日曜日なのに、他人の目覚ましで起きてしまった!AM5時台にビックリマークおーっ!
でも、ちっとも有効に活かせない怠惰なアタシ。


以下の内容は、成人を対象としています。

暴力的な描写、性行為、暴力的な言葉が含まれている可能性があります。
視聴者(および読者)の裁量をお勧めします。

 

本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

全体で、4分割払いしてます。

未読の方は

★【Ep 10】(1/4) はこちらから★     

 

 

『TharnType the series』

【Ep10】(2/4)

~カフェ~

一人、コーヒーを飲みながら、嬉しそうに、なにかを書き留めている様子のTharn。

さて、世界一簡単な「誰のことを考えてるでしょうか?」クイズ(笑)  


Typeへのラブソングの歌詞ね。

これで、明日提出の作曲の課題とかだったら暴れるよ(笑)

 

そこへ、Tarが現れ、緊張気味に声をかける。

Tar「P' Tharn。」

その声に、ゆっくりと振り向くTharn。

Tar「隣に座ってもいいですか?」

目で頷くTharn。

そして、「Tar、俺、もう行かないと・・・」とテーブルの上を片付け始める。

顔色を変えるTar。

Tar「待って下さい。P' Tharn、あなたに話があるんです」

Tharn「でも、俺には話すことなんかないし、これから仕事もあるし。それじゃ」

Tar「P' Tharn、待って。」

Tharnの手を掴むTar。その手を見つめ、そして、Tarのほうを向くTharn。

Tar「僕たち、以前は、こんな風に手を握ってましたよね」

Tarの手をゆっくりと外すTharn。

あきらめて、席に座ると、「なにが望みだ?」と訊ねる。

Tar「僕、話したい事があるんです。僕のこと、本当に怒ってますよね?」

Tharn「別にもう、なにも怒ってないよ。もうあれから1年以上、経ったんだよ、Tar。もう気にしなくていい」

もうもう言い過ぎました!(笑)

Tar「本当に、あんなことしてごめんなさい。」

Tharn「実際、話したいことだけ言ってくれないか? 俺、仕事に行かなきゃならないって言ったよな」

Tar「あの・・・どういえばいいのか、どう説明したらいいのかわからないけど、でも、僕がしたことには全て、理由があったんです」

Tharn「もし、そうしたいなら、Tumに言って、Tumから俺に話をするようにしてくれないか。俺、行かないと・・・」

なるべく自然に、諭すように話をし、立ち上がるTharnを捕まえるように、声をあげるTar。

Tar「あなたと別れたかったわけじゃなかったんです!」

憮然とするTharn。

Tharn「なぜ、今になってそんなことを言うんだ? なぁ、Tar?」

少し強めの語気のTharnに、俯き、黙ってしまうTar。 

Tharn「ああ、わかったよ。悪かった、Tar」

Tarの頬に手を当てて、謝るTharn。

こういうところで、Tharnは、無駄な誤解を招くのね

 

