第3話のラストになります。

盛りだくさんすぎて、切れません。。

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『Great Men Academy

  Great Men Academy สุภาพบุรุษสุดที่เลิฟ 愛すべき最強紳士

 2019年(Thailand)Feb.6~ Jul.5

 75分×全8話

 制作:ナダオバンコク・LINE Thailand

 脚本:  Waewan HongwiwatWanwaew Hongwiwat  

 演出:“Wan”Wannwaew Hongwiwat、“Waew” Waewwan Hongvivatana

 対象年齢:13歳以上 ๑๓+ 

 

 

Great Men Academy

EP3 #3-4の続きです。

 

 

~グラウンドの片隅~

立ち話で、聞いてしまったVierの元カノの話を、Tangmoから聞き出したLove(♂)


その後、(Vierが)誰ともつきあっていない、と聞かされ、それだけRoseを愛してた・・って言われてるような気がして、一瞬落ち込んだものの・・・

 

なぜか、急にそこで、気持ちが持ち直したのか、

Tangmoを見るLove(♂)の目が、いたずらっぽく変わる。

 

 

Love(♂)「だったら・・P’の彼女は? 可愛いですか?」

 

Tangmo、絶句。

 

あはは! Tangmoどうする?!

 

Tangmo「・・・・・・お、俺は・・誰もいない!」

 

疑うように、ジリジリと顔を近づけていくLove(♂)

ええ、わかってます。

嘘かどうか、目を見て判断しようとしてるんですよね。

 

でも・・・Tangmoにしたら・・・これは、片思いの相手からの、困った圧力ハート以外の何物でもないわけです(笑)

 

耐えきれずに、視線を反らすTangmo。

 

逃がさないとばかりに、追いかけるように、Tangmoの目を見ようとするLove(♂)

この構図だと、すごく近づいて見えるよね。(笑)

 

Tangmo「なんで、そんなに俺を見つめてくるんだよ!!(困)」

 

TangmoもLoveも、どっちも、なんて可愛いの!!

 

Love(♂)「僕、心を読むスキルを練習中なんです。P’の動きは、変です! まるで、僕になにか隠そうとしてるみたい

Love絶好調!

Tangmo「なんでまた、、そんな練習なんてするんだよ!?」

あははは!!

 

ほら、首元まで、掻き始めた!!

 

あまりにも、セオリー通りで、逆に、うわあ〜と口ポカンなLove(♂)

焦ると、人間って、本当にするんだ・・って感じでしょ(笑)

 

Love(♂)「ああ、P’Tangmoったら、首を搔いてます!! 間違いなく、なにか、僕に隠し事してるでしょ!? P’は、間違いなく嘘をついてます」

Jamesくんって、この角度のヴィジュ、可愛いよね(笑)

 

Tangmo:もう勘弁してくれ!!

 

あははは(笑)

さっきから、Tangmoに笑わされてばっかりです。

 

でも、大丈夫。

Love(♂)は、ごくごく一般的な感性の持ち主で、そこまで、勘は鋭くないタイプですから。

 

Tangmo「べ、別に、必ずしも、そういう意味だってことにはならないだろ? さっき、土の上に寝転がっていたから、それでかゆくなったんだよ」

ちらっと地面を見るLove(♂)

Love(♂)「でも、P’は、フーディーを着てますよ」

 

Tangmo「・・・・・・・」

 

開き直るTangmo。

 

Tangmo「じゃ、じゃ、これはどんな意味がある?」

ヘンテコなポーズを取るTangmo。

 

Love(♂)「おかしくなった人、とか? まったく、何してるんですか?」

 

Tangmo「お前には、俺の心を読むのは無理だな」

 

更に、顔を近づけるLove(♂)

 

Love(♂)「目を細めるのは、相手を信じてないという意味です。それから、僕は、いつだって、P’のこと、観察し続けますからね!!」

 

Tangmo「目を細めるのが、ホントにその意味だったらな、俺はいつも、他人のことを疑ってみてるってことなのか?」

 

笑いだすLove(♂)

Love(♂)「それは、ただ、P’の目がつり上がってるからですよ、あははは」

 

Tangmo「ああ・・」

フードを被って、顔を隠すTangmo。

これ以上、見られて、気持ちがバレたりしたら大変です(笑)


Love(♂)「教えてくださいよ~~~」

 

ね、いいでしょ、この二人(笑)

 

~TangmoとVierの部屋 505号室~

夜です。

 

