ここで、一区切りですね。
すれ違っても、ちゃんと見てる、
これぞ、“ひらきよ”
この感じ、好きでした。← 過去形、早いねん。
ようやく、この歌を置けました。
歌詞あり・・なので、先に、こっち(MBC版)を置きましょうか。
♪もう戻れない 戻りたくもない
ここの歌詞とテンポの刻み方が好きなんです。
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『美しい彼』
~Utsukushii Kare~ 2021年(日本) 全6話
原作:『美しい彼』 by 凪良ゆう
これは、第6話です。
前出部分を未読の方は、こちらからどうぞ
さきに言わせていただきます。
最終話、(いつにもまして)長いです!!
【6話の“ひら”】
「もう、どうでもいいって言っただろ。じゃあな」
<あれは、本気の別れの言葉・・・。今度こそ、本当に俺たちは終わったんだ>
もう結論だしちゃう? 出せるの?
しがみついていた手を離してしまうほど、目の前で、扉は閉ざされた。。。
小山くんに言われた一言一言を軽くとらえることはできない。
けど、どうにもならない。
大学に来ても、ぼ~~っとひとりで過ごしてるだけの“ひら”
こんなことしてても、誰からもなにも言われない。
そんなとき、知らない番号からの電話に、警戒しながら出てみると・・・
相手は、“こやま兄”でした。
兄に頼まれて芝居の裏方さんの助っ人をひきうけていた“こやまくん”ですが、(計画的に)ドタキャンしました。
その代役を頼まれ、例の、演劇カフェにやってきた“ひら”
“こやまくん”の意図に気づいたところは、ちゃんと成長してるわ、私の“ひら”も(笑)
本日、照明を頼まれました。
この様子じゃ、“こやまくん”がうまくいかなかったこと、まだ、兄は聞いてないよね。
結局、気が付けば、舞台に立つ“きよい”にも、照明を当ててました。
「好きだ、どうしようもないくらい、お前が好きだ」
<一生 自分には向けられない言葉>
それ、セリフじゃないんだよ、君にむけて言ってるんだよ、と“ひら”に教えてあげるにはどうしたらいいですか?(笑)
カンペでも出してあげましょうか?
<ああ、もう、一生、こうして、清居を照らすライトでいたい>
その熱望、それ自体は、かまいませんけど、ほかのこともいろいろできそうなのに、もったいないなぁ(笑)
無事に、芝居が終わり・・・後片付けの時間。
気まずいふたりが、気まずいままに
稽古場の倉庫で二人きり。
黙々と片付けていると、「おい、なんでまた、俺の前に現れるんだ?」と、非難されてしまう“ひら”
なんといえばいいのか、なにから言えばいいのか・・・
ここに来た理由を問われてるわけじゃないとしたら、あの日のことから話せばいいのか?
そんな途方もないことを思い、焦れば焦るほど、言葉が出なくなってしまう“ひら”
そんな自分を見た“きよい”から、いいから、もう帰れと言われたことも情けなく、なにより、そんなわけにはいかない、この状況。
さらに、言葉は詰まり・・・“きよい”の苛立ちを増長させ、爆発させてしまった!
助けて、神様!!
そんな願いが聞き遂げられたのか、二人を見捨てなかったドラマの神様!
それは、本当に一瞬の出来事で、“きよい”に向かって、なにかがもつれたようにバランスを崩し、迫ってくるのが見えて・・・
気づいたら、“きよい”の上に、覆いかぶさっていた。
「大丈夫?」と聞いたものの、大丈夫じゃなかった。
“きよい”の指から、血!!
“ひら”の中で、なにかが弾けたのか、外れたのか・・・
倒れてきた荷物からかばうだけじゃなく、ケガをした“きよい”の指を舐める“ひら”の、なんと、雄味こもった官能的な展開!!
オモオモオモ・・・🙈
これは・・・、もしや・・・、おそらく・・・疑似〇〇ラ!← こら!!
だって、“ひら”さん、次の照準を、“きよい”の唇に合わせてるんだもん(笑)
でも、絶対、意識飛んでるよね(笑)
キスしようと、少し、顔を斜めにするところの、入射角がいいのよ!!
