地下鉄はそれほどでもないが、バスの方は、イタリア人以外の人種比率が高い。
アフリカ系、アラブ系、中華系などなど。
最近、日本人が加わったわけだけれど。
車内には、乗車券を差し込んで乗車記録を印字する改札マシン
が設置されているが、利用されているのをほとんど見たことがなかった。

エスニック乗客たちは、物売りとか、ある種の職場?に行くために、朝のバスを利用しているが、日銭を稼いで生きている人たちなので、定期券を買っている訳がない。
となると、無賃乗車である。
切符を買って乗っている客よりも、無賃乗車の連中の方が多いのだ。
そんなもん、バス会社として採算がとれるわけがない。
売り上げが上がらないどころか、余計なガソリン代がかかるのだから。



だから、会社の経営はいつも苦しく、従業員に対する処遇もままならない。
しょっちゅうストが起こる。

その傍らで、無賃乗車野郎どもはのうのうとのさばりかえっている。
金を払っている乗客を押しのけんばかりの勢いである。実際、押しのけられている。
これはおかしいだろう?ということになったのではないか。
5月2日の朝から、毎朝、検札係がバスに乗り込んでいる。警察官が同乗していることもある。
切符を持っていない輩は、飛ぶように逃げるか、強制的に降ろされている。
当たり前なのだが。
結果、バスの乗車率は三分の一以下になっている。快適だ。
これからも毎日検札をやってほしいものだ。