Viangpha Morkの美人姉妹

華のあるお二人です。
BL作品じゃなければ、モテモテな美貌なのにねぇ(笑)
 
でも、ヒロインは、嬉しそうに愛する人に抱きついてる、この人なんです。ごめんね!
ほら、可愛い!
 

本作品は、主人公が検視官という職業柄、事件現場や解剖シーンが登場することもある『スイート💘クライムサスペンス』です。

苦手な方は、ご注意ください。

 

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

(できるだけ配慮は致しますが、語彙力のなさをカバーするために、そのまま、画面キャプチャーを載せる場合もあります。)

 

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い


4分割しています。

前半未読のかたは、こちらからどうぞ

『Manner of death』

 พฤติการณ์ที่ตาย

【Ep.09】 (3/4)

 

~Viangpha Mork病院 遺体安置室~

翌日ですね。

Puedの遺体にかけられた白い布を、ゆっくりとめくりあげるPor。

遺体の引き取りにきたのかな。

 

穏やかな顔で、Puedの眠っている顔を見下ろすPorの後ろに立ち、両手を前で組み、神妙に控えているBun。

 

微笑むPor。

Por「まるで、眠っているようだ」

そのPorの優しい言葉を聞き、見守っているBunの眼に、涙がにじんでいる。

Por「こいつ・・・Puedは、誰かと諍いを起こすなんてこと、全くなかった。誰かがこいつに文句をつけようが、こいつは先に下がって、相手に譲るような奴だった。」

 

ああ、ボス兄の言葉は、多少、身内の欲目もありますが、Puedを理解している人の言葉のようですね。

目に涙を浮かべたBunが、100%そのとおりだ、という眼で、Porを見つめている。

Por「Puedがこんなふうに死ぬなんて・・・思ってもみなかったよ。」

 

ようやく、言葉をかけるBun。

Bun「お悔やみを申し上げます」

ゆっくりと振り返るPor。

やっぱり、何もしてなくても、ボス兄は、体格的にも雰囲気的にも、存在そのものが威圧的よね。。。

 

Por「剖検はどうだったんだ?」 ← Porは、Bunに対しても、優しく語りかけるよね。

Bun「剖検の結果は、明らかでした。Puedは強心剤を投与されたことにより、死亡したんです」

Por「言い換えれば、殺人者は故意に、Puedに、心不全を起こさせたということか?」

頷きながら、「その通りです」と答えるBun。

Por「こんなふうに、Puedを野蛮に扱うとは・・そいつは、Puedを心底、嫌っていたに違いない!」

言ってるそばから、興奮してくるPor。

Porの腕に触れ、落ち着かせるように、「そのとおりです、お兄さん」と同調するBun。

こんなの、完璧、義実家が揉めたときの、マンネ(一番年下)の嫁じゃん。

 

Bun「殺人犯は、本当に、Puedを嫌っていたに違いありません」

Por「俺には理解できん。なぜ、Tanはそこまで、Puedを嫌ったんだ? あいつが嫌うべき人間は俺のはずだろう

ボス兄、自覚あり。

それに関しては、Tanから聞いていた内容とも一致し、浅く頷いてみせるBun。

 

Bun「その件ですが、Tanは殺人者でないかもしれません」

なんだと?というオーラ放ちまくりで、振り向くPor。

Por「だが、全ての証拠がTanを示してるんだぞ、先生よ」

Bun「どうか聞いてください。Tanが殺人者ではないという証拠もまた、たくさんあるんです」

 

被害者の親友であり、解剖を担当した医者というだけでなく、(すでに)義理弟・容疑者の嫁=義理妹ともいう、なんとも複雑に、立場が変化していくBun。

 

当然、納得できないボス兄。

 

説得を試みている間ずっと、Porの腕に手を添え続けているBunは、怒ってる長男義兄をなだめつつ、ダンナをそれとなく擁護しております。

 

Puedを失った悲しみを共感しつつ、Porに寄りそう優しさが、Bunの魅力でもあります。

 

~Viangpha Mork署~

昨晩、ボコボコにされたTanが痛みに耐え、せき込みながら、鉄格子越しの面会の窓口に立っている。

面会の許可が下りたのかな。

Bunが現れる。

Bun「Tan!」

もう、この一言に、昨日、あの別荘で、言葉を交わすことなく、引き裂かれてから、ずっとずっと心配していたBunの想いが凝縮されてる。。。

 

Bunに心配をかけないように、渾身の力で、微笑んで見せるTan。

 

一瞬で見抜くBun。

Bun「・・・・(俺は医者だぞ。そんなことで、誤魔化されるわけないだろ!)

