いつものごとく、本格的なネタバレです。
「完走記念」は特に、全編、ネタバレ以外のなにものでもありません。
ご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
とりあえず、その2は、もうひとつのメインの「LIE嘘」編から、はじめます。(理由は、おいおい、わかると思います のこりの、「LOVE愛」は、いずれまた・・・(笑))
【DBK 完走記念】みんなの「愛と嘘」/ その1 は、こちらから
เกี่ยวก้อยสัญญา (キアウ コイ サンヤー): 指切りげんまん 嘘ついたら針千本飲ます /LIE 編
ピート プポディンくんは、約束を守る子です
:お母さんに知られるのを嫌がるKaoのために嘘がつけない(下手とも言います)Peteは努力します。愛だね。
(友人以上の親愛を示すかのように)おかずを取り分けるPeteに、「ばれる!」と足で注意するKao。
:すでに、最初も最初、Ep.01の1/4の段階で、問題の芽が提起されてますね。
チャーミーグリーンのシーン(笑)も、「これは、お前のためでもあるんだ。もし、わかっちゃったら、お前は自分から言いださずにすむんだぞ。 もう、お母さんも気づいたっていい頃だよ」って、実は、まともなことを言ってます。
愛情をストレートに示すPeteには、なんの落ち度もありませんが、Kaoは「隠すが最優先事項」になってますからね。
(これらは、のちほどの 公表の線引き に続きます。)
Peteはしかも、いちいち「約束する」って、その都度宣言するんですよね。
自らNonの服を返しに行く際にも、
Pete「・・ったく、アイツを殴ったりしないって。」
心配するKaoに対して、
Pete「・・・・約束する。トラブルは起こさない。 いいから、あいつに、メッセージを送れ」
・・・結果は、
Nonに服を突き返し、そのまま、無言で立ち去るPete。
ね?
しかも、「LIE編」になったら、Peteが活躍し始めた?
自ら、誓ったのに・・・
【揺れる愛】の「不況和音」でも取り上げたように、Kaoは、Nonを教えるのをやめてもいい・・とPeteに告げます。
:カオがピートの家のプールで、「止めてもいい」と言った時、びびさんや皆さんは、無理なんじゃないかな、と思われませんでしたか? 私は、完全に無理なのに、その場しのぎで、あんなこと言っちゃって、と、ハラハラしました。すでに、「嘘」が始まっているかのように感じます。
:そもそも「辞めてもいい」って言っちゃうのがもうKaoの言葉じゃない。キャラがブレるわ!!Kaoはただの優柔不断な、事勿れ主義じゃないもの。「No」と言えないことと「Yesマン」なのとは違う。 でもやっぱりドラマだし、この後の胸が締め付けられるくらいに2人のすれ違いやお互いの一方通行、イケメンすぎるPete(tayくん)や神々しいほど綺麗なKao(newくん)を見れるのはこの 「辞めてもいい」発言のおかげ。そもそも「らしくない」ことするからドラマが起こるし、面白くなるんですよね。これは、リアルライフも然り。
あーーーーもう ほんとに!
