さて、「水曜日編:PuthKaeng」のエピソードが私にとって大穴だっただけで、本来、私のような『My Engineer』のRamKing推しにとってみれば、『金曜日編』こそ、メインで見てもおかしくないキャストなのでした。

そこは、ちょっと雰囲気的にも、別扱いということになってしまいますね、ってなにかの言い訳?(苦笑)

 

では、いつものご注意を・・・。 

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

Y-Destiny

EP.13~ 分割はどうなる?(笑) 
 

 

◆金曜日(Suk means Friday) Ma-Suk とJia &TirのDestiny◆Ep.13~14

 

この立ち位置・・・・と、それぞれの視線。

JiaとTirの二人の視線は、合わせたかったのかな?

 私としては、一番奥のJiaは真正面を、まんなかのTirは斜め上を・・と、明確な違いがあると思ってるんですけど、ちょっと微妙かな?(笑)

 

Musuk Friday - Light Blue 

金曜日生まれ(工学部2年生)

誕生日の性質:考えすぎて落ち込みやすい

恋愛の視点:奇跡はない 真実の愛は一度しかない

 

 

《ざっくり概要》

 ここは、このエピソードの主人公、Masukの部屋です。

寮のようですが、一人部屋です。

 

レコードプレーヤーをかけるMasuk。

これは、実際のレコードの曲がかかってるという設定なのかな?

そういう感じはしないんだけど・・・・U-Nextも、本国の配信版も見たけど、使用楽曲は同じだった。。。てことは、著作権関連での差し替えじゃないってこと? う~ん。。。

 

部屋全体の印象としては、ブルーグレーの、落ち着いたトーンですが、特に、無機質というか、殺風景というわけではありません。

 

デニムのベストをトレードマークのように、いつも着てますね。

大学の制服を着こんだ鏡の中の自分を見つめる感じは、ただの身支度のチェックじゃない感じで、

ちょっとドキっとします。

時計が5時半をさしてるんだけど、まさか、朝の5時半?

 

でもね、この人のアクセサリーのチョイス、かっこいいよね。

あ、手フェチの方は、ここの数秒間で、確実に悩殺されますんで、ご注意下さい(笑)

 

結構、ピアスもイヤーカフも指輪もブレスレットも、数はつけてるのに、チャラチャラゴチャゴチャしてなくて、全体的にすっきりしてる感じが、もう、私、ツボってます。。。

なぜ、私の周囲に、こういう男性がいなかったのか・・・・という呟きは、呼び寄せられなかった・・・という結果論でしかありません(笑)

 

キャンドルを吹き消し、部屋をあとにするMasuk。

 

ここの一連のMasukの制御不能な色気。。。

後半のRam@まいえん を思い出すわ~~~。

いえ、確実に、パワーアップしてると思うわ~~~~。

 

 

~通り沿いのカフェ?~

自転車の後ろに、大きな花束を載せて、配達のバイト?

女子大学生がお茶しているテーブルに出向き、花束を持って、傍にたっただけで、Masukからもらえるものだと思って、超意識する女子。。

わかるわ、その気持ち。。。

でも、そっけなく、どこかでお会いしましたっけ?とか、聞いちゃうのよ。

誤解をとくために、「自分は、愛を届ける幸せの配達人だ」と明かすMasuk。

すぐ近くに、送り主待機。

かろうじて、会釈だけは返す女子学生。

人としての最低限のマナーは死守。。。(笑)

しかし、すぐさま、友達と一緒に席を立ってしまう。

もう一人の友だちが仕方なく、花束を受け取ったけど・・・残された依頼主のことを考えると、「幸せの配達人」に関しては、その趣旨や意義には賛同するけれど、これは・・・状況と立場によるわね。(苦笑)

このあと、席をたって追いかけていった依頼主のことも気になるけど、テーブルに彼女たちが置いて行ったドリンクが、ほぼ手つかずで残ってるのが、なんだか、気になっちゃう。

 

「配達完了」の連絡を入れるMasuk。

 

この人は、Jia。

こうしてみると、佇まいは、マダム色強めな人みたいだけど・・・早急な判断は難しいところですね。

いわゆる、フラワーショップの店長というか、社長さんです。

私は、かえって、「綺麗な男性性」っていうのが、より濃く出ている気がします。

 

う~ん、攻めなのか受けなのか、微妙。

どっちも行けそうな気がする。

BLドラマって、つい、そういう役割分担で、ついキャラを見ちゃう傾向、強めだけど、それって、どうなんだろう?

