家内と海外に出かける時は、イルカ好きの家内をイルカのいるスポットに連れて行く事が時々あります。イルカは知能が高いうえ愛らしく、イルカによるセラピーを開催している場所もあるくらいです。

 ホノルルの場合はカハラホテルやシーライフパーク、そして船で近海の野生にイルカを見に行くツアーなどがあります。野生の場合は必ずしも遭遇できるとは限りませんので確実にイルカに接したいのであればプールということになります。。カハラなどではイルカと一緒に泳ぐアトラクションも用意されています。

 タヒチも同じようにイルカのアトラクションやツアーがあります。
 ところでもっと日本に近い海外で野生のイルカと出会える場所があります。香港で何とピンク色のイルカを見に行くツアーがあるのです。香港近海にしか棲息していない珍しいピンク色のイルカで、香港国際空港のあるランタオ島から船で出かけるツアーがあります。こちらも遭遇できないこともありますが、ピンク色のイルカと聞いただけで夢が広がり、たわくわくしますよね。

 日本人は他の欧米諸国の人より勤勉だという人がいます。果たして本当でしょうか。ヨーロッパ、とりわけフランスやイタリア等のラテン系の国の街角で、果物を売るおじさんやおばさんが、生き生きと嬉しそうに、一生懸命働いている姿をよく目にします。片や銀行の窓口に行くとつまらなさそうに、不親切な対応をされることがあります。

 私から見るとラテン系の人たちは、管理されて働く事が苦手なように思います。しかし日本人より勤勉でないかと言われると決してそうではないと思います。ある著名な経営コンサルタントの方が、日本人は元々勤勉なのではなく、働かなくてはしかられるから、働かないとお金がもらえないから一生懸命働いてきたのだとおっしゃっていましたが、まさに的を得ているように思います。

 私が見てきたいくつかの民間企業、そこに働く人たちは一見勤勉のように見えましたが非常に効率が悪いと思える場面がたくさんありました。その結果残業が増え、しかもアフターファイブも会社のつきあいで家庭にいる時間が極端に少ないように思います。海外に出ると、現地のビジネスマンに帰宅する時間をたすねることがありますが、午後6時台が非常に多いのが印象的でした。同僚と酒を飲むにしても、パブやバールで30分程度ビールを飲む程度、後は家に帰って家族と過ごすという人が圧倒的でした。もちろん、深夜まで猛烈に働くビジネスマンがいないわけではありません。しかしそういつ人たちはごく一握り、経営幹部であることが多かったです。

 それに比べて日本の経営幹部はあまり効率よく働かないように思います。しかも自分が居る時だけそのポストを暖めるだけで長期的ビジョンに欠けるように思います。長期的ビジョンについては日本の政治家や官僚も同様です。ノブレスオブリージュの精神、すわなち地位あるものの義務という視点が極端に欠落しているように思います。ごく少数のもの言う良識派が左遷されたり、役員のゴルフにつきあう社員が優遇されるなど、これが株主のための組織なのかと眼を疑います。

 それでも問題に気づいてコンサルティングを依頼したものの、報告書が分厚くないと納得しないような経営幹部にも困ったものです。その会社の問題点などというのは、本来は数ページでまとまるものなのです。それが、無駄なデータばかりの分厚い報告書をありがたがるのはどうしたものでしょうか。

 本来は優秀な日本人が、真の能力を発揮できるよう、こうした組織の場の雰囲気を打破しなくてはならないと思います。日本人は義務教育の時代から、もの言わぬように知らないうちに訓練されてきてしまったように思います。非効率ですら美徳化し、リーダーが次世代に真の知恵を継承しないような今の風潮を打破し、本当に皆が生き生きと働ける社会へと、今こそ変革すべき時期ではないかと思います。


 ドイツでは普通のセダンのことをリムジン(ドイツ語でリムジーネ)と呼ぶので、ここでリムジンというのはショーファー(運転手)が運転する高級乗用車について書かせていただきます。

 自動車の様式は馬車の名称がその由来で、リムジンも御者の乗る席と客室がバーティションで仕切られているタイプの馬車が原点です。御者の乗る席は丈夫な革張り、客室は豪華な布張りが普通です。現代の高級車は革張りシートが多いですが、これはドライバーズカーということを暗に物語っているのかと思います。

 リムジンの代表格は英国のロールズ・ロイスやディムラー、ドイツのメルセデス600やマイバッハ、アメリカのキャデラックやリンカーン、ロシアのジル、中国の紅旗などでしょう。いつだったか上海の市内で古い紅旗をみかけましたが、その大きさにびっくりしました。

 日本でリムジンと呼べる車はトヨタ・センチュリーではないかと思います。ちなみに御料車はかつてのメルセデス、キャデラックなどから国産のプリンス・ロイヤル、そして現在はセンチュリー・ロイヤルが採用されています。市販されているセンチュリーは、価格からするとレクサス600の方が上ですが、私としては日本のフラッグ・カーはセンチュリーだと思います。

 私が好きなのはロンドンや香港で見かけるロールズロイス・ファンタムやシルバーシャドーです。最近は少なくなりましたが、ディムラーの420リムジンも憧れです。東京都内でもたまにみかけることがありますが、このところめっきり数が少なくなったように思います。

 私がリムジンを1台選べと言われたら、現代の車ならロールズ・ロイス・ファンタムでしょう。マイバッハは元々素っ気ない外観が気になっていました。しかも知人がマイバッハを買おうとしていたところ、メルセデスのSクラスとさほど変わらない作りにがっかりして断念してからは、ますます魅力が失せてしまいました。マイバッハはツエッペリンという限定車を最後に生産を終了しましたが、後世にヴィンテージカーになるかとういうと、メルセデス600の風格にはほど遠いように思います。

 古いリムジンで1台と言われたら、ディムラーの420かメルセデス600か迷うと思います。どちらも風格があって魅力できです。迫力から言うとディムラーでしょうけど、メルセデスの凛とした端正なたたずまいも魅力的です。

 メルセデス600と言えば、かつて父の友人が600プルマンに乗っていて、当時はめずらしかった車載冷蔵庫を装備していました。確かその頃、故簗瀬次郎氏もブルーのメルセデス600にお乗りになっていたと思います。今なかなかお目にかかれない美しい色のブルーだったと思います。

 ポルシェの購入を検討している私としては、リムジンを買う予定は当分ないと思いますが、来月香港に休暇で行った際には、ホテルのリムジンのご厄介になることでしょう。