Achiが抱えてる、自分が思うペースより、物事がどんどん進んでいってしまう焦り、怖さ、正直、どれも覚えはあるけれど、Karanの気持ちもよくわかる。
AchiもKaranも、互いを傷つける意志など毛頭ありませんが、「ヤマアラシのジレンマ」(人間同士が互いに仲良くなろうと心の距離を近づけるほど、互いに傷付けあって一定距離以上は近付けない心理)という言葉を思い出します。
実際の、というか、“板挟み”に重きを置く本来の「両刀論法(ジレンマ)/背理法」とは異なりますが、派生した「ヤマアラシのジレンマ」は結構、恋愛ドラマにおいては、このセオリーをかなり多用してると感じますよね。
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『Cherry Magic』
30 ยังซิง
2023年(Thai)Dec.9/2023~ Feb.24/ 2024
47分×全12話
制作:GMM 25, ViuTV
原作:豊田悠『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
分割しています。
前のエピソードをお読みでない方は、こちらから。
Episode 05−2
~Jintaの部屋~
さて、恋を自覚したJintaの番ですね。
ノイ様を抱っこしながら、Minのダンス動画を見てるJinta。
Jinta「なぁ、すっごく可愛いだろ、ノイ姐? ビデオの中でさえ、彼のオーラは輝きまくってる!!Minのダンスをライブで見れたら、一体、どこまで可愛くなっちゃうんだろう? なぁ、見てみろって。一緒に踊ろうぜ」
すっかり呆れ果てて、抜けだす機会を探してるノイ様に気づかず、ノリノリなJinta。
そこに、またまた、ピンポ~ン。
ドアを無防備にあけると、立っていたのは、Min。
しばらく、Minが配達にきてなかったからか、普通に出ちゃったけど、油断したのかな?(笑)
Min「音楽、聴いてたんですか? 部屋の外まで聞こえてましたよ」
じゃ、何の曲だったかも、おわかりで?(笑)
Jinta:あ、まずいぞ。彼の練習動画を俺がこっそり見てたなんて知られたら、きっと、俺のことを怪しいサイコファンだって思うかもしれない。。
大丈夫、Jintaよ、練習動画を見倒したくらいで、怪しいサイコファンなどというレベルには至らないのが、アイドルファン道というものよ。
っていうか、あなたは、ファン道を究める必要ないし!!
Jinta「音楽だって? ランダムに流れる広告ビデオだろ・・別にビデオなんて見てないぞ。最近、すごく忙しいんだ。そんなくだらないことにかまけてる時間なんてないんだ」
ムキになって否定してみせるJinta。
そうなんだ、と小さく頷くMin。
Min「忙しいみたいですね・・・」
Jinta「・・・ああ」
人間観察には定評があるのに、誤魔化すことに必死な今のJintaには、心なしか気落ちしたMinの様子が見えてないのね。
Min「あ、これ、荷物です。」
持っていた箱を差し出すMin。
箱を台の代わりに、サインしようとペンを持ち、反対の手で、がっつりMinの手ごとホールドしちゃってるけど、
そこは意識しないんかい?(笑)
Min:練習を見に来てって、誘いたかったんだけど、そうしないほうがよさそうだな・・・。仕事の邪魔しちゃ悪いし・・・。
言葉に反し、Minのこの訴えかけるような目。。
Jinta「はぁ?」
まさに青天の霹靂。
思わず、聞き返しちゃうJinta。
Min「え?」
今さら、どうすることもできなければ、自分を誘いたかった真意を問いただすこともできない。
Jinta「あ、これ・・・もう書けたよ」
受領書を戻すときに、離れてしまう手。
Min「お仕事がんばってくださいね。もう僕、行かないと・・」
人はこうして、本当の気持ちを笑顔の裏に隠すのだ、と身をもってしるJinta。
Jinta「あ・・ちょっと」
呼び止めるも、時、すでに遅し。。
Jinta「あ~~、くそったれ、Jintaめ! あそこまで大げさに言うべきじゃなかったのに~~~」
箱に頭を打ち付けて、自分の愚かさを呪うJinta。。。
まさに自業自得だね。
~TOYOKAWA オフィス~
誰かと電話しているKaran。
