んー、まったり!
無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Love by chance』
【Ep.10】 (3/4)
~大学構内 広場~
そうそう、この二人も友人なのでありました(苦笑)
Ley「だから、嫌だって・・・。私の言ってること、わかんないの?」
Chompoo「理解しようとしない人にどういえばいいのよ?別になんだって構わないの。今日は、どうしてもP'Aeを見に行くんだから!そして、あなたも一緒にきてくれればいいの!」
Ley「だから、嫌だって・・・。私、勉強しなきゃ」
Chompoo「ねぇ、いいでしょ、お願いだから、一緒に来てよ」
Lemonの手を強引に引っ張るChompoo。
Ley「やだってばぁ~~、放し・・・うわっ!」
本当に、放されて、勢いで尻餅をつくLemon。
Chompoo「あ・・・ごめん。」
Ley「どうして、いきなり、私の手を放すのよ!」
Chompoo「ごめーん。でも、最初から素直に一緒に来てくれたら、こんな風にひっぱたりしなかったのに・・・。それに、今日は、お兄さんの試合でもあるんでしょ?」
Ley「だから? お兄ちゃんが勝とうが負けようが、私の成績には、なんの足しにもならないじゃない・・・」
Chompoo「ねえ、本当に一緒に行ってくれないの?私、本当に怒るからね!」
Ley「わかったわよ、行けばいいんでしょ」
にっこりして、振り向くChompoo。
Chompoo「よかった! 行こう♪」
現金なChompoo、Leyの手を引き、意気揚々とサッカー場へ向かう。
~駐車場~
Peteが自分の車を停め、降りた時、先に来ていたTinが近寄ってくる。
Peteの前に立ちはだかるTin。
Tin「俺は、まだ、お前と付き合いたいと思ってる・・・」
Pete「僕も、そんなことは決して起きないと、確信持って言えます。そんなことは、ありえないことですから・・・。」
さすがに、こういう表情をすると、“凛々しみ”が出ちゃうよね。。。
Tin「“ありえない”? 俺が奴からお前を引き離したとしてもか?」
不毛なやり取りを続けるTinの意図に辟易し、溜息をつくPete。
その時、Chompooと、彼女に連れられてきたLeyも、駐車場に差し掛かる。
Ley「あ~、むちゃくちゃ暑い! 人は大勢だし、もう帰りたい」
文句タラタラのLemonを、軽くいなすChompoo。
Chompoo「そうねぇ~~、あれ、ちょっと待って。あれって、P'Pete?」
Ley「うわ、かっこいい!」
Lemon、覚醒(笑)
Chompoo「やっぱりP'Peteだ。P'Aeの親しい友達なのよ。P'Aeがどこにいるか知ってるか、聞いてこようかな」
Ley「あんなイケメンふたりを見れたなら、勉強と引き換えにした甲斐があったわね」
Chompoo「P'Pete~~」
声をかけようとするChompooを全力で止めるLey。
Ley「ちょっと、やだ。ちょっと、待って、待って!」
Chompooを引っ張り、車の陰に隠れるLey。
Chompoo「なにしてんの?」
Ley「ねぇ、そもそも、あの二人は誰なの?」
Chompoo「う~ん、あっちはP'Peteで、P'Aeの親しい友達よ。もう一人は・・・たぶん、P'Peteの友達なんじゃない?」
Ley「で? カップルなの? どういう関係?」
Chompoo「そんなの知らないよ」
目が輝いてきたLemon。
Ley「ここに来ても、たいして面白くないと思ってたけど、こんな完璧なイケメンカップルを見ることができた~。ふふ、なんてラッキー!」
腐女子の血が騒ぐって奴です(笑)
Chompoo「ねぇ、一体、なんのこと?」
Ley「しっ! 邪魔しないでよ」
前方にばかり気を取られていたら・・・・サッカーのユニフォーム姿のCanが後ろから登場。
Can「あ~、Ley! わが妹よ! お兄ちゃんの応援に来てくれたのか?」
明らかに、車の陰に隠れてるのに、背後から大声で話しかけられると、人は殺意が沸く時があります(笑)
振り返るLemon。
Ley「(しっ! やめてよ、静かに!)」
静かにしてよ!と、ジェスチャーで必死に伝えるLemon。
隣で、きょとんとしたままのChompoo。
Lemon達が見ていた方向に視線を向けるCan。
当然、Peteと・・・Tinの姿が目に入るでしょ。
Can「おい、Tin!! お前、Peteに何してんだよ!」
瞬時に、沸騰し、駆け寄るCan。
Tinの腕をつかみ、「Tin、一体、Peteに何の用だ?Peteから離れろよ、こいつ!」