 

マダムJiaが見てるこの場面、

これ、どういうこと、いまいち、わかりません。

 

ここで、オープニングを挟みます。

 

~通り~

舗道に大の字になって寝ているホームレスの男。。。

このホームレスさん、『Lovely Writer』を視聴済みの皆さんならお気づきだと思いますけど、Janeの兄ちゃん、そうJap兄ですよ(笑)

※ まぁ、今回は、『Why R U?』『YYY』つながりで呼ばれたんだと思いますけど・・・(笑)

 

ホームレスおっちゃんの隣に、腰を下ろすMasuk。

手には、屋台で買ったらしいお弁当を持ってます。

もらったおっちゃんが、お礼もそこそこに「今日は暑いな・・・」とか言ってるので、こういうことは珍しいことでもなんでもないのね。

お弁当だけじゃなくて、手持ちの簡易扇風機もプレゼントする。

一体、このホームレスと、Masukはどういう関係なの?

今の段階では、説明なし。。。

とりあえず、特になにかするわけでもなく、「じゃ、行くね~」と、その場を立ち去るMasuk。

 

旧い飛行機(旅客機)を、配達専用のお花屋さんの店舗兼事務所としてるお店で、Masukは働いてるのね。

配達を終え、帰還したMasukを出迎える他のスタッフと、Jia。

 

途中の小上がりのような階段に、腰かけるMasukの様子を心配そうに見つめるJia。

間違いようがありません。

この人は、Masukが好き。

それも、ただの好き・・・以上ね。

 

けだるそうに物思いにふけっているMasukをほっておけず、傍に近寄り、声をかけるJia。

さきほどの配達客のことを報告するMasuk。

あんまり気に入らなかったようだと聞いて、自分のフラワーアレンジメントが気に入らなかったのか?とか、アレルギーがあったのか?とか、お花の出来を気にしちゃうJia。。 ← さすがお仕事熱心な社長さんです。

依頼主が・・・と説明するMasukに、「当然だ、(花をプレゼントされた)Daoは学部のチアリーダーだぞ。」と説明するJia。

もともと高嶺の花なんだから、気にするなってことみたいです。(苦笑)

でも、Daoちゃん、Masukのことはまんざらでもなかったよ。。。

 

落ち込んでいるMusuk相手に、会話続かず・・・。

 

来週のバレンタインデーの予定を訊ねるJia。

「予定ないよ、なにか手伝うこととかあるの?」

ああ、そうよね。

普通は、こういうイベントって、お店忙しいはずよね。

 

もう一人のスタッフくんが、恋人にフラれる危機だって騒いでます。(笑)

しかも、3年も働いてるのに、自分には、予定なんて聞いてくれた試しがない、とか言ってます(笑)
 

 ま、これでバレンタインデーは、Masukと二人っきりだし、Jiaにとっても、WinWin・・・・と、そう単純でもないのが、『金曜日編』のスペシャリティーなところです。

 

「でも、おまえにだれかいい人がいるなら、二度と頼んだりしないぞ・・」

「そんなこと、あるわけない。誰が俺なんかと・・。それよりは、ヒア(兄さん)は? 予定とかないのか?ちゃんと言ってよ。店なら俺が見るよ」

あっても行くわけない、かきいれ時だぞ、と一笑に付すJia。

 

この時、Jia、Masukの背後に手を伸ばしてる感じ。。。

 

「じゃ、俺、もう行きますね」

 

Masukがどいて、はじめてわかる、この手の位置。。。

逃げられたか・・・・。

そうか・・・そういうことなのね。

 

~川沿いのテラス~

フェンスに腰かけるように、一人、川面を見ているMasuk。

絵になりすぎ。。。

 

そこにやってきたのは、Satです。

落ち込んでいるMasukを心配してますが、工学部つながりの先輩・後輩ってだけでしょうかね。

 

「寂しいんですか?」と、ストレートに聞いちゃうSat。

Satが、良縁祈願のために、教会に誘ってる。。。

教会? 寺院じゃなくて? 