Tar「大丈夫です」

Tharnの手をそのまま掴み、「僕は、あなたと別れたくなんかなかったんです」と訴えるTar。

その訴えに、自分の手をTarから引きはがし、目を伏せるTharn。

Tharn「じゃ、なぜ、(あの時)そうしたんだ?」

当然の質問をするTharn。

Tar「言えません。でも、本当に、理由があったんです。」

Tharn「そんなに俺に言えないことなのか?それとも、俺になにか落ち度があって、別れたのか?」

今、この質問をTarにするということは、本当に理由さえ知らされずに、ただ、別れたってことなのね。

Tar「本当に言えないんです。でも・・・どうか、僕のことを許してください。P' Tharn」

Tharn「嫌だと言ったら?」

Tar「あなたが許してくれるまで、謝り続けます」

Tharn「なんで、こんなことをするんだ? 一体、どうしたいんだ?」

Tharnの手を取り、今さら、寄りを戻したいと訴えるTarに言葉を失うTharn。

Tar「あなたを愛してます。あの時から愛してたし、今もまだ、愛してるんです。お願いだから、もう一度チャンスをください」

真剣に訴えるTar。

Tharn「Tar・・・俺は・・・」

Tar「いますぐ、拒否しないでください。どうかもう一度だけ、チャンスをください」

なんと答えたらいいのか、言葉を選ぶTharn。

ふと、テーブルに目を落とすと、携帯に、Typeからの着信が入る。

振り切るように、携帯を手にとり、立ち上がるTharn。

Tharn「Tar、俺もう行かないと・・・」

Tarに掴まれた腕を振りほどき、店を出ていくTharn。

Tar「P' Tharn・・・P' Tharn!」

 

~TharnとTypeのお部屋~

テーブルには食器が重ねられ、Typeが戻ってくるのを待ちながら、物思いにふけってるような、それでいて、どことなくイライラしてるような感じのTharn。

 

Type「くそあっついな」

ユニフォームをパタパタしながら、サッカーの練習から戻ってきたType。

座っているTharnに気づく。

Type「あ、戻ってたんだ?」

まずは、Tharnの隣に腰をおろすType。

Tharn「ちょっと前に帰ってきた。腹減ってるか?お前の分、買ってきたよ」

Type「うん、でも、先にシャワーを浴びてこないと・・・。」

そう言って、テーブルに目をやり、驚くType。

Type「おい、Tharn! パーティーかなにかでもやるのか? 誰かの誕生日か?」

確かに!(笑)

 

Type「俺の誕生日は、4月2日だぞ」

力なく笑ったかと思えば、悲しそうな顔で、TypeにくっつくTharn。

Type「おい、Tharn。抱きしめるなよ。暑いってば・・・」

Tharn「ごめん・・・」

甘えた感じで、謝るTharn。


不可抗力とは言え、Tarと話をしてしまって、愛してるとか言われちゃって、寄りを戻したいって言葉に動揺しちゃって、とにかく、なんでもいいから謝らないといけない気がしてるんです。。。


Type「なんか謝るようなことでもしたのか?あ、飯をたくさん買い過ぎたから、謝ってるんだろ、次は、食べられるだけの量を買えよ」

この単純さに救われる時もあるよね(笑)


無言のまま、更に、TypeをぎゅっとするTharn。

Tharn「ごめん、Type」

Type「だから、どうしちゃったんだよ。ずっと謝り続けてるじゃん。俺に隠れて、なにか悪いことしたのか?」

Tharn「・・・してないよ。ただ・・・最近、感じてて・・・お前と過ごす時間がないだろ。」

それを聞いて微笑むものの、「お前、心配しすぎだよ」と肩に手を置くType。

Type「そんなちっちゃいことで気にやむな。俺は、お前がバンドで忙しいってわかってるし、俺だって、サッカーチームで忙しくしてるんだ。もし、俺のために時間が取れないのがお前のせいだって言うなら、俺のせいでもあるってことになるだろ・・・」

Tharn「そういうつもりで言ったんじゃないよ・・・。それで、お前、飯食う?」

Type「当然だろ。お前が買ってきちゃったんだから・・・。少しだけ食べて、残りは冷蔵庫にしまってけばいいよ」

それでもまだ、落ち込んでる様子のTharn。

Tharn「愛してるよ、Type」

Type「だから、そういうことは頻繁に言うなって。ありがたみがなくなるぞ。さ、シャワー浴びてくるよ」

立ち上がるTypeの腕をギリギリまで掴んでいるTharn。

Tharn「Type。なんで、そんなに可愛いんだよ」

Type「あ~、もうなんでもいいけど、とにかくシャワー浴びさせてくれよ」

 

いろいろ認めて、ちょっとだけ素直に表現するようになったTypeと、対称的に、Tarのことで気が重いTharn。


今のTharnにとって、大切なのは、こうして、自分を笑顔にしてくれるTypeなんだよね。

 

