プレゼントのぬいぐるみ、さわり心地は良さそうだったよね。
正面の姿すら映されなかったけれど、あの子の行き場が気にかかる♪
以下の内容は、成人を対象としています。
暴力的な描写、性行為、暴力的な言葉が含まれている可能性があります。
視聴者(および読者)の裁量をお勧めします。
本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
全体で、4分割払いしてます。
前半未読の方は
【Ep06】(3/4)
~TharnTypeのお部屋~
灯りが灯らない、真っ暗な部屋。
片付いたままの机
いつも、ふたりでご飯を食べる窓際のテーブル。
寝乱れたままのベッドの上に、置きっぱなしのドラムパッド。
そんな部屋に、一人、戻ってきたType。
そっと、ドアを閉め、Tharnのスペースにゆっくりと近寄るType。
Type「俺にどうしろって言うんだよ」
その時、シャワーを浴び終わったTharnが、バスルームから出てくる。
あら、いたんだ。。。
Tharn「ん? どうかしたのか?独り言なんか言って・・・」
いつも通りに振る舞うTharnを、じ~っと観察するType。
Tharn「いつまで、そんなところで、つったってる気だ?」
ベッドに腰掛けたTharnの真正面に、腰を降ろすType。
Type「俺は、返事を待ってるんだ」
Tharn「これが答えだろ。セフレ。」
Type「じゃ、もう二度とあんな馬鹿な真似はしたりしないんだな?」
Tharn「う~ん、こっちのほうが簡単だよな。ムラムラしたら、蒸気を吹き飛ばすみたいに、ただ、お前を抱けばいいってことだろ。お前もしたくなったら、俺に言えよ。(俺たちの関係は)単純なままにしておくほうがいい。」
Type「・・・ああ」
本当に、“ああ”なの?
Type「お前も、ようやくまともになったようだな」
それだけ話すと、さっさと、ベッドに入り、音楽をききはじめるTharn。
(Tharnの答と態度に)イラついているType。
ピコン!
完全に無視してるね、Tharn。
Fai≪水曜日、空いてる?≫
Type≪俺は、いつでも君に会わせるよ≫
入力しながら、視線は、Tharnに向けているType。
気になってしかたがないのね。
~カフェ~
水曜日当日。
デートしてても、全然、集中できないType。
Fai「ああ、Type。私たちが、Lod Chong(ロッチョン)について話したの、覚えてる?私、それを売ってる素敵なお店を見つけたのよ。今度、一緒に行きましょうよ」
※タイのスイーツ
Type「・・・・・・」
心ここにあらず、Faiの言葉に気づかないほど、考え込んでます。
Fai「Type?・・・Type?」
Type「え?なんか、言った?」
Fai「大丈夫?」
Type「もちろん・・・」
Fai「それなら、言ってみて。私がなんについて話してたのか?」
困る・・・困った・・・。
Type「君の寮の野良猫のこと?」
Fai「違うわ」
Type「新しい恋愛映画?」
Fai「それも違うわ」
Type「それなら、君のところの路地の街灯がちらついてること?」
Fai「また、違った。私は、Lod Chongについて話してたのよ」
Type「あ~あ」
Fai「あなた、他の女の子のことでも考えてるの?」
女の子・・・ではない。
Type「違うよ・・・。なんで、そんなふうに思うんだよ?ただ、ちょっと飼い犬のことが恋しくなっちゃってさ」
これって、嘘ついてるときのサインでしょ? たしか・・・。
Type「今朝、うちの母親が、そいつが死んだって・・・電話してきたんだ」
Fai「そうだったの・・・。その子、いくつだったの?」
Type「ごめんよ、Fai。俺・・・そのことについて、話したくないんだ・・。そいつは俺にとって家族と同様だったから・・・」
頷くFai。
Fai「気を落とさないでね・・・」
Typeの手に自分の手を重ねて、励ますFaiの手に、自分の手を乗せるType。
Fai「手を触りたかったの?」
Type「違うよ、ただ、君の手を握りたかっただけさ」
呆れたように、飲み物を飲むFai。
Fai「ねえ、今度の金曜日空いてる?」
Type「なんで?」
Fai「私の誕生日なの」
あら、重なった。。
Type「マジで?」
Fai「本当よ。でも、一緒にお祝いしてくれる人がいないの。みんな、忙しいの。うちの両親でさえよ・・。ほんと、寂し過ぎる・・・。もし、だれかが、その日一緒に過ごしてくれたら、すごく嬉しいのに・・・」
にやついているType。
Type「かわいそうに・・・。君の友達は信じられないな。」
Fai「それって、あなたも来れないって意味なの?」
Type「君の誕生日だろ。当然、俺は空いてるよ」
Fai「そう、じゃ、来てくれるのね?」
Type「約束するよ」
Fai「破らないでね」
~TharnTypeの部屋~
場面一転、こんなことしちゃってる二人ですよ。。。
Type「お前、なにしてんだよ?」
Tharn「取引しただろ・・覚えてないのか?」
構わず、Typeの首元に、キス攻撃を始めちゃうTharn。。。
自虐の極み。
ピコン!