 

ナンセンスだ、そんなの望んじゃいない・・・と拒否するMasuk。

Sat「本当なんだって、P’。 過去から未来への願いごとも、それから、未来から過去への願いごとも・・・本当のことなんだよ

力説するSat。

Masuk「もう、よせって。俺は、証明できないことは信じないんだよ。俺のソウルメイトはまだ、生まれてないかもしれないだろ」

前にも、そんな話を、PuthやTue相手に、屋上でしてましたね。

Sat「そんなことないですよ、近くにいるかもしれないし、あ、店にいる誰かかも・・・」

屈託なく、言ってくるSatの言葉をじっと聞いているMasuk。

 

~Masukの部屋~

部屋に、ろうそくをともし、自分で入れたコーヒーを飲むMasuk。

この砂時計に意味はあり?

 

とにかく、このMasukが放っている孤独感は、周囲がちょっと気をもむレベルだろうな、ということは理解できます。

 

~店~

お店のスタッフ(名前は、Pongpaengくん)の男の子が、Jiaの指導のもと、バレンタインデー用の花束のラッピングの練習中なんだけど、全然うまくいかなくて、通りかかったMasukと交代しようと試みる。

Jia「お前、さぼる気か? 恋人とだべりにいくのか?」

そう詰め寄られると、自分だって、彼氏(Masuk)と一緒にいればいい!と爆弾発言(笑)

 

こういう時は、動揺して、顔に出ちゃったほうが負けです(笑)

 

Jia「なにが、彼氏だ! お前なんか、どこへでも行ってしまえ」

ふん、と、わかりやすく退場するPongpaeng。

スタッフくんにも、Jiaの気持ちはバレバレってことですね。

 

二人の、微妙な雰囲気。。。

そして、2人の間に見えてる、“鹿のはく製”もまた、微妙にリアル(笑)

 

やっぱり、Masukは気づいてるけど、なにも触れないのね。

 

Jia「バカなことを言うやつだ。気にするなよ」

冗談めかすこともせず、淡々と、バレンタインデーのためのラッピングを教わるMasuk。

「でも、覚えてられるかな・・・」と自信なさげ。。

「大丈夫だ、ゆっくりやればできる、一緒にやってみよう」というJiaの言葉が、穏やかで優しくて。。。

ラッピングの飾りの鍵を取ろうとして、重なる手。。。

 

こんなロマンティックな曲までかかってるのに、何事もなかったように、先にすすめるMasuk。

 

これは、明らかに、Jiaの気持ちに気づいていて、それでも、その気持ちに応えることができない事情があるってことよね。

そうでもなければ、こんなふうに、何事もない態度を取り続けるのは、ある意味、残酷すぎるでしょ。

 

仕事終わり・・・自転車を押すMasukを追いかけて来たJia。

この風車は、LGBTQ+のシンボルのレインボーよね。

やっぱり、BLドラマ全般、このシンボルをみんなで掲げようっていう意識が高まってるのかな。

 

このあとの予定を聞かれ、仕事に使うものの買い出しにつきあってくれ、と頼まれるMasuk。

 

~映画館~

あれ、買い出しじゃなかったの?

不思議そうなのは、私だけじゃなく、Masukも一緒だったみたい。。

特になにかを買いにきたわけじゃない、アイデアを探しにきたんだ、と説明するJia。

ちょい、無理あり気味ですが、Jiaの気持ちがわかってるこっちとしては、受け入れる所存。← 何様(笑)

「映画の中に?」

「・・・・うん」

もしMasukが退屈したり、孤独を感じたときにはどうするか?と訊ねるJia。

「特別なことは何もしないですね。バスの終点まで言って戻ってくる、とか・・・」

「変わってるな・・・。そのことから、何かを得たりしたのか?」

「・・・・・他の人の暮らしを見ることが出来たんですよ。自分たちよりもっと、大変な生活をしている人たちがいたり・・・、ある人は幸せそうだったり・・・」

「もし、そんなに退屈してるのなら、どうして、誰かを探そうとしないんだ?」

 

Jia様、がら空きだからって、あまり、映画の最中におしゃべりはしないほうがいいですよ。。。

 

長い沈黙のあとで、「僕のソウルメイトはまだ、生まれてないんですよ・・・」と、いつもの常套句を口にするMasuk。

 

その時、急に、客席内に、火災報知器が鳴り響く。

突然、客席内で、火の手が上がってるけど、一体、なにがあったの?