Canを無視し、Peteにむかって、話しを続けるTin。
Tin「俺が望めば、あいつから引き離すことくらい簡単だぞ」
再び、Tinの腕を掴み、自分のほうに向きなおさせるCan。
Can「おい、俺はお前に話してるんだぞ!」
Chompooの手を引いて、慌てて、駆け付けるLemon。
Ley「ちょっとお兄ちゃん! 一体、なにしてんの? どうして、この人にそんな言い方するの?」
Can「Ley、こいつがちょっと顔がよくても、だまされるなよ。こいつはな、俺が今まで会った中でも、最低のクズ野郎だからな」
ジロリ・・・と、Canを見るTin。
Pete「Tinは、別に僕に危害を加えたりしてません、Can」
Can「こいつの肩をもたなくてもいいよ。こいつがお前に何をしたのか、俺に話せよ」
Chompoo「本当に何もしてませんでした。Chompoo、全部見てました。こっちの人が、P'Peteに彼氏になってくれって頼んでました」
それ、何もしてないとは言わないから~~~!(笑)
っつ~か、むしろ、それ、大問題だからぁ~~~~!(笑)
Can「なんだって?(怒)」
顔色、激変のCan。
内心、なぜ、こいつ(Can)が絡むとこんなに面倒なことになるのか・・と思ってるTin。
Chompoo「ん~~本当です。しっかり聞こえてました。でも、誰か私に説明してくれませんか? P'Peteってゲイなんですか? それとも、こっちの人が? それか、P'Peteは普通? 一体、どうなってるのか、さっぱり・・・」
大混乱のChompoo。
事態を収拾しようとするLemon。
Ley「ね、あなたはP'Aeを探してたんでしょ? もう行きましょう」
Chompoo「え、今はそんなことより、まず、これがどうなってるのか、知りたいもん」
Ley「いいから行くよ! あとで説明してあげるから!私、こういう事に関してはエキスパートなのよ」
いや・・・ちょっと、この状況は中途半端すぎて、実際にはさすがのLeyも把握できないくらい、複雑だよ。
Ley「じゃあね、がんばってね、お兄ちゃん、では、失礼します~~」
無理やり、Chompooを連れて、その場を去るLemon。
Pete「あの・・・Can。Can、この件は本当に誤解なんです。ああ、もう試合が始まりますよね。中に入って準備をしたほうがいいと思います」
できるだけ、穏便にしようと、明るく、Canに話しかけるPete。
Tinにむかって、にらみつけるCan。
Can「Pete。Aeがお前のことを探してたよ。お前も、あいつのところに行ったほうがいい。俺は、お前の友達に、ちょっと話がある」
Tin「俺も、この"視野の狭い奴"に話がある」
Can「"視野が狭い"って誰のことだよ!お前の目だって、そんなに大きくないじゃん」
自分のことなど目が入らないように、にらみ合ってるTinとCanを見て、どんどん、変な方向に話がすすみそうなので、「ええっと、僕はもう行ったほうがよさそうですよね」とその場を離れるPete。
場所を変えても、にらみ合う二人。
Tin「で、なにがしたいんだ?」
Can「それは俺のセリフだ。お前、こないだは、あの二人のこと、侮辱してたくせに、今日は、Peteに彼氏になれって頼んだだと?お前、なにしようとしてんだ?」
Tin「俺のことに、あれこれ口をだす前に、思い出したほうがいいぞ。これは、俺とPeteの問題だってことをな、お前のことじゃなく・・・」
肩におかれたTinの手を払いのけるCan。
Can「ああ、そうだな、俺には一切関係ない。ただのお節介だ。だけどな、あいつらは俺の友達なんだよ。それに、お前、あいつらのことも汚らわしいって言って、侮辱したじゃないか。それなのに、今度は、お前があの二人の間に入ろうとしてるのか?あいつらを別れさせたいのか? 一体、どこまで腐った野郎だよ!お前の周りにだって、男はたくさんいるだろ? どうして、その中から選ばないんだよ。Peteから手を引け。」
Tin「Peteのような奴はめったにいないんだ。」
Can「でも、Peteには、もう彼氏がいる! そして、その彼氏は俺の友達だ」
Tin「お前、自分の友達を守ろうとしてるのか?」
Can「そうだよ」
Tin「だったら・・・お前が俺の前で、足を拡げてみるか?」
ちらりとCanの下半身を見てから、Canの首元に手を置き、キスしようと顔を近づけるTin。
渾身の力で、Tinの頬を殴り飛ばすCan。
Can「最低だな・・・このくそ野郎!」
火の玉のように、怒りながら、Tinを残し、スタジアムに向かうCan。
