これは、Ep.14の3番目です。
前半未見の方は、こちらからどうぞ
『KinnPorsche』EP.14 1/5 筋追い+雑感 ※ネタバレ
『KinnPorsche』EP.14 2/5 筋追い+雑感 ※ネタバレ
で、いつものご注意をば・・・。
本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『KinnPorsche』
รักโคตรร้าย สุดท้ายโคตรรัก【Ep.14】3/5
すでに、今、本家と分家のどちらが優勢なのか、それぞれ、誰が、どこにいるのか、全く把握できてませんが、とりあえず、ここは、さきほど、Vegasが吹っ飛ばされたところです。← ここは駐車場2階でした。
あと、ArmとTankhun様が、武器庫にいるのは確定ですね。(笑)
さぁ、今度こそ、お待たせされまくった「べがぴー劇場」です。
~本家 駐車場~
さきほどの爆風で、かなりのダメージを受けたVegasが、よろよろとなんとか身体を起こし、
移動を始めたところに、正面に待ち構えていたのは、Peteです。
当然のごとく、Vegasに向けて、銃を構えるPete。
愛するPeteの姿を認識したVegas。
Vegasだけじゃなく、私まで泣きそう。
同じように、銃を構えて、相対するVegas。
でもね、どんなに気丈に、ピストルを構えてみても、Vegasには無理なんです。
たとえ何があろうと、Peteだけは傷つけない、傷つけさせない、と、Porscheに誓っていたくらいです。
早々に、銃口を降ろしてしまうVegas。
Peteは構えたままです。
この世界に、VegasとPete、たったふたりだけの空間・・・が永遠に続くなんてことはありえなくて。。。
すぐに、Vegasの背後から、本家のBGが二人、回り込んできました。
このままでは、Vegasか味方か、どちらかを殺すしかなくなる。
とっさの判断で、Vegasの上腕を撃つPete。
Pete「Kinn様のあとを追え!ここは俺に任せろ」
Vegasを追い詰める振りをし、本家のBGに命じるPete。
こう見えて(どう見えて?)Chanさん亡きあと、Peteは、本家のBGの実質トップです。
「「はい」」と、Peteの脇を通り過ぎていく部下2人。
腕を押さえながら、立ち上がろうとするVegasを、半泣きになってぶちのめすPete。
こんな日がくることを予想していなかったわけじゃないけれど、あまりにも、意味のない戦いをしかけてきた分家(Gun)・・・と、その暴走を止めるどころか、一緒になって参戦したVegasに怒りをぶつけます。
倒れたVegasに馬乗りになり、襟元を掴むと、
更に、口元を殴ります。
何度殴っても、殴り足りません。
1発・・・2発・・・「うわ~」と雄たけびを上げながら、3発目を繰り出そうとした時、Vegasがぐっと、その手を押さえ、反転する二人。
Vegas「I'm sorry for everything.(英語)」
私、なんで(英語)って、わざわざ書いた?(笑)
無言ほど雄弁なものはない。
自分を責めるPeteの瞳を見れば、自分には非しかないこともわかるし、言い訳する言葉も持ち合わせていない。
ただ、全てを謝りたい。
謝る気持ちを持っていたのだ、と、Peteには知っていてほしい。
下から、Vegasの首元に手をかけているPete。
Pete「すまない・・・だって?」
そんな言葉で、済むと思うか?
