送り手と受け手の双方の歩み寄りがスムーズに行くときばかりとは限らないので、無理は禁物。幻想も禁物。

だけど、

繋がる道は、どこかにある。

気持ちは通じる。。と信じたい。

 

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『Cherry Magic

 30 ยังซิง

 2023年(Thai)Dec.9/2023~ Mar 2, 2024

 47分×全12話

 制作:GMM 25, ViuTV

 原作:豊田悠『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』 

 

前のエピソードをお読みでない方は、こちらから。

#11-1 #11-2(前) 

 

Episode 11−2

続きです。

#11 2/4(後)です。


 

~サッカー場~

 

すでに、試合は開始してました。

“チーム TOYOKAWA NST”は、青いユニフォーム(ちょっとサムライブルーっぽい)です。

 

実況「21番が、11番にボールをパスします」

 

Achiも、ワイシャツ姿のまま、応援に来てますね。

隣には、カイモックちゃんもいる(笑)

 

パパのLunag Wee、仕事の時とは、うって変わって、別人みたいに張り切ってます。

 

Achi「君のパパは、この試合に、本当に賭けてるって感じだね、カイモック・・」

カイモック「そりゃ当然よ。だって、もう何年も、勝ててないんだもん。他の場所に働きに行った部下たちは全員勝ったのに、パパだけは勝ったことがないの。私も、今度こそ、パパが勝って、ハッピーになってもらいたいんだ」

生意気盛りとは言え、パパのことは好きなんだね。。

 

その言葉をうけて、ちらりと得点ボードを見るAchi。

うわぉ~、TOYOKAWAが1点先取してる!!

 

時計を見て、残り時間を確認するAchi。

 

実況「TOYOKAWAのLunag Wee選手が、15番をぴったり追いかけていますね。ボールを奪取できるんでしょうか?・・・おっと、どうやら、押し倒してしまったようです。ほとんどボールを取れるところだったんですが・・」

 

大きく手を挙げるPong。

カイモック「うわ~~ もうちょっとでイケそうだったのに」

悔しいねぇ。

 

実況「TOYOKAWAの相手チームが、ペナルティキックを獲得しました。TOYOKAWAは、Chor Mon Karn Changチームに、1-0でリードしています。もし、ゴールを決めたら、1-1になりますね」

 

その時、TOYOKAWAのゴールキーパーが、Pongさんに対して、なにかアピールしてきてます。

お腹の調子が悪いらしい。

 

Pong「審判!」

タイムを要請してます。

 

Achiも、気になって様子を見てます。

 

Pond「うわ、これで、また、時間が延長されるぞ。なんてこった。なんだって、アイツは、今、トイレに行く必要があるんだ? PKだぞ! 誰がアイツの代わりになるんだ?」

 

ちら・・と、視線を移してきたPongさん。

Achi「・・・・(ま、まさか?)

Pongさんだけでなく、カイモックちゃんや他の応援団たちの視線も、Achiに集中しはじめました。

 

ええ、ちびっこチーム相手にも、どうにもならなかったAchiの実力を私たちは知っています。

私たちなら、たとえ、控えの選手がいなかろうと、絶対に出場させるなんてマネはさせませんが(笑)ま・・・、もう、ウェアに着替えてしまったAchiに言っても、仕方のないことですけどね。

しかも、ウェアもよく似合うこと!!(笑)

スポーツできそうに見えちゃうよなぁ。

 

Achi:今や、俺も完全にチームの一人になったんだ。 Karan、僕に力を貸して・・

 

Karanに神頼み、とか、もう可愛すぎて、Karan、呼ぼう!!(笑)

 

Pong「ボス、手を高くあげて!!」

Lunag Wee「ボールを受け止めさえすればいいんですよ!」

 

Achi・・・やる気です。

 

相手チームのイケメンが、シュートを決めた次の瞬間。。

 

かなりのけぞりながらも、パシっと、手と顔面でボールを受けたAchi。

ボールを外すと・・鼻血が・・・(笑)

 

カイモック「イエェ~~イ!!」

呆然としたままのAchi。

駆け寄るLunag Weeたち!!