 

鉄格子の隙間から、手を差し伸べるBun。

顎に軽く指が触れただけで、顔をしかめてしまうTan。

 

Bun「誰にやられた?!」

Tan「ちょっとした衝突があっただけですよ」

周囲を見回すBun。

Bun「誰も止めなかったのか?警官は何してたんだ?」

Tan「・・・・・・おそらく、警官があいつらを中に引き入れたんでしょう」

絶望的・・・!

そう、ここが、あなたが帰ってきたがったViangpha Morkです。

 

少しだけ、下を向くBun。

Bun「俺は・・・もし、キミが本物の刑務所に送られたら、どんなことが起こるか、想像できない・・・」

Tan「たしかに、もっと悪い事態になりそうですね」

否定できないTan。

 

もう、泣きだしそうにショックを受けるBun。

 

Tan「でも、僕のことは心配することはありませんよ。なにがあろうと、僕は、“無敵のDam”ですから」

んもう、こんなときに、そんなこと言うなんて!

Bun「そんなの全然、面白くないぞ」

再び、鉄格子の隙間から、手を差し込み、Tanの手を握るBun。

Bun「こんなにケガしてるっていうのに、よくもまだ、冗談なんか言える気分になれるよな?」

立っているのがやっとなのに、Bunが握り締めた手を、もっと上から強く握り返すTan。

 

こんな風に固く抱きしめあって、泣いたり、慰めたりしたいのはやまやまだけど、今は、泣き言を言ってる暇はない。

奥さん、がんばる。

Bun「私がキミを助けだす。約束する」

あああ、普段だったら、絶対止めるはずの、Tanがその言葉を発する体力すらない。。えーん

 

決意あらたに、闘志に燃えるBun。

だって、奥さんだもの。

 

でました、パートナーのために、共に闘うヒロイン、大好き!

 

~Puedの別荘~

規制線が貼られている。

建物の周辺をくまなく探しているGun。

 

消えた「携帯」探しね。

 

建物から出て来たM。

Gun「なにか、見つかりましたか?何度もこの周辺を見回りましたよ、捜査官」

M「もし、我々に見つけることが出来なければ、すなわち、それは、実行犯が、その電話に残っている情報をあえて隠そうとしたに違いないことになる。。」

それ、Bunセンセーの指摘だからね。

頷くGun。

Gun「もし、我々が携帯を見つけることが出来なければ、それは・・・Tanさんが殺人犯でない可能性も出てくるということですね」

M「それは、どういう意味だ?」

え? そのまんまだけど。。。

Gun「我々がここに到着後、我々は直ちにTanさんを逮捕したんですよ。もし、Tanさんが本当に殺人犯だとしたら、携帯を隠す時間がどこにあったんでしょうか?少なくとも、この周辺のどこかにはあるはずです。」

Gunの言葉の意味を考えているM。

Gun「もしくは、おそらく・・・共犯者がいるのかも」

この人は、なんでまた、そんな攪乱させるようなことを言うのよ?って言いたいところだけど、この角度からの推論が出ないのはおかしい、とも言えます。

 

M「もし、そうだとすると、Tanはなぜ逮捕した時、(抵抗もせず)我々に協力したんだろうか?」

Gun「もう一人の人物を逃げやすくするために協力した・・・ってことになりますね」

突然、出て来た共犯説に、戸惑うM。

 

ほんと、Mの立ち位置がダントツで謎!