Type「ちょっとどいてくれ」
Tharnを押しのけ、携帯を手に取るType。
Fai≪それじゃ、今度の金曜日は、空いてるのよね?≫
横にどいたものの、イラつかないわけがないTharn。。。
Tharn「よくやるよ・・・」
Type「なにが?」
Tharn「俺がお前の上に乗っかってるにも関わらず、誰かと話ができるなんてな・・・」
携帯を持ちながらも、Tharanのほうを向くと、そっぽをむくTharn。
いいわけないでしょ、これで。。。
Type「Tharn。」
Tharn「ん?」
Type「今度の金曜日だけど・・・」
Tharn「俺のライブなら、7時に始まるぞ」
Type「俺、行けなくなった・・・」
Tharn「・・・・・」
Type「Puifaiの誕生日なんだ」
視線を落とし、かすかに頷くTharn。
Tharn「うん・・・。わかったよ。P'Jeedには、お前が忙しいって言っておくよ」
身体を起こしたTharnに、ここで更なるだめ押しをするType。
Type「俺、Puifaiに、彼女になってくれって言るつもりだ」
もう一度、かすかに頷くTharn。
Tharn「うまくいくといいな・・・」
Tharn~~~~~!!
Tharn「どうなったか、教えてくれ。そうすれば、お前にどう振る舞えばいいのか、わかるから・・」
Tharn~~~~~!!Tharn~~~~~!!
Tharn「ああ、彼女にプレゼントを買うの、忘れるなよ。じゃないと、彼女になる前に、捨てられるぞ」
それだけ言うのが精いっぱいで、寂しそうな顔に戻ると、すぐさま、自分のベッドに戻ってしまうTharn。
背をむけてしまったTharnに、いたたまれない思いのType。
目をあけたまま、横になっているTharn。
( 。゚Д゚。)
~Jeedのバー~
『決戦は金曜日』 ← タイトルだけよ。歌詞とのリンクはありません。
ライブが終わり、カウンター席で、酒を飲み続けているTharn。
カウンターの中にいるJeedに声をかける旦那さん。
Khong「ハニ~♪」
Jeed「どうしたの?」
Khong「外、雨が降ってきたよ。ロマンティックだ、早く家に帰ろうよ」
Jeed「やめなさいってば」
落ち込んでいるTharnに気づき、「彼、どうしたんだ?」と聞いてくるJeedのパートナーのKhong。
Jeed「私にも、わかんないのよ。ステージが終わってから、ず~っと(こんな調子で)飲み続けてるんだもの」
Khong「こっちが話してることも聞こえてないみたいだな?」
Jeed「心ここにあらずよ。もし、彼のことを侮辱しても、きっと気づきもしないわ」
Khong「Tharn!!」
目のまえで、酒の瓶を叩いて、ようやく、顔をあげるTharn。
目には、涙のあとがくっきり。
Tharn「ああ・・P'Khong、こんばんは」
Khong「お前、大丈夫か?」
首をふりながらも「大丈夫です。ちょっと考え事をしてただけです」と答えるTharn。
Jeed「そりゃ、そうでしょうね。ステージにいるときから、ずっとこんなふうだったもの。もうみんな帰ってしまったのに、君はまだ、ここにいるってことよ」
Tharn「すみません、P'Jeed。・・俺の演奏、なにか御迷惑でしたか?」
Khong「おい、そんなこと言ってないだろ。お前の演奏は、いつもどおり最高だったよ」
一緒になって、頷くJeed。
Khong「女性客全員、お前に飢えた目してたよ」
Jeed「ちょっと待ちなさい。どうして、あなたがそれを知ってるのよ?」
耳を引っ張るJeed。
Khong「落ち着けよ。俺は、ただ、彼のために観客の様子を観察してただけだって」
Jeed「自分のためじゃないの?」
Khong「おい、よせよ。なんで、俺がそんなことするんだよ。君みたいに、若くて、美しくて、かっこいい奥さんがいるっていうのに・・・俺は君に夢中なんだよ」
旦那さんを叩くJeed。
Jeed「Tharnが聞いてるじゃないの!」
Khong「こいつは、俺たちの友人だろ。気にするわけないよ」
仲良くケンカしている二人をみて、羨ましくて、泣きそうになるTharn。
Jeed「Tharn。あなたが気を取られてるのは・・・あのイケメンくんのせいなんでしょ」
だまってしまうTharn。
それを聞くと、グラスをもって、Tharnの隣に腰掛けるだんなさん。
Khong「誰なんだ?お前の新しい彼氏か?」
Tharn「いえ、違います」
Jeed「あなたたち、お互い、付き合ってるみたいだったわ。P'Khong、私、あの子のこと、好きよ。背が高くて、浅黒で、イケメンなのよ。まぁ~、ホントに完璧だわ!!」
思い出して、手で顔を覆ってしまうJeed。
Khong「おい、Jeed。お前の旦那は、ここにいるだろ」
Jeed「私は、Tharnの代わりに観察しただけよ。あなたがさっき、そうしたみたいにね」
Khong「いつものくせに・・。話を戻そう。それで・・・彼は何者なんだ?」
Tharn「彼は、僕がどんなに頑張っても、僕のことを愛してくれない人なんです」
あ~、そんなふうに、結論づけたら、誰もなにもいえないじゃん。
Tharn「そんな顔しないでくださいよ。失恋したからって、死んだりしませんよ」
Jeed「でもね、失恋も数が重なると、死ぬことだってあるのよ」
Khong「おい、どうかしてるぞ。ドラマじゃあるまいし。なぁ!話題、変えようぜ。ここはバーだぞ。ここは酒を飲む場所で、そんなシリアスな話をするところじゃない。もうよせ!」
その頃、Typeは・・・。
~レストラン~
誕生日プレゼントを渡すType。
Type「誕生日、おめでとう」
Fai「ありがとう、Type」
早速、箱をあけるFai。
Fai「いつ、用意したの?」
Type「教えない」
Fai「うわ~、可愛い。すごく気に入ったわ」
ぬいぐるみ?
