Tharn、名誉挽回の回♪

 

以下の内容は、成人を対象としています。

暴力的な描写、性行為、暴力的な言葉が含まれている可能性があります。
視聴者(および読者)の裁量をお勧めします。

 

本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

2分割払いしてます。

前半未読の方は

★【Ep 02】前半(1/4&2/4) はこちらから★  

『『TharnType』Ep.02(1/4&2/4)筋追い&ネタバレ雑感』思った以上に、『Love by Chance』と比較する比重が高いので、先に、『LBC』を取り上げればよかったかな・・・、とちょっと後悔。でも、時系列では、こ…リンク裏窓~寝ても覚めても逸品探し 外伝

 


【Ep02】(3/4)

~そして、翌朝~

携帯のアラームで目が覚めたType、止めるとすぐにまた、目を閉じる。

すでに、着替えて大学にいく支度を終えていたTharnが、「Type、起きろよ、もう8時だぞ」と声をかける。

目をあけないType。

Tharn「もう、起きろって。別に好きで起こしてるわけじゃないが、これは慈善行為みたいなものだからな・・・。起きろ、8時だぞ」

Type「うるさい!ほっといてくれ」

布団をかぶってしまうType。

Tharn「勝手にしろ。好きなだけ寝てろ!」

怒って出ていってしまうTharn。


一人残ったType。

今度は、携帯に着信が・・・。

Type「なんだよ・・・。頭が割れそうなんだよ・・・・ノーだ・・・」

Techno≪ああ、Typeか。今どこだ?俺、もう大学に来てるんだけどさ、朝飯、食おうぜ≫

Type≪無理。≫

Techno≪なんか変な声だな? お前、起きたばっかりか?すぐ来いよ。授業始まるぞ。さぼるつもりだなんて言うなよ≫

Type≪頭、痛いんだよ≫

Techno≪え?具合悪いの?様子見に行こうか?≫

Type≪いや、平気だ。もう、切るぞ≫

また、布団をかぶって眠ってしまうType。

 

~大学~

Techno「くそ、どうするかな・・・」

電話は切れちゃったし、心配は心配だし・・・。

その時、Tharnが通りかかるのに気づいたTechno。

Techno「あ、Tharn、Tharn、ちょっとこっち来てよ。」

不機嫌そうに、歩み寄ってくるTharn。

Techno「どうしたんだよ? なんだかイラついてるな・・・」

Tharn「なにか用か?俺、腹減ってるんだよ」

Techno「Typeの奴、具合悪いのか?」

Tharn「え?」

Techno「は? お前、あいつが具合悪いの知らないのか?」

じっと、Technoのほうを見ながら、「・・・・そんなの、どうやって俺にわかるんだよ」と文句を言うTharn。

Techno「今朝、朝飯を一緒に食おうと思って、奴に電話したんだよ。でも、頭痛がするって・・・それに、奴の声は、本当にかすれてて・・・掛けなおしたけど、電話に出ないんだ。それで、奴が相当具合悪いのかどうか、聞きたかったんdなよ」

腕時計を見るTharn。

Techno「ああ、悪い、授業だよな?ああ、大丈夫だ。行っていいよ。俺、自分で様子を見に行くから。そしたら、俺も、すぐに授業に戻らないと・・・教授がすごく厳しいんだ。じゃ、またな」

Technoを呼び止めるTharn。← 腕まで掴んで、必死じゃん(笑)

Tharn「おい」

Techno「?」

首をかしげるTechno。

Tharn「お前は・・・授業に出ればいいよ。俺が、Typeの様子を見に行くから」

Techno「はぁ?お前、授業のために急がなきゃならないって言ってなかったか?」

Tharn「いいから行けって。この粥は、あいつのためだろ?俺が持ってくよ」

そういって、Technoの手から、取り上げる(笑)

Tharn「それじゃ、俺はあいつの様子を見に行き、お前は授業に出る・・いいな? じゃ、またな」

ぴゅ~~ん。ランニングランニングランニング

Techno「おい、Tharn! それ、オレの粥・・・俺の粥なのに~~」

 

~TharnとTypeの部屋~

苦しそうなType。

ベッドの脇に座り、TypeをさするTharn。

Tharn「Type。熱、下げてやるからな」

水に濡らしたタオルを絞り、Typeの首元を拭うTharn。

腕や手、お腹と順々に拭いていくTharnの腕に手を伸ばすType。

もう一度、タオルを水に濡らそうと、少し離れただけで、「パパ、行かないで! パパ・・・、一人にしないで」と、突然Tharnに抱きついてくるType。

Type「どこにも行かないで・・・」

落ち着かせるように「お前を置いて、どこにも行ったりしないよ」と声をかけるTharn。

Tharn「お前の熱を下げようとしてるだけだ・・・」

Type「行かないで・・」

Tharn「どこにも行ったりしない。ずっと、お前の側に座ってるから・・・。」

少し落ち着いたTypeを寝かせるTharn。

悪夢の中で、子供の頃に戻っているのね。

無意識ながらも、自分の父親のつもりなのか、Tharnの身体を離そうとしないType。

 

