どんどんいきます。

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『TOP FORM 』

กอดกันมั้ย นายตัวท็อป

  2025年(Thailand)20.March~ 15.May

 45分×全11話  

 原作:"抱かれたい男1位に脅されています。" by 桜日梯子 

   制作:WeTV Original

 演出:"Boss" Wasakorn Khumklaowiriya

 対象年齢:18歳以上 ๑๘+

 

 

TOP FORM EP.11

 

#11-2

 

 

ここで、がらりとシーン変わります。

 

~ライブ配信会場~

 

「THE 2023 SEXIEST MAN OF THE YEAR」

抱かれたい男・・・って、え、もう一年経ったの?

 

はや!!

 現実世界もドラマの中も、メーター狂ってる!?びっくり

 

MC「“THE 2023 SEXIEST MAN OF THE YEAR”について、オンラインにて、結果を発表するのは、今回が初めてです。 20分以内に、投票は締め切られます。さぁ、私の手には、現時点での投票の様子が続々と入ってきています」

 

みんなして、スマホ片手に投票したり、

結果を待つ間も・・大騒動です。

 

MC「ご覧になってる皆さん、今、得点がどんどん上がってきています」

上位4人は、Akin、Jin、Johnny、Naruです。。(笑)


なぜか、Johnnyが一位(笑) ← シグマ、JinからJohnnyに入れ替えたくて必死なんだろうなぁ(笑)

 

~Jinの自宅リビング~

 

AkinとJin、一緒です。

Jinは画面を見てますけど、Akinは、Jinに膝枕されて、目を閉じてるのみ。

Jinの手を胸の上で抱えてる、この構図、なんかすごい羨ましい!

 

あ、Jinが1位に上がったね。

依然として、Akinは4位。

やっぱりスキャンダルって怖いわ~~!!

 

・・・と思ったら、追いかけるように、Akinが2位に返り咲き(笑)

 

目まぐるしく入れ替わる順位。

得点も僅差だし。

 

Jin「P’Kin・・・そろそろ、結果が発表されますよ」

 

視線を画面にむけるAkin。

10秒前のカウントダウンが始まりました。

 

あはは・・・すでに、このカップルのシップもいるのね。

ただ、#NYNARU つまり、(ジョ)ニーナルってなってるんだけど、これ、左右OK?(笑)

 

8,7,6,5,4,3,2・・

 

MCも、時が止まった!

 

どこかぼんやりとしたまま、身体を起こすAkin。

 

皆、信じられない、とばかりに、一様に口を押えてます。

 

MC「みなさん、これは本当に驚きです!! 予想もしてなかった!! 同社がオンラインライブ配信を行うのは、今回がはじめてというだけではなく、この賞にとって、大きなサプライズとなりました。きっと、ご覧になっている誰もがおわかりだと思います」

 

顔を見合わせるAkinとJin。

 

早速、Jadeから電話です。

 

Akin「もしもし、P’Jade・・、今、見てたよ。」

 

満面の笑みを浮かべながら、Akinに寄り添うJin。

 

MC「そして、今年の“抱かれたい男”の優勝者ですが・・・今年は二人です

 

画面には、同点表示された“Akin”と“Jin”

 

MC「おめでとうございます!!」

 

初のカップル受賞に世間、大騒ぎ(笑)!!

現金なもので、ついこの間まで、巷に流れていたAkinに対するネガティブ評が、一掃されちゃった感じです。

 

ハッシュタグ JinAkinナンバー1

#JINAKINNO.1

まぁまぁまぁ、ドラマですから!ウインク

 

・・・ということで、潮目が完全に変わりました。

 

Jadeのジッポの蓋が、今日は一段と、カチカチとならされております(笑)

 

現れたのは、AkinとJinの二人。

行くぞ、と、目に力が入るJade。

 

向かった先は・・・

 

~シグマ 社長室~

 

すでに、テーブルについているJade、Akin、Jin。

社長と共に、Fordと、Touchも現れました。

お話合い第二弾というか、決戦リベンジですね。

 

社長「またですか・・・なぜ、私をここに呼び出したんですか?」

 

でも、今回は、Jadeも一緒です。

 

Ford「これ以上、社長になにを望むのかね?」

 

Touchは、困った顔をして、席に座らずに控えてます。

 

Jade「前回は、Akinとの合意があまりうまくいかなかったようですね。今日は、仕事仲間として、率直な会話をしてみたらいかがでしょうか?」

社長「・・・・・」

 

Jade「今年の“抱かれたい男”の結果については、すでにご覧になられましたよね?どうも、外の社会は、あなたが想像されていたとおりではなかったようです」

くくく、どストレートに、嫌味をかますJade兄さん(笑)

 

これに関しては、認めざるを得ない社長。

社長「正直言って、人々があれほど、彼らを受け入れているとは、私も驚いたよ」

 

現段階では、AkinとJinは、別に個人的な関係を公表しているわけではないから、あくまでも、表の部分での二人、つまりシリーズを通じてのシップという形態がコミコミで認知されてるっていうことでいいのよね?

