アダルトチルドレン改善マニュアル(お試し版:第一章)
アダルトチルドレン改善マニュアル(お試し版:第一章)
アダルトチルドレン改善マニュアルを第一章の24ページまでをお試し版として有料ブログで公開することにしました。改善マニュアルに第一章の14ページまで掲載していますが、そこも含めこのブログにアップします。自分の生きづらさを何とかしたい方、アダルトチルドレンに興味がある方は、読んでみてくださいね。よろしくお願い致します。
はじめに
はじめまして、ハイパーコンサルティング・ジャパン須藤裕司と申します。僕は東京でメンタルのコンサルタントとして活動をしております。本当は、心、食、住からの総合的なコンサルタントなのですが生きづらさや人間関係の問題などメンタル系の相談が多く、カウンセラーとして多くの問題をサポートさせていただいています。その中で悩みとして多いのが漠然とした生きづらさ、それに人間関係がうまく行かないなどの問題です。これは社会生活を営むうえでどうしても関わってくる問題ですよね。それでもその原因自体は目に見えて来ない。目には見えない部分の自分の考え方の偏りやメンタル(ネガティブな思考や感情、不安、恐怖、トラウマなど)が問題で起きているのです。
では、どうしてそのような考え方や感情になってしまったかと言えば自分の育った環境が関係しているのです。ですから今現在の生きづらさは不可抗力でもあるのです。しかし、これから先はどうでしょうか。自分が変わることで未来は変えられます。問題は、どうしたら変えられるのか?具体的にどうしたら自分がラクに生きられるようになれるのかです。実は、気づくことが第一条件なのです。自分のコミュニケーションが普通ではないと気づくこと、そして気づいたうえで普通の健康的な考え方やコミュニケーションを身につけることが生きづらさ解消への道なのです。
ですがもうこのマニュアルを読まれている皆さんは気づいているのかも知れませんね。気づいたけれど変えられない。気づいたけど変われない。いろいろ調べたけど変われない。いろいろやったけど変われなかった。そんな状況なのかも知れません。ですが安心してください。このマニュアルにはアダルトチルドレン回復への重要なポイントが書いてあります。他人に聞いてもカウンセラーに聞いても、どこをどうしていいのか分からない部分。そんな普通の人とアダルトチルドレンの視点の違いから自分では見えない部分をアダルトチルドレン目線でキッチリと解説してあります。
僕がアダルトチルドレン回復のプロとして自信を持って作成しました。そして自分がバリバリのアダルトチルドレンであり、苦労してたどり着いたアダルトチルドレンの回復法のキモをすべてまとめてあります。このマニュアルを読むことで自分の生きづらさの核に気づき、長い期間カウンセリングを受けなくても、最短でそのキモの部分の健康的なコミュニケーションを身につけ、そして本来の自分の力を発揮し、自分らしく自由に生きられるようになれるように気合いを入れて作りました。このマニュアルにより皆さんが今よりも自分らしく自由に生きられることを願っております。
ハイパーコンサルティング・ジャパン 須藤裕司
第1章 どうして生きづらいのか
どうして生きづらいのか?
さて皆さん、自分を生きづらくさせているものって何か意識したことってありますか?お金がない。学歴がない。会社が悪い。職場の人がいじわる。恋人ができない。結婚できない。旦那が自分勝手で思いやりがない。奥さんがダメ人間。子供ができない。育児が大変。姑が嫌味なヤツ。
まぁ、愚痴を言い出したらキリがないかも知れませんね。
だけどその愚痴、いつから言っていましたか?就職してから?学生時代は?ではその前は?それでは、その愚痴を言いたい感覚、その胸の中の詰まった思い、いつから持っていましたかね。その満たされない感じです。自分では、今の現実に不平不満を持っていると思っていますよね。でも今、目の前の不平不満を解決したとしても、まだ不満なのですよ。それがメンタル。自分の中にくすぶっている感情なのです。その感情は、何かキッカケがあればいつでも出て来ますよ。手を変え、品を替え、その感情に苛まれるのです。そして目の前に見えている出来事が原因だと思って対処してしまうのです。
ですから次から次へと問題が出て来てしまいます。そしていつでも問題を抱えた状態になってしまうのです。アレもコレも上手く行かない。アイツもコイツもムカつく。どうして自分ばかりが損な役になってしまうのか。不公平だ。世の中理不尽だ。どいつもこいつも頭にくる。でも誰も自分の気持ちを分かってくれない。そしてこんな会社なんて辞めてやる。あんなヤツとは縁を切ってやる~とドカーンと爆発してコミュニケーションが終了してしまうのです。
そしてまた反省して、次は頑張ろうと固く誓うわけです。だけど同じことを何度も繰り返してしまう。どこに行っても嫌なヤツがいる。なぜか自分だけが標的にされる。どうして自分だけ。頑張ろうとしているのに邪魔しているのはあいつらじゃないか。いい加減に許せない。自分の方が頑張っているのにおかしい。誰に言っても他人事で取り合ってくれない。そんな中、孤立して疲れてしまう。イライラが増し、夜に眠れなくなって気力が低下してしまう。
そんな生活でも頑張って続けているのに体が動かない。朝、起きられない。どうなっているのか自分ばかりがこんな目に遭ってしまう。それでも問題は解決しない。だから重い体を引きずって生きている。ただ一日を乗り越えるために。みんなが出来ているのだから自分もしなければいけない。どうしてみんなは笑っていられるのだろう。自分とは、何が違うのだろう。自分が何か悪いことでもしたって言うのか。そんな日々が続き、わからないまま、ただ時間だけが過ぎ去って行ってしまうのです。さて、この生きづらさの正体は何なのか?その答えは次のページに書いてあります。
自分の生きづらさは何から来ているのか?