怒りの収まらないPeteが再び、Vegasを組み敷きます。
今度は、2発続けて、殴ります。
痛みに愛を込めて・・・なわけがないです。
「愛」を語ったくせに、勝手に「破滅」を選んだことへの怒りです。
「愛」を封じられて、やり場がないんです。
Peteの頬に、ゆっくりと手を這わせるVegas。
Vegas「もし、今日、俺が死ぬとしたら、お前の手で殺してくれないか?」
呟くVegas。
すでに、Vegasが死ぬ気でいるのだ、と悟るPete。
Pete「お前、何言ってんだ!」
今までに見せたことにないくらいの、最上級の怒りをぶつけるPete。
微笑むVegas。
Vegas「愛してる・・Pete。」
それだけが伝わればいい・・・。
もしかしたら・・・、もしかしなくても、これが最後のキスになるかもしれない。
少しだけ首を持ち上げ、Peteにキスし、その額に、自分の額を合わせると、渾身の力で押しのけ、ピストルを拾い上げ、一旦、その場をあとにするVegas。
放心したように、床に横たわったままのPete。
少し時間を置いてから、唇を拭(ぬぐ)い、立ち上がると、階下にむけて駆け下りていく。
******************
さて、ピントのあってない、この後ろ姿。
あるドアの前で止まり、隠しスイッチの指紋認証に、指を当てるKornです。
ハイテクなんだか、ローテクなんだか・・・(苦笑)
一方、レンガ塔の洋館の階段を駆け上っていくGun。
そして、それを追いかけて来たPorscheと、Kinn。
Porscheの「止まれ!! おい!」という怒号が階段ホールを伝って響きわたり、部屋に入ろうとしていたKornも、彼らが、ここまで差し迫ってきているのに気づきます。
わざと、Gunに自分の姿を見せるようにして、部屋に入っていくKorn。
Gun「思ったとおりだ!」
兄の死亡説は、狂言だと気づいていたという意味ですね。
毒入りの酒を贈ったか、誰かに盛らせたか、にしろ、致死量ってことはなかったんじゃない?
だからこそ、今日みたいに、本格的に、本家に牙をむいたのが、逆を言えばちょっと驚き。
Kinnが言ったみたいに、本家と分家は本当に互角だったようには思えないんだけどなぁ。
文句を続けようと、アトリエに入ったところで、言葉と動きが停止するGun。
こちらを向いているKornの背後には、画を描いている女性の後ろ姿が・・・。
たとえ、顔が見えなくとも、見間違うはずがない。。
目を細め、「Nampheung・・・」と声をかけるGun。
その声に振り向き、驚愕するNampheung。
Gunが銃口を降ろすと当時に、駆け込んできたPorscheが急停止し、Kinnも動きをとめる。
Gun「これは一体どういうことだ?」
Gunに銃口を向けたまま、Porscheの視線は、Kornの半歩後ろに立つ女性に釘付け。
女性もまた、信じられない様子でGunを見たり、目の前の、見知らぬ青年(Porsche)を見て、息をのんでいる様子。
Porscheは、もう、その女性が誰なのか、わかっていて、それでも、半信半疑のように、「母さん・・・」と声をかけます。
なぜか、激しく動揺したようなNampheungが、Kornの右袖に手をかけ、完全に頼り切っているように身をすくませている。
母のその姿にも衝撃を受けるPorsche。
当然のように、Kinnも、何事もなく立っている父親に、「父さん・・・」と声をかける。
この前髪パラリ、のKinnが好き。 ← それ、1話から言ってる(笑)
PorscheもKinnも「死んだ」はずの、母親、父親がそれぞれ、目の前に立っているのだから、二人揃って衝撃受けまくり。
Gun「一体、どうすれば、Nampheungをこんな目に合わせられるんだ? なんで、こんなことを・・・」
Korn「私は、こうやって、Nampheungを守ってきた」
説明しはじめるKorn。
Gun「そんなのは嘘だ!! Nampheungは死んだと、俺に言ったじゃないか!」
涙を浮かべるGun。
この人の、真の純情さ、言い換えれば、お人よしなところが、ここで見てとれますね。
Korn「それもみんなお前のせいだ、Gun。お前が俺に嘘をつかせたんだぞ。覚えてないのか、お前があの日、Pat(Porscheの父)を撃ったんだ。」
途中から、泣き崩れるGun。
Korn「その後、俺達は、Nampheungを家に連れ帰った。そうしたら、お前は、Nampheungを無理やり凌辱した。そのせいで、この子は、自殺しようと薬を飲むしかなかったんだ。幸いにも、俺が気がついて、救うことができた。これが、俺がNampheungがまだ生きていることを秘密にし続けなければならなかった理由だ。もし、お前が知ったら、お前が放っておくはずがないからだ。」