Karan「もう、タイヤをパンクさせたりしないでくださいね。海外製のタイヤの到着を待ちたいと思います。ええ・・時間はかかっても待てますよ。取り急ぎ、車を使う必要もないので・・。はい、ありがとうございます」
あのパンクは誰かのせいだったの?最初、タイヤをパンクさせた相手と直接やりとりをしてるのか、と思ったけど、ディーラーと話をしてるって感じなのかな。
電話を終えると、コピー機のところにいたAchiに声をかけるKaran。
Karan「仕事が終わったら、一緒に家に帰ろうか?」
語尾に💘がついてます(笑)
Achi:一緒にいるのは負担どころか、気分いいくらいなのに、Karanが新婚生活への妄想を始めたあたりから、彼と二人きりになった時、どう振舞えばいいのか、わからなくなってる。。。
気持ちはわからんでもないが、そこまで真剣に考えなくても・・・(笑)
Achi「いいよ」
Karanのこの微笑みは、心の中では、100倍くらいの喜びを表しているのだと知ってるAchiに、それは酷な話なんだろうか。。(苦笑)
Achi「でも、しばらく待たないといけないかもね。社長がまだ、帰ってないから」
Achiといっしょに、上の階を見上げ、頷くKaran。
すでに定時は過ぎてるわけね。
1話に引き続き、こんなに描写されるってことは、日本スタイルは、タイの人からしたら、ものすごい拘束感なんだろうなぁ。(苦笑)
Achi:幸いなことに、うちの会社には、上司よりも先に帰ることを禁じる規則があるからね。
今のAchiにとっては、それが救いという皮肉。
拘束感とは違うかもしれないけれど、Achiのストレスもかなりやばい。
Achi:なんとか、(できるだけ、二人にならない)言い訳を探さないと・・・。
ため息がでちゃ~う~~♪(恋のバカンス)
そこへ、なんと、タナカ氏が悠然と降りてきましたよ。
タナカ「では、今日は帰りますよ、みなさん。(日本語で)またあした。」
揚々とかえっていくタナカ氏に会釈をする一同。
呆然とするAchi。
どうしてなの~? 今日にかぎって~ 上司の帰宅が早いの~♪(Destiny)
Achi「へ?」
タナカ氏が見えなくなるのをそ~っと目で追うDujdao。
Dujdao「みんな!! 今日は社長が早く帰ったわ! さ、帰るわよ!!」
壁の時計は17:45を指してました。
みんな、45分も仕事してるふりしながら、待ってたのかしら。
一目散にバッグを持って、帰っていく社員たち。
一瞬にして、もぬけの殻、となったオフィス。
Karan「ついてたね・・。もう帰れるよね?」
嬉しさを隠そうともしないKaran。
さっきよりも、更に角度がついた八の字眉毛で、うん・・・と頷く(しかない)Achi。
<エレベーターホール>
スマホで動画を見ながら待っていたのは、Rock。
KaranとAchiがやってきたのに気づき、悟られないように、スマホをしまう。
Rock「お二人とも、帰るんですか?お二人が、一緒に退勤するところなんて、今まで見たことないですよ」
そう言われて、顔を見合わせるAchiとKaran。
Karan「しばらく、Achiの家に泊まることになって・・・」
そう説明するKaran。
Rock「一体なんでまたそんな・・・、どうして僕を誘ってくれないんですか?僕も一緒に泊まりたいですよ、P’」
Achiにとっては、渡りに船!
顔がぱぁ~っと明るくなったAchi。
Achi「じゃ、ぼくらと一緒に来る?」
Rock「いいんですか?」
ああ、この時のKaranの顔!
夢の同棲生活に、初日から邪魔が!!
Karan「いいのか?あまり大勢に煩わされるの、好きじゃないだろ」
一瞬だけど、ものすごくキツイ顔になってるじゃん(笑)← そこを狙う私も私だけど。
Karanを見返すAchi。
そんなに意外?
でも、今のAchiには、ブレーキにはなりません。
Rockの傍に寄るAchi。
Achi「別に迷惑とかじゃないよ。うち、けっこう広いし・・」
笑顔になるRock。
なんとか阻止したいKaranが涙ぐましすぎる。
Karan「でも、そんなにベッドがあるようには思えないけど・・」
Rock「・・・・」
Achi「キャンプ用のマットレスがあるよ」
さぁ、次はどうする?
