続きです。
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『Great Men Academy』
Great Men Academy สุภาพบุรุษสุดที่เลิฟ 愛すべき最強紳士
2019年(Thailand)Feb.6~ Jul.5
75分×全8話
制作:ナダオバンコク・LINE Thailand
脚本: Waewan Hongwiwat、Wanwaew Hongwiwat
演出:“Wan”Wannwaew Hongwiwat、“Waew” Waewwan Hongvivatana
対象年齢:13歳以上 ๑๓+
Great Men Academy
EP7 Part3
~レストラン テラス席~
まだ、営業前のレストランに現れたベルボーイ。
ベルボーイ「こんなところに隠れて、何してるんだ? 外は大変なことになってるよ」
床に座って、うずくまっていたNana。
Nana「他に、隠れてる場所なんてなかったんだもん、P’」
ベルボーイ「事態が悪化してしまったのは、わかってる?」
立ち上がったNana。
Nana「私の三つ編みを利用して、パパを脅すようなことを言うべきじゃなかったのよ・・」
ベルボーイ「だったら、僕たちはどうすればいいんだ?」
考えているNana。
とはいえ、簡単には、答えなんて出ません。
その時、Vier、Sean、Love(♂)の三人が、二人に近づいてくる。
Vier「一体、なんてことをしてくれたんだ!
Vierの怒号に驚き、ベルボーイの腕を掴み、彼の背に隠れるNana。
Sean「つまり、君たちは、共謀してるってことなのか?」
エイリアンスーツをベルボーイに見せるVier。
Love(♂)の目には、Tangmoを殺した犯人にしか見えてません。
厳しい表情で、無線を構えるLove(♂)
Love(♂)「犯人を発見しました、二人とも・・レストランのホールにいます。どうか、彼女の父親をここに連れてきてください」
冷静な声が怖いよね。
しばらくして、Prasert氏と、NuclearやMean、そして、Goodがやってくる。
Prasert氏「Nana!! Nana、大丈夫か?」
イスに座っているNanaに駆け寄るPrasert氏。
泣きながら、「私のせいなの・・」と話し始めるNana。
Nana「私が、自分で自分を誘拐する計画を立てたの」
Prasert氏「なんで、そんなことをしたんだ? どうして、直接、なにがしたいのか、パパに言わなかったんだ? 一体、なにが望みだったんだ?」
Nana「ただ、私ともっと一緒にいてほしかっただけなの。パパは、もう長いこと、私と遊んでくれたことなんてないでしょ。仕事ばっかりで、だから、もし、私になにかあったら、もっと私と一緒にいてくれるんじゃないか・・・って考えたの。時々は、私のこと、見てほしかっただけなの・・パパ、もっと、私と一緒に過ごしてくれる?」
Nanaの言葉に、ただ、娘を抱きしめるしかできないPrasert氏。
Nana「部屋を抜け出すために、メイドさんのカートに隠れたの。そこで、あの人に会ったの」
傍らで、うつむいているベルボーイ。
Nana「それで、パパが持ってくる身代金と引き換えに、助けてほしいって頼んだの。それで、あの人が私を手伝ってくれたの。パパ、本当にごめんなさい。お願いだから、怒らないで・・・」
謝るNanaを抱きしめ、「いいんだ、いいんだよ」となだめるPrasert氏。
Nana「お願いだから、怒らないで・・」
Prasert氏「わかった、もう、わかったよ」
二人の様子をじっと見守る7人。
ベルボーイの側にいくNana。
Nana「P’・・ごめんなさい。本当にごめんなさい。」
そこまでは、単純な狂言誘拐に見えていたのですが・・・、
ベルボーイ「金はどうなるんだ?」
男の低い声に、え・・と、一瞬、場が静かになる。
Nana「えっと・・なんて言ったの?」
Nanaを捕まえると、隠していたナイフを、父親やLove(♂)たちに向けるベルボーイ。
ベルボーイ「君は、俺と取引しただろ。俺は、なんとしてでも、金を手に入れなきゃならないんだ。何があろうとも、金が必要なんだよ。今すぐに、金を用意しろ!」
押さえつけられ、くぐもった声で、父親に助けを求めるNana。
Nana「パパ・・・」
一歩、前に進み出るVier。
Vier「落ち着いてくれ」
ベルボーイ「下がれ! 近寄るんじゃない! お前たちがその気なら、この子を殺すぞ。金を持ってこい!」
Nanaが頼った人間が豹変しました。
ベルボーイ「金を持ってこい!」
Nana「パパ・・」
じりじりと後ろに下がっていくベルボーイ。
さすがに、Nanaを人質に取られ、身動きが取れないVierたち。
その時・・・
「P’、頼むから、そんなことしないでくれ」という声が聞こえ・・・そちらに、気を取られる一同。
Tangmo、復活!!