ワンピースをぎゅっと握り締めるNampheung。
Gun「兄さんは、自分の保身のために、これら全部をやったんだ。」
今までの不遜な分家の長の姿など、まるで虚像だったかのように、弟としての立場で語り始めたGunを見るKinnとPorsche。
Gun「みんなに嘘をついた。兄さん、いい人のふりなんかしないでくれ。」
Gunの言葉を聞きながら、再び、頭痛に見舞われ、こめかみを押さえはじめたPorsche。
当時と同じように、Kornを詰(なじ)るGunの口調が、Porscheの脳の中で、記憶を呼び覚ましていく。
目を閉じて、痛みに耐えるPorsche。
Korn「違う!たわごとはやめろ!」
大声を上げるKorn。
Gun「兄さんは、ただ、権力を独り占めしたかっただけだ。真実は、兄さんが、父さんと同じように悪い人間だったというだけだ」
自分たちの父親のことを引き合いに出してきたGunに対し、静かに怒りを込めた眼差しを向けるKorn。
ここでいう「父さん」というのは、Korn・Gunの父であり、先代のボス、そして、Kinn世代にとっては祖父。
おそらく、Kornが語った、「父に強制されて」Nampheungを連れ戻しに行った・・・というのは事実でしょう。
そして、Nampheungの家族を虐殺し、Nampheungを養女として迎え入れたことも。
かつて、Kinnも、本家と分家に分かれている理由について、競わせれば、お互い強くなるからだ、と説明していたけれど、KornとGunの間に、落とし込まれた、まるで、魅惑のエサのようなNampheung。
こうして、見え隠れする、先代ボスの見えない意志。
Gun「Nampheung。俺は、お前のことを一番に愛していた」
怯えた表情の中に、ぎゅっと口許に力を込め、視線を外すNampheung。
言ってはならないなにかを抱えているの?
Gun「どうか、俺の元に戻ってきてくれ。俺が守ってやる。それに、みんなも、真実を知るべきだ。本当は、Nampheungは・・・」
まるで、Gunの口を封じるかのように、問答無用に、Gunの額を打ち抜くKorn。
Patを撃ったときと同じです。
表向きは穏やかに見せていても、自分に邪魔立てするものを容赦なく排除する。
これが、Kinnが、いつも、父親の顔色を伺いながら仕えてきた、真のKornのやり方です。
突然のことに、なにもできないKinnとPorsche、そして、悲鳴を上げるNampheung。
Korn「心配するな。VegasとMacauは、俺が面倒を見てやる」
小刻みに震えていたNampheungが、気を失い、倒れこむのに気づいたPorscheが、「母さん」と慌てて駆け寄り、だきとめる。
「Nampheung、Nampheung・・・」と自ら、手を差し伸べようとするKornを、手で押しのけ、銃口をむけるPorsche。
父親の隣に立つKinn。
Porsche「あんた、とんでもない嘘つきだ! 真実はなんなんだ?」
最初からの出会いから今までのことだけでなく、Kornの話と自分の記憶と間の、微妙にズレる違和感に関しても、指摘しているんでしょう。
Korn「全て、お前を守るためだった、お前の弟、そして、お前の母親も・・だ。」
それでも、その言葉にごまかされないPorsche。
Porsche「あんたは嘘つきだ!」
銃口を突きつけ続けるPorscheを見て、父親の前に、静かに、立ちはだかるKinn。
Kinn「止めるんだ、Porsche」
小さく、首を振るKinn。
銃を構えたまま、Kinnに、どうして、邪魔をする? 父親をかばう気か? と、目で訴えるPorsche。
そうじゃない、と小さく首を振るKinn。
本家だ、分家だと、ずっと、目先にこだわってきた結果、今日、大勢の配下を死なせてしまった。
自分だけでなく、Gun、Vegasのために、命を投げ出した人たちを、Kinnは、Porscheに守られながら、目の端にずっととらえていた。
その無意味さに、気づかせてくれたPorsche。
今までは、父Kornの言葉が絶対で、 認めてもらうために、実績を積むことばかり、気にかけてきたけれど、今は、その身代わりになったり、盾になるために、前に出てきた訳じゃない。
父親の前に立ちはだかった時点で、この人は、単なる繰り上げで跡を継いだボスでもなく、指輪の威光が必要でもない、本物のボスになったのね。