 

う~ん、シグマの社長は、業界的に見て、BLシリーズの認知関心度の高さや、俳優をカップリングして売り出す方向性の展望やらに関しては、どう評価してたのかな?

個人的には、毛嫌いしてたっぽいけどね。

 

Jade「これらの結果を受けて、あなたのような先見の明のある人なら、彼らの名前がこの映画に載れば、より大きな影響を与えるだろうとよくわかっているはずです。」

 

社長「・・・・・・」

ここからは、本格的に、銭勘定コインたちの世界です。

 

Jade「そこで、私は、Jinに主役をとらせるよう提案したい。そして・・Akinには、この映画の監督を任せるよう、提案します。」

 

社長「冗談だろ? Akinだぞ・・」

話にならんね、とそっぽを向く社長。

 

Jin「P’Akinには、映画監督の経験こそありませんが、この映画を演出・監督する人間として、誰よりも一番適しています。なぜなら、P’Akinは、Mariaさんの実の孫だからです」

本人のAkinを代弁するかのように、そこを強調するJin。

 

Jade「もし、Akinが書いたシナリオを読まれたのなら、彼がいかにうまく内容を表現しているか、おわかりになったはずです」

社長「読みましたよ。たしかに・・・合格点を出せる許容レベルだ。それに、うちの俳優の一人がこれに出演するということであれば、うちの会社にとっても代表作となることもたやすいだろう。だが、私にも、なにかを成す場合、確証となるものが必要だ。シグマの将来が、なんの問題なく、スムーズに進むという確信が欲しいんだよ。

 

それを聞き、はじめて、口を開くAkin。

Akin「どのような提案をお持ちなのですか?」

 

社長「Akin・・私の提案は・・うちの子(所属俳優)たちのために、そして、きみ自身のためにも、後輩に道を譲り、俳優業を引退してほしいのだ」

(一緒になって、おおいに頷くFord)

 

前回、話しに出た、この『FLOWER AND TEAR』には出演しないという意味合いとは、次元が違います。

 

Akin「・・・・・・」

 

とんでもない、とばかりに、「もし社長が、P’Akinの夢を壊そうとするなら・・・・私がこの業界を辞めます。そして、二度と、あなたの道具になったりしません」と宣言するJin。

口ぶりは冷静ですが、怒るのも無理ないべ。

 

隣で、Akinのほうがハラハラしてる。

Akinがどれだけ、Jinの将来性をかっているのか、を考えれば、この二人の主張はお互い様なんですけどね。

 

社長「そんなふうに、自分自身の命まで賭ける価値があるのかね?その自信は一体、どこから来ているんだ?」

 

Jin「それは・・この場所が、私にそのことを教えてくれたからではないですか? あなた方は、私をここまで有名にするために投資してくれた。私の価値は、それほど小さくはないはずです。本気で、私を失うおつもりですか?」

 

社長「まぁ、聞きなさい。私には・・(所属している)子供たちを有名にできる力がある。はじめは、君だってそうじゃなかった。つまり、君が最後の一人だ、ということではないんだ!誰かを有名にするなど、それほど難しいことではないんだぞ!

権力者の迫力です。

 

でも、Jinも負けません。

Jin「でも、それには時間がかかりますよね? 社長には、そんなふうに、ご自身の会社を危険にさらす勇気がおありですか?」

 

その時、今までじっと聞いていたTouchがたまりかねたように、言葉を挟みます。

 

Touch「あの・・社長・・」

 

横から、ものすごい力で、Touchを止めようとするFord。

Ford「お前、なにをするつもりだ?」

 

Touch「お願いですから、もう一度、彼らの申し出を検討してみてください!」

Ford「Touch、止めるんだ!」

 

なんだか突然、思わぬ伏兵が出てきたみたいです。

 

Touch「過去には、どんなに汚いことであろうと、

社長さんやP’Fordから「やれ!」と言われたことはしてきました。もっとJinを有名にするためだと思って・・ただただ、社長さんやP’Fordが言われた通りに・・あなた方は、ずっと、この私にそういう指示を与えてきましたよね?