自分の生きづらさは、自分の考え方から来ています。では、どうして考え方から生きづらくなってしまうのか?それはネガティブ思考になっているからです。考え方、相手の言葉の意味、相手の態度、近い未来、どれも悪いように考えて、その悪い結果を避けようとコントロールしているからです。どうして自分がネガティブ思考になってしまったのか?はい。それはネガティブなことを言われたり、ネガティブな結果を予想されたり、自分が否定されて育ってしまったからです。これは育てる側が意識的にそうしたとかではなく、現実にネガティブな情報ばかりを入れられてしまって自分がネガティブな思考しかできないのです。だから自分に自信がない。これが生きづらさの原因になっているのです。
自分がアダルトチルドレンってことです。アダルトチルドレンとは、機能(きのう)不全(ふぜん)家族(かぞく)で育った人で
生きづらさを抱えている人のことです。機能不全家族とは、読んで字のごとく家族の機能が失われた家庭のことです。元々はアルコール依存症の親を持つ家庭を指していました。ですが今では、アルコール依存の他、親の不仲、浮気、借金、離婚、ギャンブル、虐待などにより正常な家庭の機能が失われた家族のことを言います。さらに今では一見、世間的には平和に見える家庭での親の過干渉も家族依存として依存症になります。自分が自由ではない意味では同じなのです。
依存症には、大きく分けて3種類あります。まず物質嗜癖。嗜癖(しへき)とは悪い習慣、悪癖、ここでは依存のことです。これはアルコールやニコチン、ドラッグなど物への依存です。次に過程嗜癖。これは行為への依存です。ギャンブル、仕事、買い物、摂食障害、今では万引きなども含みます。そして最後が人間関係嗜癖です。先ほどの家族依存、恋愛依存、セックス依存も行為ではなく人間関係への嗜癖です。
では、どうしてこのような機能不全家族やら嗜癖、依存症が自分の生きづらさと関わっているのか。自分は関係ない。それに自分の家も関係ない。そう思われるかも知れませんね。そこがこのアダルトチルドレン問題の自分では認識できない壁なのです。自分では気づけない。それに家族も気づけない。だってそれが普通。それで育った。それしか知らない世界なのですからね。
でも、よく考えてみてください。だから気づけないのです。自分では意識できないから変われないのですよ。それがこの生きづらさを長引かせている原因です。それに気づいたって向かい合いたくない。その自分の「普通」を否定したくない。今までそうして来たのに今さらどうしていいのか分からない。今と違った価値観だと何が良くて何が悪いのか分からなくなる。変わるのが不安。変わるのが怖い。このまま良い状態になりたい。それは理解できますがそれが通用しないから今も苦しいのです。そして今も苦しいから変わる機会を求めたのです。それが今なのです。どうして周りの人のように楽に生きられないのか?
アダルトチルドレン本人は気づけないことですが、周りの人は健康なコミュニケーションを身につけて育っているのです。では、どうやって健康なコミュニケーションを身につけたかと言えば安全で安心な家庭で育ったからです。安全で安心の意味は、自分の感情が感じられる。そしてその感情を表現していい。その表現した感情が受け止めてもらえるという環境です。これがあって自己認識ができるのです。これがあって自分が自分であって良いと思えるのです。
アダルトチルドレンには、安全がなく、安心感もないので自己表現が出来ないのです。自分の感情を表現すれば、否定されてしまったり、ワガママだと怒られてしまったり、悪い子だとして叱られてしまったりするからです。つまり自分を表現することが許されていないのです。このため自分の感情と表現が一致しないのです。親の顔色を見て答えないといけないのです。ですからこの時点で自分なんてないのです。それがアダルトチルドレン(今後ACと表記することもあります。)のコミュニケーションなのです。
問題は、そのACコミュニケーション(アダルトチルドレンの人の考え方、コミュニケーション)のまま社会に出て健康な人とコミュニケーションを取らないとならないことです。同じ日本語を使っているのに、そのACコミュニケーションは通用しません。誤解されトラブルが起き、疲れ果ててしまうのです。そのような状況ですからミスも増えます。だけど他の人のように許されません。どうして人一倍頑張っているのに報われないのか。それはACコミュニケーションだからです。ではACコミュニケーションと普通のコミュニケーションでは何が違うのか。それは表面上の言葉や行為ではなくメンタルです。そのメンタルとは、相手を信用しているのか、相手を信用していないのかです。
どうして健康な人のコミュニケーションは、相手を信用していて、ACの人のコミュニケーションは、相手を信用していないのか。それは安全な場所で安心して自分を表現してきた人と、そのように出来なかった人との差です。例えば親に問題があった場合に約束が守られなかったりします。それで約束は守られないと学習してしまうのです。ここで約束を守られた家庭で育った人では相手を信用する信用度が違うのです。自分の表現方法でも同じです。自分を表現して受け止めてもらって育った人と、自分を否定されて育った人とでは表現方法も表現内容も異なってしまうのです。極端な話、安心して楽しんでいる人と、人に不信感を持って否定されないように考えて話す人の差です。あなたは、どうでしょう。自分が不信感を持たれて、当たり障りのないことしか言ってもらえないとしたら。その相手を信頼できるでしょうか。自分が無く、その場の義務や周りの目を気にしてしか動かない人をどう思うでしょうか。でもそれがACコミュニケーション。アダルトチルドレンの生きづらさなのです。何となくでも意識できたでしょうか。
頑張っているのに、どうして物事がうまく行かないのか?
