くだらないからこそ、追いかけてみよう。

「たった一つの命を捨てて。
生まれ変わった不死身の体。
鉄の悪魔をたたいて砕け。
キャシャーンがやらねば、誰がやる。」
こういう決まり文句って、好物なのだ。
タツノコプロの名作、「新造人間キャシャーン」より。
何十万何百万という「アンドロ軍団」を相手に、キャシャーン一人でよくぞ勝ったね?
というか、東博士が凄かったわけで。世界中のロボットを、一瞬で倒す発明をしちゃった。
するってえと、推定数千台のロボットを破壊してきたキャシャーンの活躍とかは、戦いの行くえには、何の意味もなかった。
それを言っちゃあ、おしまいなわけだが。
「未来少年コナン」は、NHKで放送していたというところで、画期的な存在。
バラクーダ号に乗り込んだコナンが、尻たたきの仕置きを受けるくだりがあるが、漫画チックな脚色だと思ってはいけない。
あれは、ほぼ現実に即した描写なのだ。尻たたきは、悪くすると死に至る、恐ろしい体罰なのだ。
伝馬町の牢屋などで、牢内のリンチとして、尻たたきを行っていたらしい。
床板?を剥がして、尻を打つ。これを称して「きめうち」という。
おそらく「木目打ち」からきているのだろう。(麻雀の上り形を絞り込んで、打牌することじゃないヨ)

「One, two, three, four, five, six, seven, eight -- zero, zero, Nine!」
「007シリーズ」=ジェームズ・ボンドものからネーミングしたものだろう。
石森ワールドは、SFと英語をふんだんに取り入れ、未来を先取りしていた。
「コンピュータ」という言葉はまだ存在せず、「人工頭脳」と呼んでいた。今の「AI」だ。
主人公の009は、本名を島村ジョーといい、父母のいない混血児だ。(当時の表現)
第二次大戦後の日本を、そのままに映し出していた。
005はネイティブ・アメリカン。008はアフリカの黒人。
人種差別問題も、深くえぐり出していた。
「キャシャーン」の人物造形にも、大いに影響を及ぼしているだろう。

「輝く太陽、背に受けて--」
ジャイアントロボの登場である。
これも、マニア好みと見えて、レーザーディスクは高値推移している。
Vol.2のみバラで、購入。
お隣のフィギュア?は、ラジコン本体である。
送信機が付属していないジャンク品として、格安(650円)で購入。
じゃあ、動かないじゃない?
ところが、そうとは限らない。ラジコン受信ICを解析すれば、信号パターンを特定できるかもしれない。
そうすれば、RC信号をエミュレートして、本体のみで動作させることも不可能ではない。
歩行、両腕の上下、首の回転、ミサイル発射シーケンスの実演が可能らしい。
効果音リプレイ、
LEDも光る。
音声操作(「飛べ、ジャイアントロボ!」)に、反応させるなどの応用が期待される。
飛ばないけど。

マニアに人気といえば、こいつもね。
「怪奇大作戦」。
岸田森さん、大活躍。
これもセット物は、滅茶苦茶高い。
なので、バラ買い。
特撮は、稚拙だろうけれども、その世界観を評価してやりたい。