後になってわかることの大半は、今さらだったり
自分ではどうしようもないことだったり、空疎なことだったりするけど、その中から、今後のために活かすこと。償うこと。
人生の処理で、難しいことの一つだと感じます。
無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『AChanceToLove(LBC2)』
【Ep.12】 (2/4)
~Gonhinの部屋~
Tulの子供時代の話の続きです。
Tin「兄が以前に誘拐されて、私の祖母がその誘拐犯に、兄を殺してもいいと言ったと、言おうとしてるのか?」
さすがに、動揺を隠せないTin。
躊躇いいつつ、認めるGhonhin。
Hin「・・・・・・・はい。あなたのお祖母様は、あなたのお兄さんを嫌っていました。心底、嫌っていました。Tul様と同じ場所に立つのも嫌がられるほどでした。。。」
ショックでかすぎる。。。
Hin「Tul様は、折檻され、侮辱され、虐待を受け続けました。メタナム家の一員として、受け入れてもらえませんでした。そして、それは、あなたが生まれた日を境に、更に悪化したのです」
なるほど。
パパが口を出せないくらいだから、資産家側の母方の祖母が、ママと結託するパターンもあり、かと思ってたけど、はっきりして、スッキリした!
メタナムの財産と・・あとは会社の株もかな・・・・どっちにしても、生きてる間は、おばあちゃんが結構な資産のパーセンテージを握ってたのか・・・。
Ghonhinを見ることすら出来ないTin。
Tin「私の母親は、祖母が選んだ人間だったから・・・」
察しがいいね。
Hin「その通りです。おばあ様はいつもおっしゃってました、Tiin様が、メタナム家の本当の相続者だと・・・」
Canママ、ママの好きなドラマの話をもっとエグ~くしたようなことが身近に起こってましたよ。。。
Hin「それからのTul様は・・・・本当にひどい状況になられてしまったんです。その暮らしも生き方もすべて・・・」
Tin「それで、俺は“幸せな恵まれた子供”となり・・・その間に、兄は・・・」
頷くGonhin。
Hin「あなたが軽蔑するような人になってしまったんです。私は、Tul様のことを許してほしいと、お願いはしません。Tul様のしたことは、決して、言い訳できるようなことではないからです。ですが、Tul様は、Tin様を愛しておられました。」
どういうことか、とGonhinに目をむけるTin。
Hin「Tul様は、Tin様を憎むと同じくらい、あなたを愛してたんです。それは、なにがあろうと、Tin様が唯一の弟であり、Tul様が家族だと思う唯一の人だったからです」
それを聞いて、思わず、笑みを浮かべるTin。
少し表情を変えて、Gonhinに向き合うTin。
Tin「それは、私のことではない。あなたのことだ」
首を小さく、横に振るGonhin。
Tin「兄が、自分の息子になんと名付けたか、聞いたことは?」
Hon「いいえ、存じません。生まれる前に、離れましたから・・・」
Tin「Phupha・・・」
かすかに、目を見張ったようなGonhin。
Tin「変だと思わないか?兄の名前は、Tul。 奥さんの名前は、Napavadeeだ。でも、彼らの息子はPhupha(ゆるぎない愛)と名付けられた。そして・・・あなたの名前は、偶然にも、Gonihin 、本名は、Pattapeeだ」
私が『LBC』の時に、Phuphaの名前について、Tin兄の説明がどうにもよくわからなくて、混乱してたのは皆さまもご承知のとおり。
だって調べると「山」とかってでてくるんだもの。(笑)
その時も、どうして、そこから、「父が与えた愛」になるのか、よくわからない、と書いたんですが。。
今回、山をヒントにして、なんか無理くり検索をかけたら、
ゴンヒン(ก้อนหิน)って玉石って出て来た(笑)。
なんか、すっごい嬉しいです。だって、玉石ってまんまだもん。。。
《ごったい様 いつも大変お世話になっております》
パタピーは大地らしいけど、その意味では、あんまり、ヒットしないので、イマイチ自信ないです。
石と大地で、きっと山なんだろうなぁ。。。
ちがうかな。。。
あ、また、脱線しちゃった。。
Tin「Phupha・・・誰かに与えるゆるぎない愛という意味だ」
ほら、きた!(笑)
いい加減、この「答えから導きだそうという邪道」を歩まず、ちゃんと、勉強したほうがいいですよね。
タイの皆様に失礼な気がします。。
ホント、申し訳ございません。
Tin「これを誰が言ったと思う?」
Gonihin「・・・・・・」
言葉にならないGonhinの顔を見て、優しく微笑むと、一息つき、立ち上がるTin。
そして・・・額を抑えるように、下を向いてしまうGonhin。
Tin「ここにきた用件はもう済んだ。知りたかったことはすべて、わかったから・・・。じゃ・・・」
行きかけて、すぐに立ち止まったTin。
そうです、これは、最後に、最も効果的に使わなければならないTinの切り札ですから。。。
Tin「あ・・・」
白状すると、この「あ・・・」の息漏れが聞きたくて、何度もリピートかけました。
Tin「一つ、言い忘れていた」
振り返ると、必死に目を押さえているGonhinの姿が・・・。
Tin「兄は、離婚することになった」
その言葉に驚き、Tinを見上げるGonhin。
Tin「これで、昔の過ちについては帳消しにしてほしい。だが、これで、(元のような)兄の従順な弟に戻るなんて期待しないでくれ。」
うつむくGonhin。
Tin「俺は、あいつに必ず勝つ・・・幸運を祈る」
カッコいい!