 

ここで、Masukの脳裏には、過去の出来事が蘇り・・・呆然としたまま、立ち尽くしてしまう。

Perthくん、映ってます。。

 

必死に、Masukの名を叫ぶJiaの声により、ようやく焦点のあったMasukがその場を逃げ出す。

 

~Masukの部屋~

今日のボヤ騒ぎで、完全に、昔のことを思い出してしまったMasuk。

思い出の曲をかけ、携帯の中の画像を見つめ・・・・

 

~回想~

当時も、Jiaの店でバイトしていたMusuk。

そこに、恋人のTirから電話がかかってくる。

「Musuk、もう、チケット買っちゃったぞ。二人のシートも押さえたよ」

って、その壁に貼られてるのは、「Make it right」のポスターですけどね(笑)

Masuk「もうちょっと待っててくれ。もう一軒、配達があるんだ」

Tir「そんなにかからないよな? 今日も一人で映画見るなんて嫌だからな。今日は、二人で見たいんだよ・・・」

ちょっと、寂しそうに訴えるTir。

 

ここから、今のMasukと、回想が入り混じります。

 

涙を拭うMusuk。

遺影と共に、白い花とキャンドルが飾られている。

ああ、Tirは、亡くなったのね。。。

 

「早く来てよ、Musuk。あ、上着は持ってこなくてもいいよ。代わりに持って来たから」

※ タイは公共の場所とか、ものすごく冷房が効いてたりするっていうけど、それかな?

以前、寒そうにしているMusukに自分のジャケットを脱いで、かけてくれたTir。

 

うわ~、Tirが撮ったであろう、その時のチケットの写真には、「YYY the Movie」ってなってるよ~~~!(苦笑)

 

このお部屋、殺風景じゃないとは言ったけど、遺影以外の写真立ての写真は外されて、額縁だけが置いてあるし・・・失った悲しみがまだ、こんなに、生々しいんだもの。

次の相手とか、考えられないよね。。。

 

その時、コンコンコンとノックスする音が聞こえ、慌てて、改めて、涙を拭うMusuk。

ドアをあけると、立っていたのは、Sat。

何度見ても、Satの顔、どこかで見たような気がして仕方がない。。

 

部屋に入り、レコードがかかっているのに気づくSat。

なかなか、電話しても出ないMusukを心配している様子。。。

 

Masuk「それより、なんで、ここに来たんだ?」

Sat「ああ、いつものメンツで、屋上で夕飯食べるんですよ・・・。で、みんなと一緒に食べましょうよ、って誘いにきたんです。一緒に来ます?」

少し考える様子のMusuk。

Masuk「今日は・・やめとくよ」

Sat「行きましょうよ、先輩。お願いしますよ、ね?」

甘えた口調で、のぞき込むSatに強く出られないMusuk。

根はやさしい人です。

わかったよ、と了承するMasuk。

 

~屋上~

すでに、食べ始めているメンバーは、2年生は、Tueと、Puth、1年生は Mon、Thurs。

Sunはどうした?と訊ねるTueに、Nueaに夢中だと、説明するPuth。

「俺、うわさ話はしたくないんだよな・・・」といいつつ、興味津々のみんなにせがまれると、「Sunが言うには、Nueaは相当セクシーなんだってさ・・・」

つい喋っちゃうPuth。(笑)

「おお~」と、積極的に反応するMonとThurs(笑)

Tue「Akeと同じくらいか?」

Mon「P’Teamほどじゃないと思いますけどね・・・」

Thurs「Paeと同じくらいかな?」

みんなして、自分の彼氏自慢しすぎです!(苦笑)

 

Puth「ああ、そうだよ、あいつらよりは、エロくないよ」

どんな返しだ(笑)

 

そこへ、SatとMasukが合流。

最初は不思議なメンツだと思ったけど、Puth以外、みんな受け、という共通点。

 

なるほど、SatとMasukは、コードメンバーなのね。。

※同じ学籍番号同士の縦繋がり。。

 

一人浮かない顔のMasukを気にするPuth。

それなのに、つい、「また、泣いてたのかよ・・・」といらぬことを言ってしまい、Tueがそっと止めたり・・・と、なんだか、腫れものに触るみたいな雰囲気に、事情がわからない1年生メンバーは、どうしていいのかわからず。。。

 

無理やり、Thursに、(インチキ)占い業の話題をを振るPuth。

彼氏が出来てから、予言が出来なくなった・・・とMonが口を挟み、一時的に盛り上がる。

Thurs「もう、やってないんです。彼氏(Pae)がさせてくれないんですよ」

 

Masuk「そいつは良かったな・・・他人を騙すのをやめられて・・・。過去や未来なんて、見れるのか? インチキだろ」

ド直球~~!

