ここで、一区切りですね。

すれ違っても、ちゃんと見てる、

これぞ、“ひらきよ”

この感じ、好きでした。← 過去形、早いねん。

 

ようやく、この歌を置けました。

歌詞あり・・なので、先に、こっち(MBC版)を置きましょうか。

 

♪もう戻れない 戻りたくもない

 ここの歌詞とテンポの刻み方が好きなんです。

 

 

 

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 

『美しい彼』 

Utsukushii Kare~ 2021年(日本) 全6話

原作:『美しい彼』 by 凪良ゆう  

  

 

美しい彼 | ドラマ特区 | MBS 毎日放送 

  

 これは、第6話です。

前出部分を未読の方は、こちらからどうぞ 

『美しい彼』#1 #2 #3 #4   #5  

 

さきに言わせていただきます。

最終話、(いつにもまして)長いです!!てへぺろ

 

【6話の“ひら”】

  

「もう、どうでもいいって言っただろ。じゃあな」

 

<あれは、本気の別れの言葉・・・。今度こそ、本当に俺たちは終わったんだ>

もう結論だしちゃう? 出せるの?

 

しがみついていた手を離してしまうほど、目の前で、扉は閉ざされた。。。

 

小山くんに言われた一言一言を軽くとらえることはできない。

けど、どうにもならない。

 

大学に来ても、ぼ~~っとひとりで過ごしてるだけの“ひら”

こんなことしてても、誰からもなにも言われない。

 

そんなとき、知らない番号からの電話に、警戒しながら出てみると・・・

相手は、“こやま兄”でした。

 

兄に頼まれて芝居の裏方さんの助っ人をひきうけていた“こやまくん”ですが、(計画的に)ドタキャンしました。

その代役を頼まれ、例の、演劇カフェにやってきた“ひら”

 

“こやまくん”の意図に気づいたところは、ちゃんと成長してるわ、私の“ひら”も(笑)

 

本日、照明を頼まれました。

この様子じゃ、“こやまくん”がうまくいかなかったこと、まだ、兄は聞いてないよね。

 

結局、気が付けば、舞台に立つ“きよい”にも、照明を当ててました。

 

「好きだ、どうしようもないくらい、お前が好きだ」

 

<一生 自分には向けられない言葉>

 

それ、セリフじゃないんだよ、君にむけて言ってるんだよ、と“ひら”に教えてあげるにはどうしたらいいですか?(笑)

カンペでも出してあげましょうか?

 

<ああ、もう、一生、こうして、清居を照らすライトでいたい>

その熱望、それ自体は、かまいませんけど、ほかのこともいろいろできそうなのに、もったいないなぁ(笑)

 

無事に、芝居が終わり・・・後片付けの時間。

気まずいふたりが、気まずいままに

稽古場の倉庫で二人きり。

 

黙々と片付けていると、「おい、なんでまた、俺の前に現れるんだ?」と、非難されてしまう“ひら”

 

なんといえばいいのか、なにから言えばいいのか・・・

ここに来た理由を問われてるわけじゃないとしたら、あの日のことから話せばいいのか?

そんな途方もないことを思い、焦れば焦るほど、言葉が出なくなってしまう“ひら”

 

そんな自分を見た“きよい”から、いいから、もう帰れと言われたことも情けなく、なにより、そんなわけにはいかない、この状況。

 

さらに、言葉は詰まり・・・“きよい”の苛立ちを増長させ、爆発させてしまった!

 

助けて、神様!!

 

そんな願いが聞き遂げられたのか、二人を見捨てなかったドラマの神様!拍手拍手拍手

 

それは、本当に一瞬の出来事で、“きよい”に向かって、なにかがもつれたようにバランスを崩し、迫ってくるのが見えて・・・

気づいたら、“きよい”の上に、覆いかぶさっていた。

「大丈夫?」と聞いたものの、大丈夫じゃなかった。

“きよい”の指から、血!!

 

“ひら”の中で、なにかが弾けたのか、外れたのか・・・

 

倒れてきた荷物からかばうだけじゃなく、ケガをした“きよい”の指を舐める“ひら”の、なんと、雄味こもった官能的な展開!!

 

オモオモオモ・・・🙈

これは・・・、もしや・・・、おそらく・・・疑似〇〇ラ!← こら!!物申す

 

だって、“ひら”さん、次の照準を、“きよい”の唇に合わせてるんだもん(笑)

でも、絶対、意識飛んでるよね(笑)

 

キスしようと、少し、顔を斜めにするところの、入射角がいいのよ!!

