちょっと大変です。ここはPMOの出番となります。

■6)から9)はちょっと毛色が違います。これらは、直接的なプロジェクトサポートではなく、個々のプロジェクトではできないことを代表してPMOが行うことになります。
 
 プロジェクトそのものとPMの評価はプロジェクト内ではできませんので、客観的なつまり他のプロジェクトと相対化した評価ができるのはPMOだけとなります。

 また、プロジェクトとは有期な活動ですから、いつかは消滅する訳です。プロジェクトで培った経験やノウハウはPMOがしっかり保管し、他のプロジェクトからアクセスを保障することは重要です。また、収集した情報を分析し再利用可能な形で新しいプロジェクトに提供することも役割となります。
 7)については少し説明が必要ですね。プロジェクトは有期ですが、プロジェクトの結果による効果はプロジェクト終結後も続きます。また、プロジェクトの成果を初期の目的と照合して判断するには数年を要する場合もあります。そのとき、プロジェクトはすでに解散しているわけですから、最終判定のタイミングと判定実施のトリガー(判定の主体がPMOにあるとは限らないので)を引くことが必要となります。
 
■こうやってみると、PMOは上から目線でプロジェクトのあら捜しをしている暇なんぞどこにもないということに気がつきます。プロジェクトマネジメントに問題が多いということは、PMO自身の活動に問題があるということだと思いませんか?オーッと少しヒートアップしてしまいました。
 何れにしてもキットPMとしては、PMOはプロジェクトを支える裏方としての存在であってほしいと思っています。

■さて皆さん、モダンPMを理解して利用するということと、企業全体がモダンPMの考え方でプロジェクトをマネジメントするということの違いがイメージ頂けたでしょうか。
 さて、PMOの話はこれでいったん終了します。このシリーズのテーマは「PMガイドラインと現実の融合」でした。ちょと思考が発散した感がありますので、次回はいったんまとめ作業をしてみようと思います。