【業務連絡】明日は七夕🌌🎋です(笑)

 

 で、いつものご注意をば・・・。

本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 

『KinnPorsche』

รักโคตรร้าย สุดท้ายโคตรรัก【Ep.13】前編

 

 

《オープニング Story》


 13話の配信前にアップされた、khun坊ちゃまソロの番宣画像。

ええ、ここは、1話以下、よく登場する、主に、ボスパパKorn氏のプラべ空間でもある、本家レンガ塔に隣接する庭の一画。

決して、田舎っぽいどこか・・・に葬式に来てたわけではなかった(笑)

 テンクンが座ってたのは、噴水の先、階段上がったところの大鉢がズラリと並んでるところです。

 

【実際のロケ地】

Red Brick Kitchen by Chef Aue

 ホテルの一画かと思ったらレストランでした。

 

 

ラートプラーオって言えば、ああ、あの8話に出てきたスコーンのデートのお店(ロケ地)に、まぁまぁ近いじゃん!(笑)

3Kmくらいあるんで、 歩きたくはないけど(笑)



なんとも、クラシカルで、素敵な塔に見えるでしょ?
 
はぁ、なんとも痛恨の極み!😅
横から見ると、「塔」じゃなかったぜ!(笑)
Googleアース& ストビュー、遊ばせてくれてThanks爆笑

 

ここの池も、いろんな意味で立役者ゲラゲラ

 

内部も見覚えあり🐜

Porscheの里帰り→Kinn共々拉致が発覚して、パパが心配してたシーン。(5話)

 

 
 

そして、ここも、このお店の内部でした✨

(これは13話後編をお楽しみに!)

 

*********************

 

~隠れ家 監禁部屋~

 

何度目の事後かは、わかりませんが、とにかく、二人、頭の位置を揃えて、それぞれ互い違いに仰向けになってます。

この構図って、トレンド?

 

Vegas「お前、自分がどれだけセクシーなのか、わかってるか?」

ちらり、と、Vegasに視線を送り、「ん・・・」と答えますが、本気で、自分をセクシーだと思っているかは、また別の話です。

 

Vegas「最初は、自分のことをおかしい奴だと思ってたんだ・・今の今までな・・」

 

Pete「お前は、自分が、本当は何者なのかってことを受け入れるべきだと思う・・」
Vegas「お前のように?」
Pete「俺は、現実主義者ってだけだ。俺がどう感じるか、それが俺の考える全てだから」
Vegas「このクソみたいな世界で、一体どうやって、(そんな風に)生きていけるっていうんだ?」

自嘲も込めて、Peteに訊ねるVegas。

 

Pete「なんでだ? 俺をいい奴だとでも言うつもりか?」
Vegas「いや、お前のただのバカだ・・・」

Pete「・・・・・・」

その言葉が、なぜか、Peteの心に突き刺さったように見えました。

 

冗談めかして言ったつもりなのに、Peteが無言になってしまい、急に(内心)不安になり、Peteの耳に触れ、顔を自分の方に向けさせようとするVegas。

この手が、Vegasの弱さそのものなのに、どこか、委ねたくなってしまう。。。

 

 

~本家 中庭~


向き合うKinnとPorsche。

 

Kinn「それで、お前、本当に(戻っても)大丈夫なんだな?」

即答せず、少し間をあけてから、「うん」と、強めに返事をするPorsche。

※ どことなく、自然な感じがしないのは、例の写真を、前話のラストで見ているからですね。

 

それを聞き、頷くKinn。 ← 違和感、感じなかったのかな?