先ほどからお話しているACコミュニケーション、このコミュニケーションだと頑張ってもうまく行きません。そもそもうまく行くとか行かないとかの問題ではなくて、そのコミュニケーションは通用しないのです。頑張っても頑張らなくても通用しないのです。何で通用しないのか?
そのACコミュニケーションは、コミュニケーションではないからです。自分からすれば必死のコミュニケーション。気を使い、考えに考え抜いた最善のコミュニケーションなのでしょう。
でもね、それが普通の健康な人から見たらコミュニケーションではないのですよ。
コミュニケーションではなく、じゃあ何なのか?それは反応です。ただ相手に反応しているだけなのです。いいですか。反応とは、自分を表現しているんじゃないのですよ。相手の反応に対して正しいと思われる反応をして返しただけです。ですからそもそも正常なコミュニケーションではないのです。
では正常なコミュニケーションとはどんなものか。それは自分を表現することです。相手に反応するんじゃなくて、自分の感じたこと、思ったことを表現することなのですよ。ACの人には、それが出来ない。だって我が家のタブー。我が家では自分を表現することで傷つき、相手に反応することで危険を逃れ生き残って来たのですからね。だからコミュニケーションの取り方が全く違うのです。もっと言ってしまえば、コミュニケーションも違うし、その土台となっている価値観も違っているのです。この価値観としては相手に対する価値観(信用、信頼感)も違いますが、自分に対する価値観(自己価値観、自己肯定観、信用、信頼感)も真逆なのです。
だから通じないし、どんなに頑張ってもすれ違い、誤解され、自分を認めてもらえないのです。自分を表現できないとAC目線で書きましたが、そのメンタルは相手を信用していないのですよ。そして否定される、変に思われる、嫌われる、怒られるなどと思っているから相手の態度に対して最善の答えを考えたりして機械のように反応してしまっているのです。勿論あなたが悪い訳ではありませんよ。そのようなコミュニケーションしか知らずに育ってしまったからです。あなたに取っては不可抗力です。だけどね、それを周りの人が分かってくれないのですよ。弁明の機会もありませんよ。ただ自分が変な人。だから自分が変わるしかないのです。
だって普通のコミュニケーションを知らないのは相手ではなく自分でしょ。郷に入らば郷に従うしかないのです。英語圏には英語圏の文化やルール、マナーがあるように、普通の健康な人には普通の健康なコミュニケーションがあるのですよ。でもその健康なコミュニケーションが分からない。だからこのマニュアルがあるのです。そのような生きづらさを抱えた人が多いからこそ、このマニュアルを作りました。ですから安心して下さい。そんなあなたの為に作ったのです。
どうして人間関係がうまく行かないのか?
ここまでACは、普通の人とコミュニケーションが違っていると書いて来ました。ではその違ったコミュニケーションで人間関係がどのようになってしまうのかを書いて行きますよ。まず健康な人のコミュニケーションは信頼感に基づいていると書きました。そしてACの人は、その真逆、つまり不信感に基づいたコミュニケーションになってしまっているのです。そこが根本的な違いです。だけどこの不信感、ちょっと何かを変えたとか、意識的に信用してみるとか、そのような小手先では変えられないのです。この不信感の根っ子は、もっと深いのです。ではこの不信感をもう少し詳しく解説して行きますよ。
言葉では「不信感」。たったの三文字ですから、簡単に変えられそうですよね。でもすごく根深いのです。この不信感は、相手を信じていないことですよね。では何で相手を信じていないのか。
それは否定されたり、ダメ出しされたり、バカにされたり、罵られたり、笑われたり、怒られたり、叱られたり、無視されたり、中には叩かれたり、殴られたりした人もいるでしょう。だから自分を認めてもらえると思っていないのです。この時点で自分はダメ。自分は無能。自分は悪い。だから怒られる。だから否定される。だから認めてもらえないと思ってしまっているのです。
意識で明確にそう思えている訳ではありませんよ。無意識にそのような思考、選択、行動になってしまっているのです。だから相手の態度や言動を見て、最善の選択を思考しているのでしょ。その最善とは怒られないように、否定されないように、変に思われないように、嫌われないようにです。この段階で相手を信用していないのが分かりますか。最善だから良いではないです。
このコミュニケーションは、相手は怒る人、否定する人、変に思う人、人を嫌う人との意思表示を言葉ではなく非言語で伝えていることになるのです。自分からすれば最善最良を選んだだけ。でもね、相手からすれば信用できない相手だから自分の本音は出さない。最善最良な選択で自分を隠す。お前なんかに本音を言ったら大変。お前はそんな奴。だからお前には自分を表現しない。相手にはそのように伝えてしまっていることになるのです。
こんな状態で対人コミュニケーションが上手く行くと思いますか。人間関係が作れると思っていますか。人間関係をつくるどころか相手からすればケンカ売ってるのかって話です。だから避けられるし、嫌われますよ。疎ましがられてしまうのです。だけどACの人は、相手を最初からそのような相手だと思っていますから、自分の勘が当たった。自分の思った通りで相手が自分を嫌って来た。だから自分は間違っていない。ただ運が悪いだけ。職場の人間が悪かっただけ。早く違う場所に行きたい。そのように他人のせいにしてしまうのです。
