なんだか、表面的に、筋を追うだけで精一杯で、かと言って、集中しきっているかと言えば、ついつい脇道にそれたくなってしまいます。
これも、一種の逃避?
ちゃんと吟味できてない気がします。
一応、彼らの切なさだけは、目いっぱい感じ取っちゃってるんですけどね。
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『Cherry Magic』
30 ยังซิง
2023年(Thai)Dec.9/2023~ Mar 2, 2024
47分×全12話
制作:GMM 25, ViuTV
原作:豊田悠『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
前のエピソードをお読みでない方は、こちらから。
Episode 08−2
~Jintaの自宅 ベランダ~
早速、Minからもらったパズルを組み立てているJinta。
テーブルの上を見る限り、すでに、細かなパーツを合わせ終え、各々、花の大まかなパーツを作り終わった段階みたいです。
花瓶に差しながら、バランスを調整しつつ、最後のパーツを組み立ててるって感じです。
Jinta「これで、合ってるのかな?・・・・ん?」
足もとを見るJinta。
ノイ様が急に足もとにやってきて、するん、とすり抜けていきました(笑)
私から言わせれば、これは偶然なんかじゃなくて、明確な彼女の邪魔だてです。。。
Jinta「あ・・・しまった!」
驚いた拍子に、手に持っていた花のパーツが、見事に落下していきました。
そもそも何故、ベランダで作っていたのか、が謎でした。。
ペンキだの、ニスだの、という木工製品とかならわかるけど、ん?
最近のレゴは、接着剤とか使う箇所とかあるの?
あわてて、1階に降りていくJinta。
たぶん、このあたりだろう、と、徹底的に植え込みを探していきますが、ライトをつけてても、見当たりません。
合間合間に、手をペチペチ払います。
Jinta「なんで、こんなに蚊が多いんだ?」
どっちかっていうと、彼ら(蚊)のテリトリーに突っ込んでいってるのは、あなたです。
Jinta「見つけられなかったら、困ったことになるぞ。Minが俺のために、わざわざ買いに行ってくれたのに・・・」
そんな焦りの気持ちからか・・・「ん? これは・・」と草をかき分けた先で触れてしまったのは、犬の〇〇ち。
まさに、フンだり蹴ったり。。
泣きべそをかきながらも、必死で探すJinta。
・・・そして、翌日。。
~Jintaの自室~
ベルが鳴り、開けてみると、
「お荷物ですよ~」とMinが立ってました。
今一番、会いたいけど会いたくない人です。
気まずいまま、サインをし、さっさとドアを締めようとするJintaを、Minが止めました。
Min「ちょっと待って。P’、なんで、そんなに急ぐの?」
Jinta「・・・・・・」
Min「ブロック、どうなりました? もう組み立て終わりました?」
Jinta「あ・・・ブロック・・・それが・・」
ちらっと、部屋の中を覗くMin。
Min「もう、つくり終わってますね。ちょっと見せてくださいね」
オタオタしてるJintaが「ちょ、ちょっと待って・・」と止めるのも聞かず、さっさと、靴を脱ぎ、部屋の中に入ってしまうMin。
テーブルに置かれた、ほぼ99%完成してるブーケのブロック。
Min「すごく可愛いですね。でも・・この茎には花がついてないみたい」
茎を花瓶から取り出し、振り向くと、「ごめん、Min」と土下座してるJinta。
Jinta「俺のせいだ。うっかり、窓の外に落としてしまったんだ。建物の周囲をあちこち探したんだけど、結局見つけられなかった。警備の人や掃除の人にも頼んでみたけど、誰も見つけられなくて。。本当にすまない。君が俺のためにせっかく買ってくれたのに、ちゃんと大切にできなかった。。俺は最低だ。本当に最低だよ。お願いだ。怒らないでくれないか・・」
自分で自分を叩きながら、一気に、まくしたてるJinta。