Porscheの立場になってみて、今は100%は無理でも、時間をかけて少しずつ、気持ちがほぐれればいいと思う気持ちもあるのかな。

 

Kinn「父さんは、俺達が戻ったと知ったら、きっと喜ぶに違いない」

手を差し出すKinnと、それを掴むPorsche。

Porsche「そうだろうな・・・」

 

嬉しそうに、歩き出すKinn。

 

あの写真が意味することのバックボーンはわからなくても、Porscheの本能は、この状況を、圧倒的に自分の立場が不利で、危険だと警報を鳴らしてる。

 

たった一つ、確実にわかっていることは、ボスパパKornは、両親との関係について、まだ自分に、全てを語ったわけではない・・ということ

ボスに対して、不審を持つということは、この『本家』という場所自体が全て信用できないということ。

 

ただ、全てにおいて、迷いがないわけではなくて・・・。

目の前にいるKinnの立場を思うと、うかつなことはできない。

言うべきだとはわかっていても、まだ言えない。

 

今の状況で、真実を語らないボスパパの思惑に、たとえ、Kinnだとしても、対抗できるものはなにもないから。

 

あの写真のことを明らかにする前に、まず、自分で調べてから・・・ということなんでしょうか。

 

~ベランダ~

テーブルで、スープを飲んでいるパパ。

 

二人の姿を見ると、「ああ、戻ったのか」と声をかける。

ここで、終始、Kinn(だけ)がご機嫌なのが、泣ける。

 

Korn「掛けなさい」

メイドさんに、KinnとPorscheの分のスープも持ってくるように指示するパパ。

 

Korn「調子はどうだ?」

Kinn「おかげ様で。我々二人で、よく話し合いをしました。過去は手放し、今日から、新しくやり直すことにしました」

Kinnの満面の笑みに、

張り詰めた表情だったPorscheもうっすらと口角をあげ、同意します。

Porsche「はい・・・」

これが限界です。

 

Korn「それが、お前たち二人のためにいいことだろう」

 

二人のために運ばれてきたスープを見て、

「さぁ、食べなさい。これは、熱いうちが美味しいんだ。それか、冷たく冷やしたものか・・・」と声をかけるパパ。

 

険しい表情で、スープの皿を、手前に引き寄せるPorsche。

 

どうしても、脳裏に浮かぶのは、自分たち家族の中に収まっていたKornの姿。

 

~回想~

おじさん《俺はな、まだ、お前らを自分の甥としてみてるんだよ。だから、お前らの事を本気に心配してるんだ。なにしろ、あのクソみたいな本家の奴ら、誰一人だって、信用できないからな》

 

ちなみに、おじさんの名前は、ARTHEE(アーティ)!

ママの名前のことを、出演者一覧の画像をあげて説明した際に、おじさんのことも触れたほうがいいかな、と思ったんですけど、もう出てこないかも・・って思ってスルーしてました(笑)

最後まで、単なるおじさんで通そうかと思いましたが、今回、あとから、THEEおじさんの名前、連呼するんで、一応、明かしておきます。

(回想おわり)

 

そして、目の前のスープを見て、何か思うところがあった様子のPorsche。

 

Porsche「ポープァ(お義父さん ※夫の父)も、カポプラー(魚の浮袋)スープ、好きなんですか?」

ポープァって言ってるよね!! 聞き間違いじゃないよね? ← 本当なら興奮したいところだけど、そんなに嬉しい場面じゃないの。。。ショボーン

 

Korn「ん? ああ、健康にいいからね。もう年寄りだから、栄養に気をつけないと・・・」

にこやかに説明する父親を見て、一緒に、おかしそうに笑うKinn。

 

Porsche「偶然ですね。」

ん?と、Porscheのほうを見るパパ。

Porsche「うちの父も、魚の浮袋スープがすきでした」

Korn「ん~、そうなのか」

Porsche「うちの父とお義父さんには、共通点があるみたいです」

Korn「ふふ・・」

 

ああ、Porsche、カマの掛け方がちょっとズレてるから、真意はあまり伝わってないよ。

なんて、悲しいの。

でも、今は、仕方ない。

Porscheも、探り探りだもん。

躊躇って躊躇った挙げ句、ようやく一口、スープに口をつけるPorsche。

 

でも、パパ、なにか、Porscheの異変に気付いたかな。

 

~隠れ家~

 

Vegas様、Youtubeを見ながら、お料理中。

ああ、ゆるされるなら、この姿をダイニングテーブルに座って、ずっと見ていたいわ~~!