だからこのような現実を繰り返してしまうのです。自分で気づけるとしたらいつでしょうか。何度も同じような失敗を繰り返し、もしかしたら周りのせいではなく自分の問題かも知れないと気づいた時です。それかもう自分の努力の限界を感じて疲れ果ててしまった時でしょうかね。その時にはもう病んでしまっているかも知れませんよ。だってそうなったらもう動けないし、努力してももう誤魔化せないし、自分の無力さを知るでしょ。自分が無力だと分かるから他人の力を頼ろうとできるでしょ。仕方なく信じられない他人を信じるしかない。そう思えるのでしょ。それが今です。そしてもうそこまで来てしまったのですよ。だけど僕は、それを責めません。それよりも長い間よく頑張りました。
でも、もう頑張らなくていいですよ。このマニュアルを読んで普通の健康なコミュニケーションを身につけましょう。あなたは悪くない。ただそこに生まれた。そこで一生懸命に生きてきた。そして今までも誰よりも一生懸命に生きている。ACコミュニケーションしか知らず、誰にも教えてもらえず、分からないまま必死に生きて来た。そんな生きづらさの中で精一杯に努力して生き残って来たことに敬意を表します。
そんなあなたは誰よりも忍耐力がある。そして頑張り屋なのですよ。だってACは頑張らないと務まらないですからね。でも、もういいじゃないですか。普通を知り、普通に笑って人生を楽しみましょうよ。健康な人は、みんな毎日を楽しんでいますよ。そのコミュニケーションを身につけましょう。もしかしたら今まで一生懸命すぎて楽しむなんて分からないかも知れませんね。
でも、ここで一休みしましょう。そしてこれからは新しいコミュニケーションで新しく生き直しましょう。もう散々に頑張って来たでしょ。だからもう頑張らないでもうまく行くコミュニケーションを手に入れましょうよ。
ACには、分からないことだらけですよ。でもね、僕が通訳しますよ。健康なコミュニケーションをACでも分かるように解説しますよ。だからもう自分を責めることはやめにしましょう。その責めることが土台の努力ももうやめましょう。今まで苦労した自分なのですから、これからはラクに生きましょうよ。今はまだラクしちゃいけないと思ってしまうかも知れませんね。
でもね、健康なコミュニケーションって、みんなラクをしてうまく行くのですよ。調子よくやって調子よくそのまま行ってしまうのですよ。だから負担がない。ストレスがない。ラク。だからそれが健康ってことなのですよ。ですから元気で体力もあるし調子が出るのですよ。調子が出ているから上手くも行く。どうです。いい循環でしょ。ACコミュニケーションの負のループ、ドツボとはえらい違いでしょ。でもね、そのためのマニュアルがこのマニュアルですよ。だから大丈夫。これからはラクに生きましょう。それに僕はセラピストです。アダルトチルドレン回復のプロです。
このマニュアルで分からないことがあっても、この僕がこの世で生きています。ですからこの先に待つ回復を期待して読み進めてください。今、僕が持っている経験や知識を全部書き込みます。しつこく書く部分もあるかと思います。それでも全部を読み終わった時には、何かが伝わっていると思いますよ。それでは続けて行きますよ。じっくり読んで行きましょうね。
どうして人の輪に入れないのか?
ACの人は、人の輪に入れません。では、その原因は何なのか?はい。その原因は周りの人に比べ緊張度が高いからです。これも目に見えない問題です。だけど人は緊張している人の近くに行くと緊張するのです。緊張が伝染するのです。ですからみんなが面白いことを話して笑っていても自分が入ることでシラケてしまうのです。しかも浮いてしまいます。自分では一生懸命に的を得たことを発言したのに浮いてしまうのです。しかもその的を得たと思っているのも自分だけが思っているだけで全体からすれば的違いで場違いなのです。その的違いの意味は後述しますからね。それでは先ず、どうして緊張してしまっているのかが問題ですよね。だって緊張が問題となって浮いてしまうのだし、浮いてしまうから人の輪に入れないのですからね。この緊張、メンタルの立場(気持ち、考え方などの目に見えない部分)から解き明かすと恐怖の感情があるのです。そして恐怖と感じてしまっているってことは無意識に危険を予測しているのです。ですからその仲間、相手に対し、無意識に「恐怖を与える相手」と思ってしまっていることになるのです。
ですから相手を信用していないのです。やはり土台が不信感なのです。その相手を信じていないとかそんな上っ面な問題ではなく、根本的に人を信じられていないってことなのです。だからってそれが悪いとか言いませんからね。ここが大事ですよ。自分が悪いんじゃなくて、自分には人が信じられなくなる出来事があった。経験がある。体験があるってことなのですよ。どうしてこれを言うのか。それは自分では思い出せないでしょ。だから僕が解説して意識に上げようとしているのです。意識に上げるのは意地悪とかじゃありませんよ。それは気づけないと生活での問題やトラブル、それに生きづらさが解消できないからです。
いいですか。この問題は他人のせいとか、社会のせい、運が悪いとか思っていても解決できないのです。だって他人は変えられないし、社会も変えられないし、運すら変えられないでしょ。
ですから自分に気づく必要があるのです。そして自分に気づくにもアダルトチルドレンである自分自身では気づけないのです。ですからこのマニュアルに書いているのですよ。見えないことを意識化させるためです。だからこそ読んだだけで気づけるのですけどね。
そのような訳で、このマニュアルでは気分が悪くなる部分や触れたくない部分も出て来るかも知れません。それでも自分の見えない部分に触れるための一歩だと思ってくださいね。本来ならばカウンセリングを行う中で気づくことなのですが、このマニュアルではそのカウンセリングを受けずして気づき、変わり、生きづらさを解消したいのです。触れたくないと思えば思うほどに自分のメンタルが反応する何かがあるってことです。この機会にそんな自分を見てあげましょう。普段は見られないことですから、この機会に自分の感情を見てあげてください。必ず何かが変わりますよ。