完全に、待ち受け体制に入った清居奏ちゃんもね💕
どうせ、半分意識飛んでるんだろうか、いいから、このまま、本能のままにつきすすめ!!
あ゛~
なんで、そこで、ふと我にかえるかなぁ!!
「ご・・ごめん、・・・ごめん、どうかしてた」
なんだか、“きよい”怒ってる?
いや、怒って当然だ。
でも、怒ってるのとは違うみたいだ。
俺はお前のなんなの?って聞かれたから、「世界で一番好きな人」って答えた。
本当にそうだから。
それが一番、“きよい”を表現できる言葉だから。
そしたら、今度は、“きよい”と付き合いたいのか、と聞かれた。
思わないと答えたら、また、「なんで?」と聞かれた。
当然のごとく、答えた。
「(“きよい”は)キングだから。俺は、それに仕える人間だから」
なんか、“きよい”の様子がおかしい。
「は・・・そういうこと。よくわかった・・・」
身体を起こした“きよい”は、どこか、醒めた口調だった。
だから、もう一度、謝った。
「ごめん、もうしないから」
さっきのは、自分でも、なんか、ブレーキが効かなくなったのは自覚してる・・・。
「もう、俺に関わんな。お前が、理想の俺を追いかけるのはかまわない。現実の俺のことはもうほっといてくれ。俺の気持ち、お前には、一生わかんないと思う」
立ち上がった“きよい”の眼には、涙が滲んでいた。
「そうだよ、俺なんかに、清居の気持ちはわからないよ」
わかるはずないよ・・・に近いニュアンスよね。
“きよい”にも、俺の気持ちがわからない、と言われた。
一瞬で、空気が冷たくなったように感じた。
ここでも、平行線に耐えられず、部屋から出ていこうとする“きよい”の腕にしがみつき、引き戻そうとする“ひら”
「放せよ!(怒)」
「嫌だ! これが最後になりそうな気がするから嫌だ!」
なんどとなく、へまをしてる経験上、危険アラームが頭の中で鳴ってるんです。
「お前は、俺がおまえのこと、好きだって、一回でも考えたことあるのかよ!」
“きよい”が泣いてる。
どうしよう、大変だ!と思う反面で、
なんだか、今、とんでもないことが、“きよい”の口から、放たれたような気がする。
俺(清居)がお前(俺)のことを好きだって考えたことあるか?
「・・・・・あ・ありえない」
口に出てた!
あ~~、これはまた、よりによって、やらかしたねぇ。(苦笑)
“きよい”には、何度も去り際に突き飛ばされたけど、
今日の“きよい”の後ろ姿は、怒りだけじゃなく、悲しみと絶望も混ざりあってて、いつもの“きよい”じゃないみたいだった。
それからは、必死に、何度も何度も、お詫びのメッセージを送ったけれど、なしのつぶて。
これで最後だ。。。と心に決めて、留守電に吹き込んだ。
「何度もごめん。迷惑だと思うから、これで、連絡するのは最後にします。今晩は、清居が助けてくれた場所で、朝まで、清居への想いを捧げようと思います。清居のことを想うのは、今日で最後にします」
・・・不思議と、つかえずに、さいごまで言い切れた。
【6話の“きよい”】
捨て台詞を吐いて、“ひら”の家を出てきた日の・・・数日後かな?
その余波は大きく、動揺し、芝居に集中できない“きよい”
稽古場に、兄に届け物をしにきた“こやま弟”に気づいただけで、すぐさま反応してしまう。
それは、“こやまくん”も同じこと。
“きよい”のあとを追いかけ、“ひら”に告白したと初手を打つ“こやまくん”
お前らが付き合おうがどうなろうが、俺にはどうでもいい、と言い捨てるも、不機嫌なのがバレバレ。
「ほんと、平良って、卑屈で優柔不断で、そのくせ、変なところで頑固で、勝手だよね」
この語尾の「ね」は、同意を求めてるんじゃなくて、「決め打ち」なんだわ~~!