そう、Tinには、(Can以外には)基本、冷徹でいつづけて欲しいのだ!
部屋をあとにするTin。
もう、Gonhinが千々に乱れまくり。。。
**************
・・・そして、雰囲気はガラリと変わりますが(BGMはなぜか、そのまま・・・)、本シリーズ中、最も不器用で誠実なこの人も愛おしい。
~Noの自宅前~
家から出て来たNo。
ポストの口から、絶妙なバランスで、飛び出している手紙の束を目にする。(笑)
そんなに不思議そうに見なくても・・・(笑)
手にとってみるまでもなく、Klaからだとわかるだろう・・・と思いきや、そこは、しっかりがっつり、確認する律儀なNoちゃん。
でも、その様子をKlaがちゃんと近くで見てるだろうと、わかってるのね。
きょろきょろと辺りを見回すと 「なんで、こんなにたくさんの手紙をおくってくるんだよ」と、大声で文句を言ってみせます。
コミュニケーションの取り方が独特すぎです(笑)
No「俺は、こんなの欲しかねぇよ・・・」
そう言いつつ、カバンにしまうNo。
嬉しそうに、その姿を少し離れたところから、見守っているKla。
ああ~~、花越しのKla(シワット)。。。
自分で、枝をポンと払って、揺れを抑える細かなお芝居を見せるシワット・・・。
すべてが美しい。。。
いや、笑わせる意図での登場なんですけどね。。。
~サッカースタジアムの観客席~
すでに、ここは、サッカー部関係者の青空部室と化してます。
持ってきてしまったKlaからの手紙の束が気になって仕方がないNo。
一応、封筒から出してしまったのもあるのね。。
1通を手にすると、思い切って、読み始める。
P'No
僕が間違ったことをしたってわかってます。
僕は何度も何度も、あなたに会わせるよう、Nicを買収してました。でも、僕たちは違う場所で勉強をしていたので、(そう頻繁に)あなたに会うための理由がなかったんです。
僕はとてもずるい人間ですが、それを否定はしません。
率直に、いままでの非を認めるKlaの文章を見ながら、微笑むNo。
確かに、僕はずるいことをしましたが、僕が好きなのは、たったひとり、あなただけです。僕の瞳の中にいるのは、たった一人だけです。
次の手紙も手にするNo。
もう、P'Noに嘘をついたりしません。
どうか、僕にチャンスをください。
でも、どんなにあなたが拒否しても、僕はやり続けます。
どんなに僕を避けても、僕からの電話を無視したとしても、せめて、こうやって手紙くらい、書かせてください。
「僕は、あなたの笑顔が大好きです。P'Noが笑うと、僕も笑顔になれるんです。僕に微笑みかけてくれるたびに、いつも幸せな気持ちになるんです・・・P’No!」
No: ん?
Can「誰がこれをP'Noに書いたんですか? すっごく、気障ですよ、これ!」
No「おい、Can!」
慌てて、手紙を取り上げるNo。
Can「あ~、焦っちゃって! 今、このお気に入りの後輩から、秘密にしようとしましたね?」
No「そんなに近寄るなよ!」
Can「・・・・」
No「・・・・」
お互い、顔を見合わせて、変な間合いを取る二人。。。(笑)
Can「いいじゃ・・・」
No「よせ、よせよ・・」
近寄るCanに、焦りまくるNo。
Can「・・ないですか、読ませてくれても」
No「だから、近寄るなって!そんなことしたらな、主力メンバーから外してやるからな!」
Can「P'No!P'Noは、もうキャプテンじゃないって、忘れちゃったんですか?」
No「あ~~~・・・」
なんとか誤魔化そうとするNo。
No「だったら、この1週間、食事を奢ってやる。その代わり、誰にも言うなよ!」
すかさず、口を押えるCan。🙊
Can「わかりましたよ。誰にも言いません。なにも知りません。何も見てません。さっき見た、あのきざったらしい手紙をあなたに書いた奴のことなんか、僕は知りません!一切関知しません!」
きゃ~、このポーズ!!
可愛い~~~!