返事が聞こえず、そう~~っと見上げてみると。。
Min「そんなに、申し訳なく思う必要なんてないですよ」
立ち上がるJinta。
Jinta「本当に、怒ってないのか?」
頷くMin。
Jinta「でも、あのブロックセット、すごく高かったのに。」
Min「実は、配送中に傷がついてしまって・・お客さんは受け取りを拒否したんですけど、でも、もう開封してしまったので、僕が責任を取らなきゃならなかったんです。捨てるのは嫌だったし・・それで、P’にあげることにしたんです」
Jinta「へ?」
笑ってみせるMin。
Min「そうです。だから、申し訳なく思う必要なんてないんですよ。わざわざ買ったものじゃありませんから・・・じゃ、僕、行きますね」
(=^・^=) にゃお
口をあんぐりと開けて、何も言えないJinta。
Minが帰ってしまったあとの、失意のJinta。。
Jinta「わざわざ、俺のために買ったわけじゃなかったのか。それって、俺に、なんの感情もないってことだよな。また、俺の独りよがりな妄想だったんだ、Jinta」
立っていられず、床にしゃがみ込むJinta。
ちょっと大げさなBGMが気になったけど、ここ、さすがに可哀そうだったな。
でも、外箱も綺麗だったし、どこも壊れた風には見えなかったよね。
これ、「実は・・・でした」のパターンでしょ、でしょ。
~TOYOKAWA オフィス~
あの時、ショッピングモールでどうなったのか、みんなが気になっていた顛末を吹っ飛ばし、翌日らしいです。
女性社員「Achi、Karan・・タナカさんが二人に会いたいそうですよ」
二人一緒にいたのね。
不安そうなAchiに声をかけるKaran。
Karan「大丈夫だよ。成るようになるよ」
小さく頷くAchi。
あれ、あのショッピングモールでは、詳しい話は改めて・・ってことになったのかしら。
コピー機のところでファイルを見ていたPai。
正確には、見てた振り。
二人が階段を登っていくと、すぐさま、ファイルを戻すPai。
うわ、素知らぬ顔をしながら、様子を窺ってたんだ。
推し二人が揃って、呼び出しくらっただけじゃなく、なにより、二人の様子もいつもと違うと気づくのはさすがです。
我慢できずに、社長室のドアに耳をつけて、中の様子を窺うPai。
そこにやってきたDujdaoが、Paiのお尻をつねりました(笑)
Dujdao「なにやってんの?! 社長室の前で盗み聞きなんて!!」
し~~っと、指をあてるPai。
Pai「静かにしてください。P’Achiと、P’Karanが、タナカさんに呼ばれたんです。すごく深刻そうでした。なにが起きてるのか、わからないんです。P’Duj、どうか、話を聞くのを手伝ってください」
Dujdao「だめよ。私は、HRマネージャーなのよ。みんなの手本にならないといけないの。社長のやることに、首をつっこむわけにはいかないわ」
Pai「わかりました。じゃ、勝手にします。」
また、ドアに耳を押し付けるPai。
Dujdao「でも、HRとして、全てを掌握しなければならないわね」
結局、二人揃って、盗み聞き。(笑)
そりゃ、当然、そうなるよね(笑)
~社長室の中~
タナカ「遠まわしに言うのはよそう・・・二人は付き合ってるんだよね?」
確認するタナカ氏。
やはり、あの場では、問い詰めなかったということらしいですね。
Achi「その・・僕たちは・・」
最初に口を開いたのは、Achiでしたが、次の言葉を発することができないうちに、Karanが被せてきました。
Karan「そうです。」
え・・と、Karanを見るAchi。
Karan「私とAchiは交際しています」
はっきり、認めました。
~ドアの外~
耳を押し当てたまま、息を飲むDujdaoとPai。
Dujdao「AchiとKaranが・・・付き合ってる・・・」
呆然と立ち上がるPai。
Dujdao「固まってるわね。相当ショックだったんでしょ・・ふぅ・・」
ええ、口許を手で押さえてます。
次の瞬間、そんなことくらいでは抑えきれないくらいの、悲鳴を上げるPai。