 

Lunag Wee「ボス!! どんな手を使ったんですか?」

集まってきたチームメンバーのみんなから、英雄扱いです。

 

Achi「も、もちろん・・・と、とりました! チームに入りたくて・・」

Lunag Wee「Achiボス!! 最高だ~~~!!」

 

担がれて、ようやく、なんだか、実感がわいてきたようなAchi。

鼻血のままだけど。

 

ああ、鼻血AA、はじめて、正しい使い方するかも(笑) 

(*° ་ °)

 

 

・・・ということで、当然、場所を移しての、祝勝会です(笑)

 

Achi「皆さん、遠慮しないでください。今夜は私の奢りです~~」

うぉ~~と盛り上がりそうになったところを、Pondさんがストップをかける。

Pond「ちょ、ちょ、ちょっと待った! ちょっと言っていいか? これからは、もう、俺たちは、同じチームだからな。 お互い、助け合って、うちの支店のために闘うぞ!」

再び、乾杯の盛り上がりを、「ちょっと待った!」と止める社員A。

社員A「ボス、飲めるんですか?」

Achi「ええ、飲めますよ。バンコク本社でも、よく飲み会がありましたから」

いいのか、Achi。。

Pond「OK! かんぱ・・」

Lunag Wee「ちょっと待った!!

立ち上がるLunag Wee。

Lunag Wee「ボスの恋人もこれを了承してるんですか、ボス?」

 

少し考えながら、Karanの言葉を思い出すAchi。

 

Karan<これといった具体的なやり方とかはないけど、少し、自分の心を開いてみようとしたほうがいいかも。>

 

静かに立ち上がるAchi。

 

Achi「問題ありませんよ。私がみなさんと一緒に素晴らしい日を過ごせたことを、私のパートナーも喜んでるでしょう。さぁ、行きますよ、(日本語で)かんぱ~~~い!

 

社員B「どこへ?」

行く=パイไป

みんなもきょとん。。

 

Lunag Wee「ああ、いいっていいって、さぁ、行くぞ」

気を取り直して、「ぱ~~い!」

なんだか、わからないながらも、合わせてくれました(笑)

 

そこからはもう、無礼講も無礼講。

 

Achi・・・そんなラッパ飲みなんかして!!

完全に、許容量を超えてるはずなのに、なぜか、勧められるまま、飲んでます。

よっぽど嬉しかったんだね(笑)

 

すみません。このバックに流れてる陽気な曲については、わかりませんでした(笑)

 

盛り上がってる中、限界は突然、訪れ・・・

ごとん、という音とおもに、テーブルに突っ伏すAchi。

 

一同「ボ、ボス!!」

 

~帰り道~

 

Pondさんと、Lunag Weeに、両肩を担がれてるAchi。

 

Pond「ああ、こんなに飲んじゃって、家に帰ったら、かみさんに文句言われるだろうなぁ」

Achi「文句なんて言われませんって。きっと心配されるに違いないですよ」

Lunag Wee「それで、誰か、ボスの彼女の写真、見たのか? 誰に似てるのかな?」

社員「・・・いやぁ」

この酔っ払いたち、思いついたことを口にするので、話がとぶとぶ(笑)

 

その時、Achiの足が止まりました。

 

Lunag Wee「あん、このイケメン、誰だ?」

 

信じられないような思いで、ありえないものを見るような目で、じっと見つめるAchi。

 

Karan「・・・・・・」

 

 

引き続き、11-3、いきま~す!

 

 

Episode 11−3

 

 

Achiが酔ってるって気づいたのね。

 

Karan「私はKaranといいます。その・・・」

Achiの目が周囲を気にするように泳いでるのに気づき、

Karan「TOYOKAWAの、営業担当です。Achiさんに、営業に関する報告があって、こちらに来ました」

たとえ、一同が酔ってなかったとしても、納得しちゃう卒の無い答えに、ほっとするAchi。

 

とは言え、

Karanの全身から、“そろそろ、俺のAchiから離れてもらいましょうかオーラが漲ってますね。

Karan「私が家に送っていきますよ。車がありますから・・・」

後ろを振り返って見せるKaran。

 

Achi「・・・・(そういうことだったのか)

この突然のサプライズ訪問の意味がわかったように、微笑んでます。

 

~回想~

 

Karan<今日はすごく忙しいんだ。返信が遅れるかもしれない>

そうメッセージを送ると、

 

Karan:Achi、今日、僕が会いに行ったら驚くだろうな

ほらね、思い立てば、飛行機で、1時間ちょいですよ(笑)← ただ問題なのは、そこから現地までが、時間を要する、ということですね。爆笑

 

そして、今、ここに至る、と。

 

 