誰か、復活の呪文とか、唱えました?(笑)
Love(♂)の顔に、バラ色が差しました。
なんで、Tangmoが??と、訝し気に見るVier。
Tangmo「俺は、P’がこんなことしたくなかったのはわかってます。そうですよね? P’」
ベルボーイ「・・・・・・・」
Nanaを盾にして、無言で、Tangmoを見るベルボーイ。
Tangmo「こんなことをしたのは、理由があったんですよね」
ジャケットのポケットから、一枚の写真を取り出すTangmo。
幼児を抱っこしてるベルボーイの姿。
監視ルームで、明らかにされなかった写真ですね。
Tangmo「すみません、P’。俺、この写真の裏に書かれたメッセージを、密かに読んでしまったんです。でも、今、俺は、娘さんの治療費を払うためにお金が必要だってこと・・わかってます」
早く元気になるように、がんばるね! (^o^)v
手書きの文字です。
Tangmo「でも・・P’が取った方法は・・間違ってた、と思います」
ベルボーイ「・・・・・・」
Tangmo「よく考えてみてほしいんです。もし、娘さんが、自分の治療費のために、お金を得ようとして、父親がこんなことをしたなんて知ってしまったら、彼女はそれを誇りに思えるでしょうか?」
Tangmoの言葉に、目を閉じ、そっと、Nanaを離すと、父親のほうに返すベルボーイ。
がっくりと、肩を落とすと、その場に崩れ落ちる。
Nanaを抱きしめていたPrasert氏が、膝をつき、身体を震わせて泣いているベルボーイに視線を向ける。
Love(♂)たちも全員、その姿を見つめるのみ。
そこで、ベルボーイや、Prasert氏とNanaの姿が、消えてしまう。
Mean「ん・・・これって、ゲーム終了ってこと?」
誰もよくわかりません。
みんなのところに、近寄ってきたTangmo。
最後の最後で、ヒーロー見参という王道です(笑)
Sean「P’Tangmo、どうやって、戻ってこれたんですか?」
ふっふん~~と、思わせぶりに笑うTangmo。
Good「もしかして、これが予選で、最高得点を得た人に与えられる特権だったのか?」
Tangmo「そうだよ! 俺はラッキーだったんだ。ホントに、危機一髪だった」
Love(♂)を見て、にっこり。
Nuclear「で、ヒーローとして、ここに戻ってきたってわけですか?」
L字ピースを顎に当てるP’Tangmo。
そんなのありかよ・・と言いたい気持ちもわからんではないですが、・・・そんな泣きそうな顔しないでよ、Vier。
・・・わかってます。
Vierはね、ただ、負け犬みたいに落ち込んでるわけじゃないの。
闘志のベクトルが、闇化に向かってる気がします。
その時、天の声が聞こえてきました。
見上げる7名。
司会者「さあ、ミッションは、完了しました。ですが、次のラウンドに進めるのは誰でしょうか? 視聴者に決めてもらいましょう! さぁ、投票開始です」
視聴者は、今までの流れをリアルタイムで見てるってことですよね。
司会者「あなたの好きな“Great Men”に、急いで投票してください。コマーシャルの後、結果を発表します。どうか、お楽しみに!」
~第二ラウンド 発表~
壇上に、一列に並ぶ7名。
司会者「2019の“Greatest”トーナメントにおける、最もエキサイティングな大会が戻ってきましたね。そして今、ファイナルラウンドに進める選手が誰なのか、発表されます。結果は、すでに私の手の中にあります」
ドキドキと、顔を見合わせる7名。
司会者「もっとも高得点を取り、ファイナルラウンドに進み、2019の“Greatest”のタイトルを勝ち取る道に向かうことになった3名の“Great Men”は・・・」
うわ~~、やっぱり、ドキドキするわ~~。
上位3名が、得票率と共に発表になります。
司会者「Tangmo20%、
Vier19%、
そして・・・Love15%」
え? Love(♂)?