Tin「俺の顔を二度も殴ったやつなど、いないぞ。今度こそ、後悔するぞ」
そういうTinの顔には、怒りだけでなく、もっと、苦いものを飲み込んだような複雑なものが浮かんでます。。
~サッカーコート~
工学部とスポーツ科学部の試合ね。
工学部3 - スポーツ科学部1
得点板を見ながら、呆然と立ち尽くすCan。
ひきあげていく工学部の選手たちを見て、芝生に座り込む。
Aeが近づいてきて、手を差し伸べる。
その手を掴み、立ち上がるCan。
健闘を讃え、ノーサイド。
小さくガッツポーズを掲げるAeと肩を組みながら、歩き出す。。
ここまで、スポーツ振興のためのイメージビデオみたいに、わざとそれっぽく撮ってるよね(クスッ)
ちょっと面白くなっちゃって、追ってみました。。(笑)
Can「なぁ、俺たち、本当に負けたのか?」
Good「うん。負けた・・よ」
Can「俺たちのチームが負けた?」
Good「誰の・・・せいか、わかる?」
Can「だけど、俺たち、スポーツ科学部だぞ」
一応、スポーツエリートの自分たちが負けるわけないだろ、と言いたいCan。
Good「あ~、そのとおり、僕たちはスポーツ科学部の学生だし・・・、チームの大半は、大学のサッカー部所属の黄金メンバーだよ。それでも、工学部のチームに、3対1で負けたんだ。引き分けですらない。なにが起きたか、わかってる? 相手チームに、繰り返し、ボールを渡しちゃった人がいたんだ。僕がお前にパスすると、それをお前が、みんな、工学部の奴らに渡しちゃうんだよ」
Can「・・・ごめん」
Good「気にするな。ん~、勝ち負けは重要じゃない。だけど、一体、お前、なにがあったの?」
Can「俺、負けたせいで怒ってるわけじゃないんだ。俺のこと、おかしくさせてるあの野郎にムカついて、ムカついて・・・!」
Good「なんの話?」
得点ボードを見つめるCan。
Can「覚えてろ、Tin!この落とし前、絶対、つけてやるからな」
Good「へ? ちょっと待ってよ、Can~~~」
そして、今日もまた、殊勲選手の彼氏を、笑顔で出迎えるPete。
Pete「おめでとうございます、Ae」
Ae「じゃ、どうして、そんなに浮かない顔してるんだ?」
Pete「それは・・・Aeに勝ってほしかったのはそうなんですけど、ただ、Canにもなんだか、申し訳なくて・・・今、Canがどこにいるのかもわからないですし・・」
No「お~い、Canのことなら、ほっておいても大丈夫だぞ。あいつは、そんなに長い間、落ち込んでいられるような奴じゃない。それより、お前だ、Ae、うちのチームをコテンパンにたたきのめしてくれたよな、ま、お前が来期の大学リーグで、今日みたいなプレーをしたら、許してやるよ」
Champ「なぁ、Ae。お前、あの白猿がどうかしたのか、訳を知ってるか?」
まじめに考えていたChampが、Aeに声をかける。
Champ「確かに、アホなやつだが、以前は、ゲーム中、こんな状態だったことなんかなかった」
Ae「それが、まったく心当たりがないんです、先輩。俺も気になってるんですが・・・」
Champ「ま、そこまで心配することもないだろう、アイツも限界がくれば、俺たちに打ち明けるに違いない。ああ、ところで、工学部はどこで打ち上げをやるんだ?」
Ae「さぁ、よくわかりません。僕は参加しないので・・・」
No「あぉ?なんで行かないんだ? チームを勝たせたのはおまえだろ?2点も入れたじゃん」
Ae「今夜は(深酒)できないんですよ、・・・明日、"義理"の家族との顔合わせなんで・・・」
No「は?」
そっと、視線を外し、恥じらうPete。
Ae「あ~、聞こえたとおりですよ、明日は絶対、外せないんで・・・。(Peteに)じゃ、俺、荷物取りに行って、すぐに戻る」
Pete「はい・・・」
恥ずかしさに、うつむくPete。
No「あいつ、なんの話してたのか、わかるか? Pete?」
Pete「はい?」
No「おい、大丈夫か? 顔、真っ赤だぞ。日焼けでもしたのか?」
Champ「はあ~、(我が友ながら)なんて、鈍い奴・・・」
No「ん? なんで、そんな風に俺の事、呼ぶんだよ?」
Pete「では、僕、Aeの支度、手伝ってきます。さようなら、さようなら」
No・Champ「ああ、またな」
No「あの子も一体、どうなってんだ?」
Champ「お前は、もう考えるな。」
No「いいの?」
Champ「ああ、行こう。後輩に奢ってやるんだろ?」
No「俺、金ないんだけど・・・」
Champ「だけど、キャプテンだろ?」
No「そればっかだな・・・」
Champ「いいから行くぞ」