完全に、待ち受け体制に入った清居奏ちゃんもね💕

どうせ、半分意識飛んでるんだろうか、いいから、このまま、本能のままにつきすすめ!!

 

あ゛~

なんで、そこで、ふと我にかえるかなぁ!!

 

「ご・・ごめん、・・・ごめん、どうかしてた」

 

なんだか、“きよい”怒ってる?

いや、怒って当然だ。

でも、怒ってるのとは違うみたいだ。

 

俺はお前のなんなの?って聞かれたから、「世界で一番好きな人」って答えた。

本当にそうだから。

それが一番、“きよい”を表現できる言葉だから。

 

そしたら、今度は、“きよい”と付き合いたいのか、と聞かれた。

思わないと答えたら、また、「なんで?」と聞かれた。

 

当然のごとく、答えた。

「(“きよい”は)キングだから。俺は、それに仕える人間だから」

 

なんか、“きよい”の様子がおかしい。

 

「は・・・そういうこと。よくわかった・・・」

身体を起こした“きよい”は、どこか、醒めた口調だった。

 

だから、もう一度、謝った。

「ごめん、もうしないから」

さっきのは、自分でも、なんか、ブレーキが効かなくなったのは自覚してる・・・。
 

「もう、俺に関わんな。お前が、理想の俺を追いかけるのはかまわない。現実の俺のことはもうほっといてくれ。俺の気持ち、お前には、一生わかんないと思う」

立ち上がった“きよい”の眼には、涙が滲んでいた。

 

「そうだよ、俺なんかに、清居の気持ちはわからないよ」

わかるはずないよ・・・に近いニュアンスよね。

 

“きよい”にも、俺の気持ちがわからない、と言われた。

一瞬で、空気が冷たくなったように感じた。

ここでも、平行線に耐えられず、部屋から出ていこうとする“きよい”の腕にしがみつき、引き戻そうとする“ひら”

「放せよ!(怒)」

「嫌だ! これが最後になりそうな気がするから嫌だ!」

なんどとなく、へまをしてる経験上、危険アラームが頭の中で鳴ってるんです。

 

「お前は、俺がおまえのこと、好きだって、一回でも考えたことあるのかよ!」

“きよい”が泣いてる。

どうしよう、大変だ!と思う反面で、

 

 なんだか、今、とんでもないことが、“きよい”の口から、放たれたような気がする。

 

俺(清居)がお前(俺)のことを好きだって考えたことあるか?

 

「・・・・・あ・ありえない」

 口に出てた!

 

あ~~、これはまた、よりによって、やらかしたねぇ。(苦笑)

 

“きよい”には、何度も去り際に突き飛ばされたけど、

今日の“きよい”の後ろ姿は、怒りだけじゃなく、悲しみと絶望も混ざりあってて、いつもの“きよい”じゃないみたいだった。

 

 

それからは、必死に、何度も何度も、お詫びのメッセージを送ったけれど、なしのつぶて。

 

これで最後だ。。。と心に決めて、留守電に吹き込んだ。

 

「何度もごめん。迷惑だと思うから、これで、連絡するのは最後にします。今晩は、清居が助けてくれた場所で、朝まで、清居への想いを捧げようと思います。清居のことを想うのは、今日で最後にします」

・・・不思議と、つかえずに、さいごまで言い切れた。

 

 

【6話の“きよい”】

捨て台詞を吐いて、“ひら”の家を出てきた日の・・・数日後かな?

 

その余波は大きく、動揺し、芝居に集中できない“きよい”

 

稽古場に、兄に届け物をしにきた“こやま弟”に気づいただけで、すぐさま反応してしまう。

それは、“こやまくん”も同じこと。

 

“きよい”のあとを追いかけ、“ひら”に告白したと初手を打つ“こやまくん”

お前らが付き合おうがどうなろうが、俺にはどうでもいい、と言い捨てるも、不機嫌なのがバレバレ。

「ほんと、平良って、卑屈で優柔不断で、そのくせ、変なところで頑固で、勝手だよ

この語尾の「ね」は、同意を求めてるんじゃなくて、「決め打ち」なんだわ~~!

