最終回、はじまります。
本記事を含め、あと4記事です。
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『Great Men Academy』
Great Men Academy สุภาพบุรุษสุดที่เลิฟ 愛すべき最強紳士
2019年(Thailand)Feb.6~ Jul.5
75分×全8話
制作:ナダオバンコク・LINE Thailand
脚本: Waewan Hongwiwat、Wanwaew Hongwiwat
演出:“Wan”Wannwaew Hongwiwat、“Waew” Waewwan Hongvivatana
対象年齢:13歳以上 ๑๓+
Great Men Academy
EP8 Part1
大変なラスイチの振り返りが40秒ほど入りまして・・・栄えある、“さわやかアイドル学園ドラマの最終回”を迎えるにあたって、ふさわしい幕開けになっているのか、全くよくわからない混沌とした状況になっております。
決勝ラウンド のライブ配信まで、あと5分を切りました。。
壇上には、ユニコーンのトロフィが用意されています。
スタッフが動き回る中、SeanとGoodとMeanが、ほぼ中央の席に座っています。
このステージは、(観客を入れない)無観客方式のため、客席にいるのは、脱落したファイナリストたちというわけです。
Mean「P’、最後のゲームがどういうものなのか、ご存じですか?」
Good「知らないよ」
Sean「俺も知らない」
Vierを問い詰めたあとの、Nuclearも戻ってきて、席につくNuclear。
Mean「あ・・どこに行ってたんだ? ずいぶん、長いこといなかったな?」
Nuclear「トイレだよ・・」
珍しく、固い表情のNuclear。
脳裏には、さきほどまでの、Vierに言い放った言葉や、その後のやり取りがグワングワン、駆け巡ってます。
~Nuclearの回想~
Nuclear「なんで、そんなことしたんですか! 3年連続で優勝するために?」
何を言っても、言い返さない(言い返せない)Vierに失望し、部屋を出ていこうとするNuclear。
Vier「おい! Nuclear!!」
立ち上がり、呼び止めるVier。
Vier「いいから、まず、落ち着けよ」
入口の付近まで来たところで、亡霊のように、Tangmoが立っているのに気づいたNuclearとVier。
Nuclear「P’Tangmo・・・」
今の話を、ドアの外で聞いていたのは、おそらく間違いありません。
Vier「Tangmo・・・」
ただ、まっすぐに、Vierを見据えているTangmoの目に、静かな怒りが湛えられています。
<引き続き、Nuclearの回想という形ですが、7話ラストの続きになります>
Nuclearなど、目に入らないかのように、いきなり、Vierに近づいてきたTangmoが、
思いっきり、渾身の力で、Vierを殴り飛ばしました。
床に倒れ込むVier。
Tangmo「お前、どうして、俺にあんなことが出来た? 俺がお前に一体、何したって言うんだよ?」
Vier「・・・・・」
Vierの胸倉をつかみ、「答えろよ! 俺がお前に何したんだよ?」と揺さぶるTangmo。
Vier「すまなかった・・」
この謝罪は、Vierが全てを認めたことになります。
怒りで震えながら、Vierを突き放すTangmo。
そのまま、踵を返し、更衣室を出ていくTangmoを、
その場で、見ていたNuclear。
床に倒れたままのVierを、情けない思いで見下ろすと、
Nuclearもまた、無言のまま、部屋を出ていく。
一人残されたVier。。
そんなやりとりの直後のNuclearです。
とても、いつものように、明るく振舞ったりできるはずがありません。
そこに現れたのは、ユニコーンカフェのPhornおばさん・・です。
さすが、学校一のイベント、綺麗目なワンピースを着てます。
Phornおばさん「あら・・あなたたち・・」
すでに、着席している4人に気づき、声をかけるPhornおばさん。
ワイをして挨拶をする4人。
Sean「へぇ、お姉さん、今日はとてもきれいですね。」
うふふ、と笑いながら、まんざらでもなさそうです。
Phornおばさん「まぁ、外出するときは、いつもよりちょっとはきれいに見えないとだめでしょ? 今日は、スタッフ用の軽食を用意するために、ここに来たのよ」
頷く4人。
Phornおばさん「あ、これ以上、あなたたちに迷惑をかけるつもりはないわ。もう行くわね。楽しんでね」
実は、今までも、要所要所で登場してきたPhornおばさん、いや、お姉さん。
また、あとで、登場します(笑)
Phornおばさんが立ち去ると、ステージ上では、スタッフが「OK、準備完了です。もうすぐ、ライブ配信を開始します」と周知しています。
Mean「始まるぞ」
なにも知らないMeanの興奮具合とは、対照的に、硬い表情のままのNuclear。
~ステージ~
最終ラウンドに進出した3名が並んで立ってます。
Vierに、棄権という選択肢はないのね・・・って、そりゃそうか。
司会者「いよいよ、最終ラウンドです。様々な競技やテストを経て、7名の出場者の中から、こちらの3名が、最後に残りました。ですが、ユニコーンの祝福を受けられる“Greatest”は、たった一人だけです。一体、誰になるのでしょうか? それは、皆さん次第です。この3名の中で、あなたの“Greatest”は誰でしょう? どうか、たくさんの投票をお待ちしております」
~You&Meの自宅~
画面には、アップになったLove(♂)
なぜか、ここにも、デッサン人形(笑)
You & Me、スポンサードの海苔を食べてながら(笑)スタンバイ状態です。
「Loveのために、Boomをやろう」
3人の、決め言葉のチアコールみたいなものですね。
You & Me「可愛い、可愛い、素敵で、素敵なYou 、Love & Me!!」
これって、初回とかに出てきたっけ?(笑)
~ステージ~
司会者「では・・、最後のゲームの中で、彼らは、別々の趣味レーションの世界に入ります。ですが、同時にミッションを遂行しなければなりません。指示は、ゲーム内で説明されます。さぁ、準備が出来ましたら、VRゴーグルを装着してください」
本日は、オフショルダーで気合入ってる司会のお姉さん。
Love(♂)は、二人になにがあったのか、知らないんだよね?