先日、スマホで撮ったLove(♂)の写真を見ているTangmo。

Vierはいなくて、ひとりっきりなのね。

 

大多数のノンケBLシップの当事者が初めに陥る、自分の気持ちを認めるまでに、すこし時間が必要・・っていう自問自答タイムって感じでしょうか。

 

もう疑いようがないですけどね。(笑)

だって、こんな風に、見つめてる姿は、まさに、恋する青年。

 

その時、シャワーを浴びに行っていたVierが“オイシーハニーレモン”を持って、戻ってきました。

 

何気なくペットボトルのお茶を飲む姿も、いちいち、決まるんだわ、これが。。

 

Vierが入ってきたことも気づかず、Love(♂)の写真を見ているTangmo。

 

そりゃ、「???」となるよね。

 

ペットボトルを、首元に当てられたところで、ようやく、気づいたTangmo。

「冷めてぇなぁ」と言いつつ、さりげなく、スマホを裏返す。。

 

Vier「なに、浸っちゃってたんだよ?」

Tangmo「いつ・・・入ってきたんだ? 聞こえなかったぞ」

落ち着きのない様子、バレバレです。

 

当然、それが、慌てて伏せたスマホに原因があることもバレバレです。

 

Vier「最近、彼女でも出来たのか? なんか、浮わついてるよな・・」

 

彼女ではないですが、ほぼ図星。。。

目を合わせられません。

いや、完全に泳いじゃってます。

 

それでも、抵抗を試みるTangmo。

 

Tangmo「バ~カ! ちげぇよ。俺・・・シャワー浴びてくるわ」

 

タオルを持って、そそくさと退散。


視線を感じたのか、ドアのところで、振り返るTangmo。

ニヤリと笑うVier。

 

そりゃ、長い付き合いです。。

ごまかせるはずがない。

 

Tangmo「何、笑ってんだよ!!」

ガチャリ、と出ていくTangmo。

 

一人部屋に残ったVier。

笑いながらも、やっぱり、気になるのは、Tangmoのスマホ。

 

手に取ったのは、ホントに、軽い気持ちだったんです。

きっと、誰かからの紹介か、女子からのアピール写真かなにかだろう、くらいに思っただけなんです。

 

固まるVier。


Love(♂)の寝顔の写真でした。

 

これを誰が撮ったのか・・なんて、考えなくてもわかります。

 

Vier:あいつ・・・まさか・・・

 

Great Men Academy

EP3 Part5

 

~グラウンドの片隅~

 

雑念を取り払うかのように、柔道の稽古をつけているVier。

 

そうです。

今日は、例の、Great Men Academyのツートップ柔道戦の日。

 

~ロッカールーム~
こちらも、珍しく(← 失礼な!)目を閉じて、精神統一中のTangmo。

本気で勝ちたい。

そんな想いが伝わってきます。

 

様子を見に来たLove(♂)

 

Love(♂)「P’、準備はいいですか?」

Tangmo「おい!」

本気で驚くTangmo。

Love(♂)が入ってきたのも、声をかけようと正面に来たことも気づかず、びくっとなるほど、集中してたのね。

 

それでも、目の前には、Love(♂)の笑顔です。

こんな状況じゃなければ、蕩けそうです。

 

Tangmo「当然だろ!」

片手ガッツポーズ!!

 

Love(♂)「P’Vierはどこですか? 30分後には、スタンバイですよね」

Tangmo「俺も奴を見てないな。それなら、そろそろ、この辺りにいるべきなのにな・・。そのうち、現れるだろう」

 

Love(♂)「だったら、僕、探しに行って来ますね。がんばってくださいね、P’」

力強く応援するLove(♂)

す~す~!が効く!!

 

Tangmo「・・ああ」

こういう時、わりと、平然と答えるところも、そのLove(♂)の後ろ姿から、しばらく目を離せないところも、男の子だねぇ(笑)

 

さて、問題です。

Tangmoの鼻の下は、一体どこまで伸びると思いますか?(笑)

 

がんばるモチベーションが出来て、笑みが隠せないですよ。

 

私は、どこまでも、こんな愛すべきTangmoを応援します!!