(実は、このご意見は、本来であれば完全版を一気読みしていただきたいくらいの内容なのですが、すみません、分割させていただきました。後半部分のほうからまいります <(_ _)> )
: この展開について、言及されてきたのは、このお二人ですが、おそらく、同じように思われた方々、多かったと思います。
たしかに、この流れでは、そう見えても無理からぬ・・・って感じですよね。
自信満々に言い切ってるわけじゃないですもんね。
当然、難しいことはわかっていても、そうしてもいいくらい、Peteが好きだ、ケンカなんかしたくないって言いたかったんでしょうねぇ。 ← 私も、書いてて、もう、苦し紛れ(笑)
それに、本心ではなかった・・・と言いきれるほど、Kaoにも、全てが予見できていたか・・・というと、
そのあと、勃発した、Giftちゃんの寮引っ越し費用の捻出や、より具体的になってきたママの昇進をちらつかせられたら、あの場で、Non父に、もうレッスンはしませんとは言い難い。。。
もう、ここは、おっしゃるとおり、Kaoは、(脚本というか、ドラマの)罠にまんまと引っかかった・・・ということにしておきたい。(苦笑)
そして、これは、私の感覚ですが、どうも、今作品のKaoは『KMA』の時のKaoよりも『OurSkyy』の時のKao・・・をベースにして、それに寄せているような気がします。
ついでに言えば、
1)キャラクター自体が成長し、生身の人格感の強いメインキャラに昇格
2)言動もより微に入り細に入り、「ただのいい子ちゃん」ではなく、悩み多くなった上に、
3)それに反比例して、Peteの男っぷりを嫌味なくアップさせるドラマの牽引役としての立ち位置
4)Peteへの愛情と可愛らしさはパワーアップしつつ、説得力を持たせるように、現実的な彼女路線は崩さない
このもどかしい人物造形、今回のKao役を演じるにあたってNewくん、そうとう難易度高くなってますよね。
土曜日、いつもの時間に会おう
Kaoの嘘が、具体的に始まった、この場面。
:このドラマはここで送信ボタンを押す事が「起」に当たるわけで、とっても重要だったんだけど、でもリアルだったら結局KaoのことをゆるしすしかないPeteだから、Kaoは一方的にそうするしかない理由を伝えて強行すればよかったんじゃないかと思ってしまう。もっとPeteを信じてあげるべきだった。脚本としては正解だし、仕方ないけど、やっぱりすごくKaoらしくないな~って思っちゃう。
: 前項で書いたように、(脚本の)罠にひっかかったとしても、Peteに向かって、再度、嫌がられようが、なぜ、根気強く説得しなかったのか・・・と言う疑問はどうしても、頭から離れない方も多いのでは。。。
ほんと、ど~した、Kao?って感じですが、それでも、やはり、Kaoを突き放すこともできず・・・・(苦笑)
もともと、Kaoにとってこの件は、いつぞや、Peteがぶちぶち文句言ってた小生意気な男の子がNonだったなんて、全然、知らなかったし、聞いたあとでも「あ~~~」程度だったし・・・、そもそも、あの時は、About Aboyzを断りに行ったはずだったのに受けてきちゃうし・・・Kaoにしてみたら、事後承諾と気まぐれの連続で・・・最初の段階では、このことが、まさか、こんなに大騒動になるなんて思ってなかったんだと思うんです。
それでも、いつになく、Nonに対して、排他的態度を取るPeteの徹底ぶりを見て、そして、あんなふうに、約束をしてしまった以上、さすがに、そう呑気なことは言ってられなくなります。
お母さんのこととか、自分のこととか、当然、Peteのことだって、全部考慮したうえで、
誰も傷つかない方法を模索し続けたKaoは、
残りわずかに迫ったNonのレッスンを続けることを選択することに・・・。
とにかく、その期間さえ、目をつぶって乗り切ってしまえば・・・・の一念で。
私は、このKaoの嘘が (どこかで、破綻したとしても)「Peteなら、最後にはわかってくれる」という甘えがあったのでは・・・と推察をしました。
今になると、「甘え」ではなく、「甘さ」だったんだな、と、一文字の大きな違いに、頭を抱えています。
嘘を、スタッキング(積み重ね)することの怖さ
:Peteの言葉に、ずっと引っかかってます。
「ひとつだけ約束してくれ。俺に嘘はつくな」
これって、Peteは、Kaoが、すでに、ついてしまった嘘を謝り、本当のことを言ったら、こじれなかったんでしょうか?