 

これを聞いただけで、“こやまくん”が、ちゃんと“ひら”のこと、見てるんだって気づいちゃうでしょ。

でも、他人に言われると、腹も立つ(笑)

それすらも、お見通しな“こやまくん”

 

「嫌そうな顔・・・」

「は?むかっ

「どうでもいいって言いながら、(平良の)悪口を聞くと、不機嫌になるんだ。」

「・・・・・」

その通りすぎて、返す言葉もありません。

 

「平良、写真を撮ったことがある人は人生でたった一人って言ってた。すごく綺麗な人・・・。理由なんてないけど好きなんだって・・・」

 

「お前、なにが言いてぇんだよ!」

「(自分の)好きな人には幸せになってほしい。ただ、それだけ」

 

“ひら”のために、挑発してあげる“こやまくん” が、そのまま、去っていくよ。えーん

 

大混乱~~!(笑)

この人、そもそも、そういう駆け引きとか、禅問答みたいなの、苦手なんすよ。(笑)

 

でも、同じ人を愛した者同士、そこは誠意を見せてあげてほしいじゃん。← なんだ、この「情念にもつれた恋愛モード」の押し売りは!(笑)

 

 

たとえ、人手不足で頼まれたとはいえ、こんな状況にも関わらず、照明のお手伝いとして(のこのこ)やってきて、自分を照らす“ひら”にむけて、

「好きだ、どうしようもないくらい、お前が好きだ」

言いきってやった!

このセリフが言えるようになったのは、“ひら”のおかげでしょ。🤭

 

芝居が終わったあと、幸か不幸か、後片付けをする“きよい”の手伝いとして、“ひら”が指名され、同じ空間に二人きりになってしまう。

 

なんのことわりもなく、再び、“ひら”が突然、現れたことを詰(なじ)る“きよい”

 

“ひら”が、一生懸命なにかを伝えたいのはわかる。

どうせ、“こやま弟”のことだろう。

誤解だ、とか、なんとか、言いたいのかもしれないが、俺が話したいのはそんなことじゃない。

それがわからないようじゃ、ここにいても無駄だ!

 

「もういい!帰れば・・・」

視線で、入口を示す。

 

そんなふうに冷たく言い放っても、必死になって伝えようと、言葉を絞りだそうとする“ひら”を見ると、そんなふうに言葉を詰まらせてる原因は、自分なのだ、ということが否応なくわかる。

 

ああ、なにもかもがイライラする!

「ああ、もう、うざい!!」

別に、蹴とばそうとしたわけじゃない。

足が勝手に動いてた。
 

自分でも、よくわからないが、俺が蹴った反動で、棚に積んであった箱やらなにやらが、俺にめがけて、一気に落ちてきたのを、“ひら”が間に入ったようだった。

 

目が合った。

「大丈夫?」

そう、遠慮がちにきいてくる“ひら”の声は、いつもどおりだった。

 

倒れた拍子に、中指をちょっと切ったらしく、出血していたが、ほんのかすり傷だった。

 

それよりなにより、驚いたのは、“ひら”が、その手をしっかりと握りしめて、

傷の様子をじっとみつめていた・・と思ったら、ぱくりと、その指を咥えられたこと。

 

自分に覆いかぶさるように、守ってくれた“ひら”は、全然、弱くもダサくもなくて、なんなら、かっこよくて、声も出なかった。

しかも、その舐め方・・・

これ、ケガの手当てじゃねぇ。

 

全身全霊で自分を熱く求める“ひら”を感じて、自然に、迎え入れるように、首を起こしてた。

 

それなのに~~!!

 

意識は、すでに、キスのその先に進んでいたはずなのに、急に、我に返られた。。

 

ごめんと謝られ、「は?」と返すしかなかった“きよい”に同情した皆さん、私もです。

 

 

どうかしてた・・・って言ったよ、この男!!!

 

「き、きよいに、こんなことするなんて・・・」

 

途中で止められたら、プライド、ズタズタよ。

 

「俺はお前のなんなの?」

聞くよ、そりゃ、聞いちゃうよね。

 

「世界で一番好きな人」

即答する“ひら”に、

「俺と付き合いたいって思うのか?」と畳みかける。

聞くよ、そりゃ、“ひら”の覚悟が知りたいもん。

 

「思わない」

「なんで?」

 

あろうことか、大真面目な顔して、「“きよい”はキングで、自分が仕える人間だから」と持論を展開された。

 

さっきまでの、あれはなんだったんだ?