アダルトチルドレン改善マニュアルを第一章の24ページまでをお試し版として有料ブログで公開することにしました。改善マニュアルに第一章の14ページまで掲載していますが、そこも含めこのブログにアップします。自分の生きづらさを何とかしたい方、アダルトチルドレンに興味がある方は、読んでみてくださいね。よろしくお願い致します。
はじめに
はじめまして、ハイパーコンサルティング・ジャパン須藤裕司と申します。僕は東京でメンタルのコンサルタントとして活動をしております。本当は、心、食、住からの総合的なコンサルタントなのですが生きづらさや人間関係の問題などメンタル系の相談が多く、カウンセラーとして多くの問題をサポートさせていただいています。その中で悩みとして多いのが漠然とした生きづらさ、それに人間関係がうまく行かないなどの問題です。これは社会生活を営むうえでどうしても関わってくる問題ですよね。それでもその原因自体は目に見えて来ない。目には見えない部分の自分の考え方の偏りやメンタル(ネガティブな思考や感情、不安、恐怖、トラウマなど)が問題で起きているのです。
では、どうしてそのような考え方や感情になってしまったかと言えば自分の育った環境が関係しているのです。ですから今現在の生きづらさは不可抗力でもあるのです。しかし、これから先はどうでしょうか。自分が変わることで未来は変えられます。問題は、どうしたら変えられるのか?具体的にどうしたら自分がラクに生きられるようになれるのかです。実は、気づくことが第一条件なのです。自分のコミュニケーションが普通ではないと気づくこと、そして気づいたうえで普通の健康的な考え方やコミュニケーションを身につけることが生きづらさ解消への道なのです。
ですがもうこのマニュアルを読まれている皆さんは気づいているのかも知れませんね。気づいたけれど変えられない。気づいたけど変われない。いろいろ調べたけど変われない。いろいろやったけど変われなかった。そんな状況なのかも知れません。ですが安心してください。このマニュアルにはアダルトチルドレン回復への重要なポイントが書いてあります。他人に聞いてもカウンセラーに聞いても、どこをどうしていいのか分からない部分。そんな普通の人とアダルトチルドレンの視点の違いから自分では見えない部分をアダルトチルドレン目線でキッチリと解説してあります。
僕がアダルトチルドレン回復のプロとして自信を持って作成しました。そして自分がバリバリのアダルトチルドレンであり、苦労してたどり着いたアダルトチルドレンの回復法のキモをすべてまとめてあります。このマニュアルを読むことで自分の生きづらさの核に気づき、長い期間カウンセリングを受けなくても、最短でそのキモの部分の健康的なコミュニケーションを身につけ、そして本来の自分の力を発揮し、自分らしく自由に生きられるようになれるように気合いを入れて作りました。このマニュアルにより皆さんが今よりも自分らしく自由に生きられることを願っております。
ハイパーコンサルティング・ジャパン 須藤裕司
第1章 どうして生きづらいのか
どうして生きづらいのか?
さて皆さん、自分を生きづらくさせているものって何か意識したことってありますか?お金がない。学歴がない。会社が悪い。職場の人がいじわる。恋人ができない。結婚できない。旦那が自分勝手で思いやりがない。奥さんがダメ人間。子供ができない。育児が大変。姑が嫌味なヤツ。
まぁ、愚痴を言い出したらキリがないかも知れませんね。
だけどその愚痴、いつから言っていましたか?就職してから?学生時代は?ではその前は?それでは、その愚痴を言いたい感覚、その胸の中の詰まった思い、いつから持っていましたかね。その満たされない感じです。自分では、今の現実に不平不満を持っていると思っていますよね。でも今、目の前の不平不満を解決したとしても、まだ不満なのですよ。それがメンタル。自分の中にくすぶっている感情なのです。その感情は、何かキッカケがあればいつでも出て来ますよ。手を変え、品を替え、その感情に苛まれるのです。そして目の前に見えている出来事が原因だと思って対処してしまうのです。
ですから次から次へと問題が出て来てしまいます。そしていつでも問題を抱えた状態になってしまうのです。アレもコレも上手く行かない。アイツもコイツもムカつく。どうして自分ばかりが損な役になってしまうのか。不公平だ。世の中理不尽だ。どいつもこいつも頭にくる。でも誰も自分の気持ちを分かってくれない。そしてこんな会社なんて辞めてやる。あんなヤツとは縁を切ってやる~とドカーンと爆発してコミュニケーションが終了してしまうのです。
そしてまた反省して、次は頑張ろうと固く誓うわけです。だけど同じことを何度も繰り返してしまう。どこに行っても嫌なヤツがいる。なぜか自分だけが標的にされる。どうして自分だけ。頑張ろうとしているのに邪魔しているのはあいつらじゃないか。いい加減に許せない。自分の方が頑張っているのにおかしい。誰に言っても他人事で取り合ってくれない。そんな中、孤立して疲れてしまう。イライラが増し、夜に眠れなくなって気力が低下してしまう。
そんな生活でも頑張って続けているのに体が動かない。朝、起きられない。どうなっているのか自分ばかりがこんな目に遭ってしまう。それでも問題は解決しない。だから重い体を引きずって生きている。ただ一日を乗り越えるために。みんなが出来ているのだから自分もしなければいけない。どうしてみんなは笑っていられるのだろう。自分とは、何が違うのだろう。自分が何か悪いことでもしたって言うのか。そんな日々が続き、わからないまま、ただ時間だけが過ぎ去って行ってしまうのです。さて、この生きづらさの正体は何なのか?その答えは次のページに書いてあります。
自分の生きづらさは何から来ているのか?
