本格的な号泣ゾーンです♪
途中、“ ゛(だくてん)”がついた叫び声が入りますが、号泣ぶりに引かないでいただけると嬉しいです。
あんまり、号泣した、号泣した、とか言うと、大袈裟な奴だと思われるので、嫌なんですけど、涙腺が緩みきったみたいです。
家族の問題は、特にツボっちゃうとだめですね。
無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『AChanceToLove(LBC2)』
【Ep.11】 (2/4)
~書斎~
パパ「それが、君が、Tulを殴った理由なんだね?」
Can「そうです。」
この一点の曇りのない、何に対しても臆することのないCanの眼差し。。。
いつのまにか、Canの隣に並んで座り、父親と相対しているTin。
Can「僕が怒らずにいられると思いますか?あの人は、こそこそと、ティンの背後でいろんなことをするんです。」
一応、目上の人なので、こう訳してますが、頭の中ではいつも通りのCan口調です。
俯くTin。
パパ「本当なのかね、Tin?」
Tin「いくら、僕が言っても、お父さんは僕のことは信じないでしょう」
パパ「なぜ、最初にそうしようとしなかった?」
じっと、父親の顔を見るTin。
このナイーブな青年を知れば知るほど、この父親とのやり取りに胸が締め付けられます。
シーン全般、真骨頂です。
Tin「もし、僕がお父さんに言いつけたりしたら、幼かった私は兄さんにヤラれるからです」
パパ「すまなかった・・・。そうとは知らず、お前を傷つけてきた。すまなかった、こんなにも長い間、口をつぐませてしまった。。。私は、お前が必要とするものを与えて来たと思ってきたんだ。
どうやら、私は、お前たち二人に借りがあるようだね?」
当然のように、不満をぶつけるCan。
Can「それが、あいつ(のした事)となんの関係があるんですか?」
とっさに、Canの手を掴み、黙らせるTin。
Tin「僕が必要としてきたものって、どういう意味ですか?」
Tinは、物事の大切なポイントが瞬時に見える賢さがあるね。。。
パパ「・・・自由だ」
Tin「・・・・・自由?」
パパ「そうだ。望むことがなんでもかなう自由だ。お前の人生をどう生きていくか、選択できる自由だ。お前の兄と私には決して持つことが許されなかった・・・自由だ。」
視線を外したTinは、おぼろげながら、それがどういうことが気づき始めているみたい。
さすが、メタナムの息子2。
パパ「今まで話したことはなかったな。そのとおりだ。お前には一度も話したことはない。自由・・・Tulの母親と結婚する前までは、私にもあったんだよ。私が選べた唯一の自由だった。他人がどんなに非難しようと、私は気にしなかったよ。だが、それは失敗に終わった。私の元には、すべての不幸を一身に集めるしかない男の子だけが残されたんだ。」
Tin「・・・・・・」
幼くて当時は意味がわからなかったかもしれないけれど、ずっとTulを見てきたTinにも、その情景がハマりつつあるはず。
そして、このパパの人生も、きっとドラマが一つできそうなくらい、物語が詰まってるんでしょう。
パパ「Tin・・・。お前の母親と兄が、お前を海外に送るのを止めようとしなかったことを認めよう。私は、あの事件が起きたときに、感謝こそしたよ。」
Can「え・・? 今、なんて言ったんです?」
そりゃ、Canはびっくりするよね。
逆に、顔をあげない(あげられない)Tin。
パパも、Canの問いには直接答えず、さらに、Tinに話しかける。
パパ「Tin。私にとって・・・誰もお前に期待をかけなくなることが、最良の道だったんだ。お前には、お前の人生がある。なんでも選ぶことが出来る。誰もお前に期待をかけるものはいない。それは、お前をゆっくりとダメにしていくだろう。だからこそ、私は、お前に、できるかぎり、最善のものを与えて来たと言ったのだ。」