その頃、Technoが、友人Champと一緒に、寮の階段をあがってくる。

Techno「俺、ほんとバカだよな。 今朝、Tharnに会った時に、奴の電話番号聞くのを忘れてたんだ」

その時、廊下を歩いているTharnとぶつかる。

Techno「ああ、Tharn。どこ行くんだ? Typeはどうだ?」

Tharn「まだ、眠ってるよ。朝から、ずっと眠り続けてる。薬と冷却ジェルを買いに行こうと思って・・・」

Techno「それなら大丈夫だ。俺が買ってきた。」

袋を見せるTechno。

Techno「Champに入れてくれるように頼んだんだ」

Champ「お前は、奴のルームメイトとと一緒に、Typeのところに行ってやれ。面倒見てやれよ、いいな?俺は、なにか食べるものを調達してくるよ。じゃあな、Tharn。バ~イ」

Techno「ああ、いろいろありがとうな。俺、Tharnと行くわ・・・」

 

さて、二人になったところで、意味ありげに、Tharnを見つめるTechno。ニヤリ

Tharn「なんで、そんな風に俺のことを見るんだよ?」

Techno「べ・つ・に~~。ただ、お前のことを尊敬したんだよ。お前ら、あんなに毎日ケンカしてるのに、お前は、あいつに熱が出たら、ちゃんと看病してやるんだな」

Tharn「同室だからな。死にそうになってるのをほっておけないだろ。」

Techno「だから、そのことを、お前は超かっこいいって言ってるんだよ。お前が病気になったとするだろ。俺、あいつは、お前が腐っても放っておく・・に賭けるよ」

笑い出す二人。

 

Tharn「ノー」

Techno「なんだ?」

Tharn「頼みがあるんだよ」

Techno「な、なに?」

Tharn「俺があいつの看病をしたって・・・Typeに言わないでくれないか?」

Techno「え? なんで?」

Tharn「いいから。頼むよ、な?」

Techno「わかったよ・・・。お前がそうしたいって言うなら・・・。お前ら二人とも、おんなじくらい変わってるよな。あ、そうだ、ちょっと待って。お前の電話番号、教えてくれよ」

ちょっと不審そうなTharn(笑)

Techno「ほら。Typeの様子を聞きたくなった場合とかさ・・・」

Tharn「ああ・・」

一応、納得して、番号を打ち込んだTharn。

 

Tharnが外出している間に、Typeが目を覚ましました。。。

あ、ちゃんとTシャツも着替えてるし・・・。

枕元に、薬とおかゆが置かれてます。。。

Type「なんで、俺なんかに良くしてくれるんだよ。本当は、(俺を)どうしたいんだよ?」

呟くType。

いくら、朦朧としていても、誰が看病してくれてるのかなんて、そりゃ、分かるよね。。。

 

そこへ部屋に入ってきたTechno。

Techno「う~ん、いい匂いだ。病人から、食べ物を盗んだら、罪になるのかな?」

あはは・・・Techno一人いたら、退屈しないねぇ(笑)

Techno「あ、お前、目が覚めてたの? どうだ?気分は?」

じ~~っと不審そうに、Technoを目で追うType。

Techno「見せてみろ・・・。」

額に手をあてて、熱を測るTechno。

Techno「俺、お前の看病をするために、サッカーの練習、休んだんだからな?」

 

Type「この粥・・お前が?」

てっきり、Tharnが看病してくれたと思ってたType。

Techno「うん。今朝、買ったんだよ。お前、ずっと寝てたからさ、起こさなかったんだよ。でも、もう一度、温めなおしたよ。お前が食わないなら、俺が食べるよ」

 

Type「じゃ、お前なんだな」

Techno「俺が何?」

Type「なんでもねぇよ」

Techno「とりあえず、起きて食べろ。そうすれば、薬飲めるぞ」

Type「腹、減ってない」

Techno「そんなこと言うなって。食べなきゃだめだぞ。何も食べずに薬飲んだら、胃を痛めるんだって・・・。いいから、起きろ。ちょっとだけでも食べろよ。ほんと、頑固だな」