自分の生きづらさは、自分の考え方から来ています。では、どうして考え方から生きづらくなってしまうのか?それはネガティブ思考になっているからです。考え方、相手の言葉の意味、相手の態度、近い未来、どれも悪いように考えて、その悪い結果を避けようとコントロールしているからです。どうして自分がネガティブ思考になってしまったのか?はい。それはネガティブなことを言われたり、ネガティブな結果を予想されたり、自分が否定されて育ってしまったからです。これは育てる側が意識的にそうしたとかではなく、現実にネガティブな情報ばかりを入れられてしまって自分がネガティブな思考しかできないのです。だから自分に自信がない。これが生きづらさの原因になっているのです。
自分がアダルトチルドレンってことです。アダルトチルドレンとは、機能(きのう)不全(ふぜん)家族(かぞく)で育った人で
生きづらさを抱えている人のことです。機能不全家族とは、読んで字のごとく家族の機能が失われた家庭のことです。元々はアルコール依存症の親を持つ家庭を指していました。ですが今では、アルコール依存の他、親の不仲、浮気、借金、離婚、ギャンブル、虐待などにより正常な家庭の機能が失われた家族のことを言います。さらに今では一見、世間的には平和に見える家庭での親の過干渉も家族依存として依存症になります。自分が自由ではない意味では同じなのです。
依存症には、大きく分けて3種類あります。まず物質嗜癖。嗜癖(しへき)とは悪い習慣、悪癖、ここでは依存のことです。これはアルコールやニコチン、ドラッグなど物への依存です。次に過程嗜癖。これは行為への依存です。ギャンブル、仕事、買い物、摂食障害、今では万引きなども含みます。そして最後が人間関係嗜癖です。先ほどの家族依存、恋愛依存、セックス依存も行為ではなく人間関係への嗜癖です。
では、どうしてこのような機能不全家族やら嗜癖、依存症が自分の生きづらさと関わっているのか。自分は関係ない。それに自分の家も関係ない。そう思われるかも知れませんね。そこがこのアダルトチルドレン問題の自分では認識できない壁なのです。自分では気づけない。それに家族も気づけない。だってそれが普通。それで育った。それしか知らない世界なのですからね。
でも、よく考えてみてください。だから気づけないのです。自分では意識できないから変われないのですよ。それがこの生きづらさを長引かせている原因です。それに気づいたって向かい合いたくない。その自分の「普通」を否定したくない。今までそうして来たのに今さらどうしていいのか分からない。今と違った価値観だと何が良くて何が悪いのか分からなくなる。変わるのが不安。変わるのが怖い。このまま良い状態になりたい。それは理解できますがそれが通用しないから今も苦しいのです。そして今も苦しいから変わる機会を求めたのです。それが今なのです。どうして周りの人のように楽に生きられないのか?
アダルトチルドレン本人は気づけないことですが、周りの人は健康なコミュニケーションを身につけて育っているのです。では、どうやって健康なコミュニケーションを身につけたかと言えば安全で安心な家庭で育ったからです。安全で安心の意味は、自分の感情が感じられる。そしてその感情を表現していい。その表現した感情が受け止めてもらえるという環境です。これがあって自己認識ができるのです。これがあって自分が自分であって良いと思えるのです。
アダルトチルドレンには、安全がなく、安心感もないので自己表現が出来ないのです。自分の感情を表現すれば、否定されてしまったり、ワガママだと怒られてしまったり、悪い子だとして叱られてしまったりするからです。つまり自分を表現することが許されていないのです。このため自分の感情と表現が一致しないのです。親の顔色を見て答えないといけないのです。ですからこの時点で自分なんてないのです。それがアダルトチルドレン(今後ACと表記することもあります。)のコミュニケーションなのです。
問題は、そのACコミュニケーション(アダルトチルドレンの人の考え方、コミュニケーション)のまま社会に出て健康な人とコミュニケーションを取らないとならないことです。同じ日本語を使っているのに、そのACコミュニケーションは通用しません。誤解されトラブルが起き、疲れ果ててしまうのです。そのような状況ですからミスも増えます。だけど他の人のように許されません。どうして人一倍頑張っているのに報われないのか。それはACコミュニケーションだからです。ではACコミュニケーションと普通のコミュニケーションでは何が違うのか。それは表面上の言葉や行為ではなくメンタルです。そのメンタルとは、相手を信用しているのか、相手を信用していないのかです。
どうして健康な人のコミュニケーションは、相手を信用していて、ACの人のコミュニケーションは、相手を信用していないのか。それは安全な場所で安心して自分を表現してきた人と、そのように出来なかった人との差です。例えば親に問題があった場合に約束が守られなかったりします。それで約束は守られないと学習してしまうのです。ここで約束を守られた家庭で育った人では相手を信用する信用度が違うのです。自分の表現方法でも同じです。自分を表現して受け止めてもらって育った人と、自分を否定されて育った人とでは表現方法も表現内容も異なってしまうのです。極端な話、安心して楽しんでいる人と、人に不信感を持って否定されないように考えて話す人の差です。あなたは、どうでしょう。自分が不信感を持たれて、当たり障りのないことしか言ってもらえないとしたら。その相手を信頼できるでしょうか。自分が無く、その場の義務や周りの目を気にしてしか動かない人をどう思うでしょうか。でもそれがACコミュニケーション。アダルトチルドレンの生きづらさなのです。何となくでも意識できたでしょうか。
頑張っているのに、どうして物事がうまく行かないのか?