必死すぎる攻防。
Rock、完全に蚊帳の外。
Karan「シャワーとかバスルームはどうするんだよ」
さすがのRockも、ここまで言われたら、障壁はKaranだと気づきますが、(自他ともに)恋愛事情には敏感そうなのに、その真意までは量ってあげないのね(笑)
Rock「ちょっと! P’Achiの家は、P’Karanのものなんですか?」
そうなりたいのはやまやまだけど、Achiの気持ちを考えて、抑えに抑えているKaranなのに、今は、それを言われたら、ゲームオーバーなKaranが不憫すぎる。
Achi「じゃ、一緒にきて、泊まっていきなよ、Rock。気にしないで」
Rock「撤回はなしですよ」
やった!、と嬉しそうに、AchiとKaranの真ん中に入り、肩を組むRock。
Rock「麻辣しゃぶしゃぶパーティしませんか?」
今日のところは、もう甘い新婚ライフを諦めたのか、頷くKaran。
Rock「P’のところに、材料、全部揃ってます? 先に買い物していったほうがいいですかね?」
半分心ここにあらずな感じで頷くAchi。
正直、鍋パはどうでもいい。
Achi:とりあえず、これで、Karanと二人きりになる心配はなくなった・・・
決して、安堵の響きだけじゃない浮かない顔です。
~練習場兼カフェ~
不審クンだ(笑)
絶対、ここのスタッフ、日本のBLドラマも研究してるはずだし、それもかなり『美しい彼』が好きだと思うのよ。← 出た、決めつけ!(笑)
Karanが、はじめてAchiとボートに乗った記念になにか欲しいな、って考えたときに、思わず、平良かよ、って呟いちゃったもん。
サングラスをかけたまま、手持ちのビデオカメラで、Minたちのチームが応援してるところを撮影するJinta。
Jinta:お~、彼のオーラは、あの動画なんかよりも断然、きらきら輝いてるぞ。もっと近づいてみたいけど、Minには気づかれたくないな・・
その時、
Min「P’Jinta・・・」
Minに見下ろされてたのに気づき、慌てて、立ち上がるJinta。
Jintaは、Minのオーラを気にしてる場合じゃなくて、自分が放ってる不審者オーラにも気を配るべきだとおもう。(笑)
つまり、バレバレってことです。
Min「こんなところに隠れて、なにやってるんですか? 仕事で忙しいって言ってませんでしたか?」
サングラスを外し、キョドりながらも、「い、忙しいよ」と答えるJinta。
Jinta「今、アイドルについての小説を書いてて、それで、ここにリサーチにきたんだ」
いつのまにか、集まってきていたMinの仲間たち。
メンバーA「へぇ、作家なんだ。かっこいいじゃん。 ダンスに参加してもらえば? せっかくここにいるんだし・・。そのほうが、アイドルの生活をもっとよく理解できるんじゃね?」
Min「それはよくないよ。踊ったことないんだ」
メンバーB「見てみろよ。できそうもない感じじゃん」
明らかに小馬鹿にしてる響きです。
Jinta「・・・・(-"-)」
Jintaの負けず嫌いを、わかりやすく刺激してくれる子たちだこと!
言うが早いか、練習フィールドに上がったJinta。
キャップを後ろ前に被りなおしたよ(笑)
完全にやる気です。
Jinta「聞けよ、ガキども。俺はおっさんなんかじゃないぞ。家で、ワークアウト(トレーニング)するときだってあるんだ。ダンスなんて朝飯前だ」
やる前から結果は目に見えてるのに・・お前らも相手すんなよ、と言いたげなMin。
B「おじさん、ガッツあるじゃん。いいよ、やろうよ。音楽かけようぜ」
Jinta「かかってこい」
即興ダンスバトルです。
早速、踊り始めたピンクのシャツのBが挑発し始めます。
踊り出したJintaの・・・ハチャメチャな型破り素人ダンスながらも、果敢に挑んできたJintaの様子にちょっと目を見張るMin。
踊れない人は、特に即興だと、四肢を使っての踊りが次第に続かなくなってきて、同じパターンを繰り返しちゃうとか、足だけとか、意識がいきわたらなくなるんだよね。