 

まずい・・・と顔を伏せてしまうPuth。

もともとキミが話を向けたんだよ。。。

 

いくらきつめに言われても、Thursは、実体験に基づいてるので、口調は穏やかですけど、ゆるぎません。

Thurs「う~、P’Masuk、でもホントなんですよ。もし、先輩になにか起これば、わかりますよ」

Satも、「奇跡は存在するんですよ」

Satも、自身が経験しているので、なんとかMasukにわかってほしいという思いがあるのです。

 

このドラマが、「テーマ」である曜日の並びが順不同であることや、木曜日編で、お坊様が「過去と未来」について触れたとき、「金曜日編」へのつながりだ、と、書いたのは、この流れがあったからです。

詳しくは、「木曜日編」と「土曜日編」をご覧ください。

 

Masuk「いいか、お前ら。俺は信じないぞ。もし、奇跡が本物なら、俺が願ったときに、起きるはずだろ」

複雑なSat。

Thurd「先輩、いつか、先輩にも起こりますよ」

 

Masuk「それじゃ、遅すぎるんだよ・・・。もし、実際に、今ここで起きたとしても、少しもいいことなんかない・・。俺は、奇跡なんて信じない」

言葉を失う一同。

それだけ言うと、明日、授業が早いから、と一人帰っていくMasuk。

 

Sat「先輩~・・・俺たち、なにか悪いことでも言いました?」

Masukの姿が見えなくなると、当然、Puthたちに事情を訊ねるSat。

Thurs「ああ、そうだよ。(お前が)奇跡なんて言い出すから・・・」

Sat「俺のせいにするなよ。みんな同罪だろ」

 

1年生メンバーに迫られ、ここで、Masukに、なにがあったのか・・・、Puthが重い口を開くことになります。。

 

 

Puth「Masukには、恋人がいたんだ。でも・・・その恋人は死んでしまったんだ。」

驚くThursたち1年生。

 

Puth「彼氏が亡くなった時、あいつ、必死になって、願い事もしたし、天にも神にも祈ったよ。それで、彼氏が戻ってくるのなら・・・と、あいつは、自分に出来ることは全部やった。。。でも、奇跡は起こらなかった。。。それ以来、誰にも心を開かなくなってしまったんだ。」

 

Tue「Masukについて、もう一つ言うなら・・・あいつは、自分自身を責めてるんだ」

Mon「どうしてですか?」

Puth「Tir・・・、その彼が亡くなった時、二人はショッピングモールで映画を見に行く約束をしてたんだ。・・・・・でも、Masukは時間通りに行けなかった。そして・・・モールで火災が起こって・・・」

 

Masukが映画館に到着した時には、すでに周囲は大混乱。

自転車がひっくり返ってます。。。

小さな子供が抱きかかえられていくなど緊迫の現場。見物人などもごった返している状況の中、消防関係者に中に入るのを止められてしまうMasuk。

「でも、まだ、中に、恋人がいるんです」

「だめです! 中には入れません」

「放してください! 彼を助けに行かないと・・・」

押し問答をしている時に、ストレッチャーで運び出される、意識のないTir。

救急車に乗せられたTirを見ながら、その場に座りこんでしまうMasuk。

 

Puth「それから、あいつは、彼が死んだのは自分のせいだと、責め続けているんだ・・・。」

あまりのことに、言葉を失っているSatたち。

Puth「俺、本当に、あいつがいい人とめぐりあうことを願ってるんだ。あいつの人生、少しでも幸せであってほしいんだ」

Sat「こんなの悲しすぎます。・・・Masuk先輩に申しわけないです」

 