とにかく説得し、なんとか起き上がらせるTechno。

Techno「さ・・・」

とりあえず、一口は、食べるType。

Type「あいつは?」

Techno「あいつ? Tharnのことか? ・・さぁ、知らないな。なんで、俺に聞くんだ?」

Type「別に・・・」

結局、3口食べただけで、「もういっぱいだ・・」と止めてしまうType。

Techno「はぁ? 本当にちょっとだけだな」

薬・・・と、当然のように手を出すType。

ちゃんと、お水もスタンバイしてあって・・・・。

Techno「大丈夫か?」

Type「それで、お前が俺の世話を・・・」

その時、ドアが開いて、Tharnが戻ってきました。。。

Techno「ああ、Tharn。戻ったのか? 今までどこにいたんだよ。Type、起きたぞ」

Tharn「課題を取りに行ってた・・・」

わざとらしく、ノート類を見せるTharn。(笑)

Techno「ああ。あ、Type、さっき、なにか言ったか?」

Type「別になんでもねぇよ」

その時、Technoの携帯に着信が。。

Techno「誰からだ・?あ、しまった。。。Type・・・やばい、先輩から電話だ」

Type「え?」

Techno「ど~しよう。俺、やっちまった」

Type「いいから、出ろよ」

Techno「そんなのわかってるよ。長くなりそうだ。。外で電話してくるよ」

Type「ああ・・」

 

Technoが、おずおずと「はい、先輩・・・」と電話に答えながら、部屋を出ていく。

 

ふたりっきりになり、隣のベッドに腰をかけているTharnの様子を窺うType。

Type「誰が俺の看病をしたんだ?」

Tharn「お前、俺からされたくなんかないだろ?」

Type「・・・・・当然だ」

ここのTypeの数秒間の沈黙は、否定してくれよ~の、精一杯の待ちなんですよ、Tharnさん。。。


Tharn「それなら、良かったな。俺は、お前みたいな大きな赤ちゃんの世話をするには忙しすぎるからな。」

Type「じゃ、ノーがやったんだよな」

Tharn「うん・・・あいつが面倒を見たんだ」

それを聞くと、不機嫌そうに、背を向けて、またまた横になってしまうType。


Typeのためについた嘘とは言え・・・本当のことが言えずに寂しそうな顔をするTharn。

 

【Ep02】(4/4)

 

夜更け、2時すぎ・・・。

眠っているTypeの様子を見るために、近づくTharn。

額や首元に手を当て、安心したように、そっとベッドから離れる。


その気配で、うっすらと目をあけたType。

ぼんやりとした中で、自分のベッドに戻っていくTharnの後ろ姿を見えたような気がするものの、すぐに目を閉じてしまうType。

 

朝になり、支度を済ませたTharnが、再び、Typeの額に手を当てる。

「熱が下がってよかったな・・。」と呟くTharn。

立ち上がり、荷物を持つと、「起きたら、シャワー浴びろよ。俺だって、ウイルス噴霧器の側にはいたくないからな・・あと、汚い奴の側にも」と言いながら、ドアを開けて出ていくTharn。

ふふふ、Typeが起きてるのに気づいてるっぽいね(笑)

 

直後、目をパチリとあけるType。

自分でも首元を触って確認するType。

Type「まだ、熱高いせいだろ。別に照れたりなんかしてないぞ」

また、横になるType。

 

ここは誰のうち?

ゲームをしてるTechnoとType。

あ~、もしかして、Technoのおうちかな?

 

Type「Technicはどこだ?」

ちょうど、外から戻ってきたTechnic。

Technic「ああ、こんにちは。P'Type(Type先輩)」

Type「ゲームオーバーだ。お前の負けだぞ。」

Techno「(Technicに)こんな朝早くからどこに行ってたんだ?お前、また、俺の自転車乗っただろ? 警察に通報されなかっただけでも、ラッキーだと思えよ」

Technic「なに、バカなことを言ってるの?兄さん。俺、Klaから菓子をもらいに行ってきたんだ。奴、日本から買ったらしいよ。食べたくないの?」

Techno「まじ?」

Technic「うん」

Techno「ちょうだい」

それを見ながら、Typeも、自分が持ってきた袋をぽ~んと放り投げる。

Type「忘れてたよ」

Techno「おい、投げるなよ。これ、なんだ?」

Type「父さんがお前にって・・・」

中身を見るTechno。

Techno「これは何だよ?」

Type「塩ゆで卵。こないだ、電話で父さんに話したんだ。俺が病気になったって聞いて、愛する息子の看病をしてくれたせめても感謝の気持ち・・・だってさ」

Techno「そうなのか・・」

Type「ああ」

Techno「だったら、なんで、お前はそれを俺にくれるんだ?なんで、Thaenに渡さないんだよ?」

Type「Tharn?なんで、あいつにやるんだよ? そんな無駄なこと・・・」

Techno「お前、知らないのか? お前の看病をしたのが・・・Tharnだって」

そう言って、ようやく、Tharnとの約束を思い出し、まずい・・・となったTechno。

すっかり忘れてた・・・っていうか、ちゃんと理由をきかなかったから、Tharnの真意には気づけてないのかな?

