決勝ラウンド・・・Tangmo中心に、改めて見返したら、思ってた以上にキツかった。

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『Great Men Academy

  Great Men Academy สุภาพบุรุษสุดที่เลิฟ 愛すべき最強紳士

 2019年(Thailand)Feb.6~ Jul.5

 75分×全8話

 制作:ナダオバンコク・LINE Thailand

 脚本:  Waewan HongwiwatWanwaew Hongwiwat  

 演出:“Wan”Wannwaew Hongwiwat、“Waew” Waewwan Hongvivatana

 対象年齢:13歳以上 ๑๓+ 

 

 

Great Men Academy

EP8 Part2

 

 

~ステージ上~

 

並んだ3人。

仕切り直しです。

 

Love(♂)を見るTangmoに、笑顔なしです。ショボーン

それどころか、睨んでさえいます。。

人間不信というと、大袈裟かもしれませんが、今のTangmoは、おそらくそんな心境なんだと思います。

 

なんとも寂しげなLove(♂)

 

そして、Vierが力強く、Love(♂)にむけて、がんばれよ、と頷いてます。

この流れ、なんか、おかしくない?!

もとを正せば、一体、誰のせいだと!!(怒)

 

頷くLove(♂)

 

司会者「では、VRゴーグルを装着してください」

 

装着すると同時に、始まりました。

 

【Vier編】

司会者<Vier、あなたのミッションは、5回、相手を床に投げることです>

 

お辞儀がちょっとぎこちない。。(苦笑)

 

白黒どっちのVierもVierですが、わかりにくので、黒Vier、白Vierと表記します。

 

白Vierが頭を下げたままなのにも関わらず、黒Vierは、近寄ってきて、

かまわず、襟をつかむ。

なんだか、この段階で、Vierの本質が、卑怯者と言われてるみたいで、なんだか複雑。。

 

まぁ、自業自得と言えば、そのとおりなんだし、Vier自身も一番わかってるだろうけど。

・・・って、リアルでライブ配信を見てる視聴者は、そのあたり、どう見てるのかな?

 

Vierの優等生的な姿しか知らなければ、黒Vierをみても、ヴァーチャルワールドが作り出した悪キャラクターくらいにしか、見れなくても無理ないよね?

 

しかも、ただ、足技をかけて投げるだけじゃなく、中襟を取り、口元を拳で殴るようにして、

白Vierの身体を、なぎ倒す黒Vier。

 

私、柔道のルール、疎いんですけど、顔への当身って禁止じゃないの?

襟を巻き込んでるから、素手じゃないとか見なされるの?

 

不敵な笑みを浮かべながら、倒れている白Vierを見下ろす黒Vier。

黒Vier「1-0だな」

 

起き上がる白Vier。

白Vier「卑怯だぞ」

黒Vier「それがどうした? やりたいなら、お前もやればいいだろ。俺は構わない」

道着を整える白Vier。

白Vier「お前と同じことをするつもりはない」

 

邪悪な黒Vier、今度もまた、白Vierの顎をアッパーカットするみたいに、襟をつかんだまま、殴り上げる。

これ、急所の顎で、しかも意図的だけど、これも反則取られずギリセーフなの?

 

そのまま、もんどりうって、畳に沈む白Vier。

黒Vier「これで、2-0だ。お前、負けるかもな~」

悔しそうに、拳を握りしめる白Vier。

 

【Tangmo編】

自分とまったく同じ顔をした、もう一人のTangmoを見つめるTangmo。

 

Tangmo2号「お~い、なんで、そんな深刻そうなツラしてんだよ、イケメンくんよぉ? もっと明るくしてくれよ、なぁ?」

あ・・本来のお茶ら気キャラだ。。

しかも、ちゃっかり、Tangmoのことを、イケメンくんと称するとか、どんだけ、自画自賛(笑)

 

もう一人のTangmoである、Tangmo2号のお気楽さを見ると、今のTangmoの無表情さが、どれだけ、心にダメージを負ったのか、わかり味が強すぎて泣きたくなる。

 

司会者<Tangmo、あなたのミッションは、ランニングによって、お互いレースをすることです。さぁ、位置についてください>

天の声に耳を傾けるTangmo。

 

かまえる二人。

 

スタート!

 

2号を振り切り、走り続けるTangmoの脳裏には、

昨日、抱き寄せてLove(♂)に告白したところが、

浮かんでくるばかり・・・です。

 

~Tangmoの回想~

 

Tangmo「お前が、こんなふうな男だから好きなんだ」

 

泣きそうな顔で、Love(♂)が言った言葉。

Love(♂)「だって、僕はゲイじゃないんだ!」

 

パタリ・・と、道に転んでしまうTangmo。

必死で起き上がろうとしても、力が出ないのです。

 

アスファルトの地面を、思い切り拳で殴り、うわ~~っと叫び声をあげるTangmo。

Loveが女子でよかったじゃん・・・という単純な話ではないことは、このTangmoの苦しみぶりをみればわかります。

 

【Love(♂)編】

 

再び、夜の森の中に来たLove(♂)

眩しさに目を細めると、いつのまにか、その手には、ランタンを持っていました。

 

