もう、兄ちゃんに握られてる秘密はないだろうか、と、なんだか心配になってしまったよ。


 

無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。お願い
 

4分割しています。

前半未読のかたは、こちらからどうぞ

【Ep.10】 (1/4)

【Ep.10】 (2/4)

 

『AChanceToLove(LBC2)』

【Ep.10】 (3/4)


 

***********

~カフェ~

じっと、携帯を見ては、暗い顔をしているCan。。。

テーブルの上に、アイスココアとチョコレートケーキが乗ってる。。。

なにこれ・・・これでもかっていうくらい、可愛いが集結!

 

あ、きたきた、Canの私の王子様がいらっしゃいましたよ。

ああ、凛々しい。。

 

Canの正面に座ると、そっと、飲むぜりーをCanの手元に置くTin。

Can「これ、なに?」

Tin様、なんかちょっと不機嫌?

Tin「昨日、Facebookに、雨にぬれたって記事をあげただろ。」

Can「う~、それで?」

Tin「自分の健康について、もっと気を配れ。ほら、これ食べろ。お前のために買って来た。雨に濡れたら、風邪をひかないように、ビタミンを多めにとらないと・・・」

言われるまま、すぐに封をあけて、飲み始めるCan。

Can「う~ん」

おいしそうに一口飲んだものの、すぐさま、携帯の画面に視線を戻すCan。

 

Tin「ここについてたなら、どうして、俺に連絡してこないんだ?もっと急いできたのに・・・」

く~、私が、こんなことを言われた日には・・・お祭り騒ぎです。


Tinがここまで、優しいことを(ちょっとうざいかもしれないけど・・・)言ってくれてるのに、ちらっとみるだけで、すぐさま、携帯を眺めるCan。


Tin「何をみてるんだ?」

そりゃ、さすがに、気になるよね。

ここにきてから、ほとんど、目を合わせようとしないんだから。。。

Tin「お前の眼は、もう十分、小さくなってるじゃないか。目を細めるな・・・」

 

はい、Canちゃんの限界です。

 

思いつめた表情で、Tinに問いかけるCan。

Can「Tin・・・。ひとつ聞いてもいいか」

Tin「なんだ?」

 

それでも、なんども躊躇ったあげく、ようやく、「お前、前に、クスリやったことあるの?」と訊ねるCan。

Canをじっと見つめるTin。

Tin「なぜ、そんなことを俺に聞く?」

Can「これ・・・見て」

自分の携帯を、TinのほうにむけるCan。

数秒、その画面を見たTin。

Tin「お前、この画像、どこから手に入れた?」

Can「・・・・・・それは・・・お前の兄貴が送って来たんだ」

Tin「兄と話したのか?」

Can「ああ・・・話したよ」

さすがに、Tinとの約束を破ってしまった引け目から、いたたまれない表情を浮かべるCan。

Tin「OK・・・」

それだけ小さく呟くと、「なら、俺たちは、ここまでだ」と立ち上がるTin。

Tin「結局、お前もあいつを信じることを選んだんだ」

店を出ていくTinを、慌てて追いかけるCan。

Can「Tin!ちょっと待って! Tin!」

 

いや~、股下の長さ、目いっぱい活かされてる早足です。(笑)

ああ、シリアスめな場面なのに、私がチャチャを入れると、実はそこまでじゃないってわかっちゃうのも、ネタバレ?


確かに、本当の、シリアスなシーンだと、全然、テンション違いますよね。。。(恥)

 

Can「Tin!」

必死に追いかけ、ようやく、Tinの腕を掴むCan。

Can「Tin! 俺の話も聞けよ!」

Tin「お前は、アイツを信じたんだろ?もう、おれのことなんか、嫌いになったんだろ?」

それだけ言うと、また、立ち去ろうと向きをかけるTin。

諦めずに、もう一度、Tinの腕を掴み、立ち止まらせるCan。

Can「少しくらい立ち止まって、まずは俺の話を聞けないのか? どうやったら、俺が、お前より、兄貴のほうを信じるなんてこと、考えることが出来んだよ?! もし、あっちを信じたのなら、俺がお前にこんなことをわざわざ聞いたりすると思うか?」

顔を背けるTin。

こっちも、がんこさんだからね(苦笑)

an「本気で、俺が、お前より、お前の兄貴を選ぶなんてこと、考えてんのかよ?俺がいうことを聞くのはお前だけだって、俺、何回、言わなくちゃならないんだ? いくら、俺がバカで、おまえが俺をだまそうとしたって、俺は、お前のことを信じちゃうんだよ。だから、お前の勝手な妄想で、ばかなことを考えたりなんかするなよ!」

それでも、まだ、顔を背けるTin。

はぁ・・まだ、わからんか~~!(苦笑)

 

Can「おい、Tin!」

腕を掴むCan。

Tin「ちゃんと言ってくれよ! なにがあったか、教えてくれよ。俺はお前の恋人だろ。お前、おれのこと、前にバカだって言っただろ?だったら、なにがどうなってんのか、俺にわかるように説明してくれよ。もう、話してくれてもいいだろ。」

じっと、Tinの顔を見続けるCan。

Tinも、微動だにせず、Canを見つめている。

Can「なんで、黙ってんだよ?なぁ・・・答えてくれよ」


Canを見つめるTinの眼に、さきほどのような、冷たさは浮かんでません。

いきなり、Canに抱き着くTin。

 