あの大号泣が、視聴者の心を掴んだのかな?(笑)
1位通過のTangmo、声にならない雄たけびをあげてます(笑)
一方、複雑な気分で、何も考えられないVier。
Tangmoから、ハイタッチを求められて、意識を取り戻したものの、Tangmoからハグされ、余計、複雑な気分。。(苦笑)
そして・・・なにがなんだか、わからないLove(♂)
Good「よくやったな、Love」
うんうんうん、と頷くLove(♂)
Good「すごいぞ!」
お兄ちゃんがどんどん表情豊かになってます。
そして、おなじく、ここまでのお互いの健闘をたたえ合うNuclearとMeanがハグしあいます。
その他、ハグしあってるVierとTangmoの側に立つSean。
NuclearとMeanに、友情ハグされるLove(♂)
~会場 廊下~
第一のミッションが終了したところで、インタビューを受けるファイナリストたち。
レポーター「最後の三人の一人に選ばれて、どんな気持ちですか?」
Vier「本当に嬉しく思っています」
レポーター「ですが、どうも、今年は苦戦されてるように見えます。結果から言うと、Tangmo選手の得点が上昇中です。手ごわいライバルと対峙したようですね」
Vier「対戦相手は、例年、手ごわいですよ。でも、今年は、Tangmoが本当に絶好調だと、僕も認めます」
レポーター「ということは、3年連続の“Greatest”の称号を失う可能性もあるということでしょうか?」
一番、言われたくない言葉に、一瞬、言葉が詰まるVier。
Vier「それについては・・・まだ、誰も確実なことはわかりませんよね? ただ、なにがあっても、最善を尽くすしかないです。そう簡単には諦めません」
レポーター「まぁ、応援していますね、Vierさん」
Vier「ありがとうございます」
レポーター「それではこのへんで・・・頑張ってくださいね。ス~ス~!!」
レポーターが去ったあとの暗黒Vier。
控室に戻ろうと廊下を歩いている途中で、「好きだ」という場違いな声が聞こえてきて、足を止めるVier。
「友達以上として・・・」という声が、そのあとに続いてる。
控室のドアが小さく開いていて、その隙間から、中を見るVier。
すこしずつ近づき、そのまま、静かにドアを開く。
なんと、そこには、Loveを抱きしめるTangmoと、その背に手を回そうとしているLoveの姿。
ショックを受け、少しずつ、後退するVier。
TangmoとLove、二人に対する、いろんな怒りが・・・Vierに、暗黒を通り越して、漆黒陰湿なオーラをまとわせる。
~回想~
Love「私・・・P’Vierのことが好きなんです」
男じゃないことが判明した湖で、びしょぬれのまま、告白してきたLove。
マンガの本を渡した時の、笑顔満面のLoveを見て、
Vier:ついこの間までは、あんなに、目を輝かせて、俺のことを好きだって言ったじゃないか!
お言葉ですが、あなた、その後、だいぶこっぴどくLoveから嫌われるようなことしましたよね?