 

~グラウンドの片隅~

 

実践さながらの気迫を見せてるVier。

 

ああ、でも、Vierの頭の中では、Tangmoに投げられる自分の姿がくっきりはっきり。

そりゃ、雑念を取り払おうと、こんな試合の間際になっても、ムキになってトレーニングするはずだわ。

 

何度も何度も、軽々と自分を投げ飛ばしてくるTangmoの幻影。

 

一度、あのラウンジカフェで投げられたことがあったけど、本気を出してないあの投げで、おそらく、Tangmoのレベルがわかってしまったんだと思う。

 

ちゃんとバトルロープのトレーニングも取り入れてるんだ。。

 

Tangmoに組み手を取られたVierの動揺した目。

イメトレの中で、既に、何度も何度も、Tangmoに投げられているVier。

雑念よりも、もっと明確な恐怖心なのかもしれない。。

 

大丈夫かな?

大丈夫じゃないよね。

ああ、ロープで手が真っ赤じゃん。

 

その時、少し離れた場所で、友人たちと会話しているNuclearの声が聞こえてくる。

 

Nuclear「柔道の賭けが、どうして、こんなことになってるんだ? なんで、大多数の奴らが、P’Tangmoに賭けてるんだよ!?」

Nuclearとしては、納得がいかないと言うつもりで、話題にしたのでしょうが、近くにVierがいるときにしちゃだめでしょ。

 

それを聞き、Nuclearのほうに近づいていくVier。

 

学生1「でも、5人だけだろ」

学生2「俺も、P’Tangmoに賭けたよ。今回、体調が良さそうだし・・」

 

Nuclear「それは、P’Vierもだろ? 今、俺は、本気でP’を信頼してるんだ」

一途なファンの鑑、Nuclear。

 

Vier「俺も、本気で信頼してるぞ」

 

現れたVierを見て、微笑むNuclear。

 

気まずそうな学生2くん。

 

Vier「君は、Tangmoに掛けたんだよな?」

学生2「・・はい」

Vier「負けた時の金、用意しておけよ」

口調は穏やかですけど、えっぐいなぁ(笑)

 

Nuclear「俺は信じてますよ、P’ がんばってくださいよ、P’、ふぅ~~~!!」

Vier「絶対にな・・じゃ、もう行くよ」

 

歩き始めたVier、密かに、拳を握りしめてます。

これが、闘志をみなぎらせただけならいいんですけどね。

メンタル的な点で言えば、あまりよくない状況ですね。。

 

 

~ロッカールーム~

 

緊張しつつ、立ち上がって、調子を整えているTangmo。

ふと、視線を落とした先に、先ほど、出て行ったはずのLove(♂)のバッグが置いてありるのが見える。

Tangmo「ホントに忘れっぽい奴だな・・・」

この言い方すら、可愛くて仕方がない・・ってもろわかり。

 

Vierに借りたコミックスを持ち歩いていたんですね。

 

そのまま、コミックスの1冊を手に取るTangmo。

 

ベンチに腰を下ろし、ついつい、読み始めてしまう。

 

ちょうど、Vierが入ってきたのが、ほぼ同時でした。

Tangmo「おっお~~、ファラン~~! ギリギリまで練習してたのか?・・やばいんじゃないの~~?」

再び、コミックスに視線を戻すTangmo。

 

Tangmo「おい、この、マンガのタイトル・・・お前、Love(♂)に“コータロー”貸したのか?どうりで、見つけられなかったはずだ」

察しのいいことで・・・(苦笑)

 

Vier「ああ・・・うん」

昨晩のこともあり、Love(♂)がらみのことは、ちょっと歯切れが悪いVier。

 

でね・・よりによって・・・そこにね、Vierの写真が挟まれてたの。。

 

Tangmo「・・・・・・・・」

Tangmoのバクバクとした心音が、こっちの耳元まで聞こえてきそうだよ。ショボーン

 

Vier「俺が・・あいつに会ったとき・・」

事情を説明し始めたVier、Tangmoが固まっていることに気づく。

Vier「どうかしたのか?」

Tangmo「・・・・・・」

 

Tangmoの手元を見て、見開いたページに挟まれているのが自分の写真だと気づいたVier。

 

改めて、食い入るように見ているTangmoの顔を凝視する。

 

ええ、次の展開は、わかりきってますよね。


Love(♂)が、「P’、P’Vierを見つけられませんでした」と飛び込んでくるんですよ。

 

そのまま、視線をLove(♂)に向けるTangmo。

 

Love(♂)「ああ、ここにいたんですね」

Vierに話しかけるLove(♂)

 

その隙に、さっと、バッグの中に、コミックスを戻すTangmo。

 