あきれ果てるNo。
No「何でだよ、くそ」
よりによって、Canに秘密を握られるとは・・・って感じなんでしょうけど、案外、恋愛モードに堕ちてる人同士、話が合うとおもうんだけどね。
でも・・・手紙のことが気になって仕方がないCanちゃん(笑)
Can「それで・・・誰がこれをP'Noに書いたんですか?」
No「おい、Can! 1週間分の食事は?」
急に押し黙るCan。
No「ところで・・・お前の彼氏はどこなんだ? ここ数日、見かけないようだけど」
ギロリ・・・
Noを睨むと、すぐに、目に見えて、落ち込むCan。
Can「あいつのことは言わないでください。俺、もう、あいつがいなくて寂しくてたまらないんですから・・・。Tinはここ数日、イギリスに行ってるんです。」
No「はっ・・・お前ってば、恥ずかしげもなく・・・(こっちは、恥ずかしさで、まいってんだよ!)」
そういうと立ち上がり、荷物をまとめるNo。
Can「なんでですか? 彼氏のこと恋しがって、それのどこが変なんですか?」
Canちゃん、すごい。。。
・・・と同時に、AeやNoとか、自分の信頼する人に対して、ここまでオープンになれるのね。
Tinに教えてあげたいよ。。
その問いには答えないNo。
No「じゃあな・・・」
Can「P'No~~! 俺の昼飯のこと、忘れないでくださいよ」
一人残されたCan。。。
また・・・思い出しちゃったじゃないか。。。
落ち込むCan。
~Canの部屋~
夜・・・ベッドに寝ころんで、Tinと電話をしているCan。
Can「なぁ、Tin。いつ戻ってくるの?」
Tin「俺に逢いたいのか?」
Can「もちろん! ああ、お前が俺に買ってきてくれるっていうお土産が待ち遠しいんだよ。たくさん、お菓子買ったって言ってたじゃん。」
Tin「Can・・・」
Can「そんな声出しても、怖くないよ。お前が戻ったら、左の頬にキスして、お前の右の頬にもキスして、それから、お前の好きな・・・」
Tin「まったく、寂しくないのか?」
Can「バカ言うなよ。俺たち、会わなくなって、まだ、数日しか経ってないんだぞ。子供みたいなこと言うなよ。そんなに俺にしがみついてるのかよ。」
Tin「また、話そう。頭痛がする・・・」
Can「Tin!」
一方的に切られた電話。
Can「Tin! あいつ、俺の電話切ったのか?・・・・・(小声で)あいつに会いたいなんて、どの口が言えると思ってんだよ。そんなの全然かっこよくないじゃん・・・」
自分が一番わかってるの・・・(はぁ)
その時、す~っとドアが開き、顔にパックをしたLemonが顔を覗かせる。
Ley「かっこよく見せたいなんて思ってたら、Tin様は、お兄ちゃんのこと、すぐに飽きちゃうわよ」
Can「うわ~、お化け!」
Ley「なにがお化けよ、Leyよ」
心底、ビビってるCanちゃん。
Can「次からは、こんな風に入ってくんなよ。お前の兄ちゃんが心臓麻痺を起こしたら、どう責任取るつもりだよ?」
Ley「入る前に、ちゃんと知らせたわよ。もっと注意深くしなさいよ。もし、Tin様がお兄ちゃんに飽きても、私は助けてあげませんからね。」
Can「この俺が? そんなわけないじゃん!お前、Tinがどんだけ俺に惚れてるか、知ったほうがいいぞ」
Ley「はいはい・・・わかりましたよ。じゃあね。でも、あんまりうぬぼれないほうがいいわよ。あ、Tin様がお兄ちゃんのこと、本気でうんざりする日が来ても、私に泣きついてこないでよ!」
ドアを閉めて出ていくLemon。
Can「(小声で)“Tin様がお兄ちゃんのこと、本気でうんざりする日が来ても、私に泣きついてこないでよ!”」
Lemonの声真似で、ひそひそ・・・。
Ley「見えてるわよ!」
パッと口を手で押さえるCan。
Can「お~い、どうやって俺のことが見えてるんだよ、頭の後ろに目がついてんのか?それとも、壁を透視できんの?なんだよ・・・、Gucciはいつも吠えやがるし・・」
Guchiにも、完全なる八つ当たり。。。(笑)
Can「いつ、帰ってくんだよ・・・」
携帯を見ながら、呟くCan。
ふふふ・・・Tine@2getherよりは、まだ、正気を保ってるような気がしますが・・・まぁ、似たり寄ったりですね(笑)
しかし、まだまだ、序の口(笑)
★【Ep 12】2/4 雑感★
Tinが知らなければならなかったことがようやく・・・・。
いや、私もか・・・(笑)
たぶん、Tinが知る必要があるかどうかは別として、もっと細かな事情が、本当はもっとあるんでしょうね。。
設定年齢的には、年上のはずのGhonhinを、視線だけで追い詰めるTin様の眼力に、私の方が服従一歩手前(笑)
※実年齢は、MeanくんのほうがEstくんより3歳ほどお兄さんです。
だけど、大人になるって、いろいろな道筋があるのね。
いままで、そこにあったものなのに、見えていなかったと気づくこと。。。
知らされるのではなく、自分で知ろうとする意志を持つこと。。。
そして、気づけば、人のために動いてしまっていること。。。
みんながそれぞれのペースで、大人になろうとしているのが素敵です。
私が青春ものと言われるジャンルが好きなのは、そこなのかも。
あ、大人になる一歩手前の方々にもエールを♪
Klaには、せっかくなので、一生分のラブレターを書くくらいの気概で、書き続けてほしい(笑)
そして・・・
I miss you と、Tin本人には言えないCanちゃんに、
「わかるわ~」と全面的に同調しながら見ています。