これを聞いただけで、“こやまくん”が、ちゃんと“ひら”のこと、見てるんだって気づいちゃうでしょ。
でも、他人に言われると、腹も立つ(笑)
それすらも、お見通しな“こやまくん”
「嫌そうな顔・・・」
「は?」
「どうでもいいって言いながら、(平良の)悪口を聞くと、不機嫌になるんだ。」
「・・・・・」
その通りすぎて、返す言葉もありません。
「平良、写真を撮ったことがある人は人生でたった一人って言ってた。すごく綺麗な人・・・。理由なんてないけど好きなんだって・・・」
「お前、なにが言いてぇんだよ!」
「(自分の)好きな人には幸せになってほしい。ただ、それだけ」
“ひら”のために、挑発してあげる“こやまくん” が、そのまま、去っていくよ。
大混乱~~!(笑)
この人、そもそも、そういう駆け引きとか、禅問答みたいなの、苦手なんすよ。(笑)
でも、同じ人を愛した者同士、そこは誠意を見せてあげてほしいじゃん。← なんだ、この「情念にもつれた恋愛モード」の押し売りは!(笑)
たとえ、人手不足で頼まれたとはいえ、こんな状況にも関わらず、照明のお手伝いとして(のこのこ)やってきて、自分を照らす“ひら”にむけて、
「好きだ、どうしようもないくらい、お前が好きだ」
言いきってやった!
このセリフが言えるようになったのは、“ひら”のおかげでしょ。🤭
芝居が終わったあと、幸か不幸か、後片付けをする“きよい”の手伝いとして、“ひら”が指名され、同じ空間に二人きりになってしまう。
なんのことわりもなく、再び、“ひら”が突然、現れたことを詰(なじ)る“きよい”
“ひら”が、一生懸命なにかを伝えたいのはわかる。
どうせ、“こやま弟”のことだろう。
誤解だ、とか、なんとか、言いたいのかもしれないが、俺が話したいのはそんなことじゃない。
それがわからないようじゃ、ここにいても無駄だ!
「もういい!帰れば・・・」
視線で、入口を示す。
そんなふうに冷たく言い放っても、必死になって伝えようと、言葉を絞りだそうとする“ひら”を見ると、そんなふうに言葉を詰まらせてる原因は、自分なのだ、ということが否応なくわかる。
ああ、なにもかもがイライラする!
「ああ、もう、うざい!!」
別に、蹴とばそうとしたわけじゃない。
足が勝手に動いてた。
自分でも、よくわからないが、俺が蹴った反動で、棚に積んであった箱やらなにやらが、俺にめがけて、一気に落ちてきたのを、“ひら”が間に入ったようだった。
目が合った。
「大丈夫?」
そう、遠慮がちにきいてくる“ひら”の声は、いつもどおりだった。
倒れた拍子に、中指をちょっと切ったらしく、出血していたが、ほんのかすり傷だった。
それよりなにより、驚いたのは、“ひら”が、その手をしっかりと握りしめて、
傷の様子をじっとみつめていた・・と思ったら、ぱくりと、その指を咥えられたこと。
自分に覆いかぶさるように、守ってくれた“ひら”は、全然、弱くもダサくもなくて、なんなら、かっこよくて、声も出なかった。
しかも、その舐め方・・・
これ、ケガの手当てじゃねぇ。
全身全霊で自分を熱く求める“ひら”を感じて、自然に、迎え入れるように、首を起こしてた。
それなのに~~!!
意識は、すでに、キスのその先に進んでいたはずなのに、急に、我に返られた。。
ごめんと謝られ、「は?」と返すしかなかった“きよい”に同情した皆さん、私もです。
どうかしてた・・・って言ったよ、この男!!!
「き、きよいに、こんなことするなんて・・・」
途中で止められたら、プライド、ズタズタよ。
「俺はお前のなんなの?」
聞くよ、そりゃ、聞いちゃうよね。
「世界で一番好きな人」
即答する“ひら”に、
「俺と付き合いたいって思うのか?」と畳みかける。
聞くよ、そりゃ、“ひら”の覚悟が知りたいもん。
「思わない」
「なんで?」
あろうことか、大真面目な顔して、「“きよい”はキングで、自分が仕える人間だから」と持論を展開された。
さっきまでの、あれはなんだったんだ?