でも、極度の緊張感の中で、Tangmoのことも、Vierのことも、様子が気になるっぽい。
装着完了。
まずは、Tangmoからね。
目を開けると、そこは、自然豊かなジョグコース。
Vierは、誰もいない道場で、柔道着を身に着けている。
Love(♂)は・・・夜の木立の中。
司会者<この最後のゲームは、とても難しいものですが、とても簡単なゲームとも言えます。>
Tangmoが振り返ると・・・
司会者<あなた方が闘う相手は・・・あなた自身です>
もう一人のTangmoが、明るく笑いながら、こちらを見ていました。
Vierの前にも、黒い柔道着を来たVierが現れる。
悪い顔よのぉ
そして・・・Love(♂)が振り返ると、そこには、本当のLoveが立っており、にこやかに手を振ってきました。
なんで、本物の私が?と怯(ひる)むLove(♂)
そして、なにより、困ったことに、配信を見ている視聴者にも、対戦相手は、(女子の)Loveの姿で見えているのです。
混乱する視聴者たち。
「え? なんで、女の子なの?」
「システムに不具合でも起きたのかな?」
Mean「待ってくれよ、あれ、Mhonじゃないのか?」
Nuclear「なんで、こんなことに?」
SeanとGoodには、十分、その意味を理解できてますが、こうなった状況に関しては理解できてません。
Good「Love?」
見ていたYou&Meも、驚愕です。
You&Me「Loveが大変!!」
その時・・・急に画面が切り替わってしまう。
技術的な問題により、コンテストは一時的に中断されています。ご不便をおかけして申し訳ありません
開始後6分30秒後・・・
ここで、やっと、(最後の)オープニングが流れます。
学校シーンのロケ地、あまり、オープンになってないような感じなんですが、なにか理由があるのでしょうか。
寮のロケ地のホテルからは少し離れてる中学校です。
角度違いますが・・・普段は↓こんな感じ。
オープニングの映像もファンタジックで可愛かったです。
~控室~
技術的な問題というか、Love(♂)の、対戦相手となるべく、もう一人のLove(♂)が、女子の恰好だったことが問題なわけで・・・Love(♂)だけが控室で待たされています。
スタッフ「すでに、確認しましたが、システムに不具合は見受けられません、校長」
校長と呼ばれて、入ってきたのは、「ユニコーンカフェ」のPhornおばさんでした。
わけがわからず、じっと様子を見ているLove(♂)
ヴィーナス校長「わかったわ、外で待っていてちょうだい」
スタッフを退出させると、Love(♂)の前に進み出る校長。
Love(♂)「校長先生だったんですか?」
校長「そうよ。真の、唯一無二の校長よ。私が身分を隠していたのはね、学生たちの性格を知りたかったし、生徒たちをそれぞれ、丁寧に公平に扱いたかったからなの。」
Love(♂)「・・・・・」
それが判明したところで、今までのLove(♂)の学生生活に、特に影響を及ぼしていたとも思えませんし、今となっては、その学生生活そのものの危機です。
校長「ねぇ、VRのシステムに不具合が無かったということからすると、あの女の子は一体、誰なの?」
説明に困るLove(♂)
校長「あなたの本当の姿なの?」
Love(♂)「・・・・・」
困ったように、Love(♂)を見つめる校長。
~ステージ~
壇上に運ばれた、ヴィーナス校長(塑像のほうね)が、コメントを発表する。
ヴィーナス校長「皆さん、こんにちは。Great Men Academyの校長として、私達が遭遇した困難な事案により、ライブ配信を一時中断したことに至った経緯について、説明したいと思います」
ステージ上で、見守るVierとTangmo。
ヴィーナス校長「我々の、VRシステムに不具合は見受けられませんでした。そして・・みなさんが、VR映像の中で見た女子は・・・Love自身の真の姿でした」
Love(♂)がLoveであることを既に知っていた人を除けば、これを聞いた全員の頭に、「?」が浮かんだことでしょうが、おそらく、このTangmo以上に、大きな衝撃を受けた人はいないでしょう。
ああ、あと・・・Meanもいたね。
ヴィーナス校長「さて、今、Loveは、皆さんの前で真実を語りたがっています」
そうして、ゆっくりと、ステージ上に現れたLove(♂)
食い入るように見つめるTangmoやVier、そして、仲間たちと・・配信を見ている視聴者。
閉じていた目を開き、(話せる限りで)事情を話し始めるLove(♂)
Love(♂)「私が、なぜ、男子になれたのか、というと、それは、ユニコーンに願いを聞き入れてもらったからです。」
今の言葉は、Love(♂)自身が女子だということを認めたに他ならなく、さらに、大混乱なTangmo。