「恋人でもない人間にそんなことすんのかよ!!」

 

やっと、俺のことを求めてきたのか、と思ったのに・・・。

 

“ひら”が見ている自分は、勝手に崇め奉られた理想の“きよい”

そんな“きよい”は、どこにもいないのに・・・

 

「俺の気持ち、お前には一生わかんないと思う」

普通、これは、最後通牒のような言葉でしょ。

 

それなのに、「そうだよ、俺なんかに、清居の気持ちはわかんないよ」って、わからないことは、わからないという“ひら”

 

「そうかもな。俺にも、お前の気持ちなんてわかんねぇよ」

もう、言い返す言葉に力を込めることすらできない“きよい”

 

 

ただの平行線じゃなく、段違い平行棒みたいに、勝手に、ステータスの高さまで変えてこられてはなすすべ無い。

正攻法で言っても、きっとこいつはわからない。

 

「放せよ!(怒)」

「嫌だ! これが最後になりそうな気がするから嫌だ!」

 

なに一つわかってないくせに、こういうことだけはわかるという“ひら”が憎らしくて、そんな“ひら”のことを、こんなにも好きになっちゃった自分のこともたまらない!!

 

 

「お前は、俺がおまえのこと、好きだって、一回でも考えたことあるのかよ!」

「・・・ありえない」

ここでまさかの否定!

ちょっとくらい、泣いてもいいよね?

ちょっとと言わず号泣しておやりなさい。

 

これ以上ないっていうくらいの力で、突き飛ばしてやった。

 

 

その後・・・

表面上は、普段通りの生活を送っている“きよい”のもとに、

“ひら”から、何度もメッセージが送られてきている。

 

すべてが謝罪で、すべてが的外れだと感じる“きよい”

 

自分が告白すればハッピーエンドになると思っていた、という、まっすぐな“きよい”がいとおしい。

あなたには、いや、あなたたちには、必ず幸せにしてなってほしい!!

 

だから、さっさと忘れようなんて言わないで。

 

俳優業や芝居に忙しくしていることで、なんとか保っていたある日、“ひら”からの留守電には、

一方的に、今日で、“きよい”を想うことを終わりにするという自分勝手な宣言が残されていて・・・。

 

“ひら”が、最後というたびに、“きよい”の眼に力が入るのが泣けてくる。

 

<俺はもう、この気持ちを終わらせるんだ>

 

そんな決意をしたところに、“いるまさん”から、ドラマのプロデューサーとの夕食に誘われる“きよい”

さて、どうなる? 

 

【最終話の“ひらきよ”】

 

“ひら”が言っていた、「助けてくれた場所」=“きよい”と出会い、過ごしたあの教室。

 

当時の自分の席の机にこしかけて、真っ暗な中、一人でまっている“ひら”

 

時計を見ると、12時を回ってしまい・・・「最後にする」と決めた今日が終わった。

 

<“きよい”は来なかった、来るはずがない。これが現実だ>

 

教室を出て、もう一つ、“きよい”との思い出が詰まった「空き教室」にさしかかる。

光の中・・ロッカーの上で、眠っていた“きよい”の美しさ。

目の前に広がった、忘れもしないあの日の光景に、一瞬、“きよい”がいるのか、と錯覚して近寄ってしまう。。。

 

もちろん、そんなものは幻想。

 

“きよい”が寝ていたロッカーの上で、“きよい”と同じ視線で天井を見上げながら、

清居の見ていた世界を想像してみる。

「清居の目からは、どんな世界が見えるんだろう?」

 

今度は、幻想すら浮かばない。

<このまま、新しい朝を迎えよう。そしたら、忘れるんだ。一生分、愛した人を>

 

ガタンという音がして、身体を起こすと、ちゃんと、“きよい”はやってきて・・・。

 

「清居・・・」

その声に、なぜか、教室の入口で踵をかえす“きよい”

暗闇の教室を、必死に逃げまどう“きよい”

 

たとえ、日付が変わろうと、“ひら”がいないなんてことがありえるわけないのに、実際、本当にいるのを見たら、ヤバかったでしょ!!(笑)

 

最後だなんて、突き放されれば気になるし、追われれば逃げ出す、セオリー通りの“きよい”さん。(笑)

 

もう、無理だって!