「恋人でもない人間にそんなことすんのかよ!!」
やっと、俺のことを求めてきたのか、と思ったのに・・・。
“ひら”が見ている自分は、勝手に崇め奉られた理想の“きよい”
そんな“きよい”は、どこにもいないのに・・・
「俺の気持ち、お前には一生わかんないと思う」
普通、これは、最後通牒のような言葉でしょ。
それなのに、「そうだよ、俺なんかに、清居の気持ちはわかんないよ」って、わからないことは、わからないという“ひら”
「そうかもな。俺にも、お前の気持ちなんてわかんねぇよ」
もう、言い返す言葉に力を込めることすらできない“きよい”
ただの平行線じゃなく、段違い平行棒みたいに、勝手に、ステータスの高さまで変えてこられてはなすすべ無い。
正攻法で言っても、きっとこいつはわからない。
「放せよ!(怒)」
「嫌だ! これが最後になりそうな気がするから嫌だ!」
なに一つわかってないくせに、こういうことだけはわかるという“ひら”が憎らしくて、そんな“ひら”のことを、こんなにも好きになっちゃった自分のこともたまらない!!
「お前は、俺がおまえのこと、好きだって、一回でも考えたことあるのかよ!」
「・・・ありえない」
ここでまさかの否定!
ちょっとくらい、泣いてもいいよね?
ちょっとと言わず号泣しておやりなさい。
これ以上ないっていうくらいの力で、突き飛ばしてやった。
その後・・・
表面上は、普段通りの生活を送っている“きよい”のもとに、
“ひら”から、何度もメッセージが送られてきている。
すべてが謝罪で、すべてが的外れだと感じる“きよい”
自分が告白すればハッピーエンドになると思っていた、という、まっすぐな“きよい”がいとおしい。
あなたには、いや、あなたたちには、必ず幸せにしてなってほしい!!
だから、さっさと忘れようなんて言わないで。
俳優業や芝居に忙しくしていることで、なんとか保っていたある日、“ひら”からの留守電には、
一方的に、今日で、“きよい”を想うことを終わりにするという自分勝手な宣言が残されていて・・・。
“ひら”が、最後というたびに、“きよい”の眼に力が入るのが泣けてくる。
<俺はもう、この気持ちを終わらせるんだ>
そんな決意をしたところに、“いるまさん”から、ドラマのプロデューサーとの夕食に誘われる“きよい”
さて、どうなる?
【最終話の“ひらきよ”】
“ひら”が言っていた、「助けてくれた場所」=“きよい”と出会い、過ごしたあの教室。
当時の自分の席の机にこしかけて、真っ暗な中、一人でまっている“ひら”
時計を見ると、12時を回ってしまい・・・「最後にする」と決めた今日が終わった。
<“きよい”は来なかった、来るはずがない。これが現実だ>
教室を出て、もう一つ、“きよい”との思い出が詰まった「空き教室」にさしかかる。
光の中・・ロッカーの上で、眠っていた“きよい”の美しさ。
目の前に広がった、忘れもしないあの日の光景に、一瞬、“きよい”がいるのか、と錯覚して近寄ってしまう。。。
もちろん、そんなものは幻想。
“きよい”が寝ていたロッカーの上で、“きよい”と同じ視線で天井を見上げながら、
清居の見ていた世界を想像してみる。
「清居の目からは、どんな世界が見えるんだろう?」
今度は、幻想すら浮かばない。
<このまま、新しい朝を迎えよう。そしたら、忘れるんだ。一生分、愛した人を>
ガタンという音がして、身体を起こすと、ちゃんと、“きよい”はやってきて・・・。
「清居・・・」
その声に、なぜか、教室の入口で踵をかえす“きよい”
暗闇の教室を、必死に逃げまどう“きよい”
たとえ、日付が変わろうと、“ひら”がいないなんてことがありえるわけないのに、実際、本当にいるのを見たら、ヤバかったでしょ!!(笑)
最後だなんて、突き放されれば気になるし、追われれば逃げ出す、セオリー通りの“きよい”さん。(笑)
もう、無理だって!