いや、率先して、黒子に徹してお手伝いしてもいいわ。

Kinnのお料理風景と比べちゃいけないかな。← こら!物申す

 

性格の出る、とうがらしの切り方!(笑)

大切な人に、美味しいモノを食べさせたいとき、人は自然と、笑みを浮かべながら、料理をします。

 

ガパオライスだろうけど、脇に乗ってる茶色いの何?

 

完成したお皿をもって、Peteのもとに急ごうとした時、

「お前、一体何をしたか、わかってるのか!」と声を荒げながら、近づいてきたGunパパ。

Vegasが持っている料理を見て、怒りは頂点に達し、その皿を手で払いのけます。

音を立てて、ぶちまけられた皿・・・床に散らばるガパオライス~。

 

Gun「本家の奴らが、俺の息の根を止めようとしてるっていうのに!!」

Vegas「俺にどうしろっていうんですか、父さん!」

 

不甲斐ない息子の言葉に、あまりにも激怒して、口がもごもごしちゃうGunパパ。

 

Gun「お前は、ホントに、あの母親そっくりなバカものだな! 俺の息子にふさわしくない」

それだけ言うと、立ち去ろうとする父親の背中に向かって「だったら、僕が父さんの息子として生まれたかったとでも?」と、言ってしまうVegas。

 

ピタリと足をとめるパパ。

「お前、今、なんと言った?」と後ろ向きのまま、後ずさってくる。

 

指輪を内側に回すパパ。

振り向きざま、手を挙げ、Vegasの頬に命中。

あれ、殴るんじゃなくて、張り飛ばした?

 

私、殴る前、指輪で傷をつけないように、内側にしたのかと思ったんだけど、ビンタってことは逆じゃん?

この人も、相当、病んでるな。。

 

とにかく、右頬が真っ赤になったまま、固まっているVegasを残し、

そのまま、出て行ってしまうパパ。

 

ゆっくりと身体を起こし、床をじっと見つめているVegas。

 

今のVegasは、いくら、父親の暴力もまた劣等感の裏返しだという、Peteとの会話を思いだそうとしても、結局、逃れられない暴力の連鎖による絶望に蝕まれていくだけ。。。

 

 

~本家 トレーニング場~

煙草に火をつけるPorsche。

ここって、喫煙所?(笑)

 

写真のことや、さっきのやり取りを考えてるんでしょう。

思い悩んでいるところに、Kinn登場。

 

煙草と灰皿代わりの紙コップをとりあげながら、

ストレスがたまってるのか、と訊ねるKinn。

 

Kinn「タバコを吸っても、ストレスは解消されないぞ。もっと、何か他のものを口に入れたほうがいいんじゃないか?」

Porscheの頬に、チュッ!

おじさんみたいな下ネタだし、チュッじゃねぇし。。。

呆れたように見ても、特に反応するでもなく、視線を逸らすPorsche。

 

覗き込むKinn。

Kinn「さっさと話せ。気になってることがあるんだろ?」

そりゃ、これだけあからさまなんだもん。

気づくでしょ。

もう二人の間に、秘密はなし・・・って約束したよね。

Porsche「その・・・俺さ・・実は・・・話があって・・・」

やはり、Kinnに黙っているわけにはいかないと、話し始めたその時・・。

 

Chan「Kinn様、ボスがお呼びです」

 

ああ、大事なところで、邪魔が・・・。

いや、こんな誰よりも威風堂々としたChanさんを邪魔扱いなんてできません!(笑)

 

頷くKinn。

Porsche「さ、それ、貸して。俺が捨てるから・・。行ったほうがいい。あとで話そう」

さきほど取り上げられた紙コップを再度、受け取り、送り出そうとするPorsche。

Porsche本人は、出してるつもりもないし、それどころじゃないでしょうが、視線に、歴然とした色気が出ちゃうの。

 