囚われちゃったんだから。。

それなのに、諦め悪く、逃げるのをやめないの。

 

「待って!!」

追いかけると同時に、

 

<忘れたくない>

<思い出にしたくない>

 

<自分がどんなに気持ち悪くても、それでも、この気持ちに嘘はつけない。>

 

ようやく、本音が、“ひら”の中で湧き上がってきた!!

 

<“きよい”は、憧れで、自分勝手で、だからこそ、“きよい”という存在に、俺は救われた。>

<今までの“きよい”も、これから知っていく“きよい”も、全てを抱きしめたい>

 

なんとか追いついた“ひら”が、後ろから、羽交い絞め。

羽交い絞めしながらの「好きだ」という絶叫告白。

 

「ほんとに、今日で終わりにしようと思ったんだ。なのに・・・お前はほんとに、メールも電話もしてくんな!」

「ごめん・・ごめん、でも好きだ」

「忘れたくても、そうやって無神経にズカズカ入ってこられると、忘れらんねぇんだよ!

なんとか、振りほどこうともがく奏ちゃん・・・

 

振りほどかれた力以上に、“ひら”にとっては、インパクトがあった清居の言葉。

いつもとは全く違う“きよい”を茫然と見ている。

 

「なにが綺麗だ、ふざけんなよ!俺はそんなんじゃねぇ。普通なんだよ。好きな人とは付き合いたいし、触れあいたい、普通の男なんだよ!」

 

もう限界だ。。。

自分からは言いたくなかったけど、言っちゃった。

 

「“きよい”は好きなひとがいるの?」

「お前だよ! 何回も言わせんな、バカ!」

すっとぼけたような“ひら”の言葉に被せるように叫んで、やっと、平良の顔を見たね。

 

「・・・ほんと?」

こっちもやっと否定しなかったね。

 

「こんなことで嘘つくわけねぇだろ」

 

ようやく、会話が成り立ってきた。

ようやく、ここまで来たよ。

 

「卒業式の日、俺からキスしただろうが!」

「・・・・・・・」

頭がおかしくなりそうだ。

耳から入ってくる“きよい”の言葉の意味が、よく理解できない。

目の前にいる好きな人が、そんな前から、自分のことを好きだったと言ってるみたいで、これは聞き違い?

 

「お前は追いかけてもこねぇし、あんなに好き好き言ってたのに、もう、わけわかんねぇよ」

泣きべそ奏ちゃんが可愛くて、仕方がない。

ここ、もっと見たい。

もっと、ホントは、どんな風に思ってたのか、言ってやってほしい。

 

でもね、そんな“きよい”の捨て身な訴えでさえも、“ひら”の、長年凝り固まったガチガチの『俺なんか・俺なんて根性』は、そう簡単には氷解しないの。

 

なんで、清居が俺なんかのことを・・・と半信半疑で呟いちゃう。

 

「そんなん、俺が知りてぇよ!!ホント、わかんねぇ。先に好きって言ってきたのはおまえなのに・・」

 

これじゃ、俺ばっかが好きみたいじゃんか!!

 

戸惑いの極致にいる“ひら”

 

「あんな目で見つめてきて、キスもしたのに・・なのに、電話番号、変えられた時の気持ち、お前にわかんのかよ!」

「清居・・・」

 

今まで、あれだけ見つめていた“きよい”の気持ちを、実は1ミリも考えようとすらしてこなかった「俺様ひら様」が、茫然としながら近づいてきて、気づいたら、手を伸ばしていた。

 

“ひら”の手を、パシンと払いのける“きよい”

 

今まで、どれだけ、“ひら”に翻弄されてきたと思ってるのか、その想いが「ひらのくせにふざけんな!お前なんて死ね!(You are just Hira、don't be ridiculous!  Go to Hell!)」ってなるとこも、何度も頷いちゃうよ。

 

これが、本音を訳してくれる高性能な翻訳機だったらなんて出るのかな?

「すべての意識を俺に向けろ!」

こんなに、好きって言ってるんだよ。

 

“ひら”には、それが、ちゃんと聞こえてる。

ようやく、ようやく合致しはじめた、耳と心。

だから、呆然としてしまう。

その意味を、自分の頭で、ちゃんと理解しようと、フル回転させてる。

 

「俺は、清居が好きで好きでたまらなくて、そんな神様みたいに思ってるのに、自分の手が届くなんて思わなくて・・・」

 

「俺は神様じゃねぇよ」

 

もう、それは否定しない。

しっかりと、首を折って、頷く“ひら”

 

「清居・・・俺、清居に触っていいかな?」

「・・・いままでとおんなじなら、ヤダ」

このきゅっ、と唇を固く結んだ口許、なにこれ!