囚われちゃったんだから。。
それなのに、諦め悪く、逃げるのをやめないの。
「待って!!」
追いかけると同時に、
<忘れたくない>
<思い出にしたくない>
<自分がどんなに気持ち悪くても、それでも、この気持ちに嘘はつけない。>
ようやく、本音が、“ひら”の中で湧き上がってきた!!
<“きよい”は、憧れで、自分勝手で、だからこそ、“きよい”という存在に、俺は救われた。>
<今までの“きよい”も、これから知っていく“きよい”も、全てを抱きしめたい>
なんとか追いついた“ひら”が、後ろから、羽交い絞め。
羽交い絞めしながらの「好きだ」という絶叫告白。
「ほんとに、今日で終わりにしようと思ったんだ。なのに・・・お前はほんとに、メールも電話もしてくんな!」
「ごめん・・ごめん、でも好きだ」
「忘れたくても、そうやって無神経にズカズカ入ってこられると、忘れらんねぇんだよ!」
なんとか、振りほどこうともがく奏ちゃん・・・
振りほどかれた力以上に、“ひら”にとっては、インパクトがあった清居の言葉。
いつもとは全く違う“きよい”を茫然と見ている。
「なにが綺麗だ、ふざけんなよ!俺はそんなんじゃねぇ。普通なんだよ。好きな人とは付き合いたいし、触れあいたい、普通の男なんだよ!」
もう限界だ。。。
自分からは言いたくなかったけど、言っちゃった。
「“きよい”は好きなひとがいるの?」
「お前だよ! 何回も言わせんな、バカ!」
すっとぼけたような“ひら”の言葉に被せるように叫んで、やっと、平良の顔を見たね。
「・・・ほんと?」
こっちもやっと否定しなかったね。
「こんなことで嘘つくわけねぇだろ」
ようやく、会話が成り立ってきた。
ようやく、ここまで来たよ。
「卒業式の日、俺からキスしただろうが!」
「・・・・・・・」
頭がおかしくなりそうだ。
耳から入ってくる“きよい”の言葉の意味が、よく理解できない。
目の前にいる好きな人が、そんな前から、自分のことを好きだったと言ってるみたいで、これは聞き違い?
「お前は追いかけてもこねぇし、あんなに好き好き言ってたのに、もう、わけわかんねぇよ」
泣きべそ奏ちゃんが可愛くて、仕方がない。
ここ、もっと見たい。
もっと、ホントは、どんな風に思ってたのか、言ってやってほしい。
でもね、そんな“きよい”の捨て身な訴えでさえも、“ひら”の、長年凝り固まったガチガチの『俺なんか・俺なんて根性』は、そう簡単には氷解しないの。
なんで、清居が俺なんかのことを・・・と半信半疑で呟いちゃう。
「そんなん、俺が知りてぇよ!!ホント、わかんねぇ。先に好きって言ってきたのはおまえなのに・・」
これじゃ、俺ばっかが好きみたいじゃんか!!
戸惑いの極致にいる“ひら”
「あんな目で見つめてきて、キスもしたのに・・なのに、電話番号、変えられた時の気持ち、お前にわかんのかよ!」
「清居・・・」
今まで、あれだけ見つめていた“きよい”の気持ちを、実は1ミリも考えようとすらしてこなかった「俺様ひら様」が、茫然としながら近づいてきて、気づいたら、手を伸ばしていた。
“ひら”の手を、パシンと払いのける“きよい”
今まで、どれだけ、“ひら”に翻弄されてきたと思ってるのか、その想いが「ひらのくせにふざけんな!お前なんて死ね!(You are just Hira、don't be ridiculous! Go to Hell!)」ってなるとこも、何度も頷いちゃうよ。
これが、本音を訳してくれる高性能な翻訳機だったらなんて出るのかな?
「すべての意識を俺に向けろ!」
こんなに、好きって言ってるんだよ。
“ひら”には、それが、ちゃんと聞こえてる。
ようやく、ようやく合致しはじめた、耳と心。
だから、呆然としてしまう。
その意味を、自分の頭で、ちゃんと理解しようと、フル回転させてる。
「俺は、清居が好きで好きでたまらなくて、そんな神様みたいに思ってるのに、自分の手が届くなんて思わなくて・・・」
「俺は神様じゃねぇよ」
もう、それは否定しない。
しっかりと、首を折って、頷く“ひら”
「清居・・・俺、清居に触っていいかな?」
「・・・いままでとおんなじなら、ヤダ」
このきゅっ、と唇を固く結んだ口許、なにこれ!