Love(♂)「教授がP’のこと、探してましたよ。もう、準備はいいですか?」

何も知らず、屈託ない笑顔を見せるLove(♂)

 

同じ空間にいるのに、Love(♂)の周囲と、TangmoとVierの周囲の空気は、明らかに違ってる。。

 

ちらっとVierを見るTangmo。

視線を返すVier。

すぐに反らすTangmo。

昨晩、Tangmoのスマホを見てしまったVierには、Tangmoの動揺の意味がわかりすぎるくらい、わかります。

 

Love(♂)に近寄り、まるで、Tangmoのように、Love(♂)の頭を軽く叩くVier。

Vier「もちろん、俺ら、準備できてるよ。ありがとうな」

 

Loveにとっては、Vierに話しかけてもらえるだけでも、天にも昇るような幸福感なわけよ。

恥ずかしそうに、照れるLove(♂)


その乙女の恥じらい(← 比喩じゃなく、本当に、Loveは乙女だからね)を

見てしまうTangmo。

 

Love(♂)がVierのファンだってのは知ってた。

それに対して、今までは、何も感じてなかった。

VierとLove(♂)の間の誤解が解けて、よかったな、とさえ思ってた。

 

でも、あの時、自分の気持ちに気づいてしまってからは、全てが一変してしまった。

 

その恥じらいの表情に、単なる憧れだけじゃないものを感じ取ったTangmo。

それを認めたくない自分の気持ちも。

なにより、Loveが自分を見ていないということにも。

 

ショックすぎる。。

立ち上がるTangmo。。

Tangmo「俺・・・先いくわ」

足早に去っていくTangmo。

 

~柔道場~

 

試合の時間になりました。

 

明らかに、視線が定まらないTangmo。

メンタルボロボロ。

 

そんなTangmoをじっと見据えているVier。

 

何度も頭を振り、雑念を振り払おうとするTangmo。

 

じっと目を閉じていたTangmoが、再び、目を開けた時・・・なんとか、瞳に力が宿ってました。

 

そこはもう、無理やり己の精神力で、切り替えたんでしょう。

 

一礼する二人。

 

Mean「俺、このペアのこと、応援してるんだ」

Nuclear「どっちに賭けた?」

Mean「お前は、どっちに賭けたんだよ?」

 

聞くまでもないじゃん。

Nuclear「P’Vier!」

Mean「だったら、俺は、P’Tangmoに賭けるよ」

Nuclear「な・・・わかったよ! 見ようぜ」

 

Love(♂)の視線は・・・P’Vierには優しげな見守りの視線、

そして、P’Tangmoには・・・

私には、心配の視線に見えます。

 

審判の先生「始め!」

 

そこはもう、闘争本能のようなもので、激しく組もうと、相手に挑んでいく二人。

実力的にもかなり互角なのか、なかなか、組めないんだよね。

 

間近でみる柔道の激しい攻防に、一挙手一投足、びくっと反応するLove(♂)

(男同士の)ぶつかり合いだけでも、見慣れない女子にとっては、怖いのよ。

 

それでも、目を離さないLove(♂)

なんとか、足技をかけようと奮闘するTangmo。

 

Nuclear「P’Tangmo、まじで、調子良さそうだな」

 

ぐっと、Vierの首を押え込んだTangmo。

どう見ても、Vierの劣勢は間違いありません。

 

その時・・

 

Love(♂)「P’Vier、がんばって!!」

ひと際大きく、Love(♂)の声が会場に響き渡りました。

 

最初に、反応したのは、この人、Seanです。。

 

 

そして、その声は、間違いなく、Tangmoの耳にも届きました。

姿は見えてなくても、Love(♂)の声を聞き間違えるはずがない。。

 

信じられない思いで、反射的に、振り返ってしまうTangmo。

 

Loveが好きなのはVierなのだ、と知ってしまい、動揺していたTangmoですけど、それでも、この試合、誰のために闘おうとしているのか、もし、勝てたら、誰の笑顔が一番に見たいのか、それだけを考えて集中していたんだと思うんです。

 

でも、自分に向けられた「ス~ス~!」が消えていったのを、はっきり感じてしまったTangmo。

 

その隙をつき、足技をかけるVier。

 

全意識が完全にLove(♂)に向いていたんです。

なすすべなく、背負い投げで・・畳に沈んだTangmo。

審判「1本! そこまで」

 

