「生徒はつらいよ!」の巻。イタリア語教室も、なかなか大変なのです。 | 「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

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小説家ワナビーの「藍染 迅(あいぞめ じん)」です。

書籍化・商業化を目指し、各種コンテストに挑戦しながら、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリスなどに作品を投稿しています。

代表作は異世界ファンタジー「「飯屋のせがれ、魔術師になる。」。

週一回、一対一で教わるわけです。イタリア語を。
こちらは初心者ですから、本当に基礎から始まります。

色とか、部屋にある品物の呼び方とか。


一通り教えると、「では、言ってみなさい」となりますわな。
テキストに書かれたイラストについて、説明するなんてのはかわいげがあって問題ない。

問題は、

「あなたの部屋にあるものの名前と、色を説明しなさい」とか、
「家族のメンバーについて、説明しなさい」とかいう練習問題。


これって、個人情報ダダ漏れではないかい?タラー

ちょっと嘘ついてごまかそうかなと思うんですが、「ここはどうなっているの?」「こういうときはどうしているの?」と、突っ込みの質問が追加される。

嘘をつくとつじつまが合わなくなって苦しくなるので、自然と本当のことを言うようになる。滝汗

「お前は、『落としのヤマさん』か?!」


と、「太陽にほえろ!」ネタで突っ込み返したくもなります。

でも、じっとこらえて、まじめに答えるのです。

ふと、質問の流れが余暇の過ごし方に。

「散歩したり、スポーツしたりしないのですか?」
「いや、スポーツは好きじゃありません。散歩くらいは、土日にするが、いまは腰痛が出ているので無理」
「腰痛には、水泳とか、適度な運動が良いですよ」

(知ってるっちゅうに! こっちは30年も腰痛と付き合っとるんじゃ。ベースがヘルニアなので、運動しちゃダメなタイプの腰痛なの! -- でも、イタリア語でどうやって説明していいかわからない。)

「痛いので、散歩もしません」
「なるほど。そういう人を、イタリア語で「pigro」と言います」
「はい、pigroですね?」
「意味は、『怠け者』という意味です」


(違うっちゅうに! 痛くて動けないんだし、スポーツが嫌いなだけで、インドアでやることはいっぱいあるの! 人一倍、勤勉なの! -- でも、何も言えない。)

「暇な時間は、何をしているの?」
「インターネットを見たり、最近はギターを弾いたり……」
「ギターを弾けるの? 何年くらいやっているの?」
「かれこれ、30年くらいは……」
「すごいじゃない! 人前で弾いたりするの?」
「いや、下手なので、人前では弾きません。自分一人で、楽しむだけです」
「友達にも聞かせたことがない? そういう人を、イタリア語で『timido』と言います」


(さすがに、もう大体見当がつくけど)

「どういう意味ですか?」
「『臆病者』という意味です」


グッサアー!!

お前は、ドSかあーーー???!!!


と、心の中で叫びながら、ニヤニヤしてました。笑い泣きムカムカ

精神的に、この先やって行けるかしら……。