私、キットPMはプロジェクトマネジメントに関する
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■今日は1/17、震災記念日です。あの大地震から16年が過ぎました。関西に住む人間に取っては忘れることのできない日です。えー、それとキットPMの誕生日でもあるのです。少し複雑な感じです。
ところで幾つになったかというと、人生折り返し地点もとうに過ぎそろそろ終着点が見え始めたというところでしょうか。終着点にどのような姿で到着するか、そのイメージを今一生懸命作っているところです。
少し話が逸れますが、人生で唯一はっきりしている未来は”死ぬこと”です。不確定な未来を扱うPMたるもの、はっきり判っている未来の出来事をマネジメントできないのは問題だと、思いますか?
さて、前回移動中の更新で推敲が不十分でした。読み返してみると漢字返還ミスが山積みでご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。
■今回は予告通り実際にモダンPMを導入する際に必要なルールについて考えます。なぜルールが必要?と思われるかたもいるかもしれませんが、企業内にモダンPMを根付かせるためにはルールを作り一定の水準を保つことと、新しい文化を作るために混乱を少なくすること、ルールの存在自体がモダンPMに取り組むという姿勢を表していて、企業内にアピールできるからです。
■以前にも述べましたが、モダンPMは単なるツールではなくて”思想”だと思っています。であるからには、一緒にプレーするプロジェクトメンバーや成果を期待するプロジェクトオーナーや、プロジェクトやPMを評価する人たちが正しくその考えを認識する必要があるわけです。そのためには、どうしてもルールを決め、理解を深める努力が大事になります
まず、モダンPMの導入には会社または部署の責任者による決断は必須条件となります。ただし、それに加えてモダンPMの資格を持っている人材を養成し、現場に投入するだけでも不十分です。それほど簡単ではありません。
あっ、そうですね。ここらで初めてモダンPMを会社に導入する際に必要(理想的)となる要件を抜き出して見ましょう。
1) 会社もしくは部署のトップの理解と動機
2) 会社の事業計画・戦略の理解
3) 会社事業計画・戦略を基にした部署の事業計画
4) モダンPMについて理解した導入のコアとなる社員
5) プロジェクトに関わる社員全てが基礎的知識を持つ
6) 戦略に則ったプロジェクトポートフォリオ
7) プロジェクトレベル判定ルール
8) 自社プロジェクトマネジメントコンセプト
9) プロジェクト運営ルール
10) プロジェクトマネジメント教育体制
ざっと以上のようになります。あっ、忘れていけないのはこれらの要素をバランスよく実行するため、PMコンサルタントが必要になります。
もちろん、ここにある全てが事前に準備できるわけではありません。実際は導入作業を進めながら準備していくことになる場合が殆どです。
でも、最低上から3つはクリアしておく必要があります。なぜなら、プロジェクトの目的を明確にするためにどうしても必要な情報だからですね。このブログの「目的と目標」でテーマとして取り上げたように、プロジェクトの目的をきちんと設定するためには、会社そのものの方針、計画、戦略が明確になっていることが必要でした。それと”目的”を正しく設定することがプロジェクトのスタートとなるからですね。もし、社内で明示されていないのであれば、ここから取り組むことになります。
■さて、プロジェクトマネジメントのルールですが、上記必要要件の内の6)と7)と9)が社内ルールに関するものです。プロジェクトポートフォリオというのは、数ある案件から戦略に沿ったものを抽出し、戦略(を実現するための)プロジェクトとして位置づけるための基準を提供するものです。プロジェクトポートフォリオがしっかり確立していると、案件の優先順位が明確になりその成功による効果をはっきりと認識することが可能になります。これに関しては重要かつ高度な考え方なので、別途改めて取り上げたいと思います。
■7)は少し分かりにくいですが、対象となる案件のプロジェクトマネジメントレベルを決める基準です。即ち、プロジェクト規模や重要性、特性に合わせマネジメントのコストバランスを考えないといけないからです。普通は3~4段階の予算規模設定で、必須のアウトプットを設定するというやり方をします。
■また、プロジェクトの構成要素をモデル化すると「重要:予算大」「重要:予算小」「非重要:予算大」「非重要:予算小」となります。ここで”重要”というのは、会社の戦略方針に乗っているか否かということです。
規模が小さくとも全体戦略実現において非常に大事なプロジェクトというのもあります。ということは、管理レベルを引き上げる必要があります。
重要なプロジェクトであってもプロジェクトの性質によって、マネジメントポイントが異なることもあります。例えば、ITのシステム開発プロジェクトであっても、要件定義フェーズの品質保証と開発フェーズの品質保証ではその意味も規模も全く異なるわけです。ですから、その違いに合わせたマネジメント手法が望まれるわけです。何に力を入れるか、何を省略するかがPMのセンスの見せどころとなります。
ただ、PMによるばらつきを少なくするためにルールが必要となります。以上が、モダンプロジェクトを導入する際に必要なルールとなります。
■ここで少し整理します。うまく企業内にモダンPMを持ち込むための条件が大分はっきりしてきました。まず、企業の文化や特徴をちゃんと理解して、モダンPMのために修正すべきこと、修正すべきだが目をつぶること(時間が必要なこと)修正せずに生かすべきことを明確にします。次に最低現必要なルールを決めて、できるだけ混乱しないようにすること。また、最低やらないことを決め、出来ることから始めることが重要でした。
■次回は、スムーズな導入のために、どうやって社内に認知してもらうかということを考えてみます。