Type「何言ってんだよ。おまえじゃないのか?」

もう、ごまかすには、手遅れすぎました(笑)

Techno「うん。俺はしなかったよ・・・それがその・・・お前が病気だった時、看病したのはTharnだったんだ。食べ物や水、薬も与えて・・・熱を下げようとしたし。。。それに、たぶん、着替えもさせたんだと思う・・・。なぁ、Type、Typeってば・・・」

宥めようと、Typeの足をさするTechno。

Type「なんだよ?」

Techno「俺の話を聞けって。Tharnってさ、お前は敵って呼んでるけど、あいつ、いい奴だよ」

首を振るType。

Techno「Type。あいつは、お前の看病をするために、授業もサボったんだよ。ところでさ、お前の面倒をよく見てくれた相手が、お前の大嫌いな相手だって、本当に気づかなかったのか?

Type「だって・・・あいつがお前だって言ったんだ」

Techno「うわ~、間違いなく、俺じゃないよ。そう言えば、お前が病気になった最初の日、お前の様子を見に行ったなぁ・・・」

つまり、そのあとはずっとTharnが看病したって意味よね♪


Technoの頭を貼り倒すType。

Techno「痛っ!」

Type「このくそったれ。お前、友達だろ。なんで、お前が看病しなかったんだよ」

Techno「そうだよ、俺はお前の友達だ。だがな、俺を信じろ、もし、俺がお前の看病をしてたら、今頃は、お前、病院行きだったぞ。Tharnは、この手のことが得意な奴なんだよ。あ~、本気で叩きやがって。畜生、いてぇ」

Tyep「もう、行くわ」

Techno「行くって、どこへ?」

Type「寮に戻るんだよ」

Techno「お前、あそこにいたくなくて、ここに来たんじゃなかったのかよ」

Type「むかつく!」

Techno「なんでだよ~~~!」

帰っていくType。

Techno「今のなんだったんだ?・・・塩ゆで卵とタロイモ。。。俺、完全に満腹になるな」

 

~寮~

なかなか、自分の部屋に戻れず、ドアの前で躊躇ってしまうType。

 

その時、たまたま、廊下を歩いていたChampが通りかかる。

Champ「Type。。何してるんだ? なんで、中に入らないんだよ。どうかしたのか? また、ルームメイトとケンカでもしたか?」

Type「(そんなこと)誰がお前に言ったんだ?」

Champ「Technoだよ。なぜだ?彼、イケメンなのに、そんなにひどい奴なのか?」

Type「いや・・・。あいつはいい奴すぎるんだ。。。いい奴過ぎて・・・あいつを憎む自分に罪悪感を感じるよ」

Champ「じゃ、なんで、お前はあいつを嫌うんだ? そんなにいい奴だとして?正直、お前が俺と部屋を交換したいと言った理由がイマイチ、わかんないんだよな。」

その問いに答えず、自分の部屋の前に戻るType。

 

Champ「あいつと何があったんだ?」

 

意を決して、Typeがドアを開けると、ちょうど、そこに、Tarnが立っていて・・・お互いに見つめ合う。

 

★【Ep 02】後半(3/4&4/4)  雑感★

弱っているときに、身をまかせられるのは、本能的に、味方だと認識してるせいでしょう。


Technoの疑問はごもっとも。(笑)

看病してくれた人がわからないなんてこと、あるのかよ~~~って感じよね。

 

:か、確信が持てなかっただけだ!

って言いたいかもしれません。


ちゃんと、いろいろ気付いてるのにねぇ。

ま、Typeから、意地っ張りを取ったら、何も残らないからね(笑)

 

★【Ep 03】前半(1/4&2/4) へ続く★  

『『TharnType』Ep.03(1/4&2/4)筋追い&ネタバレ雑感』TharnとTypeでは、恋するテンポと表現方法が全く違うので、楽しみがいがあります。 ↓このご注意、やっぱり毎回、入れ続けないとだめなのかしら? そういうシ…リンク裏窓~寝ても覚めても逸品探し 外伝