もともとかじってた、とは思いにくいけど、Minのダンスを見始めてからの一夜漬けにしても、がんばってるんじゃない?(笑)
今度は、緑のシャツのCが相手になり・・・、そして、3人目のAがアイドル風ヒップホップダンスをキメてきて・・・。
悔しそうなJinta。 ← いっちょまえに勝負している気になってるのがすごい(笑)
さすがに、これは無理だろ・・と見守ってるMin。
Jinta「みてろよ。楽勝だぜ」
Jinta:この機会に、Minによく思われたいよな。。
無理して何ターンも回り、よろけて、倒れてしまったJinta。
Min「P’Jinta!」
心配して慌てて声をかけるMinと、・・・遠巻きな仲間たち。
なんとか・・自力で起き上がろうと、力を振り絞るJintaの・・・手。
~Achiの家~
テラスにテーブルを出して、鍋パです。
しゃぶしゃぶ肉を持ち上げて、「これぞ、ロックロックポークです」と歓声をあげるRock。
Rock「この麻辣チーズしゃぶしゃぶは、僕の特製レシピなんです。すっごくおいしいんですよ。食べてみてください。熱いですからね。先に、ふ~ふ~してあげますね」
え・・いいよ、そんな・・とは、もはや、断れない雰囲気。
その流れで、あ~んと、Achiに食べさせるRock。
当然、心穏やかでいられないKaran。
カチャン、と食器にあたる音が激しい。。。
遠近法と段差で、Karan(Tay)がひと際大きく見える(笑)← 怒りで、身体が大きくなる少年漫画の劇画調。。
しばらく味わっていたAchi、「本当においしいなぁ」と感嘆する。
Rock「でしょう? 気に入ってもらえてうれしいです。ほかのもやってあげますね」
Karan「いや、いいよ、Rock。僕がやろう」
そういうと、OKラーメン(麻辣味)の袋を手に取りました。
それを見て、目を輝かせるAchi。
なにも言わなくても、好きなのが丸わかり。
麺や肉を鍋に入れ、たれを追加。
Karan「これが、僕の麻辣スペシャル・・・」
Achiにだけわかる、このKaranの対抗心。
くすっと下をむくAchi。
笑いをこらえながら、まん丸の眼でKaranを見てるよ(笑)
ほら、可愛い。
この顔、好きだもんね(笑)
Karan「・・・ランラン麻辣だ」
ランランのランは、カランのランなのかな(笑)
張り合い加減に爆笑!!
目をぱちくりするRock。
Rock「・・・・・」
Karan「たべてみる? Achi・・。とってあげるよ」
よそい方も、ほらこんなに丁寧で(笑)
Karan「めしあがれ」
自分の番だ、僕も、僕も、とワクテカするRockが、器を差し出すと、「自分でとっていいよ、Rock」とにべもないKaran。
Rock「・・はい、P’」
ここも笑うとこね。
一口たべてみたAchi。
Achi「うん、すっごく旨いよ」← “うんまぁ~”に代わる言い方がなくて残念。
目を見張る旨さって奴でしょうか。
(なにしろ、ロックロックポークの出汁をベースにしてるんだからね(笑)🙊)
Rock「ん!! この辛さたまんないですね。すごいですよ!」
感激するRock。
Karan、Rockには、ちょっと頷いたくらいで、すぐさま、Achiの相手をしはじめる。
あからさますぎる!
Karan「・・・・もっとスープ欲しい? Achi」
スープを器に入れる際、交差するKaranとAchiの腕。
Karan:ロックばっかり褒めさせたりするものか。Achiの、“すっごく旨い”って誉め言葉は、俺に向けられるべきだからな。
メラメラ〜🔥
Achiがなかなかふれる機会のない、Karanの闘争心がダイレクトイン。
Achi:ヤキモチかよ?
逆に、なんだと思っていらっしゃったんですか?
まさか、本当に、ただの味自慢の対抗心とか闘争心だと思ってたとか?
Achi:こんな面があるなんて思ってもみなかったな。 ・・・・ちょっとかわいいじゃん。
嬉しいでしょ?
この気持ちを抱けたことが大事なのに!!