:これは、この時↓にいただいたご意見が関連するかもしれません。
(「俺に嘘をつくな」発言をしたプールでの二人のシーン)
:ピートは勘づいてるよね。
カオの性格知ってるもん。
でも、自分を優先して欲しい、嘘はつかれたくない。
だけどねー😌
火種が燻ってますね。
:Peteの繊細な部分が研ぎ澄まされてますよね。
Kaoも、Peteに対して、甘えがあるのも否定できないし・・・。
先のご質問者さんへの答えにもなりますが、もし、この時、Kaoが「実は・・・」と打ち明け、謝罪していたとしても、正直、聞く耳を持ったとは思えず。
Kaoがその場しのぎで必死に取り成し・・・。
また別の、違う嘘をつくだけだったのでは・・・という気がしてしまいます。
でも、正直に話したら、また、大ケンカになって、揉めるに決まってる。
悪いことをしてるわけでもないのに、謝ったり、それでも、収まらないかもしれない。
どんな風に想像しても、いろんな可能性を探っても、この件に関して、好転の兆しが一向に見えない。
もしかしたら、今度こそ、「別れる」って言葉が、Peteから出るかもしれない。
これが、Kaoによぎるある種の「予感」です。
その予感が、あながち、「はずれ」ではないのかも・・・と思わせるように、二人は、その感情の揺れをわかりやすく、みせてくれます。
おそらく、その細か~い、重箱の隅をつつくような部分を拾っていくことで、より、3作目となった、PeteやKaoの“キャラクター”の本質部分が肉付けられていくのかな・・・と勝手に思ってるんですが、その部分が、BLドラマとして、求められているのか否か、という点では、私もイマイチ、自信がないです。(笑) ← 筋追いを終えても、いまだに、自信がないです。。。(苦笑)
十分、お互いのことを好きなのに・・・と思うと、見てるともどかしいですが、「いい子ちゃん同士の恋愛ドラマ」ではないのだ、と言う視点で、ふたりの一進一退を見てる感じです。
Nonのページに、Kaoの「いいね」がついていることに気づいたPeteが、家の前で待ち構えていたときの様子です。
振り返ったKao。
すでに、こんな表情です。
>Pete「どこにいってたんだ?」
>Kao「個人レッスンにだよ。なんで、来てるって言わなかったの?」
:これNonの所から帰ってきたって事ですよね
機嫌悪そうに迫ってくるPeteを見て
Nonに教え続けてることがばれたのかと顔が引きつってるのかも
Kaoの気持ちに同調してるとずっとしんどいよ(^^;)
: 新たな積み重ねては居ないかもしれないけれど、心臓バクバクでしょう。
もちろん、Kaoだって、なにもしなかったわけではないんですよね。
撮影デートの時だって、やっぱり、このままじゃ、いけない・・・と、打ち明けようとするKao。
「なんで、あいつの話なんか持ち出すんだよ。 気分台無しじゃん。 」というPeteのことばに、あっけなく撃沈。
あ、心折れた。。。
「そんなの言い訳じゃん」と言われるかもしれませんね。
ただ、Kaoにしてみたら、ますます、言い出しにくくなったことは事実です。
ただの友達
さて、ここで改めて、第1話のチャーミーグリーンのシーンに戻りますね。
無言で水をとめると、そのまま、じっとPeteに厳しい視線を送るKao。 ← ここでは、Kaoのほうが優位のようにさえ、見えます。
Pete「ああああ、わかったよ。もう、この件で冗談は言わないよ。約束する。もう、ばれるようなことはしないよ。ちゃんと、ただの友達みたいに振る舞うよ」
こんな他愛もない、(口にした)Pete自身でも気にもとめないような「約束する」の一言ですら、Peteは、どこかで身に刻んでいたのかもしれません。
この時の、Peteの言い方が深刻ぶってない分、このあと、9話で「ただの友達」を口にした時のPeteの気持ちを思うと、余計、ぎゅってきます。
ピート プポディンくんは、約束を守るよい子なのです。
チャーミーグリーンのシーン、実は決して侮れず。。。
最初、Nonに向かっていた怒りの矛先が、止めに入ったKaoに向かった時、
:「お前たち何なんだよ」って言われて「何なんだろうな。。。」の後の沈黙。
PeteはKaoの言葉を待ってたと思うし、沈黙が意味することを理解して、頭に血が昇っていてもなお冷静にKaoの為に「ただの友達」って発してる。
もう既に何でも無くなって「ただの友達」に成り下がったってことなのかなって思ってたんだけど、発する前にPeteから悲しみは感じなくって、怒りながらも目はなんか優しく感じました。