当初から、この人が、あえて、ダメ警官を装ってるスタンスで視てるんだけど、時々、不安になるんだよね。

本当に、ダメ警官だったら、どうすればいいのよ? アタシ・・・ショボーン

 

~Viang Maya Spa~

Rung「Tanが? 彼がPuedを殺したですって? ・・・・そんなことありえないわ」

Rungに相談に来たBunから、一通り説明されて、驚くRung。

 

「困ったことがあったら、なんでも言ってちょうだいね・・・」って力強く言われた、その「困った時」がやってきたのよね。

 

Bun「Puedの事件は、(思ったより)捜査の範囲が広がることになるかもしれません。彼の携帯電話が、現場から消失しています。殺人犯は、情報を隠蔽する目的があったようです。Pat記者の事件の時のようです・・・」

Bunの言葉を聞きながら、考えを巡らせるRung。

Bun「さらに疑わしいのは、なぜ、警察がそんなに早く現場に急行できたのか、です。そしてもっと重要なのは、Puedを黙らせることが、殺人の真の目的だとしたら、この事件は、Janeの事件に関係しているのかもしれないんです」

Rung「Janeの事件に関係しているですって?」

Janeの名前を出されれば、食いつきは変わります。

Bun「可能性は極めて高いです。Puedは、Janeの事件の背後にある真実を知っていたのかもしれません。それがPatが殺されたように、Puedが殺された理由でしょう。」

Rung「私には、なんだか、物事がどんどん深刻になっていくように感じるわ。次にあなたはどうするするつもりなの?」

 

少し、困った表情を浮かべるBun。

Bun「私の力では・・・もうどうにもならなくて・・・。それで、こうして、お邪魔したんです」

Rung「私の助けが必要なことがなにかあるのね?」

さすがRung姉ちゃん、察しがいいウインク

 

Bun「とにかく、留置場から、Tanを出すために、力を貸してほしいんです」

Tanの命を守るには、もう一刻の猶予もないと、必死なBun。

 

素早く、方策を巡らせるRung。

Rung「そういうことであれば・・・力になれると思うわ」

その言葉を聞き、ほっとするBun。

 

~判事室~

検察の・・・・さらに上にやってきたってわけね。

事件現場で撮影した写真を見せながら、判事に説明するBunとRung。

あら、この判事さんは、あのエロおっさんチームじゃないのね?

ごめんなさい。誤解してました。。。

 

判事「まさか、自分の部下の殺人事件を扱うようなことになるなど、思ってもみませんでしたよ」

こころなしか、気落ちしたような声で話す判事。

頷くRung。

Bunに向かって、「君は本当に、Tan君が殺人者ではないと確信しているのかね?」と問いかける判事。

Bun「はい、たしかです」

身を乗り出すBun。

 

Bunの真っ直ぐな目を見て、少し、考えている様子の判事。

判事「では、君を助けよう」

 

この時の、Bunの、ようやく一縷の望みが繋がった・・・という思い。。

見てて、一緒に安堵するね。

 

Rung「ありがとうございます。」

判事「これは、私の義務でもあるんですよ、Rungtivaさん。私は、誰であろうと、スケープゴートにさせるわけにはいきませんからね」

その言葉に、喜びをかみしめるBun。

 

Rung「それでは、あとは、Tanの保釈金をお支払いするだけですわね」

Rungの手をとり、「本当にありがとうございました」とお礼を言うBun。

もう、飛び上がって喜びたいくらいでしょう。。。

 

~警察署の外庭~

Bun「なんだか申し訳なかったね。保釈を拒否するのに失敗したようだ」

Tanの保釈手続きを終えたBunが、Mに対して、また、強烈な嫌味を・・・(苦笑)

M「あなたは、コネに頼りたくないようなことを言ってませんでしたか?」

笑い出すBun。

Bun「そんなこと言ってないだろ。私は、不正が好きじゃないだけだ」

隣で、微かに頷いているTan。

 

でも、確かに、これがまた、別の不正でないことを願うばかり。 ← 私の中の、Viangpha Morkの都市信用度、ちょっと低め。。。

 

M「では、私はここで失礼します」

Mが去ると、Tanの肩に手を置くBun。

その手に、自分の手を重ねるTan。

良かったぁおねがい

 

コツコツとヒールの音が聞こえ、Rung姉ちゃん登場。

笑顔で迎える二人。

Rung「さ、行きましょう」

Tan「今回は、本当にありがとうございました」

Rung「いいのよ。」

晴れ晴れとした笑顔で、歩き出した3人の前に、Porが現れる。

Tan「・・・兄さん」

Por「Tan!!」

すでに、火の玉のように怒ってます。

つかつかと歩み寄り、Tanの胸倉を掴むと、「お前、どうやって出てこれた?」と大絶叫!