でも、今日ばかりは・・・

 

 

ここで、はじめて、Touchを誤解していたことを知ったJin。

 

Ford「もうよすんだ」

Touch「今なら、Jinがそんなこと、全く望んでなかったってわかるんです。こんなことしたって、Jinはまったく幸せじゃありません。そして、もう二度と、あんなことしません」

 

Touchの言葉を聞きながら、Jinのショックを受けている様子を見つめてるAkin。

 

立ち上がる社長。

社長「お前、一体何様のつもりだ!」

 

Touch「そもそも、Jinは、こんなところにいたって・・決して幸せになれません」

 

Ford「もうよせ、Touch! 出るんだ、Touch!」

Touchを引きずり出そうとするFord。

 

実際、止めに入ったFordだって、おそらくTouchと同じはず。

シグマという会社の体質、社長そのものがそうさせていたってことでしょう。

Touchとの違いは、今後も、この会社に残ろうとしているかどうかだけ。

 

Touch「どうか、もう一度、Jinの提案を聞いてあげてください」

断末魔のように叫びながら、部屋から連れ出されるTouch。

 

もう、Jinのショックが・・・大変なことになってるわ。

 

さすがに、Jin本人を前にして、ここまで暴露されてしまって・・旗色が悪い社長。

結構、周知の事実だったような気がするんだけど・・・。

 

社長「いいでしょう・・・今日のところは、あなた(Jade)は私と仕事仲間として話しをするつもりだったと言われましたね? もしそうなら、Akin、きみも、さきほどの私の提言の本当の意味がなんなのか、理解しなければならないと思わないか?

 

Akin「私に選択を望んでいらっしゃるんですよね? 芝居を取るのか・・愛を取るのか・・」

社長「・・・・・」

無言で頷いてます。

 

隣に座るJinを見つめながら、慎重に言葉を紡ぐAkin。

Akin「たとえ、私がいかに、俳優の仕事を愛しているとしても、今の私には、もっとそれ以上に愛するものがあります」

 

社長に視線を向けるAkin。

Akin「この世で、この役を演じるのももっともふさわしい人物は、Jinです。私は脇に退きます。俳優を引退します

 

この満足そうな社長の顔!

 

小刻みに首を振りながら、Akinの手をぎゅと握るJin。

それこそ、“そんなことはJinは望んでません”って奴ですよ。

 

でも、Akinはもう決めたみたいです。

 

Akin「私としては、この映画の主役にはJinを要求します。そして、私自身が自分で監督します。私こそが、Jinに「最優秀主演男優賞」を獲らせるために彼を支えられる人間だからです

 

ずっと無言だったJadeが、よく言った・・ってちょっと微笑んだよ。

もともと、Jadeもプロデューサーとしての観点から、10年もの間、Akinが主演男優賞を独占し続けるということが業界にとってあまりいいことではないと思ってた節があるしね。ただ、30代前半のAkinを本格的に引退させるつもりがあるかどうか、そこはまだ、不明です。

なにしろ、“俳優Akin”を一からプロデュースしてきたのは、この人だからね。

 

ちらりと、社長を見るJade。

もう、このあたりで、手を打ちませんか?って感じですね。

 

Jade「どうやら、Akinは自分の持っているものすべてを犠牲にする覚悟のようです。この提案を検討してくださることを願いますよ」

実際は、浪花節(感情論)を強調したわけではなく、シグマに対し、悲願でもある「主演男優賞獲得俳優輩出という栄光」を与えますよという🥕をぶら下げて見せたわけです。


シグマの社長、目の前で、手を握りあう恋人たちを前にして・・さて、何を思うのかな。


 

ここで、切ります。


 

★『TOP FORM』 Ep.11-2 雑感★ 

いみじくも、リアルで雑誌系が主催する賞の表彰などのイベントがあったりして、まさに、メディアが作り出す流行・動向とエンタメ業界との結びつきが形となって発表・披露されているので、その影響力の高さは、タイのエンタメに注目していれば、無視できない規模になってますよね。

 

雰囲気的に、国民投票かよ、くらいの印象を受けますが、ネットのおかげで、局所的にはそれも可能となりうるような世界として描かれてます。

そして、その結果を受けて、次の旨味を探して『資本』が動く。

全てにおいてではなく、こういう業界においては、ダイレクトさと即時性が合ってるのかもしれないですねぇ。

 

ドラマに話を戻せば、私は、傲慢不遜なシグマの社長のこと、全然、好きじゃありませんが(笑)、やはりそこはビジネスマンとして、感情Onlyで動いている人間ではない、と見ています。

実際、シグマの社長としても着地点を探していたんでしょうし、この人のわかりやすさが功を奏したと思います。

だって、なんの武器も持たないAkinやJinが、人当たりよい羊の皮を被って非道なことをするタイプにぶち当たったら、お花畑にいる間に、脚本は盗られるわ、AkinどころかJinも追放されて、一発アウトだったでしょ(笑)

 

とはいえ、気づけば、Akin引退・・なんて話にまで、発展しちゃってて、きちんと系統立てて書くには、まだ、全然まとまりきってません。

 

私としては、ずっと、変だなぁ、どうしちゃったんだろうなぁと思ってた、Touchの対応の理由が明かされて、よしとします。

 

・・・という、いつも以上に終始上から目線ですが、次にいきます。

 

★『TOP FORM』 Ep.11-3に続く★