Pai「きゃ~~~~~~~~」
慌てるDujdao。
Pai「私のシップが、本当に付き合ってる~~~~。こんな幸せなことってある?」
大興奮のPaiをなんとか、おさえようとするDujdaoですが、Paiは止まりません。
Pai「これは、腐女子にしてみれば、究極の夢の実現ですぅ~~。ああ、たとえ、今、死んでも、決して後悔なんてしません!! わ~~~~~~」
とにかく、その場から、強制的に連れ出すDujdao。
このコメディエンヌコンビも大好き(笑)
~部屋の中~
Karan「男性同士の交際についていろいろあるということは・・理解していますが・・」
真剣に話しはじめるKaranを制するようなタナカ氏。
タナカ「そういうことを問題にしているのではないのだよ、Karan。確かに、少し驚いてはいるが、私は、全従業員をありのままに受け入れる寛容さは持ち合わせているつもりだ。」
あれ・・・なんか、聞いてた話が違うな・・と、不思議そうなAchi。
タナカ「私が、二人を交際させない理由は、仕事のパフォーマンスに影響を与える可能性があるからだ。」
Achi「仕事には支障をきたさないと約束します。実際、Karanがいつも、私を支えてくれたおかげで、私自身、さらに成長したい、と思うようになったんです。」
今度は、自分の意見をきちんと言葉にするAchi。
本来、交際を公にすることに消極的だったAchiが、自分との交際を認めることはおろか、Karan自身の評価を下げないよう、配慮しながら発言する姿になにも言えなくなるKaran。
タナカ「では、君たちが別れた場合はどうかね?」
Achi「・・・・・・」
さすがに、即答できず、Karanのほうを見ると・・・
Karanもまた、困惑しながら、Achiのほうを見てた。
まだ、付き合いたてで、湯気が出そうなくらいホヤホヤで、いわゆるスタートラインに立つか立たないか・・・といったところなのに。
タナカ「君たちが別れたあと、どうなるのか、考えたことはあるかね? もし、その日が来たとしても、本当に、お互いうまく仕事をしていくことが出来ると思うかい?」
お互いに、顔を見合わせるKaranとAchi。
思った以上に、Karanが衝撃を受けている様子に、
なんだか、こっちまで戸惑ってしまう。
タナカ「従業員の恋愛を禁止するのはバカげたルールのように思えるかもしれないが、愛にはとても大きな力がある。君たちの人生のあらゆる側面において、影響を及ぼすものだ。君たちも、私が、従業員に退職を強要したという話を聞いたことがあるに違いない」
二人、貝のように押し黙ってしまう。
タナカ「実は・・・私は何もしていないというのが真実だ」
え・・と、タナカ氏を見つめる二人。
タナカ「彼ら二人は別れたことで、その後、一緒に仕事をすることができなくなったのだ。彼らは、自分たちの意志によって、退職していった。」
再度、声に力をこめるタナカ氏。
タナカ「私は、君たち二人を解雇するつもりはないが、交際を続けさせることはできない。」
そういうと、1枚の文書を見せるタナカ氏。
タナカ「これは、ここで働く間は、君たち二人は交際しない、という誓約書だ。」
二人の前に、その誓約書を置くタナカ氏。
険しい顔の中に、若干の動揺も滲ませているKaran。
お互いの顔を見合わせてるKaranとAchiを、厳しい表情で見ているタナカ氏。
~社長室の外~
その後・・・沈鬱な雰囲気で、出てきた二人。。。
どうなったの?
社員「あ、Karan。探してたんだよ。顧客から電話があって、新製品の概要を訊ねられたんだ。至急、僕に送ってくれないか?」
Karan「はい。すぐにお送りします」
社員「ああ、ありがとう」
振り向き、Achiに「あとで話そう」と言い残し、仕事に戻るKaran。
うん、と頷き、いつまでも心配そうに、階段を降りていくKaranを目で追うAchiを・・・
放っておくわけがない、DujdaoとPai。(笑)(笑)
Achi「・・・・・・」
このヒロイン感!!!
私には、ドはまりです!!!
