寿限無とピカソのフルネーム

寿限無とピカソのフルネーム

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 2月3日の今日は節分。
 一人暮らしを始めた頃、一人で豆まきをしたことがありました。
 一人で鬼は外。
 一人で福は内。
 一人で…。
 部屋中に豆が散乱していました。
 虚しくなりました。
 一人でやってて何が面白いのだろう…。
 ……。
 …否、面白い。
 そう思ったのが落語です。
 そう思わせてくれたのが春風亭昇太さんです。
 
 そんな昇太さんの独演会『春風亭昇太35周年落語会 ~夜道に月あかり冴えて~』。
 初日に行ってきました。
 
 
 師匠である五代目春風亭柳昇さんに入門した当時から今日に至るまでの諸々に、折々重なるネタの数々。
 
 まず、一席目は古典『牛ほめ』。
 新作派の柳昇さんから教わったのは、同じく古典の『雑俳』とこの『牛ほめ』だけだったと仰る昇太さん。
 『雑俳』の方は、柳昇さんと昇太さんそれぞれの口演をCDで聴いたことがありました。
 でも、『牛ほめ』は初めてで、しかも貴重な柳昇仕込みの古典。
 師弟両方のファンとして、弟子の中にある師匠に思いを馳せる一席でした。
 

 続いて、二席目は『悲しみにてやんでぃ』。
 二ツ目時代に書いたというこの噺。
 それこそ若かりし頃の昇太さんが落語を披露する姿をテレビで見かけると、大抵この噺だった記憶があって、私の中で長らく「春風亭昇太」といえば、この『悲しみにてやんでぃ』でした。
 また、この噺の主人公は「落語家を志す田ノ下君(昇太さんの本名が「田ノ下雄二」さん)」。
 もちろん、実際の入門エピソードとはかなり異なる創作とはいえ、やはり当時の昇太さんが色濃く感じられる噺。
 それを現在の昇太さんで聴くと、当時と違うようで違わない、ちょっと違う…ような味わいを感じたのでした。

 三席目は、昇太さんが「好きな噺」と仰る古典『寝床』。
 初めてCDで聴いたとき、とりわけ後半の「旦那の義太夫」の「得体のしれない」感にひたすら笑いました。
 その描写は一見…否、一聴すると、いくら絵の中の雀が飛んだり、彫り物のねずみが喋ったりする落語の世界でもナンセンス極まる感が。
 しかし、まぎれもなく、落語の妙味である「想像」の広がりで楽しむ世界。
 めくるめく荒唐無稽さが私も好きな噺で、改めて仕草を交えて聴くと、「旦那の義太夫」に対するリアクションが更に笑いを誘う一席でした。
 
 
 仲入りを挟んで、四席目は『オヤジの王国』。
 仕草の部分でいうと、やはり、あの座布団の使い方が実にユニーク。
 さすが座布団の扱いは絶妙…などと日曜夕方の姿を思いつつ、『世にも奇妙な物語』や『笑ゥせぇるすまん』に通じるような展開やサゲが不思議な感覚の一席で…。
 
 そして、ますます不思議な世界へ至る『ネタの家(うち)』。
 四席終えた昇太さんが迷い込んだそこは、これまで作った新作落語たちが屯する空間。
 先述の『雑俳』や『オヤジの王国』も披露された26周年では『ネタの部屋』だったのが、35周年では遂に一軒家となり、ネタたちとのやりとりにもまた変化があり…。
 
 
 …と、とりとめもなく振り返り、全体を見渡せば、高座の横(下手側)に組まれた如何にも昇太さん好みの昭和レトロな部屋で一人語りして、その話題に因んだ噺を高座でかけては、また部屋に戻り…を繰り返す構成に、会場である本多劇場らしい「演劇」の色合いも強く感じた2時間半弱。
 いわば「(一人)芝居と落語のミルフィーユ」的な手法が、演劇にも通じている昇太さんらしくもあり、また、演劇と落語の表現手法の違いを改めて感じさせてもくれたのでした。
 
 そんな昇太さんの独演会を満喫したのは、もう一昨日(おととい)。
 鬼よりも福よりも再び一昨日が来たらいい気分の節分の晩もまた、夜道に月あかり冴えて。
 
 以前、とある作家さんと酒席をご一緒させて頂いたとき、
「酒を飲むってのは暗いことなんだよ」
 赤ら顔で仰ったことがありました。
 そのときは正直、わけのわからないことでした。
 今はわけのわかることになったような気がしています。