頷きながら、「すぐ戻る」と言いながら、Chanさんを伴い、出ていくKinn。

 

Porscheの貧乏ゆすりの癖については、あまり触れてこなかったんですが、今日は、立ち姿でもしてるので、相当、ストレス度高いです。。。

 

~テラス~

木漏れ日の中で、読書する優雅なパパ。。。

マフィアマフィアしてないところが一番怖い。。。

そして、ここを見ると、Porscheの人魚姿🧜‍♀️を思い出す💡

 

 腰かけ、パパからの話を待つKinn。

Korn「ヴァディム氏との打ち合わせは、すでに延期しておいた。お前も、すこし休んだほうがいいだろう」

これは、Kinnに対して、というより、さっきのPorscheの様子が気になって・・・っていうのが強い気がします。

 

微笑むKinn。

Kinn「はい、父さん。」

Korn「もし、時間があるなら、どうして、二人で旅行にでも出かけないんだ?」

Kinn「その・・・実は、考えていたんです。あいつを驚かせたくて・・・。」

 

一瞬、間を置いて、微笑むパパ。

 

Kinn「私も(酒を)一杯、お付き合いしてもいいですか?」

笑いながら、Chanさんに目で合図するパパ。

 

Kinn「・・・父さん、健康に気を遣ってるんじゃなかったんですか?」

ちらっと、葉巻を見るパパ。

Korn「いや、なに、ちょっと吸っただけさ」

 

ああ・・・最後、目が笑ってない。

 

~Kinnの部屋~

ソファに座って、PCを見ているKinn。

 

隣に腰かけたPorscheが空けた微妙な隙間・・・。

 

Porsche「お父さんとは何の話だったの?」

Kinn「特に何も。普通の仕事の話をしただけさ。]

 

ここで、Porscheは・・・なにか隠してる・・・って違和感を覚えてるね。← 自分のことはさておき!😅

 

Kinn「・・・で、お前は? さっき、なにか言いかけただろ?」

Porsche「いや、普通の仕事の件さ。たいしたことじゃないよ」

 

そうか・・と、それ以上、追及しないものの、明らかにおかしいと感じてるでしょ。

 

舞台裏を見せない同士。

ただ、これ自体を、100%責める気にはなれないかな。

Kinnは、完全に、サプライズ感覚でしょう。

ただ、演技が下手だから、Porscheに不審がられるだけで。。(苦笑)

 

心配なのは、Porscheよね。

根本は、愛する人に、一切、辛さや苦労を背負わせたくない・・・という気持ちが強い人だから。もし、そんなことになったら、自分を責めぬく人だから。

 

Porsche「じゃ、先にシャワーあびるてくる・・・」

 

頷いてみせたものの・・・Porscheの背中から目を離さず、考えてるKinn。

 

さぁ、どうする? Kinn?

 

************

~隠れ家 監禁部屋~

 

ベッドの縁に腰かけているPete。

手錠が片側だけになってるね。

 

 

俯き、そして、手を胸に当て、なにかを考えているPete。

 

 

~隠れ家 ダイニング~

キッチンには、先ほど、料理をしていた時のまな板や小皿などがそのままで。。

 

テーブルに座り、考えて込んでいるVegas。

 

言い知れぬ悔しさに、顔をゆがめている。

 

~隠れ家 監禁部屋~

 

胸に手を置き、自分に問いかけてるの?

Pete「俺は、こんなの嫌だ・・・」

 

~隠れ家 ダイニング~

立ちあがり、キッチンの上のものを床に叩き落とし、

ドンドンと拳で、テーブルをたたきつけるVegas。

イラつきを抑えきれない。

 

~隠れ家 監禁部屋~

目に涙を浮かべ、自分で自分の頬を叩くPete。

先日のVegasのように。。。

 

Pete「だったら、なんで、嫌だと言わなかった・・・」

直接的な暴力もそうだけど、言葉で虐げられることも、スイッチが入ってしまうのね。

 