可愛いすぐるぅ~~~!!

そんなこと、この人生で、口にしたことねぇ~~~!! ← 私の話はどーでもい。(笑)

 

万感の思いで、“きよい”の頬に触れる“ひら”

うん、やっぱり、この仕草は、いとおしい気持ちが究極に高まったってことだよね。

自分のほうを向いてほしい意志の表れ。

 

ほら、目があった。。。

 

 

「清居・・・好きだ」と告げ、抱きしめる“ひら”

ちょっとだけ、目を見開いたけど、抗わなず、ただ、黙って抱きしめられる“きよい”を

静かに、机にあおむけにさせると・・・

別人のように、リードしながら、キスをする“ひら”

 

頬への手の添え方とか、慣れてて、しかも、がっつり大人なキスなんですけど・・・🙊

 

目をそらすことなく、“きよい”のシャツのボタンをはずし、緩めてあげたり、自分の上着を脱いだり、首筋から胸元へと自在にキスを続けたりする姿は、あまりにも自然で、それを受け入れる“きよい”のしがみつく手が、ぎゅっ!!ってなってて、もう、とにかく語彙力飛ぶ!!

“きよい”の首の後ろに回して支える“ひら”の手がもう、まぎれもなく雄で、少し、浮いた清居の顔の角度が最高で!!

 

なにもかもが、“ひらきよ” だ!

\(^o^)/

 

まぁ、いままでも、片鱗は端々に出てた気がするけど、望み通り「いままでとは確実に違う世界の扉」が開かれたよ。

 

いやぁ、私、“ひら”の“攻め”っぷりに、どこか感動すら覚えているよ(笑)

本領発揮できてよかったじゃん。

 

 

・・・という冗談はさておき、ふたり、夜明けを共に過ごして、川沿いを二人乗り。

 

写真以外に、大切にしているものがあるのか、と訊ねる“きよい”

 

「“きよい”との時間」とかふざけたことをぬかす“ひら”を後ろからどつく“猟奇的な彼女”(笑)

 

そういうことを言ってんじゃなくて、ものだそうです。

「どうして?」

 

ちょっと目が泳いだ。

 

なにか、具体的に聞き出そうとしてるのかな、とか思ったけど、ちがうっぽい。

好きな相手のことを、もっともっと知りたくなるのに理由なんていらないけどね。

 

微笑む“ひら”の、この余裕。。。

「かわいい・・・」

わかるわ~~。

もっと言ってやって!

後ろから、バシっと叩かれて、

「ひとつだけある。フラスコに貯めた小銭」と白状する“ひら”

 

ああ、あれも、卒業と同時に、増えなくなったんだよね。

 

“ひら”の全ては、俺につながってる。。。

そりゃ、口角あがるよね。

 

「なんで、お前みたいなキモイやつ好きになったんだろう」

「もう一回言って・・」

 

「ホント・・・キモイ・・・」

 

うひゃ~~ん!!ラブ

生足から、の

 

“ひらきよ” 大放流!! 

(若干、隠してるけど、そりゃ、MBSよ(笑))

 

やっぱり、なんとも言えず、神々しい・・・

もちろん、二人ともよ!

 

こんなに腹の割れてる、華奢とは言い難い身体つきなのに、なんで、なんで、可愛く見えるの?

 

その疑問は、「美しい彼2」で明らかになるかどうかは、確かめてみないとね(笑)

 

★第6話 最終回雑感完了

一応、完マークつけますけど、待望の「美しい彼2」がすでに、手元にあるわけなので、ここで、区切る意味がわからない。

 

だって、本文中にも、ピンク字や勝手な紺字が踊りまくってたように、もう、そのまんま、雑感、すでに書きなぐってます(笑)

 

ん~、とはいえ、なんか、書き足りないことも多いし、まとめきれてないところもいっぱいあるんですけども、あれこれ、言うより、すぐ続けたいし、気持ち的には、6話のあとの、7話目に突入するくらいの感じです。

なので、ここは、こまごま、総括せずに、さっさと行きます。



ということで、See You♪

 

★【美しい彼2】に続く ★