Puth「これで、わかっただろ、(今後は)あいつを刺激しないようにしよう。ああ、くっそ、俺がとんだヘマしたばっかりに・・・」

Thurs「僕もですよ」

今の話に、涙を流すMon。

Thurs「僕も、愛する人をほとんど失いかけたから、理解できるんだ・・・」

私は、Thursは一度、完全に失った・・・と思ってますけど、どうも、そういう扱いではないようです。

 

実際に経験しても、いなくても、今、ここにいる人たちは、全員、熱愛中なので、愛する人を失うことの怖さを思うと、それ以上、誰も、言葉がないです。。。

 

~路上~

ある日のこと。。。

例のホームレスのおっちゃんがしゃがんでいるところに、自転車を止めるMasuk。

今日も、お弁当を手渡され、笑顔でお礼をいうおっちゃん。

このおっちゃんもまた、元気のないMasukを見て、どうかしたのか、と訊ねる優しい人でもあります。。

男「寂しいなら、どうして会いに行こうとしないんだい?」

Tirを失ったMasukにとって、幸せも不幸も、さほどの違いもなく、寂しさを感じる感情そのものが機能しないのです。

なぜなら、「彼はもう、ここにいないから。彼がいなくなって1年だ。・・・・いなくなったんだ・・・さよならも言うこともなく・・・」

 

小さく頷くおっちゃん。

男「奇跡を信じるかい?」

 

どうして、こう、みんなして、奇跡、奇跡って、俺に押し付けてくるんだろう・・・。そんなに、奇跡にすがらないとダメなのか?

 

男「もし、お前さんが信じれば、いつの日か、失ったその人に逢えるだろうよ」

でも、その言葉には、素直に頷けないMasuk。

Musuk「そんなものは存在しないんだよ、おじさん。奇跡なんてものは・・・」

 

今度は、おっちゃんが否定せずに、黙ったまま、頷きました。

 

立ち去ろうとするMusukを呼び止め、胸ポケットから、ペンダントを取り出すおっちゃん。

「俺の生まれ育った村で、神様に供える虫の羽だ。これを持っている人は、幸運を手にしたり、いい人とめぐりあえると信じられてるんだ。ここで、お前に会えた俺みたいにな・・・。さ、受け取れ。失った人に逢えるかもしれないぞ」

 

しばらく、じっと見つめていたMusuk。

お礼を言って立ち去ったあと・・・Musukを見守るおっちゃんの穏やかすぎる表情が、とても、ただのホームレスには見えないんですけど。。。

 

~お墓~

Satをともなって、Tirのお墓にやってきたMasuk。

Tirに向かって、今日は一人で来ずに、コードメンバーのSatを連れて来たことを報告する。

Masuk「こいつ、すごくいい奴なんだよ。いつも、俺のこと気にかけてくれる。だから、Tir、心配いらないよ。 俺は平気だ。今日はさ、Tirに花も持って来たんだぞ。Tirが希少だっていってた花だ。」

墓前に、薄いブルーの花を供えるMasuk。

Sat「P’Masuk、いつもこんなふうに、ここにきてるの?」

予定がなかったり、暇なときは、Tirに会いにここにくると説明するMasuk。

Tirが寂しがらないように・・・というMasukに、まだ、とてもTirさんのことを愛してるんですね、と微笑むSat。

うん、と頷くMasuk。

Masuk「Sat、知ってるか? Tirは本当にいい人だった。とても親切で、俺だけにじゃなく、周囲にいる人すべてにだ・・・。みんなの面倒を見てた。。。Tirが、どうして、俺の名前がMasukなのか、聞いてきたことがあった。金曜日に生まれたから、俺の両親はそれにちなんで名付けたんだ。Tirは、俺のことを、すっごく大事にしてくれた。」

Sat「どっちから、言い寄ったんですか?」

Masuk「どっちだったかなんて、覚えてないよ。ただ、お互いになんとなく・・・って感じかな。でも、Tirが恋人になってくれって言ってきた日のことは覚えてるよ。その日、Tirは、映画に誘ったんだ。映画館の中がすごく寒くてさ、そしたら、Tirが俺に上着をかけてくれたんだ。そして、こう言ったんだよ。」

 

Tir「ポケットの中を見てみて・・・」

 

Masuk「それで、俺が手を入れると、カードが入ってた。中に、もし、好きな奴がいるなら、走って迎えに行けって、変なジョークが書かれてた。Masuk、明日、一緒に走りにいこうぜって」