そんな時、携帯にTarから着信があり、バスルームのTharnを気にしながら、部屋の隅で電話に出るTharn。

Tharn≪Tar、もうこんなことしないでくれ。もう俺たちはどうにもならないよ≫

Tar≪本当に僕が間違ってました、P' Tharn≫

Tharn≪君に言っておくことがある≫

Tar≪はい・・・≫

Tharn≪俺には、新しい相手がいるんだ、そして、俺はその人のことをとても愛してる。俺たちのことは、もう終わったんだ。もう去年の段階で終っていたんだ。もう二度と、過去の話は持ちださないでほしい。わかったね?もし、俺のことを本当に愛してるのなら、二度とこんなことはしないでくれ≫

Tar≪別れて・・・≫

Tharn≪なんだって?≫

Tar≪あなたと彼氏は、結局は別れることになるんです。あなたの愛は決して長続きしないから・・決して!≫

Tharn≪Tar! どうしてそんなことが君に言えるんだ? Tar! もしもし?≫

切れている電話。


そして、バスルームに入ったはずのTypeが、不審と心配が入り混じったように、後ろから見ている。


イライラと電話を見て、掛けなおしているTharn。

Type「Tharn。なに、そんなに大声あげてるんだ?」

慌てて、電話を切るTharn。

Type「大丈夫か?誰と電話してたんだ?」

Tharn「それは・・・ちょっとLhongとケンカしちゃって・・・」

頷くType。


まだ、ユニフォーム姿のTypeを見て、「お前はどうしたんだ? なんで、シャワーを浴びてないんだよ」と尋ねるTharn。

Type「石鹸が切れてた。予備をバスルームの棚に置いておいてくれって言ったのに、お前、どこにおいてあるんだ?」

Tharn「ああ、悪かったよ。俺が持っていくよ」

頷くと、バスルームに戻っていくType。

カーテンを閉めるTharn。

こういうのって、嫌な予感しかしません。。。

 

~TumTarハウス~

窓の外を見ながら、考え事をしているTar。

Tum「おい、Tar、もうテーブルの準備すんだよ。今すぐ、食べたいか?」

兄のTumが何度も、呼びかけても、反応しないTar。

ようやく、「え?」と振り返るTar。

Tum「だから、テーブルの準備できてるって言ってるだろ。今すぐ、食べたいか?」

Tar「いや・・・今はいいよ。まず、シャワーあびてきたほうがよさそうだ」

どことなく、虚ろな感じで、2階に上がっていくTar。

 

しばらくたって、様子を見に、2階にあがってきたTum。

部屋のドアをノックして何度も声をかけても反応がない。

Tum「おい、聞こえてるか? Tar?」

それでも、反応がない。

思い切って、部屋をあけると、誰もいない。

慌てて、バスルームの扉をあけると、シャワーが流しっぱなしの状態で、服を着たまま、座り込んでいるTarの姿が飛び込んでくる。

 

★【Ep 10】(2/4)  雑感★

本格的に、Tarが絡み始めました。

LBCの時もそう思ったけど、なかなか、理解されにくいキャラ設定です。


ここまで揺れる? 

揺れるんだね・・・こんなに、Typeのことを愛してても。。。

まだ1年ちょっとか。

そのくらい、わけがわからない別れ方だったってことなのかな。


半年くらい経って、そんな過去をふっ飛ばすTypeと出会ったのね。


Lhongの情報を基にすれば、なぜか納得のいかない別れを繰り返し、その理不尽さゆえに、自暴自棄になっていたTharn(高3)が、年下彼氏のTar(高1)と相思相愛になって・・・。


そのTarから別れを切り出されたとしたら、今までで一番、理由を知りたかった相手だったでしょうからね。

それは無理ない。


ホント、好事魔多しって、こういうことよね。

今までは、Typeとの壮絶な取っ組み合いのような初動恋愛で、まったく余裕がなかったのに、気持ちが通じあったら、その時をねらいすましていたかのように、こんなことになって。。。

 

あ~あ、こんなにわかりやすく動揺してるようじゃ、気の強い嫁にバレるのは、時間の問題だよね。

あはは、気の強い嫁っていう表現じゃ、生ぬるい?(笑)

 


★【Ep 10】(3/4) へ続く★