しばらくして、「ごめん・・・」と呟くTin。

Tin「ただ、怖かったんだ。お前も、兄のことを信じたのかと思った。ほかのやつらと同じように、お前が、おれのことも嫌いになったのかと思ったんだ。悪かった・・・Can」

Tinの背中に、手を回し、うなじのあたりを撫でるCan。

Can「うん・・・お前は俺の恋人なんだぞ。おまえ以上に他の誰を信じるって言うんだよ」

 

今度は、キャンパスのど真ん中で、抱き合ってしまった~~~(笑)

ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

ふふふ、そのうち、みんな、慣れるから大丈夫だよ。(笑)

 

 

一応、建物の中に移動してきたみたいです。

階段に腰かけ、手を握り合ってる二人。

というより、TinがCanの手を片時も離せないって感じかな。。。

この感じ、ほんと、好き! 


Tin「最初は、本当に、お前が、兄のことを信じたって思ったんだ」

Can「Tin・・・! マジで、お前の頭、なぐってやろうか。何言ってんだよ」

その言葉が、どれほど、Tinにとって嬉しい言葉なのか、Canには、わからないかもね。

Tin「以前から、俺の兄と話した人はみな、兄の方を信じるようになるんだ。そして、結局、みんな、俺の元から去っていった。」

Can「俺が、アイツを信じたって、一度でも言ったか?俺は、ただあの動画が一体何なのか、知りたいと思っただけだ。お前に見せるつもりもなかったし、(問い詰めて)泣かせようとしたわけでもないんだ。ただ、説明してほしかったんだよ」

 

ちょっとだけ、言い淀んで、話し始めるTin。

Tin「あの事件のあと、俺は、狂ったようにバカな真似をし続けた。でも、クスリはやってない。ああ、そうだ。誰ともでも寝たが、俺の兄がお前に言ったようなことじゃない。。。」

それを聞き、微笑むCan。

Can「それでいいんだよ。ほらな。お前がちゃんと俺に説明したら、俺、すぐに理解しただろ」

今度は、Tinが微笑む番ね。

Tin「本当にすまなかった」

Can「ん? なんで、お前が謝るの?謝るべきなのは、お前の兄貴で、お前じゃないじゃん。まったく、(兄貴のくせに)なんで、お前にあんなことができんだよ、マジで頭くる!」


じっと、自分のことを微笑んで見ているTinの視線に気づいたCan。

あまりの視線の熱さに、周囲が気になるCan。

きょろきょろと見回す。

Can「なんで、俺のこと、そんなに見てんの?」


Tin「・・・愛してる」

Tinとしては、自然に湧き上がってきた想いを、自然に口に出したってかんじでしょ。

 

(///∇///)


慌てて、誰かに聞かれてないか、見回し、両手で顔を隠すCan。


いまさらだと思うけどねぇ~。(笑)


ああ、でもやっぱり、可愛いなぁ!



Tin「頼むから、俺から、離れていかないでくれ」


あくまでも、愛を語り続けるモードのTinとの、この温度差(笑)

 

もう、恥ずかしさで、自分の存在を消したいくらいのCan(笑)

大丈夫だよ、ギャラリーもいなさそうだし・・・。

 

Tin「Can・・・・」

Canの腕を掴むTin。

Can「Tin! なんで、俺の手を引きはがすの!俺がどれだけ恥ずかしいか、見てわからないの?」

Canの多少の文句は、愛の言葉(笑)

 

Can「ああ、わかってるって。どこにも行ったりしないって。こんなふうにずっとお前と一緒にいるよ」

いくら、恥ずかしくても、ちゃんと、お返事はします(笑)


Can「ああ、もう、死にたいくらい、くそ恥ずかしい!」

 

Tin「Can・・・」

しかし、このドSは・・・さらに、要求を高めてきましたよ。


ちょんちょん、と頬っぺをつついてみせるTin。

 

Can「!


お前、自分がなにをさせようとしてるか、本当にわかってんの?

「驚き」を通り越して、硬直しきった瞳(笑)で、Tinを見返すCan。

 

来ないなら、こっちから行く、とばかりに、顔を近づけるTin。

ぐっと、顎を押えるCan。

あら、もうちょっとで、しまっちゃうかもしれないじゃん、危険だよ~~~(笑)

Cam「(小声で)Tin・・・。おれたち、キャンパスのど真ん中にいるんだよ!」

 

Tin「・・・(無視)」

 

Can「やめて!」

渾身の力で、さらにキスしてこようとするTinを抑えようとするCan。

Can「まじで、俺、死にそう」

仕方なく、手を緩め、離れるTin。

Can「ほんと、勘弁してくれよ・・・」

この、ラブコメ感も好き!


だって、もう大学中に知れ渡ってるっていうんだから、あとは、日常にしちゃうしかなくない?(笑)

 

 

★【Ep 10】3/4 雑感★

 先週の予告では、えらいことになりそうなノリでしたが、なんとか、二人の間では終息。


ああ、この二人の大好き!


Canは、問題が起きても、決して諦めず、逃げないし、逃がさないし(笑)

Tinは、自分の弱さを認める強さを、Canと共に過ごすうちに、身に付けたし、成長してるのよお互いに。

見ていて、アップダウンは激しいけど、楽しくて仕方がない!


どんどん名シーンが増えてきますね💖

 

★【Ep 10】4/4に続く★