~Achiの部屋~

祝勝会にて、ぐでんぐでん状態でいたところを、Karanに拾われたAchi。

とりあえず、部屋に運び入れられ、現在、首元を拭かれております。手はKaranの腿の上・・が自然すぎますね。

 

一人掛けのソファに二人で座っちゃうとか、もうなんなの♥

Karanは、ひじ掛けに斜め座り・・・とか、もう、なんなの♥ 

 

Karan「気分はどう?」

Achi「・・・うん。。もう、大丈夫だよ。あんなに飲むんじゃなかったな。。」

口調がとろんとろんです(笑)

 

Karan「そうやって、みんなの気持ちを掴もうとしたの?」

Achi「・・・うん。みんな、もう、今では僕に満足してるみたいだよ。これからはもう、なにも心配しなくても良さそう

 

Karan「君に、彼らの一員になってみれば・・ってアドバイスしたけど、面倒ごとに巻き込まれないようにって注意するのを言い忘れてたよ。」

ハッキリ言わないまでも、もろもろヤキモチを含め、Achiを心配するあまりの過保護っぷりは健在です。

 

笑ってしまうAchi。

Achi「こんどからは、きをつけま~す」

ふざけて、敬礼の真似事をするAchi。

Achi「Karan・・だから、もう僕のことは心配しなくても大丈夫だよ」

 

あら、それはちょっとできない相談ね~(笑)

 

ほら、Karan、無言で、Achiの手を拭き始めてるよ(笑)

Karanも極力、嘘をつかない人なので。。。

 

その手をぐっと、自分の胸の上に押さえこむAchi。

 

Achi「別のことに気を取られてる間に、僕たちのこと・・・疎かにしてたかも。」

感じてなかったわけじゃないんです。

一応、反省モードです。

 

Karan「・・・・」

 

Achi「君のビデオコールに間に合わなかったし・・・なんで、こんなにむつかしいのかな?」

知らず知らずのうちに、そういうことでさえ、心の重りみたいに感じてたのね。

 

Karan「Achi、心配いらないよ。」

ふふ・・と目を閉じながら、微笑むAchi。

 

Achi「ほんとにKaranなの? それとも、鮮明なビデオコールなのかな?」

をいをい。。

Achi、それを誘い水というのだよ(笑)

 

一瞬だけ、微笑むKaran。

 

ね、無音になったでしょ(笑)

 

Karan「・・・・・」

Achiの頭を支え、ターゲットロックオンの体勢に入りました。

あ・・・

Karanの目を見て、火をつけた、とわかって、もう遅い。(笑)

 

軽めの、フェザータッチのようなちうです。

ビデオコールじゃこんな優しいちうはしてくれないよ(笑)

 

Karan「これなら、十分リアルだったかな?」

Achi「・・・・・ん・・・」

Achi・・・もともと、1杯で寝ちゃうくらいの酒量なので、とっくに限界超えてるんですけどね。

なんか、半分、意識朦朧としながら、それでも、Karanと・・Karanの唇から目を離せなくて・・・。

フェザーじゃ、十分じゃない感、ありあり。。

 

求めるのは、恋人同士のちうだよね(笑)

Karanさんも、わかっててくださって、よかったです。

Achiのつま先が、でろんと脱力してるところが好き。

 

そしてなにより、Achiの後頭部に添えられたKaranの手が好き。

永遠にキスしてられそうな二人が好き。

 

途中で寝ちゃった、赤んぼみたいAchiを見て、苦笑するKaran。

 

<翌朝>

重い頭のまま、目覚めたAchi。

Karanったら、ちゃんと、ベッドまで運んで、着がえさせてくれたんだね。

 

Karanが隣にいません。

 

ベッドサイドに、メモと、首元から外されたネックレスが置かれてました。

 

メモを手に取り、読み始めるAchi。


《Achi、仕事で、ソンクラーに行かなきゃならないんだ。

※ソンクラー ナコンシータマラートよりも更に南部の県です。

 

そのあとは、たぶん、バンコクに直接戻らなければならないだろう。

これくらいしか、時間が取れなくて、残念だった。

短い時間だったけど、君の顔を見られてとても幸せだった。

また、お互い、会えた時に、失った日々を埋め合わせするために、君のことを抱きしめるよ。

 