悲しい自問自答というか、Peteの中には、これは自分の身に起きてることではない、異常な事態は自分のせいじゃない、と、自己防衛するもうひとりの自分もいて、その自分からの自責でバランスを取ろうとしてるみたい。

 

極限の時期を経て、少し冷静になってきて、Vegasに対する自分の気持ちを、受け止めきれない部分も当然あるのかも。

 

鍵を外す音が聞こえ、(新しく作り直した)料理を持ってVegasが入ってきたのを見て、平静を装うPete。

 

同時に、顔を見合わせるVegasとPete。

 

Vegasの殴られたあとや、眉間に皴が寄ってることにも気づいちゃうPete。

Pete「・・・・」

Vegas「何見てる? いいから、食え!」

そういって、差し出された麺を受け取る前に、「お前の父さんが来たのか?」と訊ねるPete。

Vegas「食うのか、食わないのか?」

イライラして、八つ当たりされてるのもわかりすぎです。

 

Pete「その顔、どうしたんだよ?」

心配で、触れようとするPeteの手を掴むVegas。

 

Vegas「放っといてくれ!」

そう言われて、放っておける段階はとっくに過ぎてるでしょ。

 

Pete「こんなんで、お前、生きてるって言えるのか? 本家を頼れよ。Korn様は、そこまで残酷な方じゃない。」

Vegas「俺のこのクソみたいな人生が、本家のやつらのせいでもか?」

屈辱に顔をゆがめ、声を荒げるVegasに、静かに言い聞かせるPete。

Pete「お前次第だ、Vegas。 お前が選択することだ」

 

ここで、怒りの感情が湧き上がるということは、Peteの指摘が本当のことであり、まさに自分の弱さをつきつけられた、ということなのですが、Vegasは、それを認められない、認めてはいけないと教えられて生きてきたのです。

 

その場で、ラーメンをこぼすVegas。

 

ぐっと、Peteの首を絞めるVegas。

Vegas「たかが、俺と寝たくらいで、口出しできる身分になったとか思うなよ!どっちにしろ、お前はただの俺のペットなんだよ!」

 

首を絞められた状態で、「おまえみたいな奴は・・悔い改めるなんてことはないんだな」と呻くPete。

 

腹立ちまぎれに、Peteを立たせると、後ろから壁に押し当てるVegas。

 

Pete「殺せよ!くそったれ」

それを聞き、正面を向かせ、反射的に、ポケットからナイフを取り出すVegas。

身に沁みついてる動作って感じね。

Vegas「そんなに死にたいのか? はぁ?」

首元を押さえ、ナイフの刃を当てるVegas。

Vegas「望み通り、殺してやろう」

 

苦しさに顔を歪めるPete。

 

でも、Vegasの唇の横、ひと際、赤くなってるのが、(さっき、Kanパパからビンタされた時の)指輪のあとなのね。

映像だと、くっきり見えるから、是非是非、確かめてみてね😃

**********

 

さて、これから、khun坊ちゃまの大活躍です(笑)

 

~本家 Kinnの自室~

いきなり、ズカズカと、ソファに座るKinnの側に現われたTankhun。

 

Tankhun「ちょっと~、Kinn。私、嫌な夢見ちゃったんだけど~~」

 

Kinn「どんな・・・?」

また始まった、と思いつつ、パソコンの画面から、視線を動かさずに、一応、聞いてあげるKinn。

 

さすがの、khun坊ちゃまもちょっと言いにくそう。

Tankhun「Peteが死んじゃったの・・・」

 

いきなりの荒唐無稽な発言に、側に控えていたPorscheも、鼻で嗤ってしまう。

 

Kinn「あいつは家に戻ってるって、俺が言っただろ」

Tankhun「だから、お婆ちゃんに電話したのよ。そしたら、Peteは来てないって言ったの。」

Kinn「どうせ、友達と連れ立って、でかけてるんだろ・・・」

 

ここまで言ってるのに、なんで、わかんないの!と、イライラするTankhun。

 

Tankhun「あんた、そこまでバカになったの?! そんなのとっくに私がチェックしたわよ!」

 

ん?・・・と、Tankhunのほうを見るPorsche。

 

Tankhun「Peteは、家になんか戻ってないわ。なんで、あんたたち、急にこんなにバカになっちゃったのよ?」

Porsche「どういうこと?」

 

Tankhun「ちょっと!! 何言ってんの! 最後の指令で、Peteは分家に潜入させられたのよ。あの、イカれた分家の家の内部によ! Peteのこと、あんたのところに戻ってきて、直接報告もしないような奴だなんて思ってるわけ?