 

Rung「私が、彼を保釈させたわ」

その言葉に、振り返るPor。

 

Por「この件、お前と何の関係がある!!」

Rungに向かって、指をさすPor。

しかし、この構図。。。

Bun、今のあなたは、完全に、Rung姉ちゃんの後ろに控えた守られヒロインキャラね。(笑)

 

Rung「PuedもTanも、私の弟みたいなものよ!この子たちが困っていたら、当然、助けるわよ!」

うわ、Rung姉ちゃん、Por相手に、タンカきってかっこええ!

 

Tanを突き飛ばすように離すと、今度は、Runに向き合うPor。

Por「・・・Puedがお前の弟みたいなものだと?」

Rung「あなただって、TanがPuedを殺すなんてありえないってわかってるんでしょ! 兄弟でそんなことするわけないわ。あなたも、この子のお兄さんでしょ、もうちょっと考えなさいよ!

すっげぇ~と、PorにくってかかるRungの剣幕を、後ろで見守ってるBun。封筒もってる手の力の入り加減!(苦笑)

 

他人のRungから「この子をちゃんと弟だと思え!」って言ってもらえたTanが、一瞬、Porがなんと答えるのか、気にするところ・・・いいよね。

 

Por「だがな、俺は、こいつを弟だと思ったことは一度もないんだ」

( ´゚д゚`)アチャー、相変わらずぶれないわね!

 

Rung「ええ、どうぞ、ご勝手に。でも、Tanは、私の弟みたいなものなのよ。二度と、この子を面倒に巻き込ませたりしないし、この子がやってもいないことのために生贄にさせたりもしないから!」

やっぱり、孤高の女郎蜘蛛だ~~~!

 

それ以上、Rungにつっかかることをやめ、またしても、標的をTanに向けるPor。

Por「お前、永遠に逃げ出せないからな! Tan」

 

Rung「Tanに何する気なの?」

またもや、Tanを脅かすPorのことを、咎めるRung。

Por「お前に、俺を止める権利なんかない!」

Rung「あなたを止める権利はなくても、あなただって、法律を無視することはできないのよ!私はね、私の傍にいる誰かが、正しいことをしてくれるって確信しているのよ

それは、自分ではないってこと?

 

Por「お前、俺を脅すのか?」

Rung「私はただの女ですからね。あなたほどの影響力なんかないわよ。」

笑いだすPor。

Por「Runtiva~。お前も俺も、同じ穴のむじなだろ・・・」

 

Rung「ほかに何もなければ、失礼するわ」

あ・・・話を打ち切ったね。

 

Rung「行くわよ」

後ろにいるBunに声をかけるRung姉ちゃん。

ああ、物腰は柔らかいけど完璧に姐御になってる。。。

 

怒りに震えて、立ち尽くすPor。

その前を軽く頭をさげて横切り、Tanの手を取ると、足早に、Rung姐のあとを追いかける嫁。

この時の、Bunの一連の動きが、いちいち身につまされる。。。(苦笑)

 

3人が立ち去った方をじっと見ているPor。

 

 

★【Ep 09】3/4 雑感★

PorとRuntivaの口喧嘩、この感じは、田舎でよくある、どんなに大人になろうと、幼稚園の砂場から一緒だった素が出るって奴?

 

Boss兄も、(Rungの指摘通り)Tanには何の罪もないって本当はわかってるはず。

 

でも、子供の頃から第二婦人憎しって徹底的に教育されてきちゃったし、自分に歯向かわないように、徹底的に、支配していないと気がすまないような感じ?

家族の積年の恩讐という奴は・・・今更、そう簡単には、雪解けなんかしないし、根が深いから。

 

威勢よくタンカをきったRuntivaさん、でさえも、いろいろあるんでしょう。

女郎蜘蛛か、タランチュラか、迷ったけど、

「私はただの女よ」発言で、業の深さを感じたので、女郎蜘蛛に決め打ち!

私が当初、考えていたのとは、別の意味で、女郎蜘蛛のような人でした。(笑)

一連の殺人事件には直接かかわっていなくても、Porとのやり取りを見ても、どうしても、グレーである可能性は消えません。

 

Porはそれを指摘したんでしょう。

とにかく、みんなグレーの中で、均衡をとって生きている町なのかな。

なんだかなぁ・・・。