話が全然、わからなくなったCan。
Can「一体、なんの話ですか?僕には、全然、わかりません・・・。ねぇ、説明してよ」
となりのTinに話しかけるCan。
これは、空気を読めないCanを睨んでいるのではなく、今まで、俺は何をみてきたんだ~~と自分が自分で許せない顔です。
父親の話に打ちのめされて、座っているのが精いっぱいのTin。。
パパ「あの子は、人が想像できうる以上のひどい目にあってきたんだ。お前の兄は、人生を通じて、本当に多くの目にあってきた。あの子が、幸せだったことは一度たりともないんだよ。
そして、私が出来る限り、最高のものを与えて来たと思ってきたお前は・・・もうすでに、自分の幸せを見つけたようだな。
Tin、私から頼みがある。。お前は好きなだけ私のことを憎むんでも構わない。好きなだけ、私に怒りをぶつけてもいい。だが、どうか、兄さんのことは許してやってくれないか。」
伏せていた顔をあげ、父親の顔をしっかりと見つめるTin。
Can「やっぱり、贔屓してる」
文句を言わずにはいられないCan。
Tin「わかりました」
ぱっと、TinのほうをみるCan。
Can「Tin! おまえの兄貴は、何年もお前を痛めつけて来たんだぞ」
理解できないCan。
目に涙を浮かべ、「許します」とはっきりと答えるTin。
最初の頃より、ずいぶん、お芝居が上手になりましたね。。。
悔しそうに、目を閉じ、なぜだ、とTinを見つめるCan。
Tin「でも・・・先に約束してください。。。僕に、自分の望む人を愛する自由を与えると・・・。」
でぃ゛~ん゛~~!!
10分休憩していいですか。。。このシーン、脳内再生するだけで、嗚咽で、呼吸困難です。
横に座るCanの手を握るTin。
でぃ゛~ん゛~~!!
自分には、もうこの手があるから。
この手と共に、生きていくから・・・。
はっ、と、はじかれたように、Tinを見るCan。
パパ「約束しよう。誰も、お前が選んだ道を歩んでいくことを止めることなどできない・・・。たとえ、それが、お前の母親であってもだ」
パ゛~パ゛~~~!!
やっぱり、ラスボスはTinママ(& 亡くなったTin祖母)ってことで。
わかった?Canちゃん?
Canを見つめるパパ。
パパ「私の息子をよろしく頼みます。どうか、その機会を持てなかったこの年取ったおじさんの代わりに、この子の面倒をみてやってくれないかね・・・」
パ゛~パ゛~~~!!
ダメだ~~~、誰か、この涙を止めて下さい。。。
半分、わかったような、わからないような、ぽけ~っとした顔のCan。
うそです、それなりに、わかってますって、、、(笑)
ただ、突然のことに、いろいろ感情がおいつかないのよ。
それは、Tinも同じこと。
さっと滲んだ涙を拭き、立ち上がるTin。
パパ「おお、そうだ。Tulは離婚することになった。これで、気が晴れるかね?」
首を振るTin。
パパ「お前は、いつだって、いい子だったよ、Tin」
肩の荷をおろせたようなパパの、この言葉こそ、今まで適切な時に、折に触れて、Tin本人の目を見て、口にしてきてくれていたら、と思わずにはいられない。
ゆっくりと、動き始めるTin。
Can「どこ行くの?」
まっすぐ、お互いを見つめあう父と息子。
Tin「僕は、自分でやれる能力があることを証明してみせます」
嬉しそうなパパ。
パパ「それは頼もしいな・・・。私に、私を助けてくれる才能豊かな息子がもう一人いるなら、こんな幸せなことはない」
パ゛~パ゛~~~!!
Canの腕を取るTin。
Can「Tin、まだ、話、終わってないじゃん・・・」
一方は強引に、一方は渋々、部屋を出ていく二人を、微笑み、見送るパパ。
パ゛~パ゛~~~!!
