果たしてSIerと顧客はプロジェクトを共有できるか? -2- | キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

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■本日(水曜日)はまた一段と冷え込みが厳しくなりました。みんさんいかがお過ごしでしょうか。インフルエンザも流行っているようです。ご自愛ください。

■さて、明日が出張のため本日ブログ執筆中なわけですが「果たしてSIerと顧客はプロジェクトを共有できるか?」の一回目はいかがだったでしょうか。個人的には結構面白いテーマだと思っています。

 といいますか、キットPMがいつもなんとか出来ないものかと悩んでいる問題です。これまで、SIerの立場もエンドユーザー(側にたったPMとして)の立場も両方経験してきましたが2者協業の場合、いずれもカウンターパートナーとなる担当者と、心底共通のプロジェクトでプレーしていると思えることはありませんでした。残念です。それで、このシチュエーションをなんとか変えたいといつも悩んでいるわけです。

■前回、1つの目的に2つのプロジェクトは存在しないとキッパリ言いました。SIerからみればクライアントの目的を達成することが、SIerの目的だと一応は思っています。でもどこまで真剣にそう思っているかは疑問です。もちろん、中には本当にプロフェッショナルなSIerやPMがいるのも事実ですが。

 まぁ、コンペや入札での原価を無視した無理な受注や甘い見積もりの責任を、結果としてクライアントに取らせるようなSIerもいることは認めましょう。辛いことですが。
 でも、そのSIerを選択した責任はクライアントにもあるはずですから、単純にいい悪いという話ではないですね。

 また、SIer側ばかりでなくクライアント側にもプロジェクトに対する高い意識が求められるはずですが、それもまだまだ難しいのが現実です。

■ではよくあるパターンで考えてみましょう。今度はあなたはクライアント側のPMです。発注仕様書を作成し、数社のSIerから提案を受け、見積金額を検討し1社を選定しました。そこであなたは、自社の目的を達成するためのプロジェクト計画書の提示をSIerに求めます。するとSIerのPMが計画書としてWBSとスケジュール表を出してきました。

 さてそのWBSですがSIerが〇〇のために必要と考える作業項目が並んでいます。でも、あなたの会社の目的を達成するのに必要な作業の全てを考慮していないのが、普通です。

 ここで質問です。〇〇に入る正しい言葉はなんでしょうか?えっ?そんなの考えるまでもない!ですか?そうです。”請求”もしくは”売上”が入ります。

 では、あなたの目的達成のために必要だけど、SIerが無視している作業項目とはなんでしょうか?これは様々なパターンが考えられます。典型的なのは、規定上クライアント社内で必要な承認やネゴシエーションの手続きや、クライアントが完成したシステムを運用するための準備作業などです。
 つまり、SIerの作業には直接関係がなく、かつクライアントが全面的に責任を持たないと行けない作業のことです。

 また、クライアント側の作業を考慮していても、体制や能力を考えずに無茶なスケジュールを組んだりすることもあります。極端な例ですが、担当者(それも兼任!)のが2人しかいないのに、3人分の作業を前提とした計画を立てたり、ユーザーテストやシステム切り替えタイミングを業務の繁忙期に設定したりすることがありませんか?

 SIerは頭の中ではクライアントのためにと考えていますが、実際の行動は自己の責任を果たして最短で検収を上げるために全力を尽くすわけです。逆にクライアントから見れば、余計なコストを掛けること無く、当初予定通りに運用でき、設定した目的を達成しなければプロジェクトは失敗なのです。

 SIerの目的が”システムを作ること”であれば、それでいいのかもしれません。でもパッケージソフトを作っているわけではないので、それだけで責任を果たせると考えるSIerはいないと思います。が、しかし実際に一緒に作業するとここ上げたようなことが起きるのですね。

■いよいよ佳境に入ってきた感がありますが、次回は”じゃどうすりゃいいの?”について考えたいと思います。やっぱり、クライアント側の責任についても考えないとね...