No「わかった、わかった、わかった」
~バー いつもの店?~
まるで、お通夜みたいな飲み会。。。
No「もういいだろ、Can、勝ち負けなんて、こだわるなよ。」
Can「それはわかってますけど~、俺はあの男には負けたくないんですよ、先輩~~」
No「それって、Aeのことか?」
Can「違います! なんで、Aeなんて言うかな! あいつのこと知らないなんて・・・P'No~~」
No「おい、言葉に気をつけろよ。俺は優しく言ってやっただろ?」
Can「へん、蹴る気か?上等じゃん、全然、怖くなんかないや」
つまみを投げつけるCan。
荒れてます。
Good「P'No~、お願いです。怒らないで・・・Canの奴、酔っ払ってるだけなんです」
Can「なぁ、Good? 今晩、おまえんちに泊めてくれない?俺、今夜、帰りたくないんだよ。妹が俺のこと、試合に負けたって、笑うにきまってる。。」
Good「無理だよ~、うちの母さん・・怒るもん」
Can「頼むよ~~」
Noの携帯が鳴り、「悪いな、Good,ちょっと、Canのこと、見ててくれ。俺、電話にでてくるよ」
Goodに声をかけ、席を立つNo。
Can「どこ、行くの~~?」
No「すぐ、戻るよ。ああ、Nic? ここ、うるさすぎて・・・」
Can「なあ、俺と一緒にいてよ~~いいじゃん・・・」
Good「なんで、そいつらには、聞かないんだよ?」
チームメイトに振るGood(笑)
Can「なぁ、今夜、お前んち、泊めてくれる?」
案の定、断られる(笑)
Can「じゃ・・・とことん、飲むぞ!」
~Noの自宅~
携帯をかまえて、Klaのために電話の内容をスピーカーフォンにしているNic。
No「ああ、Nicか? どうかしたのか」
Nic「ね、今、どこ?」
No「どこって、バーだよ。酔っ払った新入生の面倒をみてるよ」
Nic「P'No。今夜は、何時ころ家に帰ってくる?」
No「いつになるかなんて、そんなの・・・知らないよ」
Nic「だいたいの時間もわかんないの?」
No「おい、お前は弟で、俺の母さんじゃないだろ」
Nic「ねぇ、P'No。そんなのどうでもいいから、教えてよ」
No「たぶん、今夜は無理じゃないか? あいつらの面倒を見なきゃならないし。母さんにそう言っておいてくれ。いいか? じゃあな」
~バーのトイレ~
電話を切ってから、不思議そうに首をひねるNo。
No「最近、どうかしたのかな?やけに、俺のことに口出ししてくるよな。ま、いっか・・・」
~Noの自宅~
Nic「そういうことだ。だから、兄貴は今夜は家には戻らない。」
Kla「ああ、聞いてたよ」
Nic「だったら、お前も家に帰ったほうがいいな、Kla。」
Kla「P'Noが面倒を見るっていう新入生って誰だ? そいつ、何者だ? そいつが俺をイラつかせてる」
Nic「お前、ただ、兄貴と親しくしてる奴ら全員、気に入らないってだけだろ?」
本気でイライラしているKla。
Kla「それか・・・こうなったら、ベッドに放り込んで、決着つけるべきかな・・・」
Nic「お前、マジで言ってんの?」
Kla「なんでだよ?お前、俺が冗談でこんなこと言うとでも?それに、お前は、俺を手伝わないとな・・」
Nic「ちょっと待った。これはやりすぎだ、俺は、この件からは手を引くぞ」
Kla「俺は、この件に対して、お前に、ちょっとした提案があるんだけどな・・・どうする?」
手を指し伸ばすKla。
Nic「・・・・はい、喜んで」
握手する二人。
そうそう、このデビルぶりをちゃんと見ておかないとね。。。
Kla「たいしたことじゃないだろ」
Nic「もちろん・・・」
Kla「よし」
★【Ep 10】3/4 雑感★
このパートは、今後に向けての、ちょっとした種まき回でしたね。
なので、その分、画像をいっぱいキャプチャーしたような気がします。
たとえ、怒りに任せていようとも、Canの頭の中は、Tinでいっぱい。
まぁ、ここで、Leyちゃんが絡んでくれたことで、今後の二人の進展に、随所随所で貢献してくれます。
Lemon本人は全然、意識してませんが。。。
二人だけにまかせておいたら、普通に顔を突き合わせて、喧嘩して・・・の繰り返しで、進展しようがないですからね。
Klaと、Canが直接、面識をもつような展開でなくて良かった~~!
NoちゃんのCanへの手厚いケアは、十分、嫉妬の対象になるよ。。。
あ・・・Chompooのキャラ・・・処遇に困ってるでしょ(笑)
私も見てて、どう落としどころをつけるのか、皆目、検討がつかなくなってます。
ま、そういうこともあるよね。。。