私の人生を振り返ると、人と共感できた最大の瞬間は自分自身をさらけ出した時だと思います。気負いが失せて、心身の重みからふっと解放されたのを感じたものです。今の世の中、自分の弱みを相手に見せる事は時としてリスクを伴う事があります。しかし弱みを見せても自分を受け入れてくれる相手に自分をさらけ出し、相手と共感できた瞬間の喜びは、先々の人生にとって大きな自信につながると思います。
 自らの収容所体験を綴ったヴィクトール・フランクルのベストセラー「夜と霧」を読んで感じたことがあります。人はユーモアと希望を持つ事で苦難をを乗り越えることができるということです。

 未来への希望は悪路を乗り切る協力な牽引力になり、ユーモアは悪路を舗装道路にも感じさせてしまう
魔法の力があるようです。


夜と霧 新版/みすず書房
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 私にとって南太平洋への憧れは「チコと鮫」というモノクロ映画に始まります。モノクロ故に南の島の強烈な太陽への想像力をかきたてられました。チコと鮫のロケ地がタヒチのボラボラ島であると知ったのはそれから随分後の事です。
 
 日本からタヒチへは羽田からエールフランス便が就航していました。ボーイング707という140人くらいのジェット機です。南北の太平洋を赤道を越えて斜めに横断する長距離飛行のために燃料を満載し、離陸には長い滑走距離を要し、飛び上がった後もゆっくりと上昇してゆきました。

 しかしその後オイルショックの影響を受けこの路線はしばらくの間閉鎖されていました。その間は日本からタヒチに行くにはニューカレドニアのヌメア経由かホノルル経由が一般的でした。しかし時間がかかることもあり、日本からタヒチへの旅行者は限られていました。そして1989年、念願の直行便がエアフランスにより再会されました。私もこの年にタヒチを訪れています。タヒチ本島のパペーテに着いた後、ローカル線に乗り換えt気憧れのボラボラ島に向かいました。夢の島ボラボラ島、私の稚拙な文章ではとても描ききれない素晴らしい環礁の島です。