そこは、スルーするの?(苦笑)
流れてきた音楽に合わせて、ノリノリで歌い始めるRock。
Achi「この歌、歌えるんだ?」
Rock「当然ですよ、P’。まだ、若いんですからね。大学の頃、俺、バンドやってたんです。見せてあげましょうか」
そういうと、スマホで当時の写真を見せるRock。
Achi「結構、本格的にバンド組んでたんだ? かっこいいね」
Karanも身を乗り出して見てます。
Achiの、かっこいい、と言う言葉に、ちらっと反応しております。
Rock「なかなかうまくいかなくて・・・ものになる前にやめちゃいました」
ちょっと驚くAchi。
Achi「どうしてやめちゃったの?」
Rock「ただの暇つぶしみたいなものだったんで・・・もういいんですよ。」
そう、無理して笑いながら答えるRock。
この笑顔も悲しいやね。
Rock「P’、なにか食べたいですか? とってあげますよ」
鍋を覗き込もうとして前のめりになった時に、Rockの膝にふれてしまうAchi。
Rock:本当はやめたくなんかなかったけど、もう先が見えなくなってた。何年もバンドでがんばってきても、デビューも勝ち取れなかった。挑戦し続けるのは、時間を無駄にするだけになっていったんだ。
こうして、Rockの、隠された辛い気持ちを知ることができたAchi。
夜も更け、Rockがソファに寝てしまったのに気づき、ブランケットをかけてあげるAchi。
洗い場で、洗い物をしているKaranのもとに向かう。
Karan「Rockはもう寝た?」
うん、と答え、Rockに申し訳なかった、と話し出すAchi。
Achi「“もういいんですよ”って言ってたけど、たぶん、まだ、立ち直れてないんじゃないかな」
洗い終わるまで、無言で聞いていたKaranから、突然、手首を掴まれる。
当然の如く、戸惑うAchi。
でも、Karanは無言のまま。
Karan「・・・・・・」
Karan:なんで、こんなに動揺してるんだ? Achiが他の人を心配するのは別におかしいことじゃないのに、それでも、気分が落ち込むのを止められない。。Achiが他の人間の話をするのを聞くと、すごく・・・悲しくなる。
まさか、Achiの力を知ってて試そうとしてるわけじゃないですよね?・・・って思うくらい、腕をつかんで語ってますけども。。
そして、Karanの真摯な思いに、どうしていいのかわからないAchi。
掴まれたままの腕を見て、
「Karan?」と声をかけてみる。
腕をつかんでいたのは、無意識だったみたいです。
Karan「あ・・・」
ぱっと手を離し、
「ごめん・・・飲みすぎたみたいだ。もう、やすむよ」と言って、その場を離れていくKaran。
Karanの気持ちに気づいていないわけじゃないAchi。
これは、さすがに、ちくん、だよね。
★『Cherry Magic』Ep.05 2/4 雑感★
ああ、Jintaよ。
恋だと自覚した段階で、ファンになる必要なくね?と、自分がこの小説の作者なら、そうアドバイスすると思うんだけど、今の時点では「易者身の上知らず」のまんまです(笑)
もちろん、自分をかっこよく見せたい、という欲求は誰しも持ってるし、それも、「好きなればこそ」なので、それを自覚しているJintaはそうそう見誤ることはないはず。
なので、Jintaに関しては正直、あんまり心配していない。← 恋愛ドラマの二番手でこれはどうなのか?(笑)
それよりも、Achiだよね。
KaranとAchiのテンションが違いすぎるのは、否めない。
いわゆる、和版のタコパの回です。
黒沢のアヒージョは、いろいろな気遣いの末のアヒージョだったような気がしますが、「ランラン麻辣」は、対抗心強めだもんなぁ。(笑)
たとえ、Achiの・・・恋愛経験値がゼロ、いや、座標で表したら-(マイナス)の場所をさしてる、としても、魔法で得た力を使って作為に走れば、(私がこの力を授けた神様であれば)やはり、そこには、なんらかのペナルティを科しそうな気がします。
私としては、このエピソード、描かれている以上に、シリアスに受け止めてるかもしれません。
と、ちょっと脅かした風を装いつつ・・・
ちなみに、冒頭の「ヤマアラシのジレンマ」ですが、哲学者「ショーペンハウアー」の寓話がもとになってます。
「寒い冬の日に、2匹のヤマアラシが暖を取ろうと互いの体を寄せ合おうとしたところ、身体のトゲが互いを刺してしまいました。痛みから身体を離すと、今度は寒さに耐え切れなくなってしまいます。2匹は近づいたり、離れたりを繰り返しながら、ついには互いに傷付けずに済み、互いに暖め合うことができる距離を発見し、その距離を保ち続けました。」とさ。
むしろ、十分、仲良くなったあとですら、適当な距離感などあえて無視し、じゃれ合い、小突きあい、針が刺さろうとも距離を縮め合える稀有なカップルが演じる『ちぇりまじ』の、特にAchiは、今後どうなっていくんでしょう?