可愛いすぐるぅ~~~!!
そんなこと、この人生で、口にしたことねぇ~~~!! ← 私の話はどーでもい。(笑)
万感の思いで、“きよい”の頬に触れる“ひら”
うん、やっぱり、この仕草は、いとおしい気持ちが究極に高まったってことだよね。
自分のほうを向いてほしい意志の表れ。
ほら、目があった。。。
「清居・・・好きだ」と告げ、抱きしめる“ひら”
ちょっとだけ、目を見開いたけど、抗わなず、ただ、黙って抱きしめられる“きよい”を
静かに、机にあおむけにさせると・・・
別人のように、リードしながら、キスをする“ひら”
頬への手の添え方とか、慣れてて、しかも、がっつり大人なキスなんですけど・・・🙊
目をそらすことなく、“きよい”のシャツのボタンをはずし、緩めてあげたり、自分の上着を脱いだり、首筋から胸元へと自在にキスを続けたりする姿は、あまりにも自然で、それを受け入れる“きよい”のしがみつく手が、ぎゅっ!!ってなってて、もう、とにかく語彙力飛ぶ!!
“きよい”の首の後ろに回して支える“ひら”の手がもう、まぎれもなく雄で、少し、浮いた清居の顔の角度が最高で!!
なにもかもが、“ひらきよ” だ!
\(^o^)/
まぁ、いままでも、片鱗は端々に出てた気がするけど、望み通り「いままでとは確実に違う世界の扉」が開かれたよ。
いやぁ、私、“ひら”の“攻め”っぷりに、どこか感動すら覚えているよ(笑)
本領発揮できてよかったじゃん。
・・・という冗談はさておき、ふたり、夜明けを共に過ごして、川沿いを二人乗り。
写真以外に、大切にしているものがあるのか、と訊ねる“きよい”
「“きよい”との時間」とかふざけたことをぬかす“ひら”を後ろからどつく“猟奇的な彼女”(笑)
そういうことを言ってんじゃなくて、ものだそうです。
「どうして?」
ちょっと目が泳いだ。
なにか、具体的に聞き出そうとしてるのかな、とか思ったけど、ちがうっぽい。
好きな相手のことを、もっともっと知りたくなるのに理由なんていらないけどね。
微笑む“ひら”の、この余裕。。。
「かわいい・・・」
わかるわ~~。
もっと言ってやって!
後ろから、バシっと叩かれて、
「ひとつだけある。フラスコに貯めた小銭」と白状する“ひら”
ああ、あれも、卒業と同時に、増えなくなったんだよね。
“ひら”の全ては、俺につながってる。。。
そりゃ、口角あがるよね。
「なんで、お前みたいなキモイやつ好きになったんだろう」
「もう一回言って・・」
「ホント・・・キモイ・・・」
うひゃ~~ん!!
生足から、の
“ひらきよ” 大放流!!
(若干、隠してるけど、そりゃ、MBSよ(笑))
やっぱり、なんとも言えず、神々しい・・・
もちろん、二人ともよ!
こんなに腹の割れてる、華奢とは言い難い身体つきなのに、なんで、なんで、可愛く見えるの?
その疑問は、「美しい彼2」で明らかになるかどうかは、確かめてみないとね(笑)
★第6話 最終回雑感★
一応、完マークつけますけど、待望の「美しい彼2」がすでに、手元にあるわけなので、ここで、区切る意味がわからない。
だって、本文中にも、ピンク字や勝手な紺字が踊りまくってたように、もう、そのまんま、雑感、すでに書きなぐってます(笑)
ん~、とはいえ、なんか、書き足りないことも多いし、まとめきれてないところもいっぱいあるんですけども、あれこれ、言うより、すぐ続けたいし、気持ち的には、6話のあとの、7話目に突入するくらいの感じです。
なので、ここは、こまごま、総括せずに、さっさと行きます。
ということで、See You♪