それ、覚えてますか?
~回想~
Rose<あなたはどうなの? Vier? その後輩のこと、好きなの?>
寮のドアに激突して、おでこを真っ赤にしたLoveが、子供みたいに痛がって、不機嫌な顔をしたのが可愛くて、
なんだか放っておけなくて、
未だに鮮明に覚えているVier。
やさぐれた感じで、ひたすら廊下を歩くVier。
~回想~
男子に交じって、必死に、Goodについていこうと、がんばっていた森での訓練。
この前、出来なかったことが今日は出来ている。
そんな努力が微笑ましくて・・・
Vier<まさか・・・>
段差ですっころんで、こちらに気づき、恥ずかしそうに会釈したLoveを見た時、
思わず、笑ってしまったことすら・・自分では無意識だった
今になれば、自分でも意外なくらい、Loveのことを意識していたことに気づいたVier。
~回想~
プールサイドで、「P’の言いたいことは、私にもわかります。」と笑顔を見せてくれたLove。
そんなLoveを、気づかれないように、つい、みつめてしまっていた。
こんなにも、Love(♂)が自分の中に入り込んでいたことが・・・Vierにとっては、自分を幸せにしてくれる喜ばしいことではないのね。
その時でした。
急に、レポーターに話しかけられるVier。
レポーター「ああ、N’Vier! 私の大きなスイカを見ませんでしたか?」
※Tangmo=タイ語で、スイカ
すでに、親しみをこめて、Tangmoのことをそう呼んでいるレポーター。
レポーター「まだ、インタビューしてないのは、巨大なスイカ一人だけなんですよ。」
Vier「・・・・・・・」
Tangmoの名前が、今の、Vierにとって、地雷だったのは、明らかです。
陰キャな自分とは違い、Tangmoの陽キャな性格が、誰からも親しまれ、好かれてるのもわかってます。
前から、Tangmoが、Loveを好きなのも、気づいてました。
それを利用して、柔道のポイントをもぎ取ったのは自分です。
しかも、脱落だったはずのTangmoが復活してきたかと思えば、予選試験のみならず、決勝ミッションも1位通過でした。
Loveも、“Greatest”も、自分の欲しいものは全て、Tangmoに盗られる。
闇落ちした漆黒のVier。。。
Vier「彼なら、控室にいましたよ」
がぁ~~~~!!
また、やったよ、この男!!(怒)
廊下の先を見るレポーター。
Vier「行ってみるといいですよ」
レポーター「あら、そう。OK。どうも、ありがとう」
足早に去っていくレポーター。
その後ろ姿を振り返って確認した後、
そのまま、歩き出すVier。
★『Great Men Academy』Ep.07-3 雑感★
まぁ、そう簡単に、改心するタイプじゃないのはわかっていたし、こうでないと、ドラマ的には面白くないんだけど、どうにも、こういうやり口は、胸がザワザワします。
例えば、どこか影のある男に惹かれる、とか、ドラマ視聴においては、ありがちな嗜好。
そう、好きな人の窮地を救うために、他人を貶める・・決して許されない行為ですら、そこに「愛があれば・・・」ダークサイドに片足突っ込む住人に、きゅんとする“あたくし”。
陽キャも好きだが、そういう、アンチヒーローにも弱い。。
正直、心身ともに、かっこよければ、なんでもいい部分多し!← こら!
それは、認めます。
でも、Vierがヒーローかと言われたら・・・素直に頷けない自分もいます。
親の対応って、難しいなぁ。
Vier父は決して毒親とは言えない。
それでも、一つボタンを掛け違うと、Vierのような優等生でも、罪深いこじらせメンタルに変貌してしまう。
別に、Vierは、親を否定してるわけじゃない。
それでも、真の意味で、理解しあうまで、それは決して終わらない。
人の心は・・脆い。
★『Great Men Academy』Ep.07-4に続く★