立ち上がり、サイドテーブルに飾られた、Tinと二人きりで写した写真が入った写真立てを手に取るパパ。
それは、いつもパパが座る位置から、ちょっとだけ右に目を向けると、目に入る場所です。
大きなため息をともに、目を閉じる。。。
~Tinの部屋~
戻ってきたTinとCan。
Can「Tin、なんで、俺のこと、引っ張り出したんだよ~。なぁ、まだ、全部解決してないじゃん」
ずっと文句を言い続けるCan。
Can「俺、お前の兄貴のこと、心底、サイテーだって軽蔑してんだぞ、また、俺・・・」
Canの言葉を遮るように、先にベッドに腰を下ろしていたTinが正面に立つCanの腰に抱き着く。
びっくりして、一瞬、固まったものの、
すぐさま、「放せよ、Tin」と身をよじるCan。
Can「俺、まだ、お前の父さんと話し終わってないんだから・・・」
いくら身をよじっても、がっしりとホールドしているTin。
ああ、Canを片時も離せないTinの力の入れ具合が、たまりません。
Tin「もう終わったんだ・・・お前がピンときてないだけだ・・・。どうすれば終わるって言うんだ?」
Can「お前の兄貴の件で、まだ、お前の父さんに話し終わってないんだよ。とにかく、お前に代わって復讐してやるんだ!」
微笑んで、Canを見上げるTin。
やば、ここ、こんなに優しい顔で見上げられると、もう、、「TinだかMeanだかわかんない現象」再発。
Tin「もう、お前は、すでにやりとげたって、まだ、気づいてないのか?」
そう言われても、首をかしげて、頭をぽりぽりするCan。
ほら、この『半袖』から出てる細い腕の感じとか、もはや、Canの存在って、可愛いと美しいが一対になってきてる。。。
Can「え? いつ、どうやって? 説明してくれよ、俺、バカだから」
Tin「いいから、先に約束しろ。そうしたら、俺が、復讐するのに一番いい方法を教えてやる」
え? そんないい方法があるの? きらり~んって感じのCanちゃん。
Can「ん、約束する」
小指を突き出すCan。
その手を押え、Canの両手を取るTin。
そのまま、立ち上がると、Canの鼻をつまむ。。。(笑)
Can「ん~~~~痛いよ、Tin!」
Tin「俺のそばにいろ。俺を、この地球に生きる最も幸せな男にしてくれ。俺の兄が決して得られないような幸せを・・・。それが、最高の復讐だ」
Tinが、強い意志を持った男の人の顔をしています。。
ぶ、ぶろ゛ぼー゛ずだぁ゛~~~ (プロポーズだぁ~)
このCanの横顔の美しさ・・・これが、愛されてることをちゃんと受け入れた人の顔です。。。
Can「いいよ。俺が、おまえのこと、この地球上で一番幸運な男にしてやるよ。お前の兄貴が、お前に嫉妬くするくらいの、すっごい幸運にな」
そのCanの言葉と、Canの顔を見ながら、涙が滲んでくるTin。
この滲んだ涙も好き!
Can「Tin・・・」
もう、Canのことを、なんとも言えず、愛しい人って想いをこめて、見つめるTin。
Tin「愛してるよ」
Tinの目に浮かんだ涙を見て、胸が締め付けられたCanのほうから、Tinを抱きしめる。
Can「泣いて、全部、吐き出していいよ。他のやつらのことなんか気にせずに・・・。俺の前でそんなに強がらなくていいんだ。俺、お前から離れたりしないよ。」
Tin「絶対に、離れるなよ。」
ここの、ポロポロとした涙が・・・陳腐かもだけど。。。本当に真珠なのよ。。。
Can「ん・・・。どこにもいかないって、もう約束しただろ・・・」
いつまでも、抱きしめあう二人
★【Ep 11】2/4 雑感★
ここで泣かずにいつ泣くの!(笑)
と、あまりに、自分自身が恥ずかしいので、開き直ります。
少なくとも、この日、Tinの今後の生き方は、ある程度、見えてきて・・・その水先案内人が、Canだったという事実。
途中から、どの言葉も、どの眼差しも、どの仕草も、すべて、二人の未来につながっていくように思えて、ここでの号泣はどれも、その瞬間に立ち会えた喜びの涙です。
感無量は私ですね。
言葉がないです。
(実際のところ、『TharnType』Specialで言及してたから、受け入れられるとはわかっていたものの)Canを心から受け入れてくれてありがとう、パパ。
お願いだから、ずっと味方でいてね。