ここね、Achiが読み上げる文面に合わせて、

現在、すでに、ソンクラーに向かっているKaranの姿や、

まだ、Achiの部屋で、このメモを書いている姿や

実際、夜中かな、明け方かな・・に、迎えの車に乗り込む場面や、

NSTの社員たちの前から、Achiを連れ帰る時に、姿勢を崩したAchiをぐっと支える姿とか、

・・・が映し出されるの。

 

ホント、私は、こういう映像に弱い。。

 

Karanの残した手紙を読みながら、切なげにうっすらと微笑むAchi。

 

あ、そうだ、君があんまり疲れすぎたらいけないから、約束していた夜8時のビデオコールもキャンセルしてもいいよ。君の時間のあるときに、話をしよう。

君が、いろんなことに時間を費やさなければならないこと、わかってる。人生には、努力しなければならないこともあるから。

 

もう出来すぎくんすぎでしょ!!

 

メモを置き、代わりに、ネックレスを手に取ると、気合を入れるように、自ら首にかけるAchi。

 

Karanの気持ちを無にできないよね。

 

Achi:僕のこと、心配してくれてるってわかってるよ、Karan。でも、ここに移ってきてから、僕はたくさんのことに気づいたんだ

 

いつのまにか、休憩中に、みんなと一緒にお菓子を食べたり、

動画でスポーツ観戦をしたり・・

職場の人とチームを組んで、仕事内でも外でも、ここまで関わったり、一丸となったこと、AchiのTOYOKAWA人生ではじめての時間だったのかもね。

 

デスクワークだけじゃなく、自分で工具をもって取り付けてみたり、

後ろから、ちゃんLunag Weeが支えてくれてるし、出来たら、みんなで拍手して褒めてくれるし・・。

 

車の運転の練習も、みんなにつきあってもらってたんだ。

「そこで、ブレーキかける!!」

車から降りてきたAchiを歓待する一同(笑)

なにしろ、道路は直線だし、ほとんど車通らないから、絶好の練習場所だよね。

 

Achi:それは、僕にとって、快適なゾーンから出る旅でもあったけど、他にも、安全な場所はたくさんあるんだって、気づくためでもあったんだ。

Karanのケアのおかげで、徐々に成長してるって、離れてみて、気づくこともあるんだね。

 

一方、本社では、Achiの席を見ながら、なんとなく習慣で、ブラインドを降ろしにきてしまうKaran。

どうしても、視線は、Achiの席。。

この人の寂しさについては、私が気にしてあげるよ。

隙間を埋めては上げられないにしても。。

 

Achi:僕がどれだけ、君のことを愛しているのか、気づかされたんだ。

たとえ、別々の場所で夕陽を眺めていても・・・、

 

最終的な追い込みが近いのかな。

疲れがたまっているのか、仕事中に、あくびが抑えられないAchi。

 

Achi:一緒に見てくれてる他の誰かがいるって思うのは、すっごくいいよね。

 

ん?Karanの部屋、スーツケースがあるよ。。( ̄ー ̄)ニヤリ

 

Achi:会いたいな。。

 

仕事中のAchiの表情が虚ろになり・・・

バタンと倒れるところが映る。

 

Achi~~!!

 

~TOYOKAWA NST~

いよいよ、オープンを知らせるチラシを、店舗のガラス戸に貼られる。。

幟(のぼり)も店頭に並び、すっかり、店舗内も、整った感じだね。

そこに、Karanが登場。

Karan「あの・・すみません。Achiさんはこちらですか?」

社員B「ああ・・・ボスのAchiさんは・・・」

言いにくそう。。。


 

 

★『Cherry Magic』Ep.11  2/4(後)&3/4 雑感★

ここで、南部編の件は、かなり転換期を迎えましたね。

 

こんな可愛いんだから、みんな、Achiのことを好きにならずにいられない。。

 

Karanの言う通りになりました(笑)

 

一緒にお菓子を食べたり、運転の練習に付き合ってもらったり・・・といったシーンは、ただ、Achiの心の声の後ろで流れていただけでしたが、Karanの言葉以上に、Achiが受け入れられてて、なんか良かった。。

 

ナコンシータマラートの人たち、全然、悪い人たちじゃないもん。

歩み寄りの加減ひとつで、印象はガラリと変わる。。

 

ここが、このドラマの主目的ではないので、このあたりで、うまく手を打った・・という気もなきにしもあらずですが、あまり、シビアに描きすぎて、いろいろハードルをあげすぎても、この物語とかけ離れてしまいますよね。

 

 

★『Cherry Magic』Ep.11 4/4に続く★