最後の方は、悲痛な叫びになってます。

 

兄ちゃん!!

よく言った!!

拍手!!

 

そこまで言われて、確かにおかしい・・・と感じていた違和感の正体に気づくKinn。

疑いもしていなかったPorscheは大ショック。

 

Tankhun「ねぇ、なんで、あんたたち、そんな風に落ち着いてられるのよ! もし、Peteになにかあったら、あんた(Kinn)も、あんた(Porsche)も、絶対許さないからね!」

 

Peteの名を呼びながら、泣きじゃくるkhun坊ちゃま。

 

さすがに顔色を変えるPorscheと、

想いを巡らせているKinn。

 

 

~隠れ家 監禁部屋~

そのPeteと言えば、Vegasにナイフを突きつけられている真っ最中!

(同時刻かどうかは知りません・・・)

 

Vegas「俺の事、甘く見るんじゃないぞ・・・」

単なる脅しだと、ネタ晴らしするように、声のトーンを落とすVegas。

 

ときろが、「いいからやれよ、Vegas。殺してくれ」と、涙目で懇願しはじめるPete。

 

Vegasもね、ちょっとやりすぎた、とわかってるんです。

誰かに頼らねばならない無能で弱い人間だと思われるのが、なによりも耐えられないのだ・・・と、それ、虚勢を張り続けてるって、打ち明けてるのと一緒だと思うけどね。

 

せっかく、終わらせようとしたのに、更に追い打ちをかけるようなことを言うPeteを睨みつけるVegas。

うわ、この表情もゾクゾクする。 ← 何度目だ、ナウシカ。

 

Pete「もう、何も残ってないんだ。人間らしい感情のかけらすら・・・」

 

Peteの言葉に、愕然とするVegas。

Vegas「・・・・・・」

なんと言えばいいのか、わからないVegas。

 

Pete「今はもう、生きてる価値も感じない。」

Vega「そんなことない・・」

Pete「このままじゃ、なんの価値もない。存在もしない。なんの感情もなくなる。俺の中には、何ひとつ、なくなってしまうんだ」

 

この、Peteのすさまじい虚無感は、現実社会へ戻るための気力すら、失いかけた自分への恐怖の裏返しであり、最後の抵抗のような気がします。

 

Vegas「Pete・・・」

思いもよらないPeteの言葉に、混乱するVegas。

 

Pete「俺、もう自分ではどうしようもできないんだ、Vegas。もう、何もできない・・・。もし、お前が今日、俺を殺さないなら、自分の手でやるよ・・・あ~!

そういうと、Vegasが構えていたナイフの切先(きっさき)を自分の手で掴み、頸動脈に当てようとうするPete。

ナイフを掴んだままのVegasに、「おい、放せ!」と怒鳴りながら、ナイフをむしり取るPete。

驚いて、もう攻撃するつもりはない、と、掌を拡げてみせるVegas。

 

Vegas「Pete・・・・Pete・・・」

興奮しているPeteを落ち着かせようとするVegas。

Vegas「悪かった・・・。な?Pete・・・すまない・・・」

 

泣きながら、喉に当てようとしたまま、動かせないPete。

それでも、必死にナイフを掴むPeteの掌から、ぽたぽたと血が滴り落ちていく。

 

ようやく、ナイフを首元から、少しだけ外すPete。

 

Vegas「わかったよ、降参だ、Pete。 ごめん・・・。俺を捨てないでくれ。頼むよ」

今まで、父親以外に謝るなんてしたことのないVegasが、思わず、本音をもらします。

 