不思議そうに、ランタンを持ち上げてみるLove(♂)

 

司会者<Loveへのミッションは、このランタンの灯りが消える前に、自分を探しだすことです>

 

天を仰ぐLove(♂)

これで、三者三様のミッションが与えられたことになります。

 

見ると、Loveが笑顔で立っています。

Love「私を見つけ出してみてね? OK?」

 

そういって、森の中に駆け出していくLove。

 

すぐに追おうとしても、目の前は、ランタンの灯り以外は、漆黒の闇の森。

恐怖を打ち消すように、なんとか、歩き始めるLove(♂)

 

だいぶ高いところまで、登ってきたような気もしますが、まるで、見当もつきません。

すでに、泣きたい気分です。

 

ふと、後ろを誰かが通った気配がして、振り返り、「Loveなの?」と声をかけるLove(♂)

誰もいません。

 

その時、耳元で、「私ならここだよ」と声が聞こえ、

そちらの方を見ると、また、背後から、「私ならここよ」と声がする。

その繰り返しです。

 

すでにホラーじみています。

「夜にも奇妙な物語」とかに、ありそうな展開です。

 

Love(♂)「Love!(叫)」

 

翻弄されまくるLove(♂)

暗闇の森の中で、一歩も動けなくなってしまいました。

 

【Tangmo編】

道の脇に、胡坐をかいて座り込んでしまったTangmo。

 

たぶん、最初からわかっていたことですが、母親に家を建ててあげたい、というTangmoの願いごとは、他人のために努力してみたら、と提案してくれた人の喜ぶ顔が見たい・・・という、半ば“当て馬”みたいなものだったわけで、今、Tangmoのモチベーションは、ゼロ以下です。
 

俯いていると、Tangmo2号が追いつき、隣に座りました。

 

Tangmo2号「おい、もう走らないつもりなのか、イケメンくん?」

 

Tangmo「・・・いいから、行けよ。俺はもう勝ちたくない」

 

ヘンヘンヘ~~ンと、ふざけた調子で、耳の穴をほじるTangmo2号。

 

Tangmo「こいつ! とっとと急いで、勝てばいいだろ。俺はもう終わらせたいんだ、これ以上、ここにいたくないんだ」

 

小バカにしたようにからかうTangmo2号。

Tangmo2号「もし、お前が走らないなら、俺も走らないよ~だ。ああ、良かった。俺も疲れずにすんで・・・」

 

ムカッとして、腹を立てるTangmo。

Tangmo「いいだろう。それなら、ここを出てやるよ」

 

途中棄権を思い立ち、自ら、ゴーグルを外そうとするTangmo。

 

さすがに、慌てて、止めにはいるTangmo2号。

Tangmo2号「おい! お前、なにしてんだよ! 止めろ! 危険だぞ! おい、俺の話、聞いてんのかよ!」

 

無視して、VRゴーグルを外そうとするTangmo。

もしかして、こういう不測の事態は想定されていなかったの?

 

システム<危険です! 突然の装備取り外しです>

 

そう、このシステム、たしか、各参加者の神経系とつながってるって最初に言ってたよね(苦笑)

 

警告音が鳴り響く。

システム<危険です! 突然の装備取り外しです>

 

それでも、無理やり外そうとするTangmo。

Tangmo2号「止めろ! 危険だぞ!」

おろおろしながら、止めようとするTangmo2号。

さすがに、おふざけはなしです。

 

すでに、VR世界の音声は聞こえなくなってます。

 

 

とうとう、ゴーグルを外してしまったTangmo。

大きく、肩で息をしながら、「私は・・この大会を棄権したいです」と宣言する。

 

今までにない事態に、顔を見合わせる視聴者たち。。

「どういうこと?」

「一体、なに?」

 

VRゴーグルを床に投げ捨てると、ステージから、どこかに消え去るTangmo。

 

【Vier編】

3本目も、黒Vierに取られました。

そして・・4本目も、簡単に投げられた白Vier。

 

黒Vier「4-0だ。お前、なにもしないつもりか?」

 

なんとか、身体を起こす白Vier。

 

悔しそうに畳を叩き、立ち上がると、再度、組みなおします。

黒Vierの襟首を掴みます。

このままいけば、さきほどの黒Vier同様、殴ることも可能です。

 

一瞬、愕然となるVier。

 

Vier<柔道の試合は、本当にストレスがたまるんだ>

 

~Vierの回想~

Vier<もし、俺が負けそうになったら、応援してくれないか?>

Love(♂)「P’Vier、ス~ス~!!」

 

Vier<俺は負けたくないんだ>

 

Vier<彼なら、更衣室にいますよ、行ってみたらどうですか?>

 

Nuclear<どうして、あんなことしたんですか? 俺、本気で、P’のこと、失望しました>

 

今までの、自分の、自己中心的で卑劣な言動が脳裏を駆け巡る。

 

集中力の途切れた白Vierの隙をとらえた黒Vier、ニヤリと笑うと、

再び、Vierのあごを殴り、

そのまま、くるりと向きを変えると、背負い投げを決める。

畳に手を突き、そのまま、倒された白Vier。

黒Vier「5-0だな」

 