父親を庇うためじゃなく、ファミリーのために、家族で家族を殺し合うような連鎖を止めなければならない。
そうやって、まず、Porscheを守り抜く。
これは、Kinnの、ボスとしての命令なの。
← すみません。Kinnのここの部分は、私の、盛大な盛りです。
背後で、成り行きを見つめていただけのKornが、
息子の肩をたたき、殊勝にも「私のせいだ」と、言い出す。
Korn「確かに、私は、Porscheに嘘をついた。だが、この日を待っていたんだ。Porscheが再び、母親と再会するその日を。」
その言葉に、さきほどとはうってかわって、一体、何を信じたらいいのか、子供のように不安そうな眼差しになるPorsche。
Korn「今までずっと、Nampheungがまだ生きていることを誰かに知られたら、Gunが放っておくはずがない、とずっと怖れていたんだ。
そして、Porscheを、少しずつ母親に近づけていけばいいと思っていた。
私がしてきたことは全て、甥と・・そして、私の妹のためにしたことだ」
全てではないと思う。
Gunの言ったように、大部分は保身。
ただし、全くの嘘でもないから、始末に負えない、ともいう。 ← ちょっと言いすぎました!😅
今度は、明らかに、どうすればいい、と縋るように、Kinnを見上げるPorsche。
Kinn「ここにいる。俺は、いつでも、お前のために、ここにいる」
なにがあっても、お前の側に俺はいる、と伝えるKinn。
「お前さえいてくれれば、どこでも生きていられる」という言葉を、自分サイドからも、ちゃんと、補ったんですね。
Kinnもまた、ボスの座と、Porscheのパートナーであることを、歩み寄らせる答えを探していたのかもしれない。
ゆっくりと、銃口を降ろすPorsche。
それに合わせて、Kinnもまた、母親を支えるPorscheのもとに、しゃがみ込む。
そこに、左腕を抑えたVegasが飛びこんでくる。
またしても、主要人物の登場で、新たな局面を迎える、Nampheungのアトリエ。
いや、もともと、パパの書斎なのyか。
Vegasの視線の先は、銃弾に倒れた父Gunが、本だなを背に座り込み、息絶えている姿。
ゆっくりと近寄るVegas。
そして、もう一人、駆け込んできたのは、Pete。
役者は揃いました。
膝をつき、父親の死に顔をじっと見つめるVegas。
なにか、言おうと何度も、口を開きかけ、結局、「父さん・・・」とひとこと。
その後ろ姿から目を離さないPete。
Gunに触れようと、手を出しかけ、その手を止めると、まっすぐ、Kornを見上げるVegas。
手にした銃に意識を向けたところで、背後から、いち早く銃を構え、「Vegas」と声を
掛けるPete。
Pete「止めろ」
それでも、Kornに向かって、銃口を向けるVegas。
黙って、何もせずに、Vegasを見下ろしているKorn。
その父親の様子に、まさか、撃たれてもいいとでも思っているのか、と見上げ、そんなのは間違っている、と首を横に振るKinn。
Porscheなんて、軽く放心状態だもん。
Vegasを射程距離に捉えているPete。
今度は、他の本家BGも駆けつけてくる。
背後を、3人の銃に狙われても、Kornを狙うのをやめないVegas。
Korn「必要ない。下がりなさい」
部下を下がらせるKorn。
Peteも拳銃を仕舞う。
部屋から出ていくBGたち。
Korn「Vegas、これからは、私が、お前と弟の面倒を見よう。」
悔しそうに、顔をゆがめ、腕を押さえながら、立ち上がると、無言で部屋を出ていくVegas。
ここ、Macauの今後だけ、とりあえず、託せるとわかって、もう、父親の復讐とか、分家の再興とか、そんな意志はないと分からせるためにも、自分が姿を消すことに決めたのね。
少しだけ重なるVegasとPete。
止めたいけれど、引きとめも手も出さないPete。
Vegasが死ぬ気だと、誰もがわかった瞬間。。。
Vegasの後ろ姿を見ながら、落ち着かない様子で逡巡していたPete。
やがて、その場に、直立不動の姿勢を取り、深々と一礼する。
Pete「今まで、こちらで受けた恩義に感謝いたします。私は、いつも、この本家に、愛と忠誠を誓ってきました。ですが、これ以上、自分の気持ちに蓋をすることはできません。辞めさせてください」
黙って、頷くKorn。
スーツの胸の、TKファミリーの証であるバッチを外し、
ボディガードの制服であるジャケットを脱ぐPete。
一瞬だけ目を閉じ、その姿をじっと見つめるKinn。