それでも、首元にナイフを向けたまま、

Pete「俺は、人間なんだよ、Vegas。感情だって・・あるんだよ」

訥々と訴えるPete。

 

Vegas「最初から、もう一度やりなおせないか? 俺とお前だけで・・・。俺にはお前が必要なんだよ、Pete。な、お前と俺の2人だけで・・・。お的と俺だけだ・・・Pete・・・」

 

Pete「俺が必要だと? 自分の感情をただ投影させるための、なんの感情も持たないペットのようにか?」

 

小さく首を振るVegas。

Vegas「違うんだ・・・」

Peteの胸元のナイフをなんとか下げ、自分の額を、Peteの額に押し当てるVegas。

こんな愛情表現しかできないVegas。

 

激高するPete。

Pete「だったら、これは何なんだよ!!」

左手につけられた手錠と、そして、それに付けられた鎖を見せるPete。

 

Vegas「わかった、Pete。わかった・・・。でも約束してくれ。俺を置いて行かないと・・・。俺を捨てたりしないとだけ、約束してくれればいい」

そういって、手錠のハマったPeteの手を掴むVegas。

 

Peteの首元に、手をかけ、ゆっくりとキスをするVegas。

Vegas「俺と一緒にいてくれよ」

額を押し付け、懇願するVegas。

 

なによりも、このVegasの執着に、自ら応えてしまいそうになる自分が一番恐ろしくて、必死に歯を食いしばるPete。

 

Vegasに気づかれないように、そっと、もう片側の、ぶら下がっている手錠を握りしめ、「ごめん・・・」と言いながら、Vegasを引き離し、殴りつけるPete。

 

意識を失い、その場に倒れるVegas。

 

手を開き、血だらけの痛みを目にし、そのまま、横たわるVegasのもとに膝をつく。

手錠のカギを探すPete。

この時、Vegasの腿にそっと添えた手が、やるせない。

 

泣きながら、手錠を外すPete。

隠れ家の庭を小走りに走り抜け、

目の前の川(?)で投網している小舟の漁師に気づき、

大声で助けを叫ぶ。

 

 

もしかして、これが、これだったの?

 

 

 

★【Ep 13】前編の雑感 ★

ラス前で、畳み掛けるように、いろんなことが大きく進むのかと予想してましたが、まるで、今までのパターンの焼き直しのような展開の中で、それぞれの思惑を、わりと時間をかけて、一段、掘り下げて描くつもりのようですね。

 

今まで見てきた、それぞれのキャラクターが取る行動面での経緯を踏まえ、その時、どんな気持ちだったのか、どういう感情で動こうとしているのか、どの程度まで気持ちをぶつければいいのか、どう変化してきたのか・・・。

それを重視していたような気がします。

 

なので、余計、一見、裏表なく、思ったことをストレートにぶつける、khun坊ちゃまに賞賛をあげてしまいます。

 

いや、結構、欲望に忠実で、細かい計算もしてますが(笑)、この人のすごいところは、自分をよく見せようとかいう打算がないところですから。

そこが、ある意味での“信頼”でしょうか。

今回も、かなり、クン坊っちゃまの破天荒な愛情深さに救われてるびび。

 

あと、Peteが見せた、息が詰まるほどのVegasとの攻防は、ラブシーンと同等に濃密で、狂気をはらむ二人の愛憎にぴったりです。

 

Peteが、あのまま、自我を失う寸前まで追い詰められていたことに対し、人の自由を奪い、監禁するという罪の大きさを、Vegasとの愛憎と一度、生木を剥がすように切り離すことで、まずは描いたことも好感が持てます。← 何様視点、健在!

 

★【Ep 13】中編に続く ★   


 

あとはやはり、Build(Biu)の件ですね。

過去のこととは言え、とても残念だと思います。

本人の反省の言葉と、事務所の対応を見て、受け止めるしかない気がしますし、静観していようと思います。