~いつもの“関係者以外立ち入り禁止”の倉庫部屋~
Achi「P’DujもPaiも、Karanと僕のこと、知ってるの?」
切り出したAchi。
うんうんうん、と嬉しそうに(しっぽ振ってるワンコみたいに)頷くPaiと、心配の塊で険しい表情のDujdao。
反応が対称的です。
これもまた、違う意味での、ガールズトーク。。。
Pai「ええ。。P'Achi、ご存じですか? これって、私の人生で起きたなかで最高の出来事なんですよ。私のシップには、それだけの価値があるんです」
この喜びよう、意味がわかりません(笑)
いや、Achiは、前に、Paiの心を読んでますから、なんとなく、Paiの腐女子傾向はわかってます。
でも、神髄がわかってるとは思えません。(笑)
Achi「・・・・・・」
Dujdao「あんたは、そのシップとやらを急いで、岸に戻すべきよ。津波が来てるのに、まだ、気づいてないんでしょ」
拗ねるPai。
Dujdao「それで、社長はなんて?」
さすが、年長者、心配の仕方が現実に即してます。
誓約書を示されたあとの話をきかせるAchi。
(回想)
~社長室~
二人の前に置かれた誓約書。
Karan「私は・・・残念ですが、この誓約書にサインできません。申し訳ありません」
頭を下げるKaran。
Karan「もし、Achiと私がお互い交際せずに契約を果たしたとしても、Achiに対する私の感情は、どうすることもできません。」
その言葉に、弾かれたように、Karanを見るAchi。
Karan「(それは)会社にも私自身の感情にも、悪影響を及ぼすことになるでしょう」
Achiも、なにも言うことができない状態です。
タナカ「では、どうするつもりかね?」
タナカ氏をまっすぐ見つめるKaran。
Karan「自分で証明してみてもよろしいでしょうか? 私たちが仕事とプライベートを本当に切り離すことが出来ることをお見せします。」
背筋を伸ばすAchi。
Achi「私も証明したいです」
Karan「いいんだよ、Achi。この件については、僕が責任を負うよ」
Achi「でも・・・」
Karan「お願いだ」
Achi「・・・・・」
Karanに強く言われて、それ以上は、黙らざるをえず、うつむくAchi。
Karan「お願いします」
タナカ「失敗したらどうするつもりだ?」
さすがに、しばらく黙ったまま、答えを逡巡するKaran。
Karan「・・・その時は、退職します」
Achi「・・・(え?)」
(回想終わり)
Pai「退職ですって? そんなの不公平です。もし、P’Karanが退職するなら、(立ち上がり)私も辞めます」
憤る気持ちはわかるが・・・なんで?Paiが?と、見上げるAchi。
話を戻すDujdao。
Dujdao「やめなさい。Karanは退職なんてしないわよ。(Achiに)社長は、この件、Karanにどうやって証明させるつもりなの?」
Achi「・・今月の売り上げで(証明しろと・・)。 Karanに要求したのは・・・300万バーツ・・・」
※日本円にするには、単純に4倍してみましょう。。。
Dujdao&Pai「「さ、300万?」」
同時に立ち上がり、同時に腰かける。
それだけ、途方もない金額の提示だということです。
Dujdao「そんなの、正気の沙汰じゃないわ。今月末って言ったら、残り2週間しかないじゃないの。いくら、Karanが最高の営業マンでも、難しすぎるわ」
Pai「そのとおりです。これじゃ、退職を強制しているようなものです」
Dujdao「そうよ。」
当然、二人に言われるまでもなく、Achiだって、わかりすぎるくらいわかってます。
★『Cherry Magic』Ep.08 2/4 雑感★
という流れでございます。。。
Jintaの、レゴブロックを階下に落としてしまった、というネタとの温度差が激しすぎる気がして、ちょっと、Jintaが気の毒な気もしますが、あれはあれで、大変よ。。。
なにしろ、告白したいんだもん。
でも、自分の中に、自信につながるようなものが何一つなくて。。
相手が憎からず思ってるようだ、という一点だけが支えだったのに、言動一つで、悪いほう、悪いほうに考えちゃう。
でも、自分の見る眼、信じたほうがいいと思うけどね。
さて、コメディエンヌ2人に支えられたブロックでした。
あれがなければ、どん底に叩き落されたような雰囲気に終始してたに違いない。
Karan、Achiがからむと、余裕なくなるんだねぇ。
まだまだ、自分のほうが好きで好きで、Achiが同意してくれたことが夢みたいな状況で、そんな中、Achiを守らなきゃっていう思いの丈が強すぎて、Achiの芯の強さが見えてない気がします。
そして、次は7年ぶりのあの人が。。
なかなか、ドラマティックな展開が続きますね。