でもKaoは前者の方で捉えてるんですけどね。
この期に及んで何も言えないKao、Pete以上に守りたいものっていったい。
ずっとKao目線で追ってたけどPete目線で見直すとKaoの女々しさが大いにシンドイ。
: 1話の冒頭で、この先、波瀾が起きることは視聴者に予告済みですが、「ああ、俺達、一体、なんなんだろうな」で止めておいて、改めて、この時の小さな約束を見せるという流れを作っているんですよね。
「ただの友達」は、唐突に出て来た言葉ではないということです。
片や、Kaoに視線を移してみると、嘘がバレたと知ったあの時のKaoの状態を、強いショックと罪悪感から、なにも考えられなかった、としておこうかな、とも思ったんですが、実際には、まだ、罪悪感がわくほど、事態を飲み込めてすらいない。
そもそも、「この時のKaoは、いや、いままでもずっと、本当に、Peteの怒りの本質をわかっていたのか否か」っていう疑問もぬぐえず。
怒りの裏に潜む正体
そして、Peteは、「怒り」だけではない・・・というご意見もそのとおりだと思います。
「怒り」だけではないのであれば、一体なんなのか・・・ということになりますね。
Peteとしては、いままで、ずっと感じて来た違和感の正体がようやくわかり、当然、なぜだ、という疑問もわいたことでしょうし、その場で問い詰めたい気持ちもあったでしょう。
でも、Peteに、皆の前で、Kaoを責め立てることなど出来るはずもありません。
なんどもなんども、ためらうその姿をみれば、明白です。
「ただの友達」と言ってしまった以上、その場にいることも耐えられなかった。
さきほど、今回のKaoは、『OurSkyy』のKaoを彷彿とさせると書きました。
筋追い中には触れなかったのですが、『OurSkyy』のKaoもまた、しっかりもののKao・・・という鳴りを潜め、どちらかというと、Peteに甘えたいキャラ強めでした。
占い師のお婆さんに言われたという開運ミッションをこなすんですけど、あれも言うなれば「嘘」がはじまりで、Peteは途中、それに気付きながらも、最後まで、付き合ってあげちゃいます。
Kaoが、なにか目的があって、しかも、それが、自分に向き合うことだと察したからです。
Pete自身、自分は「嘘」をつくのはきらい(下手)だし、「嘘」をつかれるのもいやだけど、納得できる理由如何(いかん)によっては、譲歩の余地がないこともない・・・とも取れます。
そして、それが、私の中で、このご意見につながります。
:嘘をつかれたことより
内緒にされたことが
Peteには何よりつらいんだと思います。
: このご意見をいただいたことで、Peteの怒り具合を計りかねていた方々も、大きく得心がいったのではないでしょうか。
私は、表面的なPeteの怒りの激しさに気を取られていて、どちらかと言えば、この中では、Sandeeの考えに一番近かったかもしれません。
なので、大いに得心がいきました。
:「一番近い人に心配をかけたくないから言わない」
「一番近い人を怒らせたくないから言わない」
現実社会でもドラマでも問題はいつもこれ(笑)
最初に言ってたら問題は起きなかったのか?
これって永遠のテーマですよね。
自分だけが知らされていなかった。
自分のいないところで、示し合わされていた。
この辛さと、むき出しのまま、向き合えというのは、さすがに残酷です。
だから、「怒り」をまとうのですね。
この夜は、くしくも、主人公4人が揃いも揃って、眠れない夜を過ごすのですが、もちろん、この時のKaoは十分、打ちひしがれています。
完全に、泣く一歩手前のKao。
っていうか、もう、ほとんど泣いてる。
繋がらない電話を絶望的に見つめ、ベッドに仰向けになり、そして、腕をまくらに、横向きに・・・。
でも、この9話のシーンが、Peteの怒りの頂点ではなく、発端でしかなかったということの、本当の恐ろしさをKaoはまだ、知らないのです。
その1で、二人の「愛」、その2で、「嘘」を中心に、みなさんの反響を絡めつつ、まとめっぽいものをお届けしてきたんですけど、お気づきかと思いますが、9話で、Peteに、Kaoの嘘が発覚したところまでで区切ってます。
そうなんです。いや~、まだまだ、あるんです。
後半も、皆様のご意見、蔵出しさせていただきます。
さて、次も・・・筋追いしている時を思い出しながら、更に、あ~だこ~だ、言ってしまってます。。。(笑)
これってエンドレスな作業なの?と、自分に問いかけてます。