Type「そう言ってくれて、嬉しいよ。君が気に入らないんじゃないかと思って、心配だったんだ」
Fai「もちろん、気に入ったわ。本気よ」
Type「じゃ、君がそれを抱きしめる時、俺だと思ってよ」
Fai「なぜ、そんなことしなきゃならないの?この子熊ちゃんは、あなたよりずっと可愛いわ」
Type「俺は可愛くない? じゃ、返してもらおうかな」
ぬいぐるみに手をかけるType。
なんか、このやりとり、訳すの飽きて来た・・・。
Fai「ねぇ・・・そんなことしないでよ。もう私のものよ」
Type「だめだ、返して」
ひっぱりあっているうちに、勢いがついて、急接近する二人。
全然、トキメキを感じなくて、ほんと、ごめんなさい。
Fai「あなたは可愛いんじゃなくて、とってもイケメンだって気づいてるんでしょ?」
Faiの髪を耳にかけ、「君も、すごくきれいだ。ハッピーバースディ」
Fai「うまくごまかしたわね」
Type「ああ、君もね」
Fai「私、化粧室に行ってくるわ。私の代わりに持っててね」
ひとりになったType。
携帯を取り出し、店の中を見まわす。
Type「きっと、こういう店、Tharnも気に入りそうだな」
戻ってきたFaiに、なぜか、身構えるType。
Fai「急いで戻らなきゃならないの?」
Type「ああ、違うよ。寮の門限は11時なんだ。まだ、少し時間がある」
Fai「どうして、学内の寮から出ないの? もっと便利なのに・・」
Type「うちの父親が、学内に住まわせたがってるんだ、それに、友達も大勢いるし・・」
Fai「私は、そういうところには住めないわ。学内の寮には門限があるもの。学外なら、もっと便利よ。友達を呼んでも、罪悪感なしに、泊めてあげられるし・・・」
Type「じゃ、もし、俺が門限に遅れたら、君の部屋に泊めてくれる?」
Fai「なに、冗談いってるの」
Type「そうだよ。俺をどんな人間だと思ってるんだよ」
Fai「真剣な顔してたくせに・・」
Type「今のを真剣だっていうのか」
Fai「ええ」
Type「冗談だよ。さ、食べよう」
Faiの寮の前に到着した二人。
Fai「送ってくれて、ありがとう」
Type「気にしないで、夜、女の子を一人で歩かせるのは危険だからね」
もう、部屋に引っ張り込む気、まんまんのFai。
Fai「私のことが心配?」
Type「秘密だよ。ここが君の寮なんだよね?」
Fai「そうだけど、なんで?」
Type「きれいだよね」
Fai「寮が?」
Type「君が・・・っていうつもりだけど・・・」
Fai「あなたって本当に・・・」
Type「なんだよ?冗談だよ、寮がきれいって意味だよ」
Fai「中も見てみたい?あんたが学外の寮に引っ越したくなったとき、選ぶ参考になるかも」
はい、また、あの音楽です。。
やっぱり、よからぬことを企むBGMです。(笑)
Type「もちろん、来年はここに引っ越すかも・・・」
うまく誘いこんだわね。。。
★【Ep 06】(3/4) 雑感★
ああ、むかつく。。
自分が、Faiの立場だったら、同じことしてそうな気がするから、余計、むかつく!← なんだそれ(苦笑)
なんか、私、このドラマをレビューすると、自分の性癖やら、過去の恋愛傾向まで暴露しそうで、ダレトク?
答えを知ってて、成り行きを見守らなきゃならないところが、じれったい。
ああ、乞う次回