そのKinnの肩に手を置くPorsche。
視線が重なってない、ここの2人の表情が、ものすごく好き。
丁寧に置いたジャケットの上に、組織章を重ねたPeteのシャツの背中は、さきほどの抗争で血にまみれている。
「あいつのことを頼む」と声をかけるKorn。
このおじさん、ほんと、なんでも知ってるな。。。
もう一度、深々と90度のお辞儀をすると、
一瞬、泣きそうな顔で、友人であり、理解者であるPorscheのほうを見て、
駆け出していくPete。
Peteも、ほぼ、覚悟を決めているんでしょう。
でも、最大限、Vegas一人だけでは死なせない、そんな決意を固めてるような気がします。
~本家のインドアプール~
一人、死に場所を求めて、やってきたVegas。
拠り所の父親を失い、自分の力では、もう一歩も進めない・・・と、顎下に、拳銃をあてる。
大きく息を整で、引き金を引こうとした時。。。
Pete「Vegas。止めろ! お前、何してるんだ!!」
間に合ったPete。
背後から聞こえてきたPeteの声に、ぐあ~~~っと、大声をあげながら、
拳銃をはずし、身体を前に折るVegas。
Kornを撃てなかった無力な自分に、“生”への未練があるとしたら、それはMacauであり、そして、今は、誰よりも、Peteだから。
Vegas「もう、何もない」
Pete「俺がいるよ、Vegas。俺がここにいる」
背後から近づいてきて、肩に触れようとすると、その手を振り払うVegas。
Vegas「なんで、ついてきたんだよ、Pete? もう、俺には何一つ残ってないんだぞ」
後ろから、黙って抱きしめるPete。
泣きながら、「放してくれ!」と振りほどこうとするVegas。
Pete「嫌だ! 放さない」
二人して、力なく、床にしゃがみ込む。
慟哭するVegas。
Vegas「なんで、俺なんかについてきたんだよ、Pete」
Peteは、何も答えず、Vegasの背に、顔をつけてしがみついてます。
「俺には、もう何も残ってないのに・・・」と立ち上がるVegas。
床に正座したままのPete。
Pete「その、何も残ってないっていうの、やめたらどうなんだよ? 俺がここにいるのに。それに、こんなふうに、俺に背中を向けるなよ!だって・・・だって、俺、パラペコなんだ。」
そう言って、俯くPete。
その言葉に固まるVegas。
肩越しに、「そんなに、腹が減ってるのか? 他の誰かに、飯を食べに連れて行ってもらえばいいだろ」と、距離をとった物言いをするVegas。
ん、もう! なんてバカなやつ!
ムカっとしながら、立ち上がるPete。
Pete「お前、俺をわざと、遠ざけようととしてるだろ。わざとしてるんだろ、Vegas?だったら、なんで、俺と一緒にいたいなんて言ったんだよ。俺、お前のペットじゃないのか? それに、今、腹ペコなんだぞ。それなのに、お前、出ていっちゃったからさ。俺、自分のご主人様を探しに来なきゃならなかったんだぞ!」
Vegasの背中に、必死に、語り掛けるPete。
Pete「Vegas、Vegas・・・頼むから、振り返って、俺を見てくれよ・・・Vegas」
Peteの優しく穏やかな口調に、ずっと、背を向けていたVegasが、ゆっくりと振り返り、その目でしっかりと、Peteの瞳を捕えました。
泣き笑いを浮かべているPete。
そんなPeteを見て、微笑みを浮かべるVegas。
バカだな、もう、お前をペット扱いなんてできないって、まだわかんないのかよ
バン!バン!バン!バン!
四連発・・・。
血を噴き出し、倒れ行くVegasを見ながら、銃声ごとに、徐々に目を見開いていくPete。
うわ~と、絶叫しながら、反射的に、Vegasを撃った人間を撃ち殺してしまうPete。
そう、数分前までは、同僚だったのに。。。
プールの脇で、仰向けに倒れているVegasを見て、その場にへたりこむPete。
Pete「ヤダよ・・・、だめだよ、Vegas!! うわ~~~~、Vegas!あ~~~あ~~あ~~~」
Vegasに取りすがり、絶叫するPete。
★【Ep 14】3/5の雑感 ★
この『KinnPorsche』のドラマの中では、スロースタートだったVegasPeteの部分だったので、ホント、待ち構えておりました。
尻上がりに、その激しい愛憎と、それでいて、どこか抒情的なやり取りを高めていく二人の様子を固唾を飲んで見守る・・そんな感じに近かったでしょうか。
そう、まだ、本家本館では、抗争は終わってなかったのよね。。。
ここ、館内放送とかないんだっけ?