先ほどからお話しているACコミュニケーション、このコミュニケーションだと頑張ってもうまく行きません。そもそもうまく行くとか行かないとかの問題ではなくて、そのコミュニケーションは通用しないのです。頑張っても頑張らなくても通用しないのです。何で通用しないのか?
そのACコミュニケーションは、コミュニケーションではないからです。自分からすれば必死のコミュニケーション。気を使い、考えに考え抜いた最善のコミュニケーションなのでしょう。
でもね、それが普通の健康な人から見たらコミュニケーションではないのですよ。
コミュニケーションではなく、じゃあ何なのか?それは反応です。ただ相手に反応しているだけなのです。いいですか。反応とは、自分を表現しているんじゃないのですよ。相手の反応に対して正しいと思われる反応をして返しただけです。ですからそもそも正常なコミュニケーションではないのです。
では正常なコミュニケーションとはどんなものか。それは自分を表現することです。相手に反応するんじゃなくて、自分の感じたこと、思ったことを表現することなのですよ。ACの人には、それが出来ない。だって我が家のタブー。我が家では自分を表現することで傷つき、相手に反応することで危険を逃れ生き残って来たのですからね。だからコミュニケーションの取り方が全く違うのです。もっと言ってしまえば、コミュニケーションも違うし、その土台となっている価値観も違っているのです。この価値観としては相手に対する価値観(信用、信頼感)も違いますが、自分に対する価値観(自己価値観、自己肯定観、信用、信頼感)も真逆なのです。
だから通じないし、どんなに頑張ってもすれ違い、誤解され、自分を認めてもらえないのです。自分を表現できないとAC目線で書きましたが、そのメンタルは相手を信用していないのですよ。そして否定される、変に思われる、嫌われる、怒られるなどと思っているから相手の態度に対して最善の答えを考えたりして機械のように反応してしまっているのです。勿論あなたが悪い訳ではありませんよ。そのようなコミュニケーションしか知らずに育ってしまったからです。あなたに取っては不可抗力です。だけどね、それを周りの人が分かってくれないのですよ。弁明の機会もありませんよ。ただ自分が変な人。だから自分が変わるしかないのです。
だって普通のコミュニケーションを知らないのは相手ではなく自分でしょ。郷に入らば郷に従うしかないのです。英語圏には英語圏の文化やルール、マナーがあるように、普通の健康な人には普通の健康なコミュニケーションがあるのですよ。でもその健康なコミュニケーションが分からない。だからこのマニュアルがあるのです。そのような生きづらさを抱えた人が多いからこそ、このマニュアルを作りました。ですから安心して下さい。そんなあなたの為に作ったのです。
どうして人間関係がうまく行かないのか?
ここまでACは、普通の人とコミュニケーションが違っていると書いて来ました。ではその違ったコミュニケーションで人間関係がどのようになってしまうのかを書いて行きますよ。まず健康な人のコミュニケーションは信頼感に基づいていると書きました。そしてACの人は、その真逆、つまり不信感に基づいたコミュニケーションになってしまっているのです。そこが根本的な違いです。だけどこの不信感、ちょっと何かを変えたとか、意識的に信用してみるとか、そのような小手先では変えられないのです。この不信感の根っ子は、もっと深いのです。ではこの不信感をもう少し詳しく解説して行きますよ。
言葉では「不信感」。たったの三文字ですから、簡単に変えられそうですよね。でもすごく根深いのです。この不信感は、相手を信じていないことですよね。では何で相手を信じていないのか。
それは否定されたり、ダメ出しされたり、バカにされたり、罵られたり、笑われたり、怒られたり、叱られたり、無視されたり、中には叩かれたり、殴られたりした人もいるでしょう。だから自分を認めてもらえると思っていないのです。この時点で自分はダメ。自分は無能。自分は悪い。だから怒られる。だから否定される。だから認めてもらえないと思ってしまっているのです。
意識で明確にそう思えている訳ではありませんよ。無意識にそのような思考、選択、行動になってしまっているのです。だから相手の態度や言動を見て、最善の選択を思考しているのでしょ。その最善とは怒られないように、否定されないように、変に思われないように、嫌われないようにです。この段階で相手を信用していないのが分かりますか。最善だから良いではないです。
このコミュニケーションは、相手は怒る人、否定する人、変に思う人、人を嫌う人との意思表示を言葉ではなく非言語で伝えていることになるのです。自分からすれば最善最良を選んだだけ。でもね、相手からすれば信用できない相手だから自分の本音は出さない。最善最良な選択で自分を隠す。お前なんかに本音を言ったら大変。お前はそんな奴。だからお前には自分を表現しない。相手にはそのように伝えてしまっていることになるのです。
こんな状態で対人コミュニケーションが上手く行くと思いますか。人間関係が作れると思っていますか。人間関係をつくるどころか相手からすればケンカ売ってるのかって話です。だから避けられるし、嫌われますよ。疎ましがられてしまうのです。だけどACの人は、相手を最初からそのような相手だと思っていますから、自分の勘が当たった。自分の思った通りで相手が自分を嫌って来た。だから自分は間違っていない。ただ運が悪いだけ。職場の人間が悪かっただけ。早く違う場所に行きたい。そのように他人のせいにしてしまうのです。