 酒を飲んで楽しくなりたい気持ちは、酒を飲まないと楽しくない気持ちの裏返しです。
 楽しくないから酒を飲む。
 暗いことです。
 昭和の時代の演歌を聴いてみてください。
 暗いことばかりです。
「飲みニュケーションが出来ない平成の若者は社交性がない」
 そんなことを云う昭和の人間は演歌みたいに暗い人間なのです。
 同情してください。
 それが社交性です。
 あけましておめでたいのは松の内。
 憂鬱です。
 東京都知事選挙が公示されました。
 選挙期間が憂鬱です。
 どういう政策とか、どういう候補者とかというより、選挙期間中の空気が嫌いです。
 好きとか嫌いとか最初に言い出したのは誰なのかという問題ではありません。
 民主主義の根幹です。
 民主主義の根幹だろうと、民主主義のポンカンだろうと、民主主義のハウスマヌカンだろうと嫌いなものは嫌いです。
 気晴らしに、ソープ嬢でもない癖にバブル臭い文化人が書きそうな表題をつけて景気良くしようと思ったのですが、ますます憂鬱になるばかりです。
 そんな東京都民の私がそんなでもない東京都民の皆さんにこれだけは言いたいことがあります。
 投票に行きましょう。
 投票用紙の触り心地が大好きです!
 ご無沙汰しました。
 夏は暑いので、ブログを冬眠していました。
 なぜ冬眠かというと、秋ではないからです。
 そして、秋になりました。
 食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋です。
 読書していますか。
 私は読書しています。
 今日も街で配られていた無料のタウン誌やクーポン誌をじっくり読みました。
 コーヒーを飲みながら…。
 コーヒーを飲み過ぎました。
 そう思って、緑茶を飲みました。
 カフェイン中毒です。
 中毒とは、あるいは愛し愛され過ぎる愛です。
 いずれカフェインを妊娠させ、責任を取って婿養子になることになるのではないかと思うと…。
 やっぱりカフェイン中毒です。
 アルコールを飲みます。
 実家に帰っていました。
 いつの間にか、うちのまわりの田畑が更地になっていました。
 ショッピングモールが出来るそうです。
 そんな夢をみました。
 東京で寝ていました。
 起きたら、うちのアパートのまわりが高層ビル街になっていました。
 サラリーマンと目が合いました。
 やっぱり、そんな夢でした。
 再開発は二度寝の夢。
 あくびが出ました。
 起床情報でした。
 8月です。
 9月ではありません。
 10月などというやつがいたら、寝ている間に鼻毛とまつ毛を入れ替えてやりたい。
 不毛ないたずらです。
 またはやつあたりです。
 落ち着きません。
 大切なものを失う痛手は大きいものです。
 それが不意であればあるほどです。
 ……。
 ほぐし水が見当たりません。
 今から夕飯に食べようと思っていた、コンビニのざるそばについてきたほぐし水。
 ないはずはないのですが…。
 ほぐし水のないコンビニのざるそばなんて、ほぐし水のあるコンビニのざるそばとはとても呼べない代物です。
 ブログなんか書いている場合ではありません。
 ほぐし水を探さなければなりません。
 この際、そばがほぐれないのはどうでもいいことです。
 ほぐし水がないと、私の気がほぐれないのです。
 ほぐし水さえあれば、もう何もいらない気分です!
 私は普段、眼鏡を掛けています。
 かれこれ10年以上になるでしょうか。
 眼鏡を掛けていないときは、見えるものが見えて、見えないものが見えません。
 眼鏡を掛けているときは、見えるものがよく見えて、見えないものが見えるような気がして、眼鏡が見えません。
 当たり前と思うかもしれませんが、当たり前と思っているものほど気付かないものです。
 眼鏡が見えなくて、眼鏡を掛けて、眼鏡を探したことがあります。
 目と鼻の先だというのに。
 もはや視力の問題ではなく、知力の問題です。
 頭に眼鏡を掛けていた方が眼鏡を見つけられるんじゃないかと思います。
 つまりです。
 眼鏡を掛けている人はみんな頭がいいと思ったら、それは目が曇っている証拠です。
 色眼鏡をメガネクリンビューしましょう。
 昨晩、地震がありました。
 変な揺れでした。
 どのくらい変かというと、深夜の路地裏の電柱の後ろに隠れているコートの紳士よりも変。
 なんて気持ち悪い。
 そんな揺れでした。

 震源は富士五湖です。
 富士山です。
 世界遺産です。
 世界遺産のくせに揺れるなんて、グラビアアイドルの風上にも置けません。
 否、山の癖に谷間みたいなことをしようなんて、山の風上にも風下にも置けません。
 そんな偏差値の低いアピールをするということは、何か隠していることがあるはずです。
 実は火山の振りをしているとか…。
 実は山もオチも意味もない山だとか…。
 実は足の指の股が臭いとか…。
 
 富士は日本一の山です。
 最近、歯医者に通っています。
 かれこれ十数年ぶりの歯科通院です。
 かれこれ十数年前に通っていた同じ歯科です。
 院長がまるで変わっていません。
 その良心的な応対と不器用な手先は、まぎれもなく院長。
 なぜ不器用なのに歯医者が務まるのかというと…。
 口の中に手を入れた途端、器用になるのです。
 口が巧いのです。
 熱心に自費診療を勧めてきました。
 真の歯科治療とは、歯を削らなければならないだけでなく、財布の中身も削らなければならないもの…。
 噛み締めました。
 懐の痛みを覚えました。
 財布が虫歯になりそうです。
 財布に金を詰めてくれる医者を探しています。
 来たる8月6日(火)、平成カリキュラマシーン研究会でまたやります。

おおよそ6回ぐらい? カリキュラナイト!
歌うディレクターvs歌うキャスト
聴いて 聞いて キャ! キュ? キョ!?

カリキュラナイト6


 日時:8月6日(火)19:30~21:00
 会場:経堂『さばのゆ』 東京都世田谷区経堂2-6-6 plumbox V 1階
     (小田急電鉄 小田原線 経堂駅 徒歩3分)
     TEL&FAX:03-579 96138
 ゲスト:齋藤太朗(メインディレクター)
     宮島将郎(ディレクター)
     石岡ひろし(いずみたくシンガーズ)
     牧ミユキ(いずみたくシンガーズ)
     (以上、敬称略)
 木戸銭:1000円
 前回は、主に文芸の方面から、かの伝説的教育番組『カリキュラマシーン』の魅力を掘り下げました。
 今回は、主に音楽の方面から、かの伝説的教育番組『カリキュラマシーン』の魅力を掘り下げます。
 次回は、主に…。
 音速を超えて気がはやい話です。
 音楽を携えると話がはやいです。
 だから、今回は音楽を聴き、そしてお話を聞きます。
 音と本音がセッションするかもしれません。