 

Tirのロマンティックな演出に、大喜びのSat。

Sat「ホントですか?P’? ・・・で、先輩はなんて答えたんですか?」

 

Masuk「もし、俺に彼氏になってほしいなら、花も持ってこい!って言ったんだ。そしたら、あいつ、もう一つのポケットも見ろって言ったんだ。中から取り出すと、青いブーゲンビリアの花だったよ。だから、聞いてみたんだよ」

 

Musuk「なんで、青いブーゲンビリアなんだ?」

Tir「希少だから・・・。俺たちが出会えたことのように・・・希少だからだよ」

 

Musuk「それともう一つ、あいつにとって、ヴァレンタインデーの高価すぎる花なんて目じゃなかったんだ。」

Sat「P’Tirには、先見の明があったんですね。倹約家で、それにすごくロマンチストだ!」

 

Musuk「でも、おそらく、もう二度とあんなことは起こらない・・・。あんな風な幸せな日は・・・。 たぶん、Tirは今、どこかで俺の事を待ってるんだ」

 

それを聞いて、寂しそうなSat。

Sat「でも・・・奇跡なんて信じないって言いましたよね。」

Tirn墓標の前に置かれた、薄い水色をしたブーゲンビリア。。。

Musuk「俺は、そういうのは信じないんだよ、Sat。もし、奇跡が現実にあったら、今も、Tirを連れて行かないでくれって頼んでるだろうよ。 ・・・それが、真実なんだよ・・・」

Sat「そんな寂しいこと、言ってほしくないです。P’Tirは、もういないんです。。。先輩は前を向いて行かなきゃ・・・。P’Tirは、こんなふうに悲しんでほしくないと思います。。。P’Tirは、先輩に、生きて、幸せになってほしがってますよ」

う~~ん、1周まわったら、この意見は正しい。。。

なにも間違ってないし、本人のためを思っての言葉だって、わかる。

だからこそ、Musukもそれを否定するつもりはないはず。。

でも、まだ、Tirが亡くなって1年。。。

う~~~ん、としか、頷けない自分がいます。

 

Musuk「俺もそう思うよ、Sat! だけどな、まだ、誰かを愛したりなんて出来ない。まだ、罪の意識を感じてるんだ。もし、あの日、俺が予定通りに到着していたら・・・たぶん、Tirは・・・あんなことには・・」

Sat「でも、時が来たら、動き出さないと・・・先輩」

そうね、行き過ぎた罪の意識まで、背負い込む必要はないと思います。

 

~飛行機のお花屋さん~

飛行機の搭乗口ハッチがそのまんま、開けられるようになってるのね。。。

ぼ~っと、考え事をしているMusuk。

 

その後ろ姿を見ながら、心配するJiaと、Pongpaengくん。

Pongpaeng「ヒア・・・P’Masukが、また、あんなふうになっちゃった。P’Tirのことが恋しいにきまってます」

Jia「俺のせいだ・・・」

Pongpaeng「ぼくたち、どうすればいいんですかね?」

Jia「俺にまかせて、お前は仕事しろ」

 

Musukの後ろに、腰を下ろすJia。

ここ、さりげなく、座りなおすとき、ちょっとだけ、ずらすMusuk。。。(涙)

別に、拒絶してるわけじゃないの、ただ、誤解をされない身に付いた配慮なんでしょう。

 

しばらく、ただ、黙って、Musukの側に座っていたJiaがようやく、口を開く。

Jia「Musuk、今日、店が終わったら、俺と飯、食べよう」

 

「あの・・今日は俺・・・」

「俺のこと、拒否するな!一緒にくるんだぞ」

口調は穏やかですが、いつになく、断定系です。

最初は、少しためらっていたものの、「わかりました」と返事をするMasuk。

「さぁ」

肩をポンと叩き、立ち上がるJia。

しばらくして、Masukもまた立ち上がる。

 

声高に意見することはないけれど、いつも近くにいて見守ってくれる人、それとなく、背中を押してくれる人。

もし、ワタシの周囲に、Masukのような人がいたら、こういうペースの人でありたい・・・。

 

~レストラン~

夜になりました。。

Jia「わ~、ベイビー*ユ~。ほっぺにキスさせてよ」

甥っ子ちゃんが可愛くて仕方がないJia。

 