だからこのような現実を繰り返してしまうのです。自分で気づけるとしたらいつでしょうか。何度も同じような失敗を繰り返し、もしかしたら周りのせいではなく自分の問題かも知れないと気づいた時です。それかもう自分の努力の限界を感じて疲れ果ててしまった時でしょうかね。その時にはもう病んでしまっているかも知れませんよ。だってそうなったらもう動けないし、努力してももう誤魔化せないし、自分の無力さを知るでしょ。自分が無力だと分かるから他人の力を頼ろうとできるでしょ。仕方なく信じられない他人を信じるしかない。そう思えるのでしょ。それが今です。そしてもうそこまで来てしまったのですよ。だけど僕は、それを責めません。それよりも長い間よく頑張りました。
でも、もう頑張らなくていいですよ。このマニュアルを読んで普通の健康なコミュニケーションを身につけましょう。あなたは悪くない。ただそこに生まれた。そこで一生懸命に生きてきた。そして今までも誰よりも一生懸命に生きている。ACコミュニケーションしか知らず、誰にも教えてもらえず、分からないまま必死に生きて来た。そんな生きづらさの中で精一杯に努力して生き残って来たことに敬意を表します。
そんなあなたは誰よりも忍耐力がある。そして頑張り屋なのですよ。だってACは頑張らないと務まらないですからね。でも、もういいじゃないですか。普通を知り、普通に笑って人生を楽しみましょうよ。健康な人は、みんな毎日を楽しんでいますよ。そのコミュニケーションを身につけましょう。もしかしたら今まで一生懸命すぎて楽しむなんて分からないかも知れませんね。
でも、ここで一休みしましょう。そしてこれからは新しいコミュニケーションで新しく生き直しましょう。もう散々に頑張って来たでしょ。だからもう頑張らないでもうまく行くコミュニケーションを手に入れましょうよ。
ACには、分からないことだらけですよ。でもね、僕が通訳しますよ。健康なコミュニケーションをACでも分かるように解説しますよ。だからもう自分を責めることはやめにしましょう。その責めることが土台の努力ももうやめましょう。今まで苦労した自分なのですから、これからはラクに生きましょうよ。今はまだラクしちゃいけないと思ってしまうかも知れませんね。
でもね、健康なコミュニケーションって、みんなラクをしてうまく行くのですよ。調子よくやって調子よくそのまま行ってしまうのですよ。だから負担がない。ストレスがない。ラク。だからそれが健康ってことなのですよ。ですから元気で体力もあるし調子が出るのですよ。調子が出ているから上手くも行く。どうです。いい循環でしょ。ACコミュニケーションの負のループ、ドツボとはえらい違いでしょ。でもね、そのためのマニュアルがこのマニュアルですよ。だから大丈夫。これからはラクに生きましょう。それに僕はセラピストです。アダルトチルドレン回復のプロです。
このマニュアルで分からないことがあっても、この僕がこの世で生きています。ですからこの先に待つ回復を期待して読み進めてください。今、僕が持っている経験や知識を全部書き込みます。しつこく書く部分もあるかと思います。それでも全部を読み終わった時には、何かが伝わっていると思いますよ。それでは続けて行きますよ。じっくり読んで行きましょうね。
どうして人の輪に入れないのか?
ACの人は、人の輪に入れません。では、その原因は何なのか?はい。その原因は周りの人に比べ緊張度が高いからです。これも目に見えない問題です。だけど人は緊張している人の近くに行くと緊張するのです。緊張が伝染するのです。ですからみんなが面白いことを話して笑っていても自分が入ることでシラケてしまうのです。しかも浮いてしまいます。自分では一生懸命に的を得たことを発言したのに浮いてしまうのです。しかもその的を得たと思っているのも自分だけが思っているだけで全体からすれば的違いで場違いなのです。その的違いの意味は後述しますからね。それでは先ず、どうして緊張してしまっているのかが問題ですよね。だって緊張が問題となって浮いてしまうのだし、浮いてしまうから人の輪に入れないのですからね。この緊張、メンタルの立場(気持ち、考え方などの目に見えない部分)から解き明かすと恐怖の感情があるのです。そして恐怖と感じてしまっているってことは無意識に危険を予測しているのです。ですからその仲間、相手に対し、無意識に「恐怖を与える相手」と思ってしまっていることになるのです。
ですから相手を信用していないのです。やはり土台が不信感なのです。その相手を信じていないとかそんな上っ面な問題ではなく、根本的に人を信じられていないってことなのです。だからってそれが悪いとか言いませんからね。ここが大事ですよ。自分が悪いんじゃなくて、自分には人が信じられなくなる出来事があった。経験がある。体験があるってことなのですよ。どうしてこれを言うのか。それは自分では思い出せないでしょ。だから僕が解説して意識に上げようとしているのです。意識に上げるのは意地悪とかじゃありませんよ。それは気づけないと生活での問題やトラブル、それに生きづらさが解消できないからです。
いいですか。この問題は他人のせいとか、社会のせい、運が悪いとか思っていても解決できないのです。だって他人は変えられないし、社会も変えられないし、運すら変えられないでしょ。
ですから自分に気づく必要があるのです。そして自分に気づくにもアダルトチルドレンである自分自身では気づけないのです。ですからこのマニュアルに書いているのですよ。見えないことを意識化させるためです。だからこそ読んだだけで気づけるのですけどね。
そのような訳で、このマニュアルでは気分が悪くなる部分や触れたくない部分も出て来るかも知れません。それでも自分の見えない部分に触れるための一歩だと思ってくださいね。本来ならばカウンセリングを行う中で気づくことなのですが、このマニュアルではそのカウンセリングを受けずして気づき、変わり、生きづらさを解消したいのです。触れたくないと思えば思うほどに自分のメンタルが反応する何かがあるってことです。この機会にそんな自分を見てあげましょう。普段は見られないことですから、この機会に自分の感情を見てあげてください。必ず何かが変わりますよ。