無線だってあるじゃん。
さっさと、本家の勝利宣言して、分家の人間は見つけ次第、確保って、通達しないから、こんなことになっちゃうのよ。(号泣)
何もかも、今さらジロー。
いや、それをいうなら、防弾ベスト着用義務の徹底な!
着るの、無粋とか、そんなん、美学でもなんでもないし!
誰もBigの犠牲を振り返らないから、こうなるのよ!
ベガピーを語る言葉が・・・正直、うまく思い浮かばなくて、話がどんどん変な方向に進んでしまうのです。
単純に、「不器用だから」という一言で片づけたくないですが、Vegasのような問題のある人間を、理解するのは大変です。
この人、何度も近くにいた分家の人間を盾にして、生き延びてますし、美化できないところもそれなりにあるんです。
ただし、この一族の男たちは、なんだかんだ言いながら、お互いのだめなところとか、理解しあっていたような気がします。
そこに、温かみは欠けていたかもしれないですけど。
だからこそ、惜しみなく愛を降り注げる存在が大切なんですね。
Vegasが考えてる以上に、Vegasを愛していて、筋を通して、追いかけたのに・・・愛の言葉を、自分をペットに置き換えるなんて・・・・。
ああ、この二人もまた、KinnPorscheと同じように、最初からやり直さなきゃあかんのだな・・・と思った矢先。。。
なんだか、もう、3/4は、基本、みんな、銃を構えてて、いつ、間違って発射しないともかぎらない緊張状態の中で、実際、Gunは死んじゃうし。
絶対、Kornにとって、やばいことを口走りそうになったから、撃たれたんでしょ!
そんなん、そっち(Gun視点)が真実ってことに決まってるじゃん。
でも、Gunが死んでしまった今、この件は、もうPorscheがいくら騒ぎたてても、どうにもならないの?
Nampheungのことを、自分は完全に理解してるっていうKornの言葉も気になる!
画面を見たまま、書いているだけではただの説明に終始しているようなものなので、なんとかしたいんですが、あまりにも波瀾の展開が続き、それ以上、何を書けばいいのやら、こちらが困るくらい、それ以下でも以上でもなく、みなさんが演じてくれるので、口を挟めないんです。
でも、一つだけ、確実なのは、ここで、ベガピーが終わりだったら、暴動が起きるってことでしょう。(苦笑)
一人、「眠れる森の美女」みたいなNampheungもいるし・・・。
Nampheungを見て、Porscheを見ると、血は争えない「姫」の血統を感じました。
それでも、ここでのPorscheは、ちゃんと、あのときの「ちびぽる」が成長した息子でしたね。
特に、倒れたママを抱きかかえた辺りからは、Nampheungに触れてもいい権利を有してるのは、何年保護していようと、ボスであろうと、義兄であろうと、Kornじゃない。
たとえ、15年ぶりの再会でも、母のNampheungにとって、息子だという認識はなくても・・・ここでは、誰よりも、血を分けた息子のPorscheに権利があるんだって、そこは、納得しちゃいました。
ただですね、息子だという認識はなくても・・・と書きましたが、私には、そう思えませんでした。
ただ、全てにおいて、わかっているのか、とまでは断言できない。
脳を損傷したのも、記憶をなくしたのも、事実でしょう。精神的ショックに弱いところもね。
でも、記憶が戻ってきているのを隠しているのも確かな気がします。
この閉ざされた空間で、来るべき時を待っていたんじゃないかな。
自分から家族を奪い、マフィアに縛り付けた養父と、自分の青春を台無しにした義理兄たちに復讐するため?
そんな暮らしから救い出してくれた夫の敵を取るため?
愛する子供たちがどうなったのか、ちゃんと確認をとるまでは・・・?
・・・とまでいくと、ちょっと先走りすぎでしょうか。
3/5だけでは語れないことも多いので、あとは、4/5以降に託します。
果たして、終われるのか? 私?