目を閉じると、歯をみせて、笑みを浮かべる白Vier。

黒Vier「お前の負けだ」

 

白Vier「俺の勝ちだな」

己に打ち勝ち、長年の呪縛から、解放されたようなVier。

 

【Love(♂)編】

薄暗い森の中、ランタンの灯りを頼りに歩き続けるLove(♂)

 

Love「Love~~~」

Love「私ならここよ~」

Love「Love~~~」

Love「どこにいくつもりなの?」

Love「ヤッホ~~」

Love「こっちよ~~」

 

完全に、妖(あやかし)の世界に迷い込んだみたいになってます。

しかも、自分自身の声に誘われるなんて、恐怖以外の何物でもない。

 

Love「だめよ、そっちじゃないわ」

 

あまりの恐怖に、後ずさり、その場に転んでしまうLove(♂)

Love(♂)の手から離れ、地面に、倒れてしまうランタン。

 

脚をいためたようで、すぐには起き上がれないLove(♂)

 

その間も、不気味に響くLoveの声。

 

横倒しになったランタンの炎をみつめているうちに、地面に、足跡をみつけるLove(♂)

その先の木に隠れているLoveを発見。

そっと立ち上がると、その足跡を追って、Loveに近づいていくLove(♂)

 

ランタンの火をともすロウソクが残りわずか。。

ランタンをその場に残したまま、ゆっくり、一歩一歩近づき、後ろから、Loveを捕まえるLove(♂)

驚くLove。

 

Love(♂)「お願いだから、もう逃げないで。私、もう一度、あなたに戻りたい」

 

Love(♂)の腕を優しく撫でるLove。

二人、固く抱き合って、ゲーム終了です。

 

~ステージ上~

 

ゴーグルを外したLove(♂)

 

こちらを見ているVierを見つめ返す。。

 

司会者「改めまして、Tangmoが、この大会を棄権したことを公式に発表いたします。従いまして、2019“Greatest”のトーナメントの争いに残っているのは、VierとLoveの二人です」

 

~薄暗い廊下~

一人、歩いているTangmoの後ろ姿が映っているのは、

配信されてるライブ映像ではありません。

 

~ステージ~

こんなことになってしまい、俯くLove(♂)

 

司会者「あなたの投票に、どれだけの価値があるでしょう? 明確な答えは、ありません。ですので、この問題を、視聴者の皆さんには、よく考えていただきたいのです。」

 

~薄暗い廊下~

廊下を歩いていたTangmoの身体が大きくぐらつき、

ロッカーにもたれると、そのまま、心臓をおさえ、

苦しそうに床にすべり落ちる。

呼吸が苦しそう。

 

~ステージ&視聴者の様子~

司会者<さぁ、投票開始です>

一斉に、スマホを手に取る視聴者たち。

 

「誰に投票したらいいの? 選べない。Loveには申し訳ないけど、Vierも本当に素晴らしいし・・・」

「俺は、Loveに投票するよ。女の子に戻ってもらいたいからね」

「お前の言う通りだな」

「ああ、選べない~~、難しすぎる~~」

 

祖父「おい、Ningや、私の代わりに、投票してくれるかね?この子が気に入った」

投票する孫娘Ning。

祖父「そうそう、それでいい。こう見えても、わしは若い頃、黒帯だったんだぞ」

Ning「また、すぐそういうこと言うのね?」

 

「ねぇ、俺のP’Vierに投票してくれよな?」

「いやよ、私はLoveに投票するの。あの子、うちの地元の子だもん。女子パワーよ」

「私、Love(♂)を仲間に引き入れたいから、P’Vierに投票するわ」

ゲ〇の彼・・・思考がねじれてます(笑)

「何言ってんの! 私は、Loveに投票するからね」

 

You&Meは当然、Loveに投票。

 

司会者を間に挟み、ともに緊張した様子で立っているVierとLove(♂)

 

~廊下~

そして・・・私のTangmoがぁ~~~~

とうとう、意識を失い、人知れず、廊下で倒れてしまったのよ。

 

誰か~~~!!

 

★『Great Men Academy』Ep.08-2 雑感★ 

 

しかし、なかなか、シュールなバーチャル世界でしたね。

なかなか、含みのある教訓めいたテーマだったように思います。

 
己に打ち勝つ、という意味では、Vierは成功したのかもしれませんが、Tangmoは苦しんだままなのに〜と思うと、なんか納得いかないわ!(苦笑)
 
文字通り、自分探しのミッションだったLoveは、まるで観念の世界みたいでしたね。
 
言ってみれば、ユニコーンの祝福という概念も、ある意味、観念の世界観で出来ていて、最終回後半にむけても続いていくんですよね。
これ、そういうドラマだったんだあ~~って感じで。(苦笑)

 

いろいろツッコみたいところは満載ですが、この少女漫画的な展開を見てもなお、やっぱり、私は、Tangmoが好きなんです。
なので、一緒に胸が苦しくなります。

 

続き、はよ!です。

 

★『Great Men Academy』Ep.08-3に続く★