拍手に包まれる柔道場。

もちろん、Love(♂)も、Vierの勝利に激しく歓喜の拍手を送ってます。

 

呆然としたまま、仰向け状態のTangmo。

 

Vierが差し出した手につかまり、立ち上がると、最初の位置で向き合う二人。

 

Vierの勝利です。

 

Vierが、Love(♂)に視線を向けると、嬉しそうにこちらを見ています。

同じく、そんなLove(♂)の姿を見ているTangmo。

 

Vierから、視線を外され、あれ・・と不思議に思うLove(♂)。

 

ナレーション:Vierの心が読めると思っていたLoveでしたが、確信が持てなくなりました。なぜ、彼は、視線を避けたのでしょうか?

 

相互に礼をすると、すぐさま、道場をあとにしてしまうVierを見つめるLove(♂)

 

ナレーション:そして・・・こちらの視線はどうなんでしょうか? Loveは、それに気づくのでしょうか?

 

動揺したまま、Tangmoも、道場をあとにする。

 

 

さて、その日の夜です。

 

~TangmoとVierの部屋 505号室~

 

一人考え込んでいるTangmo。

 

デスクの電気を消し、ベッドサイドのライトも消し、ベッドに入るTangmo。

部屋は真っ暗。

すでに、ベッドに入っていたVier。

眠れずに、起きていました。

 

~Vierの回想~

試合前のロッカールームにて。

Tangmo「じゃ、先行くよ」

 

Love(♂)と二人っきりになったVierが、Love(♂)の耳元で、こうささやいたのです。

Vier「もし、俺が負けそうになったのを見たら、俺のこと、応援してくれるかな?」

Love(♂)「・・・・はいニコニコ

 

このやり取りだけなら、別に、なんの問題もありません。

よくあるやり取りです。

公序良俗に反するようなところも、表立って非難されるところも、1ミリだってありません。

 

でも・・でも・・それが、対戦相手に対して、どれだけダメージを与えるのか、わかりきっているならば、そこに作為はあるんです。

 

自分が、Love(♂)の純粋さや個人的感情を利用したことを、誰よりも、一番わかってるのは、Vierです。

 

 

Tangmoのベッドのほうを振り返ると、Tangmoは、こちらに背を向けて寝ていました。

 

~カフェラウンジ~

夜中、眠れずに、水を飲みに、ラウンジに降りてきていたVier。

 

その時、誰かが走り抜けていく足音が聞こえ、不審に思い、視線をこらす。

 

~湖~

なんとか、時間通りに、今日も、湖に到着したLove(♂)

 

周囲を見回すと、いつものように、全裸になり、湖へと静かに入っていく。

 

うわ~~、その様子を、こっそり後をつけてきたVierが見てました。

ま、この流れはそうなるよね。

 

 

月明かりの中、Love(♂)が湖に完全に沈み込むと、プリズム色の光がそこらを照らし、

Vierも眩しそうに目を細める。

 

そして、再び、顔を出したのは、Love(♂)ではなく、髪の長い女子。。。

 

木の陰に隠れ、とても信じられない思いで、その一部始終を見つめていたVier。

 

そして・・・そんなVierの視線に気づいたのか、湖の中の女子(Love)が、「P’Vier?」と声をあげるのです。

 

 

★『Great Men Academy』Ep.03-5 雑感★ 

 

各話、最後のパートは、本当に、いろいろ、たたみかけてくるよね。

 

Tangmoの頭の中は、Loveのことでいっぱいいっぱい。

動揺した挙句に、一番見られちゃいけない人に、スマホを見られてしまうという痛恨のミス。

あらら~~~!

 

柔道のシーン、後々、Vierが、Tangmoの気持ちを利用したことが明らかになり、こちらも、心がザラっとします。

“こじらせメンタル”なんて、生ぬるいことを言っていていいのか・・・、武道の本道、スポーツマンシップ、ひいては、紳士の精神はどこいったの?

 

人間は、弱くて、脆くて、どうしても、自分を守ろうとしてしまいがちだけど、そんな手段で守ったとしても、大抵は、守り切ることなんてできない。

さらに傷つけたり、こじらせたりしてしまう。

 

嘘と秘密・・・紙一重です。

 

Vierに目撃された結果、そして、見られていたことに気づいたLove(♂)。

ああ、どうなる?というところで、4話へ続きます。

 

 

★『Great Men Academy』Ep.04-1に続く★