Love(♂)「ですが、私はその願いを叶えるためのルールを破ってしまったために、今は、女子の姿に戻れなくなってしまいました」
今度は、Vierが、え・・?となる番です。
ああ、やはり、Loveが女子に戻れるまで、隠し通すことは無理だったのか、と、うつむいてしまうGood。
画面を見ながら、泣き出してしまうYou&Me。
Loveを知る人たちの、それぞれの反応を確認する術もなく、ただ、まっすぐに、カメラに向かって話し続けるLove(♂)
Love(♂)「私は、もう一度、ユニコーンに願いを叶えてもらうため、なんとしても、このトーナメントに勝たなければなりませんでした。こうするより、他に方法がなかったんです。」
Mean「ちょっと、出てくる!」
席を立つMeanを引き留めようとするNuclear。
Nuclear「おい、Mean! 落ち着けよ!」
Sean「おい、今は、一人にしてやれ・・」
ふと疑問に思うNuclear。
Nuclear「どうして、P’たちは、あまり驚いてないんですか?」
仕方なく答えるGood。
Good「Loveは、俺の妹なんだ・・」
Nuclear「ヒーア!(なんてこった!) なんで、今日はこんなに、驚かされてばかりなんだ?」
それは、君自身がVierに対して失望したショックを、少しでも和らげるためかもよ。。
ヴィーナス校長「Love、他にもっと言いたいことはある?」
首を振るLove。
ヴィーナス校長「この競技会のメインプロデューサーとして、私はすでに、決めました。このまま、あなたをこの競技に残すことにします」
パァ~と、顔が綻ぶLove(♂)
ヴィーナス校長「Love(♂)が女子であろうとも、ここまでの競技の中で、こうして決勝まで勝ち残ってきたということは、それだけで、“Great Men”の資質を備えているということになります。彼女が、“Greatest”にふさわしいかどうかはともかく、この件については、投票を通じ、観客のみなさんの良心に従って、判断してもらいたいと思っています」
目にいっぱいの涙をためたまま、深々と頭をさげるLove(♂)
少なくとも、今までの、Loveの努力が認められた瞬間でした。
誰よりも先に、大きな拍手を送ったのは、Seanでした。
Rose様。。。(涙)
それを皮切りに、GoodやNuclear、Vier、そこにいる誰もが拍手を送る中・・・ただ、一人、無言で、ステージにいるLove(♂)を見つめているTangmo。
でも、いつもと雰囲気が違うのよぉ~~~(号泣)
あまり、一時的な感情に左右されることなく、Loveが自分の告白を断った時の、一言一句を思い出してくれているといいんだけど。。
★『Great Men Academy』Ep.08-1 雑感★
今までも、途切れ途切れではあっても、Loveが女子だという秘密は関係者にバレていたので(笑)、ユニコーンとの約束の中に、「誰にも知られてはいけない」という条件が入ってなくて、良かったです。
ただ、ここで、初めて知らされた人間は、Tangmoにしろ、Meanにしろ、やはりショックですよね。
最終段階に入る前に、周囲の人間、特にTangmoに対して、秘密を打ち明けるというプロセスではなく、(← もしかしたら、それくらいはあってもよかったかもしれませんが)
世間一般に公表するという、なんとも大胆で、ノー情緒な流れではありましたが、アイデアとしてはありだな、と思いました。
ここまで、あからさまに追っかけられていたら、変に秘密にするほうが、下手を打ちますからね。
それでも、Love(♂)にとったら、一大決心。
前話のTangmoが、逃げずに立ち向かったのと同じように、Loveもまた、逃げずに、細かい事情は抜きにしてましたが、説明責任は果たしました。
ヴィーナス校長は、まだしばらく、世を忍ぶ仮の姿として、塑像のヴィーナスとして過ごすつもりなのね(笑)
いち視聴者として、校長先生の英断に感謝します。
ただ、己と対峙するというシステムに不具合はなかった、と言ってましたけど、そもそも、人為的なシステムで作動するんじゃなくて、神のみぞ知る領域を映し出してしまう“鏡”みたいなものってことじゃん。(笑)
こういうファンタジーというか、世界観は、本来、こんなに短い期間だと没入しずらいかもしれませんが、一応、My nationality is Japanese.なので、もともと、竹取物語(かぐや姫の元)や、浦島子伝説(浦島太郎の原話)などなど、古来より、宗教とは切り離したところでの、ファンタジーを受け入れる素養があるので、そこに助けられてるかもしれません(笑)
★『Great Men Academy』Ep.08-2に続く★