食事に・・と言って連れてこられた店には、Jiaの兄夫婦と、その息子のユーくんが先にいたのでした。

紹介されるMasuk。

兄「あ~、Masukって、お前がいつも話しているあの、Masukくんか? ねぇ、Jiaが君のことをどれだけ、高く評価してるか知ってるかな? 才能があって、いい人で、思慮深くて、そしてなにより、シフトをミスしないって!」

つまり、べた褒めってことですね(笑)

 

Jia「やめてくれよ・・・。俺が噂ばかりしてると思われるだろ」

義理姉「噂話じゃないわ。賞賛してるのよ。Masuk、どうか、自分の家での食事だと思って、気楽にしてね」

食べ始める一同。

Masuk「Jiaさんのご家族は、素敵ですね」

小さな声で耳打ちをするMasuk。

普通だろ。。と、気にも留めていない様子のJia。

お互いに、食事を取り分けたりしながら、すすんでいく、気取ることのない、それでいて、時間がとても穏やに流れていく温かい団らん。

 

兄「お腹いっぱいになったかな?」

Jia「おいしかったね。満腹だよ」

 

Masuk「ヒア・・・僕、もう失礼しますね」

Jia「そうか・・・。ベイビーユー、P’Masukが帰るんだって。さよならを言ってあげて」

きちんと挨拶をするユーくん。

義理姉「もしよかったら、また、一緒に食事しましょうね」

Masuk「ありがとうございます。では、失礼します」

Masukを送ってくるね、といい、一緒に店を出るJia。

 

店では、普通にしていたMasukでしたが、店を出ると、また、浮かない顔に逆戻り。

 

Jia「Mask、お前には、俺がいるって知っていてほしいんだ・・・・」

Masuk「・・・・・・・・」

 

 

 

★『Y- Destiny』Ep13~ さらに、もっと混乱の極致に陥る・・・雑感★

やっぱり、長くなっちゃった~~~~(苦笑)

分けます。

 

たぶん、この「金曜日編」は、13話の内容の、Masukや、周囲の人たちの気持ちを十分、把握しておかないと、14話で繰り広げられる、ちょっと独特な世界に、「置いてきぼり」をくらいそうな予感がするので、結局、筋追いに近くなってしまいました。

 

この13話は、やはり、Masukの事情というか、恋人のTirが亡くなったという事実が明らかになったことが大きいですね。

 

心からの笑顔を忘れてしまったかのように、ただ、淡々と生きているだけ。

周囲が、青春や恋を謳歌している中、一人、モノトーンの中に籠って、息だけをしている。。。そんなMasukの日常に、皆、歯がゆい思いをしている。

 

幸せになってほしい。

心から笑ってほしい。

前に向かって、一歩踏み出してほしい。

 

表現はそれぞれ違えど、願っているベースの気持ちは、それほど違いません。

ただ、ほんの少し、具体的な経験値をもっているか、否かの違いだけです。

 

これもまた、経験に基づいた宗教観なんでしょうか?

 

毎度毎度、ふわふわな人生観を披露しちゃってるびびですが、一応、時間をかけて、気持ちの整理をつけていくタイプなので、「前向きに」という言葉のもつ、ポジティブさは理解できますが、急かされたくはないかな。

 

生きている人間が、等しく手にすることが出来る一日24時間・・1年365日であっても、同じ体感時間で生きているわけではないからね。。

 

実際ね、みんなに心配かけたらだめじゃんという、その気持ちが、一番、自分をしんどくさせる時があって、そういう時は、遠慮なく、逃げることにしています。。

だから、Masukが、周囲と明確に線を引きたがる気持ち、わかります。

昔は無理でした。

 

でも、今は、逃げちゃいます。

 

大切な人を失った喪失感を埋めることは難しくても、自分を責め続けている贖罪の気持ちだけでも、一つ乗り越えられるといいのにね。

 

 

 

あ、そういえば、なにが驚いたって、ホームレスおっちゃんを演じたPoppyくん と、1~2話でコーチ役を演じたParkくんが兄弟なんだって。。。

だからなにって話ですね、てへぺろ

 

★【Y- Destiny】Ep14~ 宗教国タイの奥深さを前にちょっとびびるびび につづく ★ 


※ ここ、一言コメントいる?(笑)